Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

もう一つ上に行くために(32節清水戦)

2019-11-25 00:16:33 | マッチレポート19'
筆が進まぬ。チームが平穏だったり、個人的に忙しかったりで筆が進まぬ。


ざっくり言うとアウェイ名古屋戦をそのまま見せられたような試合だったという印象。先制点はシーズンベスト級の素晴らしい崩しからの田中達也移籍後初ゴール。前3枚と両翼全員が絡んだ文句の付けようのない連携。昨シーズン本当によく決まった逆サイドが仕留める形。J1に上がってきてからなかなか出せてなかっただけにようやくJ1でもこのレベルまで引き上げられるようになってきたとみていいのかな。ただ一方で対戦相手の清水は残留争いをしてるチームらしく、ドウグラスはすごいけど、逆に言うとドウグラスしかすごくないしこの順位にいるのが納得な試合だったからあまり目線を上げすぎるのも良くないかなとは思う。

すごくいい形で、かついい時間帯(ハラヒロミではない)に先制点が決められたから後半の試合の進め方はいい試金石になるなと思いながら観てたんだけど、最後に同点ゴールを決められてしまったことよりも後半を主導権を持ってコントロール出来なかったことの方がより残念だったかな。残留争いに向けて何としてでも同点以上にしなければならない相手の心理状態を把握して、しっかりといなしながらカウンターの脅威をチラつかせておく。しっかりと走らせて弱らせた上でゲームをクロージングする。この試合や名古屋戦で出来なかったそんな試合運びが出来るようになるともう一つチームとしてのステージが上がるかもしれないなと感じた。





日本平は相変わらず素晴らしいスタジアム。清水エスパルスというクラブに特段の思い入れはないんだけど、ヤマハと日本平が同時にJ1から落ちてしまうのは寂しいので何とか残留頑張ってください。



あ、テセキムチ美味しかった。



西澤健太選手。




筑波大卒のルーキー。ここまで21試合に出場して7ゴールとクラブ内の日本人選手トップスコアラー。大学時代何度も見た選手だけど、正直にいきなりここまでの数字が残せる選手とは見ていなかった。関東大学リーグを見ていると清水アカデミー出身の選手たちの質の高さは目を見張るものがある。いい選手だなと思ってプログラムでプロフィールを確認すると清水ユース出身だったってことは1度や2度じゃない。中でもいま一番面白いのは立正大の平松昇(3年)。来年鮭るかな?





ハンドでノーゴール判定となったシーンはセンターサークル付近まで下がっていったドウグラスに中途半端にノリさんが食い付いていった結果潰せずやられてしまった。まあたまにはそんなこともある。2節、3節で続けてカードをもらってしまった時はノリさんでも頻繁にカードもらっちゃうくらいにJ1は厳しいリーグなんだなと思ったし、20節の川崎戦でリーチがかかった時はいよいよ連続出場記録もここまでかと覚悟したもんだったけど、あれから4ヶ月ハードなマークや相手FWとのやりあいはそのままにいよいよラスト1試合までこぎ着けた。次節仙台戦でカードをもらわなければ34試合スタメンフル出場が可能になる。是非達成してほしいとは思うけど、そこは気負わずノリさんらしく。もう十分すぎるくらいにあなたの実力は分かってるから。


次節も楽しみなユアスタ。楽しみはもう少しバラしてほしいわ。来季は頼むよ、日程くん。
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今季一番楽しいゲームだった(31節ガンバ戦)

2019-11-11 01:04:13 | マッチレポート19'

行ってきましたよ年イチホーム参戦。そしてまたしても勝ちましたよ。これで足掛け4年間ホームで全勝。



今季初なので「昭和電工ドーム大分」の名称になってからももちろん初。



トリスポ飲んだのも初。青が出てきた。



街はまだわずかにラグビーW杯の余韻を残しつつももうすっかり日常でしたね。



試合の方は今日のポイントは何と言っても「田中達也」。大分ごときに主力を引っこ抜かれてしまったガンバ側は必要以上にピリピリムード。ガンバサポーターが飛ばす執拗なブーイングにこんなことは初体験の大分側のスタンドも困惑気味。ただこの状況が事前に予想出来た大分ゴール裏もド真ん中に「田中達也」の幕を持ってきて迎撃。



