Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

強運(天皇杯準々決勝磐田戦)

2021-10-28 01:48:18 | マッチレポート21'

何かもう1枚目は遠征先のグルメ写真じゃないとダメな気がしてきた。土日はマジで6時間待ちとかも発生するさわやかだけど平日だと待ちもないのでさらに最高です。ハンバーグはもちろんなんだけど、実はライ麦パンがとてもおいしいことを今日知りました。ハンバーグにはライス一択という方も是非お試しください。



写真とこれから書くことに繋がりは別にないんだけど、やっぱりくじ運はめちゃくちゃ良かったと思うんだよ。まだボロボロだった夏前に甲府と当たってたらあっさりやられてたかもしれないし、がっつりモチベーションの高い順天堂大に手薄なメンバーで臨んだらあっさりやられてたと思うし、今日の磐田だって週末にリーグ戦がなければフルメンバーで来た可能性は高いし、そもそもJ2の1位とJ1の18位なら勝ち癖っていう意味でJ2の1位の方が多分強いと思う。本当に色々とツイていた結果のクラブ史上初のベスト4進出だと思うんだよね。ただトーナメントなんだから勝ちゃ何だっていいのよ。クラブ全体で頑張ってきたご褒美として川崎戦は記念受験みたいなもんで気楽に楽しもうよ。出来れば残留を決めて心に引っかかるものが何もなければ最高だね。



ということで磐田が勝ちに来なかったおかげでおいしくいただいちゃいました。さすがにあそこまで露骨にメンバー落とされたら負けるわけにはいかない。まあ磐田はもう昇格は確定だから来シーズン楽しんでよ。ベンチコートを脱いだ瞬間におもわず「お!」と声を出してしまった白黒スタイル。新鮮だったからっていうのもあるけど締まって見えてなかなか良かったね。


試合は片野坂さんがイメージした通りに全て進んだんじゃないかな。前半は本当は休ませたかったであろうエンリケも出して、左右のレギュラーCBをWBに配置してガッチガチに固めた上で基本やる気のないボール保持。相手も急造チームだったから連動して奪いに来ることもなかったし適当に時間を進めてからの後半勝負は見ていて明らかだった。45分でエンリケ下げて、60分で北斗と也真人下げて交代プランも思い描いていた通りだったと思う。



羽田は左膝にかなりしっかりとテーピングを巻いていたから出来れば使いたくなかったと思うんだけど、あのお方はどこにいらっしゃるのか。ちなみに新太は徳島戦の試合後に足を引きずっていてさらに今日の遠征を回避しているので少し心配。



この試合の勝利に何か収穫があるかと考えた時にあまり思い浮かばないんだけど、この笑顔を見るだけでここから福岡戦までの1週間いい準備が出来そうだと思えてくる。磐田の選択によって勝てた部分は大きいけど、それでも片野坂さんが負傷等のリスクを分かっていながらも勝ちに行くという選択をしたことに一番大きな意味があると思う。







個で見ていくとまずはペレイラのフル出場。J1でも十分やれるであろうルキアンと対峙してもしっかりと渡り合えてた。組織で崩しに来るシーンがほとんどなかったので少しは割り引いて見ておかないととは思うけど、最終ラインの選択肢の一つにはなり得る活躍だった。個人的にはアウェイのFC東京戦で三竿に意味のない浮かしたパスを送った時点で見切りを付けていただけにそこからしっかりと上げてきたペレイラは立派だと思う。



そして井上”ロマン”健太。今日はメインスタンドだったので、途中投入されてからの健太をじっくり見ることが出来た。やはり健太はロマン。このロマン要素を戦力に取り込めるかはチームの度量を問われているような気がするよ。







ずっと高く評価し続けてきた藤本。何でもやれそうなだけに器用貧乏で終ってしまいそうな雰囲気を感じていたけど、最後の写真を見ていて思ったのは藤本が目指すべきは伊佐なんじゃないかということ。まず背負うプレーはもともとかなりいい。意外と体幹も強い。球際がしつこい。仕掛ける姿勢はチームNo.1と言っても過言ではない。ルーキーイヤーにして既に伊佐要素をかなり身に付けていると思うんだよね。その背番号の前任者を参考にするといいと思うぞ。期待してる。



