Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

J1再開まで2週間

2020-06-21 11:57:10 | トリニータ
2月末にJリーグの中断が発表された時は中断期間がまさかこんなにも長くなるとは夢にも思わなかったわけで、かつサッカーだけでなく自分を取り巻く生活や仕事がこんなにも変わることすらも想像出来なかった。

例えばシーズンが終了して新しいシーズンが始まるまでの約3ヶ月間というのは待ち遠しくてソワソワするのが常だけど、今回はそれよりも長い4ヶ月もサッカーがない期間が続いたにも関わらずそんなソワソワや「サッカーが早く見たい」という感情を持つことは稀にしかなかった。「あれ?オレもしかしてそんなにサッカー好きじゃなかったのかな?」なんて思うことすらもあったりして、それは先日発表された新しい日程を見た時に抱いた感覚も同じようなものだった。

平日に多くの試合が組まれているのは仕方ないよね、ルヴァンカップもグループステージ突破がいきなり難易度高くなっちゃったのも仕方ないよね、天皇杯なんてそもそも参加すら出来ないかもしれないけど仕方ないよね、と大体のことは今の状況においては「仕方ないよね」で片付けられるんだけど、何が問題かって新しい日程を見ても自分の気持ちが盛り上がってこないことに一番の問題を感じている。

結局のところ自分はサッカーが好きなのは間違いないんだけど、一番好きなのは「サッカーの空気に触れること」なんだということが今回のコロナ禍で最も強く気付かされたことだった。カテゴリーを問わず毎年100試合以上も現地に足を運ぶモチベーションというのは「サッカーの空気に触れたい」からなんだと改めて気付いた。だから新しい日程が発表されても無観客試合から始まることが分かっているからあまり気持ちが盛り上がってこないんだなと思ってる。

Jリーグ再開ガイドラインをよく読んでみた。とりあえずはH鳥栖戦、A広島戦は無観客での開催が決定。次の第4節〜第7節までが「超厳戒態勢」期間。移動自粛が解禁されたとはいえ、まだしばらくは飛行機に乗ってサッカーを観に行くことは控えようと思っているので、スタジアムに行けるとすればアウェイのみ。この期間はアウェイ席を設置しないと決められていて、この期間に組まれたアウェイゲームはガンバと清水。ガンバは当初の日程でも平日で行けないことが確定していたから諦めはつくものの、ごっちゃんとの対戦が楽しみでスタジアムも大好きな清水に行けないのは本当に残念。でもホームの人でも5,000人しか入れないわけで仕方ないよね。

続いて8月1日以降が「厳戒態勢」期間。ここからは収容人数の50%まで拡大される。ただしアウェイ席については「確保すべき収容人数基準を検討中」となっていて確定ではない。順当にいけば第9節の等々力から行けるようになるのだろうけど、検討内容によってはまだ分からないし、いずれにしてもアウェイ席がプラチナチケット化する状況は避けられないでしょう。

ルヴァン3節・柏戦 → 日立台のアウェイ席が激狭。
第11節・札幌戦 → 平日かつお盆の北海道。もうマイルで取れる飛行機なし。
第13節・浦和戦 → 現実的に考えてここは確実に行けそう。

世間のコロナの状況に大きな変化がなく、観客の入場を認めてから大きな問題が発生しない前提で考えても確実に行けそうだと思えるのは8月29日の埼スタから。これだって浦和がいつも通りの席数をアウェイ側に割り当ててくれるという前提での話だから不確実要素は含まれている。こうやって考えると、知念のミドルシュートが長居のゴールポストを叩いたのを最後にもしかすると6ヶ月もの間大分トリニータのサッカーに触れることが出来ないのかもしれないという事態の真っ只中にいるわけで、そりゃ気分も盛り上がらんわと自分を納得させようと思ってる。

Jリーグだけでなく、関東大学サッカーも前期は全て無観客試合で9月まで観戦不可、夏の最大の楽しみだったクラ選はU−18もU−15も中止。「明けない夜はない」「やまない雨はない」とはよく言うけど、本当にそうだろうかと今は思ってしまう。

12日に発売されたフットボリスタの最新号は約100ページを割いてコロナ特集。スペインのジャーナリストが書いた序文のラスト1文が胸に突き刺さったので紹介します。

「我々は想定外の状況に直面しているのだから、その対策も想定外にならざるを得ない。今のサッカーを過去のサッカー、あるいは未来に夢見ていたサッカーと比べれば、悲しみを禁じ得ないという人もいるに違いない。だが、それが現実である。我々の胸に迫り来る唯一のジレンマは次のようなものだ。無観客でも短縮フォーマットでもサッカーを愛するか?それともそんなサッカーはいらないのか?なぜなら、今のところ、いつもの完全なサッカーというのは実現不可能だからだ。」
コメント
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