Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

このスタメンでダメならという気持ちです(32節仙台戦)

2023-08-27 01:43:56 | マッチレポート23'
試合前の期待感は高かった。個人的には現状でこれがベストと思うスタメンだったので楽しみにしていた。ボランチの組合せ、2列目3枚の組合せ等ベストだと思ってたんだけどね。これで勝てないならねという気持ちです、今は。


前半躍動したのは左サイドのユニット。ユニットが躍動する時って使う方と使われる方のバランスが良いことが多いと思うんだけど、ノムと奎汰のユニットは完全に主従関係がハッキリとしていて面白かった。徹底的にノムが奎汰を使う。もうそれは酷使していると言って語弊がないくらいに走らせる走らせる。ただ奎汰にも迷いがないからどんどんチャンスに絡めたね。何本クロス上げただろうか。攻撃時の全体布陣は奎汰が上がりっ放しなので左肩上がりの3-4-3みたいになってた。


先制点は伊佐の良さが凝縮されたゴール。今日の仙台の中で伊佐がああいうターンをしてくるっていうのを一番知っているのはフクだったと思うけど見事にやられたね。そしてシュート打って終わりじゃなくてその後に追えるところが伊佐の良いところ。最後まで絡んでくれたから堅心のプロ初ゴールが生まれた。前向きに推進力を出していくというところでここのところとても良いプレーを続けていた堅心だからこその思い切りの良いゴールですごく良かった。あれだけ枠を外し続けてきた選手とは思えないくらいにそこしかないコースを通して決まった。やっぱり思い切りだよ。


同点にされたゴールは時間帯も確かに問題だけどそれと同時に完全に崩されていることにも目を向けないといけないと思う。それまで全く崩されそうな雰囲気すらなかったのに終了間際のバタつきでああいう形を作られてしまうのは何なんだろうなと思ってしまう。


後半の試合の進め方はいかにも勝てないチームのそれでもはやあまり語る意味もないと思う。


久しぶりに仙台の試合観たらメンバーが豪華になってて驚いた。中でも松崎快がキレキレ。2点目の時のターンのキレと角度がパーフェクト。ステップアップで水戸から浦和に移籍してまたJ2に戻ってくるのは仕方ないと思うんだけど、それが残留争い中の仙台でいいの?というのはシンプルな疑問。東洋大時代からすごく良い選手だと評価していたのでもっと上を目指せるクラブに行けばいいのにとは思った。改めて良い選手。


残り10試合。まぐれで昇格することもあるかもしれないし、そう期待もしているけど、ただ一つ言えることは来シーズン今の陣容のままでは絶対にJ1では戦えないということ。その観点でクラブには色々と考えてほしいと思う。これだけ勝てなくても今が絶望の底だなんて思わない。本当に恐ろしいのはクラブが3ヵ年計画で考えていたらと想像することだ。もうこれ以上の上積みが期待出来ない中で来シーズンも同じ陣容でやらなければいけないと分かった時こそが本当の絶望だ。心の準備だけはしておこう。
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第38回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会

2023-08-23 17:07:01 | トリニータ
まずは十勝讃歌から。




この大会を追いかけて今年で5回目の帯広遠征。お盆休みなので休みは取りやすいもののその分交通費が高く毎度難易度が高い。にもかかわらず毎度毎度「こんなに素晴らしい遠征はないな」と素晴らしい満足感とともに帰宅するという。全国レベルの中学生の激戦が3日で9試合も観られるという充実感はもちろんのこと十勝という雄大な自然を感じられるということが最大の魅力だと思う。個人的には全国のどの土地よりも北海道が一番好きだけど、中でも十勝エリアが一番好きだ。