先制ゴールのシーンは最初ずっと長沢を捉えていたんだけど、ニアに三竿がスーと走っていったのに思わずついていってしまい結果撮れた写真がこれ。三竿の頭の上を越えていったボールを長沢が見事に仕留めるわけだけど、そのシーンは収められず。カメラは難しいね。



もう昌也が知っている選手は伊佐のみ。その伊佐と出場のタイミングが重なるんだから不思議なもんだよね。




片野坂さん就任1年目のNo.10が昌也。片野坂さんも思い入れはあるだろうな。個人的にはチームが振るわなかった15年シーズンに孤軍奮闘していた昌也が一番印象的。





エコパはもう10年以上前に何となく静岡ダービーを観に行って以来なのでかなり久しぶりだった。屋根の形なんかがフクアリを少し大きくしたような感じかな。今年の4月に異動になって全く予想していなかった水曜日が定休日の職場に行くことになり最初はかなり戸惑った。ただそのお陰で福井→群馬→静岡とずっと天皇杯を追えたし平日休みも悪くないなと思えた。これでシーズン終了が最低でも1週間は延びたわけだけど、ここまで来たらベスト4がどこで開催されようが意地でも行きたいね。ここまで来たらとことん。財布のことは後で何とかなるでしょ。


とりあえずナイス勝利。次はリーグ戦でいい笑顔が見たい!
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評価に値する勝ち点1も状況が許してくれない(33節徳島戦)

2021-10-23 22:02:18 | マッチレポート21'

とりあえず昨日の記事と見た目を揃えるために「いのたに」のラーメン画像で始めます。昨晩和歌山で井出商店のラーメン食べてから14時間後には海を渡って徳島でいのたに食べていました。まだお昼まで1時間近くあるのにもうほぼ満席で大人気でしたね。井出商店は久しぶりに食べてイマイチ感しかなかったけど、いのたには美味しかった。紀伊水道ラーメン戦争は徳島の圧勝。





悲しい時ぃー(悲しい時ぃー) 3連勝を逃した時ぃー(3連勝を逃した時ぃー)
何のお店なんでしょ?


正直に言って先制点を決められた時点で勝ち点を持ち帰れないことを覚悟していたので本当によく追いついたと思う。徳島は強風との折り合い方のうまさも含めて予想より遥かに強かった印象。というより仙台もしっかりと前線のメンバーが復帰してくると広島に勝っちゃうくらいだから弱かったのは先週だけでちょっと調子に乗り過ぎたなと少し反省。もう全部ひっくるめてどこが勝ってもおかしくないし、そういう意味では現時点で残留圏内まで勝ち点4差もあるうちはもう圧倒的に追い込まれているんだということを再認識。帰りのサービスエリアで飯を食いながら湘南戦の結果を見た時に、今週1週間の浮かれた気持ちからサーと血の気が引いていくように我に返っていくのが分かった。自力残留がないから当り前なんだけど残りのライバルクラブ全ての試合結果で状況が変わってくるところまで来ていて、明日清水が万が一川崎に勝つようなことがあると本当にマズいことになりそう。前節までの連勝で少し期待しちゃったところがあるから何か余計に恐くなってきたように思う。本当にハナクソほども役に立たない鳥栖とか今後一切のクラブ間交流を絶ってもいいくらいだよ。次節の横C戦も負けようもんならもうニータンも送り込まないし、気持ち悪ぃ鳥も送ってくんな。