サポーターの行動についてはある程度予想がついたものの、予想外だったのは宮本監督までそのムーブメントに乗っかってきたこと。プレーヤーとして警戒したのか、やられたくない一心だったのか、これまた必要以上に達也を警戒してきた。この写真のように達也が最前線まで張ってもそこまで小野瀬にマークにいかせ自由を与えなかった。確かに小野瀬のマークも厳しかったため今日の達也はサッパリだった。後半途中でベンチが高山を準備した時に今日の出来なら交代も納得だなと思うくらいにいいところはまるでなかった。しかしガンバ側の読み違えは今の大分にとって達也は唯一無二のストロングポイントではないということが分かっていなかったこと。特に後半の右サイドのやりたい放題ぶりに宮本監督は心の中では頭を抱えていたことでしょう。



ブーイングを飛ばしたいガンバサポーターの気持ちも分からんでもないけど、自分の意思で大分への移籍を決断した田中達也は移籍直後の川崎戦から今日までの12試合全てでスタメンフル出場。それもあなたたちが今季一度も勝てずかつ順位も上のクラブでだからね。もう今日でたくさん発散しただろうからこれからは彼の決断を認めなさいよ。それでまた来年札束でぶん殴りに来ればいいじゃない。それでこそJ1だよ。







試合中は本当にこの人はNEXT LEVELに突入してしまったんじゃないかと思うほどの躍動ぶりだったわけだけど、上記のとおり個人的にはガンバのやり方に問題があったと思うからそこは少し割り引いて見ないといけないかなと思ってる。しかし普段は固く閉じられてることが多い怜さんと智輝の前が今日はモーゼの十戒のごとく開けてるもんだから後半は本当に楽しかった。青いユニフォーム姿の生の智輝を久しぶりに見たからかもしれないけど、線もかなり太くなった印象だしアデミウソンあたりとのデュエルでも全く見劣りしていなかった。もうあと恐いのはケガだけ。五輪絶対にいけるよ。



宇佐美さん。先制点のニアぶち抜きの強烈なシュートはお見事。



ヤットさん。最終盤にゴール前に放り込みたかったところでホームランをぶちかました時はもうそろそろなのかもなと思った。ヤットさんはずっと大好きなプレーヤーだったから大分でこうやって見ることが出来たのは嬉しかった。



井手口さん。今日は全く恐さがなかった。ハリル政権時の最後の頃はガンバどころか代表すらも井手口の時代が来ようとしていたくらいだから今日の大人しいプレーぶりには少し寂しさを感じた。宇佐美も井手口もシーズン最初から調整出来る来季こそはガンバにとって勝負のシーズンが来るんだろうね。ただガンバらしいスペクタクルなチーム作りをするのなら宮本監督じゃないような気はするけどね、外野の意見だけど。





同点シーン直後の抗議シーン。スペクタクルなサッカーも伝統だけど、「抗議」もガンバの伝統。そしてこういうシーンに必ず「一丁噛み」してくる東口。後半のCK取られたところで思いっきりボール蹴っ飛ばしてたのアレはダメだからね。





ハーフタイム明けに入念にやり取りをしていたさんぺーと長谷川。ボランチとしてやらなければいけないことに足りない部分がまだまだあるとは思うけど、やっぱり長谷川のパスセンスは魅力。特に今日も二度ほどあったポジトラの局面で奪ったボールをワンタッチで前に出すパスは一気に局面をひっくり返せるので期待感が大きい。



フォームはカッコいいけど、これはミスキック。










ガンバに逆転勝ちという結果だけでも十分に素晴らしいんだけど、もっと楽勝だったんじゃないかという感想はどうしても残る。小塚、1本は決めよう。小塚がシュートあまりうまくないなというのは実は開幕戦の試合前から薄々気付いていた。ピッチ内アップではやはり新加入の選手を中心に見ていたわけだけど、一番目を引いたのは涼太郎。とにかくシュートがうまいという印象。一方で小塚は枠を捉えないことも多く、ぶっっちゃけて言うと「シュートはあんまりうまくないな」という感想で、その印象はその後も変わることはなかったから今日の決定機逸もまあ受け入れられないものではなかったよね。シュート練習しよう。のびしろだ!