今年で帯広開催は最後と噂されている。競技を問わず酷暑で育成年代の夏の大会開催に色々な問題が発生しているわけだけど、もう十勝エリアを含めた北海道開催にしか答えはないと思っていた。それこそU-18も含めて帯広をクラブユース選手権の聖地のようにすればいいのにとも思っていたので、最後なのだとしたら本当に残念だ。来年以降どこでやるのか分からないけど、30分ハーフのクーリングブレイク有りとか条件付けまくって流れぶつ切りの違う競技のようになってしまっても何だかなぁとは思ってしまう。好きな大会だけに良い方向に進んでくれるといいなと願う。帯広開催でいくつかある会場のうち一番好きなのがこの中札内交流の杜。結局今年は3日ともこの会場をチョイスした。学校だったところを大会開催施設に改装しているわけだけど、本当に校庭だったのかというくらい広大な敷地で天然芝でフルコート4面(うち3面使用)も取れてしまう。おそらく学校だった頃は冬期は水を張ってスケートリンクにしていたので校庭の周囲が1mほどの土手になっている。このわずかな高さが観戦者にとって絶妙に試合を観やすくさせてくれて嬉しい。


その中札内会場の入り口にあって毎年気になっていた馬鈴しょ貯蔵所。じゃがいもって収穫したらすぐに出荷するわけじゃなくて貯蔵することもあるんだってのを初めて知ったし、この貯蔵所が体育館くらいのサイズがあってどんだけのじゃがいもを貯蔵出来るんだろうと想像をふくらましていた。こんなところも北海道らしくて良い。


さて本題。大会は本日準決勝が終了して決勝はFC多摩−ソレッソ熊本の街クラブ対決となり、クラ選の新時代到来を思わせる結果となった。どちらも大会中に見たクラブなのでどちらが優勝するかとても気になる。個人的には現地で見た17クラブの中では関東代表のLAVIDAが優勝予想だったんだけど残念ながらノックアウトステージ初戦でフェルボール愛知に破れてしまった。この4クラブに加えて大阪のリップエース、続々と新興勢力が台頭している関東地域と中学年代は街クラブが面白い。


クラ選初出場となった関東予選で横浜FCを破り堂々のベスト4進出を果たした東急SレイエスからはCBの5保延昭良。183cmと立派な体躯を誇りながらそれをストロングにせずとにかく持ち上がる。最終ラインからドリブルで2人、3人とどんどんかわして持ち上がる。それがチーム戦術として機能していたかと言うと何とも言えないんだけど、面白いタイプのセンターバックだなと見ていた。



今大会一番気になったクラブは初出場のFCカナロア。初出場の初戦が強豪のリップエースとの対戦という難しい状況にも関わらずノビノビとチームとしての良いところを発揮していた。CFの30武笠広大はガッチリとした体つきでポストプレーヤーかなと思わせて超器用。特に収めてからのターンの技術が秀逸で何度も単独突破していた。力強さもあるので相対するDFも相当疲弊していたと思うけど、大事な終盤に先にバテたのは彼だったのでそこが課題かな。



同じくカナロアの10今鷹叶は分かりやすく好プレーヤー。10番でキャプテンで中盤に君臨。ゴールに絡む回数も多くまさにゲームメーカー。良い選手になりそうだ。



前述のソレッソからは7梶原夢月。昨年の記事でも紹介したドリブラー。安定感のあるドリブルは今年も健在。すっかりチームの中心になっていた。



ソレッソには野口蓮斗というU-15日本代表がいて楽しみにしていたんだけどケガなのか残念ながらこの大会は欠場。エースを欠きながら決勝まで勝ち上がるソレッソ本当にすごいなと思う。梶原夢月が2年生の時に既に輝いていたように今年もソレッソは2年生が良い。その筆頭が28野口魁斗。名前からしておそらく野口蓮斗の実弟と思われる。



もう一人2年生から30宮崎叶も球際が巧みな好プレーヤー。



そしてソレッソで一番光っていたのがボランチの4太田大翔。柔らかさと力強さを兼備するスケール感のある逸材。強烈で正確なミドルシュートも放てて本当に素晴らしかった。普通に行けば東福岡か大津に進むんだろうけど、ソレッソの去年の4番芦谷原くんは大分U-18に加入している。大海さんは帯広に来てたのかな。


全国の強豪街クラブが一同に集結するので各Jクラブの強化担当もそこら中で見かける。鳥栖の強化担当である谷口博之さんとは2試合並んで観戦した。ご多分に漏れず脇が甘く、電話で誰々が良いとか普通にしゃべっていた。