ということで少し熱くなりました。湘南のアウェイゲームの時もそうだったけど風が強い環境でのゲームに弱いなという印象。普段ホームゲームで風が強いなんてことがないからなんだろうけど、前半に風上をうまく活かせていないにも関わらず、後半に風下になると如実にバタバタし始めてたもんな。まあこういうところも含めてアウェイゲームの難しさなんだろうけど、残り試合もアウェイゲームの方が多いから置かれている状況はやはり厳しい。徳島主将の岩尾が試合後に「今まで積み上げてきたものをないものにしてしまうような試合運びは寂しい」みたいなことを言っていたけど、さすがにキレイごとが過ぎるように思う。降格圏に沈むチームの主将が勝てなかったホームゲームの後であんなことを言ってサポーターは「そうだよね、J2から理想を求めてもう一回やろうぜ」とか言うんだろうか。個人的には小出が背走でバタついてCKを与えてしまったプレーとかもっと割り切ってクリアしてよかったと思うし、我々にも積み上げてきたものはあるけどそれでたどり着いているのが今の順位なんだからそれでいいはずがない。勝つためなら何だってやるべきだと思う。


勝つためなら何だってやるべきで言うと、ペレイラのCB起用は正直ギャンブルが過ぎると現場では思った。何せ天皇杯群馬戦でベンチから何度も指示を出された挙げ句に飲水タイムで完全に本業外の弓場とポジションチェンジさせられた現場を見ているので、まだ羽田を最終ラインに落としてボランチ起用の方がいいんじゃないかと思っていた。ところがいい縦パスも2つほど入れてたしけっこう落ち着いてやれていたように思う。ただそれ以上にこれはアリかもなと思ったのが「高さ」だ。長沢が190オーバー、エンリケ、ペレイラ、羽田が180オーバー、さらにCKで絶妙の動きを見せる呉屋までいるとセットプレーの期待感は相当上がる。実際に最後に呉屋がCKを勝ち取った時はこれはマジでくるんじゃないかと期待した。直前で垣田も下げていたし明らかにミスマッチが発生していた。まあ結果的には凌がれてしまったけど、根拠のない期待じゃなくて現実的に期待が持てるシチュエーションを自ら作り出せていたのは残り5試合に向けて好材料じゃないかなと思う。



スタジアムではゴールはほとんどどんな形か分からなかったけど、リプレイで見るといいゴールだね。北斗の鋭く曲がるクロスは守る側からすれば処理しにくかったと思う。何か北斗が一番長沢の使い方を分かっているような気がするな。そして也真人。シーズンを通してずっと頼もしい。もはや信頼感がユニ着て走ってゴール決めていると言っても過言ではない。残り1ヶ月とちょっと、とにかくケガだけはしないで。いま也真人が痛む姿ほど肝が冷える瞬間はない。



高木を含めて後ろが本当に安定してきた。最大の要因はしっかりと前の3人がボールホルダーを追って後ろのやることを限定してくれているのが効いていると思う。だから今後もそうそう大崩れすることはないんじゃないかと思うけど、攻撃とのバランスの部分は難しいところ。こうなると伊佐にかかる期待はかなり大きい。



今日のメンバーで直人のこと知ってるの伊佐、高木、刀根くらいしかいないとか移り変わりが激しすぎるよなぁ、やむを得ないんだろうけど。







スタジアム前の広場とかThe国体スタジアムとかここは本当に山形と印象がかぶる。





楽しそう。


次は4日後に天皇杯磐田戦。勝ち進んでも残留に何の影響も及ぼさないけど、せっかくここまでくじ運にも恵まれて上がってこれたので決勝まで行ってみたい。ただ試合にあまり意味がないかと言うとそうではないと思っていて、この天皇杯の後に組まれている福岡戦→ガンバ戦が今シーズン最後の連戦で中3日になっている。今日のスタメンが現状でのレギュラーなんだろうけど、この連戦を全く同じメンバーで乗り切るのは難しい。だからこの天皇杯は誰がやれるのかを見極めるのに貴重な実戦の機会だと位置付けて見たい。微妙な日程で遠いアウェイなので片野坂さんがどんなメンバーを連れてくるか全く予想がつかないんだけど、福井戦、群馬戦よりは少し厚めの層で臨むんじゃないかと予想している。リーグ戦はさっぱりなのに天皇杯は勝ち進んでいるの2013年感があって好ましくないけど、まあやるからには先に進みたい。
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さぁ、大一番!part2