本当に楽しかったホームゲーム。残り試合もいよいよ3試合となってしまったわけだけど、来季に向けて全てが大事な実戦の場。1勝1敗1分で勝ち点50。結果にも内容にもこだわってこの素晴らしいシーズンを締めくくろう。
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クラブを取り巻く空気は変わったか

2019-11-03 01:57:55 | 東京武蔵野ユナイテッドFC




先週の青森遠征に引き続き武蔵野のホーム戦に参戦。先週も書いた通り、残り1ヶ月で成績面と動員面と二兎を追うことを求められている武蔵野。ラグビーW杯の関係もあり3ヶ月半ぶりにホーム・ムサリクに戻ってきた。結果は果たしてどうだったのか。試合は1点のビハインドからATに金井洵樹の直接FKが決まり劇的にドローに持ち込んだ。対戦相手のホンダロックがラインを挟んだ真下のクラブであることを考えると悪くない結果。そして動員は3,828人でクラブ最多記録を更新と確実に変わりつつあるものの残り3試合で平均5,000人という目標からするとまた少し累積赤字を積み残してしまった。ただ子ども連れを中心に1試合5,000人はムサリクでもやれないことはなさそうだったし、何よりお客さんがたくさん入った方が圧倒的に雰囲気が良い。同点ゴールが決まる直前はスタンド全体から自然発生的に拍手がわき起こり、決まりそうな予感のする雰囲気だったことは間違いない。残り2試合何とか盛り上げていきたい。



同点ゴールのシーンは位置的に誰も触れなくてもそのまま入ってしまう軌道の速いボールがほしいと思っていたけど、それをまさに完璧に表現した金井選手はパーフェクトだった。
















前半は我慢して後半から石原、田口を投入して勝負をかけるという試合運びが定着しつつある。そしてそれは確実に期待感を抱かせるもの。





お客さんがたくさん入っただけにこの同点ゴールの持つ意味合いは本当に大きい。









ホンダロックは安藤翼(大分県出身・セレッソの安藤瑞季の兄)と伊勢渉の駒大ルーキーコンビの存在感が抜群。ロックの先制点は何気ないロングボールからだったけど、安藤が素早くラインブレイクをしてパーフェクトなボールコントロールをされた時点で決まっていた。




伊勢渉は大学時代から気になる選手でロックに加入していたことを知らなかったので、今日メンバー表を見てびっくり。大学時代は星キョーワァン(来季横浜FC内定)とのCBコンビで駒大のゴールに鍵をかけていて、本当に存在感があった。今日も武蔵野の数少ない攻撃パターンであるロングスローをことごとくはね返してた。大学時代に見ていた選手たちをこういう舞台で見られることは嬉しい。


来週はホーム2連戦の2試合目・テゲバジャーロ宮崎戦。当面のライバル的存在だったけど、ここ数試合で失速。明日のソニー仙台戦で勝ち点を落としてくれれば実質脱落するのでそれほど心配する相手ではない。それよりもやはり大事になってくるのは動員。天気が崩れてしまえば致命的なダメージを食らうだろうし、本当に最後まで心配。残り1ヶ月どんな結末を迎えることやら。
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前半5分で決した試合(30節FC東京戦)

2019-11-03 00:12:05 | マッチレポート19'
前半の猛烈な勢いと低調に見えた後半を比較して解説の早野さんは今日のFC東京を「二面性」と評価したが自分は違う印象を持った。わずか7分で2点を取ってしまえば、残りの長い時間を考えても重心を少し後ろにズラし、自陣に相手を引き込んだ上で受け止めきれるとという考え方になった方が自然だと思う。ここまで30試合やって1試合1失点以下のチームならそのやり方に自信もあっただろうし、決してアウェイチームの「二面性」が表れた試合ではなかったと思う。だから大分が後半は攻勢に出られたという評価をしてはいけないと思うし、いかに序盤の軽い失点がこの試合にダメージを与えたのかにもっとフォーカスしなければいけないと思う。