大会前から注目度が高くおそらく得点王も手中にしたと思われるFC多摩の10吉田湊海。自分が観たヴィクサーレ沖縄戦は打てども打てどもシュートが決まらずまさに「not his day」。ただそのポテンシャルに疑いはなく、U-15日本代表で街クラブ在籍、そしてクラ選得点王。これ以上ないくらいに進路に注目が集まる材料は揃った。彼はどこを選択するのだろうか。



今大会は見事なミドルシュートが決まるところを何本も見た。中学年代のシュート技術が上がっているんだろうなと思う。ヴィクサーレ戦の先制ゴールとなったFC多摩8松本瑛太のミドルシュートも素晴らしかった。



同じくLAVIDA28白須裕基の金沢戦の先制ゴールも見事なミドルシュートだった。



冒頭でも触れたけど現地で観た中で一番強いと感じたのはLAVIDA。球際が強く、サボらず、最後までゴールに貪欲な姿勢に隙を感じなかった。これでもベスト32敗退なんだから難しい大会だなと思う。10番を付けて最終ラインに入るカマラ・シェック・セザールは登録上は186cm。荒削りではあるものの素材はピカイチ。LAVIDAもタレント揃いのチームだけどほぼ全員昌平に進むのでJクラブの強化担当が誰一人見にきていないのも面白いなと思った。



途中出場ながらそのドリブルに度肝を抜かれたのは17島田大雅。テーピングがなくフルコンディションならどれだけやれるのだろうかと思うとワクワクした。昌平でも注目したい。


クラ選のひそかな楽しみ。懐かしい面々シリーズ。


金沢の作田裕次さん。去年は金沢のU-18のコーチで大分とも対戦していたけど、今年からU-15に異動したのかな。


長崎の梶原公さん。10代の頃の面影がそのままだね。本当に懐かしい。


アントラーズつくばのコーチの那須川将大さん。2018シーズンの昇格時にメンバー入りしてた選手がもうコーチだもんね。光陰矢の如し。


毎年言ってる気がするけど、来年は大分U-15にもU-15宇佐にもこの大会に出場してほしいなと思う。これが一番の願い。
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夏の大冒険のしめくくりは岡山で(31節岡山戦)

2023-08-20 21:45:48 | マッチレポート23'
とりあえず皮算用から。町田、磐田、清水、山形。ここまでで4位以内は確定。あとの2枠をヴェルディ、大分、長崎、群馬、甲府の5クラブで争うという形になりそうだと見ている。その下の岡山、千葉あたりが追いついてくるようなら勢いで一気に飲み込まれちゃうだろうからもう無理だろうね。5分の2に滑り込めるかというところに対してまだいけるんじゃないだろうかという思いは冷静に見てもある。ただし「まだ」という条件付き。今が貯金食いつぶし状態であることは隠しきれないわけで、ここから実力通りに進むのならばもうとっとと今シーズンは諦めたい。1ヶ月半ぶりに生で見た大分トリニータはそれくらいに弱かった。


高木駿の移籍。今シーズンの出場機会や年齢のことを考えるとまさかと思ったけど、札幌の置かれている状況等を知るとなるほどねとなる。そしてそのオファーに飛びついた高木の選択もプロとして当然のことだと思う。個人的にはJ1の2年目くらいからプレー面では高木のことをあまり評価してこなかったんだけど、それでも前節のプレーぶりは素晴らしかっただけに「このタイミングなのか...」とは思ってしまった。ただまあ仕方ないし予測していなかっただけで起こりうることだよなとは思う。試合前に西川のチャントを繰り返したのはサポーターみんなの共通の思いだろうし、西川はこの試合に関してはその思いにプレーで応えたと思うよ。もちろんまだまだ成長は必要だけど。