2021-10-23 01:50:42 | トリニータ
1週間前にも同じタイトルで書いた気がするけど、多分あと1ヶ月以上はずっとこのタイトルで書き続けるような気がするよ。いやむしろ書かせてくれ。


和歌山のホテルから更新しています。今日の仕事を終えてすぐに移動してきて、明日朝の南海フェリーで徳島に渡る予定です。一度このルートで徳島遠征してみたかったんだよね。明日多くの大分サポーターが豊後水道を渡っている時に自分は1人紀伊水道を渡ります。両側から攻め込んだ方が何か勝てそうな気がするしね。



今日は和歌山の有名店・井出商店でラーメンを食べました。明日は試合前に徳島の有名店・いのたにでラーメン食べようと思います。


勝ちたい。こんなに勝ちたいと試合前から思うのは久しぶりかもしれない。これは間違いなく先週仙台に勝ったことで、それも残留の可能性を感じさせる試合運びで勝ったことでより一層明日の試合に勝ちたい気持ちが増幅したことは間違いない。


ポカスタは18年シーズン以来3年ぶりの参戦。その前は12年シーズンまで遡る。この12年と18年のポカスタでのアウェイゲームに共通するのはどちらも退場者が出ていることだ。12年は徳島の青山が前半早々に退場しうちが完勝、18年はチーム全体で本当にカードの少ないシーズンだったにも関わらず丸ちゃんがイエロー2枚で退場して徳島の完勝。今年も退場者が出るかは分からないけど、12年も18年も大分がJ1に昇格した年。自分がポカスタ参戦した年は大分の大目標達成の年なんじゃないかといういいイメージは持っている。


先週は福森直也が構成する仙台の最終ラインをぶち破って勝利した。明日は上福元直人の守るゴールをぶち破って勝利するんだ。個人的に思う今後大分がJ1で生き残っていく上でなくしていかなければいけない移籍の最上位に挙げられると言っても過言ではないのが福森直也と上福元直人だ。2人とも大卒新人で加入してきて苦労した時期はありながらも立派に大分の主力に育ち上がった。十分に出場機会もあったはず。にも関わらず大して格も変わらない、年俸も変わらないクラブに移籍されるのはうちからすれば本当に痛手だ。直人にいたっては完全に格下のクラブに移籍したわけだから。こんな誰も得しない、近江商人が聞いたら即座に琵琶湖に沈められそうな三方悪しき移籍を容認してはいけないという空気を作り出すためにも2人ともJ2に落として、「大分にいれば良かった」と眠れないくらい後悔させてやるしかないんだ。だから明日は絶対に勝ちたい。


徳島の直近の試合をちゃんと観ていないので大したことは書けないんだけど、前節が残留争い直接対決の横浜FCとまさかの馬鹿試合。試合が決した徳島の4失点目と5失点目は本当に残留争いしているのかと目を疑うほどに軽い失点。付け入る隙は十分にあると思う。ただ今週の片野坂さんがメディアに話したコメントを読んでいると心なしか守りに入っているように受け取れなくもない。「勝ち点1でもしゃあなし」くらいのニュアンスを感じ取った。勝ち点1ダメ、絶対。もちろん個人的な勝手な解釈かもしれないけど、指揮官にもしそんな考え方が微塵でもあるとすれば勝つのは難しくなる。我々はもう一度は死んだ身だ。対戦相手が気持ち悪がるくらいの捨て身戦術を見せてもいいくらいだと思う。それくらいやらなきゃ残留は勝ち取れない。こんな一サポーターの妄想なんて鼻で笑っちまうくらいのアグレッシブなサッカーでかき消してくれることを期待している。


明朝のフェリーの時間は早いのですぐにでも寝たいところだけど緊張と興奮で多分しばらく寝付けないだろうなと。ただこの試合をこんな気持ちで迎えられる時点で実は少し嬉しいんだよ。選手たちは思い切って悔いの残らないように。今のチームなら思い切ってやれば必ず結果は付いてくると過信にも似た自信を持って試合に臨んでも大丈夫だと思う。キックオフまであと12時間。さすがに寝よう。
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新太のケチャップのフタが弾け飛んだ日(32節仙台戦)

2021-10-18 00:17:10 | マッチレポート21'



きゃー新太かっこいー、抱いてー!