長谷川監督は試合前からこの試合の戦術として「私の性格上、どうするかは分かると思いますが」と前から積極的に守備に行くことを包み隠さず公言していた。そのことは大分陣営も確認していたはずだし、選手たちにも共有されていたはず。大分相手にはしっかりと引いて我々の攻めてをなくさせてから試合運びのうまさで対抗してくるチームが多い中でFC東京のように極端にやってくるのは珍しく、ましてやそれが試合前から分かっていたわけで試合の入りには十分に注意しなければならなかったはずだ。にも関わらずなぜあんなにも軽卒にかつ無謀にGKが飛び出しゴールマウスをガラ空きにしてしまうのか全く理解が出来ない。繰り返すけど1試合1失点しないチームに対し試合開始5分で失点してしまうことの重要性を本当に分かっていたのだろうか。


大分のGKには普通のGKには求められないタスクが課されていて非常に難しい役回りだというのは十分に理解している。だからこそ片野坂サッカーがまだヨチヨチ歩きで聞くに堪えない野次が多かった頃はチャレンジングな繋ぎには積極的に拍手して支えてきた。相手をはがすために出来る限り引きつけてパスを出す等のリスクをある程度まで取らなければいけないことも十分に理解している。だから前半30分にも自陣ゴール前で危ないミスがあったけど、その類いのミスはスタイルを追求する上で包含されているリスクとして許容している。しかし高木がここ数ヶ月で繰り返しているミスはその類いとは違う一般的なGKにも求められている判断を誤ったことによる失点、そして勝ち点ロストだ。

・(鳥栖戦)リードしている後半ATというリスクを取る必要のない時間帯に無理に繋いでゴールマウスがガラ空き
・(湘南戦)単純なボールファンブル
・(磐田戦)相手のクロスに対して飛び出すもボールに触れず力なく放たれたヘディングシュートはガラ空きのゴールマウスに決まる
・(東京戦)DFが2枚もいるにも関わらずなぜか飛び出してきて軽くかわされガラ空きのゴールマウスにシュートを決められる

大分はボールの保持率が高い割にシュート数が少ない。これは無闇にシュートを撃ってカウンターを食らわないリスクヘッジ策がスタッツに表れている一面もあり、DF陣の裏の広大なスペースをアスリート能力の高いGKに埋めてもらおうという戦術を大分が採用していないことは誰の目にも分かる。高木が高い位置取りをするのはあくまでも攻撃時のことであって守備時の話ではない。だから今日のミスが単純なチョンボであることは否定のしようがない。


鳥栖戦が21節なのでわずか10試合の間にこれだけの決定的なミスを繰り返せば序列が変わるだけの十分な理由になるはずだ。総合的に判断して現在のGK陣営の中で高木のレベルが最も高いんだろうということに異論はない。実際に浦和戦も高木のセーブがなければごっちゃんのゴールもなかっただろうと思うし。ただこれだけの試合の趨勢を決定付けるミスを繰り返しながらリーグ戦はおろか天皇杯のスタメンすらも変わらないのであれば高木に慢心が生まれてもおかしくないし、チョンボが繰り返される理由と捉えられてもおかしくないはずだ。


まずは1回やってみよう。ぶっちゃけ今季の我々には目標はなくなった。サッカー専門紙の優勝&ACL争いにエントリーもされなければ、10チームもエントリーされている残留争いにもエントリーされない我々に今季の目標はもうない。つまりはどこのチームよりも早く来季に向けての準備が出来るというアドバンテージを得たわけだ。いろいろやってみよう。背番号1に危機感を持たせるだけでもいろいろやってみる価値はあるはずだ。ま、どうせ変わんねーだろうなと期待はしてないけど。


今日の試合は前半5分のプレーで全てが決まってしまったと思っているのでそれ以降を語る意味をあまり感じない。なのでワンテーマで終わり。この点に関しては色々と意見を読んでみたい。特にここまで徹底してスルーを決め込んでる番記者さん。
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