「持つ」「握る」以上のビルドアップが出来ない。リーグ戦70試合以上を費やしてこの状態なので今のコーチングスタッフではもうこれ以上のビルドアップは仕込めないと思う。37分くらいに我慢強く後ろで回しながら西川→長沢のミドルパスを入れたシーンがあった。そのパスはインターセプトされそのまま最短距離で最前線のチアゴ・アウベスに繋がりシュートを受けるという流れになってしまった。個人的にはこのプレーを境にビルドアップに勇気がなくなったなと感じた。おそらく多くの選手が「ひっくり返されるの恐いな」と思ったんじゃないかなと思う。そしてそこから期待感がどんどん薄れていった。でも先制されると後がなくなるからまた攻勢に転じる。結局ビルドアップなんてメンタルに左右される部分が大きいんだと思う。強がりでいいから自信満々にスコアが動く前から積極的に動かしてほしいと思う。そういうのが見たいよ。前半にオフサイドで救われたプレーがあったけど、映像で見ると全然オフサイドじゃないし、誤審というスーパーラッキーがあっても勝ち点1すら取れないのは本当に弱いと思う。



也真人の復帰と鮎川は生で初めて見た。也真人がビルドアップに絡んだ時は可能性を感じるだけにノムと也真人で何とかしてくれないかなというもう完全なる個人頼み。鮎川は前節ゴールもこの試合はまた沈黙。悪くはないと思うけど全て新太でも出来そうなプレーばかりで期限付き移籍ということを考えるとわざわざ新太をベンチに回してまで使うレベルの選手かなと今のところは思っている。裏切ってくれると嬉しいけど。



飲水タイム中も通訳を交えてペレイラに強めに色々と要求していた新太。報われてほしい選手。



試合中のフラッグ。ピクリとも動かない全くの無風で本当に暑かった。暑さも影響したとは思うけど、岡山との対戦はいつも渋いというかしょっぱい試合になるよなーと。















あまりの熱さに辛い方のキーマカレーを注文してしまったけど、これがうまかった。岡山のスタグルは品数も多くて「わぁー」となるけど、いつも行列の長さで「はぁ..」となってしまう。


この日は日本海側から岡山入りしたのでお昼は鳥取で岩がきを食べたんだけどこれがめちゃくちゃうまかった。夏の日本海側は美しいところばかりでドライブしていて本当に気持ち良かったし、山陰にももっと行きたい。ガイナーレ鳥取様におかれましては山陰の雄として一刻も早いJ2昇格をお待ちしております。



ここからは遠征記。試合は全く関係ありません。


夏はここ数年帯広に行くことが多いんだけど、今年は休みの最後に岡山でアウェイゲームがあったので何とかうまく組み込めないかなと頭を悩ませ、前から一度やりたかった北海道フェリー遠征を敢行。どちらも新日本海フェリーで行きは敦賀→苫小牧、帰りは小樽→舞鶴と「旅は一筆書きが至高」の信念を貫いた我ながら素晴らしい行程だった。


船内は思ってたよりもかなり豪華だった。特に行きの「すずらん」はまだ新しいのかとてもキレイだった。


ベッドはこんな感じでまあカプセルホテルみたいな感じ。たまたま行きも帰りも向いに人がいなかったので極めて快適だった。事前に酔い止めを飲んでおけば船酔いもすることなくとても楽しかった。


途中で北向き航路と南向き航路がすれ違う。


海に沈む夕陽が本当に美しかった。


ごらんあれが竜飛岬 北の外れと


船内のレストランで食べたイカ丼。カップラーメンくらいしかイメージしてなかったので海の上でこんなにうまいものが食えるのかとちょっと感動。


下船したらすぐに運転なのでビールは午前中に1本のみ。


北海道に向かう船の中でゴールデンカムイを観るのは気分が上がるのでおすすめです。


今年のインターハイは北海道開催。北陸エリアの高校生がたくさん乗っていて下船前には船内放送で激励されていた。部活のメンバーと船旅とか最高に楽しいだろうな。




総移動距離約4,000kmの壮大な冒険の最後がこんな試合になるとはね。まあ、試合の結果で旅の成否が決まるわけじゃないし、そうしないようにとは思っているけど、なかなかうまくは割り切れないもんだよね。
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ひとまず勝った(30節藤枝戦)