前節の記事にも書いたけど、もうこのタイミングでの新太のゴールは必然だったと思うんだよ。本人はごっつぁんゴールと謙遜するけど、そんなことないことはみんな分かっている。常にアグレッシブに走り続ける新太だからこそあのボールに反応出来たわけであって誰もが出来るゴールじゃない。そして今シーズンここまで苦しむこととなった原因の一つと言っても過言ではないPKもキッチリと決めてくれた。コースは読まれていたけど、しっかりと蹴り込んだボールはネットに吸い込まれた。このブログでも何度も言ってるけど、新太はシュート練習を見ていると本当に鋭いシュートを飛ばす。だから試合前から期待感が高い。本人も本当に苦しかったであろう232日ぶりのゴール。見ている方も本当に嬉しかった。


今日の勝因が何だったのかと考えた時に仙台が弱かったとしか考えられないんだよね。昨日まであんなに緊張してたのがバカらしくなるくらいに仙台は弱かった。一瞬の隙を突いた伊佐のランニングは素晴らしかったと思うけど1点目のシーンはもし自分のチームがアレをこんな大事な試合でやられてたらさすがに平常心じゃいられなかったと思う。北斗に誰もプレッシャーをかけないのが悪いのか、アピアタウィアの伊佐への対応が緩慢なのか、こぼれ球への反応が悪いのか、いずれにしてもこの重要な試合でやる類いの失点じゃない。やけにベンチメンバーが手薄だなとは思ったけど、もうこの局面まで来たらメンバーを揃えられるかまで含めての総力戦だからね。前線で予想していた何人かがいなかった時点でうちの勝ちは確定していたのかもしれないね。


仙台はここから相当な反発力を見せない限り降格は確定でしょう。我々からすればまずは1つの枠が埋まるのでありがたい限りだけど。まあ、冷静に考えたら仙台と湘南は本当は昨シーズンで降格していてコロナに救われただけなんだから今シーズンも低迷した時点で自ら降格しますと言い出すくらいの潔さがあってしかるべきだろう。ちょっと来週までにちゃんと考えといて。



高木のゼロ。仙台が弱かったことは置いといて、2学期に入ってから何と失点は1のみ。名古屋戦の高木のミスによる1点のみで、セットプレーからの失点もなければ、崩された形での失点もない。夏休み期間中だけで17失点もしていたチームがなぜこんなにも激変したのか。川崎戦や横浜戦の時はチームのやり方を変えるためにちょっと極端に前線からのプレッシングを強めて玉砕していた感があったからそのフェーズを乗り越えてちょうどいい感覚を身に付けつつあるというところなのかなと予想している。


ただその中で伊佐や新太、也真人のように前線から球際で戦うことを厭わない選手の存在は本当に大きいと感じる。今日も攻→守への局面ですぐさま切り替えてプレッシャーをかけて蹴らせて楽々回収というシーンが何度あったことか。ああいうプレーにこそ本当に大きな拍手を送りたい。ただ逆に言うとそれを90分間継続することは難しいわけで、交代選手が入ってきた時に前線の守備の強度が下がりはしないかと一抹の不安を感じてしまうのは事実だ。特に呉屋は間違いのないポテンシャルを見せてはくれているけど、昨シーズンの知念のようになりそうな雰囲気を確実に感じている。







今日の大きなトピックスといえば怜さんの久しぶりの先発。何と奇遇にもアウェイ仙台戦以来5ヶ月ぶり。最長在籍選手となってもういるのが当り前だった怜さんだけにこの状況は少し寂しくもあるわけだけど、朝陽に何かアクシデントがあったのか重要な局面で重要な役回りが回ってきた。また仲も良くプレースタイルも知り尽くしている福森直也のところにぶつけたかったという片野坂さんの意図もあったんじゃないかな。前半は意図的に仙台の左サイドで仕掛けようとしているように見えたし、仙台保持時には福森に蹴らせようとしているような伊佐の追い方も感じた。いずれにしても怜さんはその期待に応えていた。也真人や小出との連携も良く押し込めていただけに負傷は残念で仕方ない。一度立とうとしていたから軽傷であってくれと祈るしか出来ないわけだけど。成豪や怜さんの負傷は天皇杯のことを考えても本当に痛い。今日は仙台の出足が悪いためかラフなプレーが多くてヒヤヒヤした。ここから負傷者を出せばもう今シーズン中に戻ってくることは難しいだろうし、もちろん補強による穴埋めも出来ないから大きな痛手になるわけで、負傷者を出さないことも大きなポイントになってくる。



司が久々かつ初めて前線での出場となった。今日は短い時間だったけど、司はやっぱりサイドじゃなくて前で使いたい。今日は怜さんのアクシデントがあったから最後は前線での出場となったけど、ベンチメンバーの構成を見るとやっぱりサイドの選手として考えているんだろうなと思う。



今日も上下動しまくった香川。対面の真瀬とは阪南大の先輩後輩。前半やや自重気味だったのは指示か、何か気になることがあったのか。


快勝は嬉しいけども仙台との力関係によるところが大きいわけで個人的には今日の試合の進め方には課題があると思っている。前半の試合の進め方は勝てなかった頃の試合の進め方そのものだった。パスを受けてもゴールに背を向けることがファーストチョイスで、際どいパスも入れない。しっかりと保持して相手を動かしたかったとかそういう意図なのかもしれないけど、そうだとしたらこの重要な局面で選択する戦術じゃないよと思った。キックオフからの早い段階で明らかに我々の方がやりたいことをやれるという肌感覚はあったと思うからもっと早い段階から試合を決めにいってほしかった。どんなに手応えがあってもハーフタイムまでゴールがないことはもうこの局面では良しとしてはいけない。ゴールを決めなければ道は開かれない。勝ったからいいけど、もっとアグレッシブにいってほしい。







しかしとりあえず良かった。相手が不甲斐なかろうが何だろうが勝ち点3は3だ。これで湘南まで勝ち点2(得失点差がもう追いつかないので勝ち点1では届かない)、残留圏の徳島までも勝ち点2差。そして次節は徳島−大分、湘南−横Cという今シーズンの残留争いのハイライトとも言うべき週末がやってくる。選手たちにはあまり関係ないかもしれないけど、鳴門のキックオフが1時間早いのが良いのか悪いのか。ベストは大分勝ちで平塚がドロー。横Cに勢いが出つつあるのが不気味なので、横目で清水の動向も気にしつつ、まだまだ気の抜けない日々は続く。とりあえず今日の大分→鳴門→エコパ→福岡→指原さんまでは全て予約した。それ以上もまだ生き残っているのなら今シーズンは残り全部行ったろうかなと思ってる。スタジアムではあんなに嬉しかったはずなのに、空港でも楽しくビールを飲んでいたはずなのに、飛行機で爆睡して帰りのバスの中で順位表見た瞬間に一気に現実に引き戻されるのがいかにも残留争い真っ只中って感じだ。やれるところまで足掻こう。可能性は感じる。



最後に試合前のスタジアムイベントのGABEZさん、本当に最高だった。ラストのテンポの良い選手一気紹介は本当にオリンピックの開会式を見ているようだった。これまで一番良かったなと思うスタジアムイベントは阿部真央さんのライブだったんだけど、これは超えたかもしれない。






浅田飴に芝刈り機とちゃんとトレンドも押さえている。


むしってーん。


ヒゲの表現お見事。


サッカー選手がなぜこんな動きしてるんだろって思っただろうな。


北斗のキックの特徴をよく捉えている。


吉田舜の後ろ体重も絶妙。


来月の指原さんも本当に楽しみだ。
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さぁ、大一番!