2023-08-13 00:01:07 | マッチレポート23'
何とか勝ったという印象。この勝利から次節以降へのポジティブな要素を探すのは正直難しいけど、ここで勝てなきゃもうズルズル行きそうな雰囲気まであったからまずはそれを阻止したということだけでも大きいと思う。MOMは高木。ずっとバタバタしていたビルドアップに落ち着きをもたらした効果は絶大。


今シーズンの藤枝と須藤監督には注目していて今日の試合でもう6試合もフルで観ている。とにかく試合にハズレがなく面白いサッカーをする。ただその内容の割には勝ち点が伴っていない感が強く、一方的に押し込み続けながら数少ない山形のチャンスをことごとく決められて勝ち点が一つも得られなかった前節などは象徴的な試合だ。今日の試合後インタビューでも須藤監督はその辺りに触れていたので課題は明確に認識してるんだろうね。まあまあの試合数を観てきたけど、その中でも今日の藤枝は全く覇気や躍動感がなかったと言っていいと思う。押し込んで即時奪還がハマる時が藤枝の一番良い時だと思うので、中途半端なやり方がこちらとしては助かった。大分側の対策がハマってのことだとしたら好材料だと思うけど、結局相手のミスからの1ゴールで終っているだけにそれは考えにくいかなと思う。


J2初挑戦のシーズンに渡邉りょうと久保藤次郎という絶対的な攻撃カード2枚をJ1に強奪されてしまったわけだけど、本来なら痛いはずだけどJ3の頃は考えられなかったこととしてポジティブなコメントを須藤監督が出しているのを見た。もちろんそう言えるのは素晴らしいことだけど、途中出場の名古屋から獲得したというレオナルドからは隠しきれないほどのパニックバイ感が漂っていたしやはりチームが難しい時期を迎えていることは間違いないと思う。大木監督とか吉田謙監督とか特徴的なチームを作る監督にありがちな変人っぽさは須藤監督には全くないし、来シーズン以降人気銘柄になりそうな予感はするね。藤枝はどんな手段を使ってでも阻止したいだろうけど。



今日途中出場した中京大の永田貫太とか、



静岡学園→拓殖大の浅倉廉とか、藤枝のチーム強化に一本筋が通っているところにとても好感を持っている。今シーズンは勝ち点6ありがとうございました。来シーズンも対戦することがあるようなら恐いです。


先週の記事で「そろそろ・・」と書いた途端に移籍後初ゴールを決めた鮎川。ゴール自体は奎汰と長沢によるお膳立てで0.8点くらい決まっているのでそこまでの評価はないが、それ以外で見せた前向きのドリブルから感じる鋭さの方が期待感があった。明らかに藤枝のディフェンダーはやりにくそうにしてたし、エリア内の仕掛けはPKが取れそうな雰囲気もあった。


中川の負傷が長引くようならとてつもなく痛いけど、そのタイミングを待っていたかのような也真人復帰。まだコンディションはこれからなんだろうけど、これはデカい。今シーズンはケガ人が多いのは事実だけど、茂平の負傷離脱が松尾の成長を促したり、ペレイラの負傷離脱と時を同じくして上夷の調子が上がってきたりと決して悲観するほどのことはないと思う。何よりも30節が終ってノムが全てのプレーヤーの中で最長時間出場というところが最大の嬉しい誤算。


山形戦の記事で堅心のシュートが枠に飛ばないことに触れたら、この試合でまたもシュートチャンスが巡ってきた。後半の終盤に右45°あたりからペナに侵入。この前への推進力が出せるところが最近の堅心の良いところだと思うけど、シュートの場面では直前で間違いなく逡巡したと思う。シュートが枠に飛ばないことは堅心自身もトリテンのインタビューで答えていたのでかなり意識はしていたはず。ほんのわずかな変な間があって結果としてシュートは枠を捉えるも完全に置きにいった形で入りそうな雰囲気は皆無だった。堅心、分かるけどそうじゃないんだよ。そんなシュートだったらぶちかまして外した方がまだマシだよ。まだ高卒ルーキーイヤーなんだしのびのびプレーしてほしい。おじさんももう「枠!」とか言わないから思い切ってやろう。


あとは久しぶりに1万人入って良かったですな。もうクラブとして諦めているのかと思っていたけど、夏休み、お盆、土曜日、天候と全ての要素が揃ってさすがにこれで無理ならもう無理かという状況だもんね。何とか結果もついてきて良かった。ホームゲームも残すところわずか5試合。いつの間にかもうシーズン終盤なんだよね。
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劇的同点ゴールにも上がらない気持ち(29節山口戦)

2023-08-07 01:15:33 | マッチレポート23'
もしかして大分を除いたJ2の21クラブの監督で回覧板を回してない?「いつもと違うフォーメーションでいけば大分は勝手にこけてくれるよ」っていう内容の回覧板を回してない?


って思うくらいいつもと違うフォーメーションで臨んでくるクラブが多い印象。この試合の山口も通常運用の4バックから3バックに変更。ただ今日は最初は対応出来てるかなと思ってた。特に先制点のシーンは山口のスライドがぎこちなくこの配置に不慣れな急造感の部分をうまく突けているなという印象だった。でもまあそこまでだったよね。


1失点目はデルランが引っ張り出されて中に2枚入ってくるのが見えたからまあまあのクロスを入れられたらやられるなという心の準備が出来ていたから驚きもしなかったよね。2失点目はダイブのようにも見えるけど当事者のデルランが全く抗議してないから引っかかってるのかなと納得。失点のきっかけとなったロストの池田はまだスタメンのレベルにはないかなと思う。これでまた野嶽が2試合不在なのでコンディション不良なんだろうけど、今日は将輝&堅心スタートで良かったと思うし、ボランチ羽田は個人的にけっこうやれると思ってるからもっと使ってほしい。難しい時期に加入してきているから理解はするけど、毎試合チャンスをもらっている鮎川もそろそろ何が出来るのか見せてほしい。


今日は藤本をサムエルの近くに置く形にしてマイナーチェンジをしてきた。その変化が功を奏したシーンもいくつかあったことは事実だけど本当にこれでいいの?サムエルにぶつけることを前提とした戦術の変更で本当にいいの?勝ててないから勝ちにこだわるために色々とチャレンジするのは悪いことではないけど、あまりにも色々と捨てすぎじゃない?


中川とか新太とかここ何試合かで「蹴りすぎ」ってコメントしてたよね。それでもこういうやり方を採用して、そして結果も残らない。これ選手たちが冷めてるんじゃない?こじつけになるかもしれないけど、試合後高木が熱い気持ちを見せる中で岡山コーチを除いて誰一人としてその動きに賛同の意思表示をする選手はいなかった。これ選手たち「いや、そういうことじゃないんだよ。気持ちの問題の前にサッカーの問題だろ。」って気持ちが冷めてるんじゃない?そうじゃないのなら高木があまりにもピエロでかわいそうだよ。いずれにしてもいまチームはバラバラ。


松尾は本当によくやってると思う。サイドの選手がこれだけダイレクトにゴールに関わり続けることってなかなか出来ないと思うし本当によくやってると思う。でも今日の試合で劇的同点ゴールが決まっても正直気持ちが高揚することはほとんどなかった。そこまでの95分があまりにも空虚すぎるし、これくらいの1発じゃ取り返したことになんないよって思ってしまう自分がいる。つまり全然楽しめてないんだと思う。


2巡目に入ってこれで1勝3分4敗。1勝もほぼボーナスゲームなので実質勝ちなし。分析サンプルが十分にあり1巡目よりも遥かに2巡目の方が試合に対する準備、対策が重要になってくる。実際に千葉、いわき、山口あたりは1巡目は楽勝だったけど、対策を仕掛けられた2巡目の対戦で全て勝ち点を落とした。さらに積み上げを放棄し目先の勝ち点に走った挙げ句にこの結果。どこに原因があるのかは火を見るよりも明らかなわけだけど、クラブがそこに手を入れられないことも経験上知っているから好転することを期待せずに待つより他に道はないんだよ。
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