2021-10-16 22:25:14 | トリニータ
仕事中ずっとタイトルは「Dead or Alive」にしようと思ってたんだけど、今日のJ1の結果が大分にとってベストとは言えないまでもまあまあ良かったおかげで明日の結果で即死することはなくなっただけに「大一番」くらいでいいかなと。ただそんなこと言っても残り7試合全てが大一番なわけで、天皇杯も含めたらもう大一番だらけ。大一番の安売り状態で、あー楽しいなー。


まずは何だか2003年の「あの試合」の回顧をするのが流れみたいになっているようなので自分も思い出語りでも。あの頃はまだ大分に住んでいたので同僚と4人で行った。メインスタンドのピッチに向かって右側、仙台サポーターがよく見える位置だった。J1初年度だった2003年は負けても負けてもたくさんのお客さんが入っていたからあの試合の仙台サポーターがとりわけたくさん来ていたという印象はなかったんだけど、miyashuさんのブログの写真を見たら仙台サポーターがびっしり。「あ、こんなに来てたのか」と少し記憶を修正。とにかくあの異様な雰囲気はその後ナビスコ決勝でも、プレーオフ決勝でも、J3降格でも味わうことのなかった、本当に異様というほかなかった試合だった。多分サッカーの試合で涙をしたのはあの試合が人生で初めてだったと思う。その後は何度涙したか数えきれないけど。


あれから18年。コロナ禍の影響もあってあんな異様な雰囲気になることはないだろうけど、試合の重要性はあの時と何ら変わらない。


個人的に明日は長沢を先発で使ってほしいと思っている。もうかなり長い時間ゴールがないし、純粋に前線の序列で考えれば最上位にいないことは明らか。ただ明日は仙台戦。逆の立場で考えれば、去年まで自分たちのエースだった選手がこの大一番で先発してくるのは間違いなく嫌なはずだ。ましてやホームゲームでは唯一のゴールも喫しているわけで。もちろんゴールを決めてくれてもいいんだけど、本当に期待しているのはそこじゃなくて前線から走りまくって雰囲気を出し続けてくれるだけでいい。それできっと試合の主導権は握りやすくなるはずだ。


そして前節の記事でも書いたけど固い試合展開に自らしないこと。これが重要だと思う。大事な試合には違いないけど、これからずっと勝ち続けないといけない我々はもうゴールを決めにいかなければ生き残ることは出来ない。もうバランスを考えて試合に臨むほどの余裕は残されていない。ゴールを決められたら決め返しにいけばいい。それで届かなかったからそれはチーム、クラブとして降格が相応しかったわけだから受け入れればいい。勝ちたいけど、それよりももっと負けたくないみたいな腰の引けた試合だけはしてくれるな。求めたいのはそこ一点。


難しいご時勢であることは百も承知だけど、明日はたくさんのサポーターに来てほしい。第30節の仙台−徳島戦は90分にアウェイチームである徳島がセットプレーから決勝ゴールを決めて勝ち点3を持ち返るわけだけど、この日の仙台の入場者数は46百人。後押しに十分な数がどれくらいなのかは分からないけど、これを楽々と超える人数でホームチームを後押ししたい。


キックオフまで残り16時間。勝ちたい。勝ちたい。緊張してきた。
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何とか生き残る(31節セレッソ大阪戦)

2021-10-03 21:50:15 | マッチレポート21'
九州互助会の複数の会員クラブによる心ない裏切りにより試合をする前から窮地に立たされてしまったわけだけど、何とか生き残った。この試合で勝ち点3が取れなければ徳島まで勝ち点7差、得失点差で追いつくことが現実的でないことを考えると勝ち点8差だったわけで、勝負と見ていた直接対決を迎えるまでに終ってしまうという最悪の結末になるところだった。ホッと出来る状況じゃないけど、とりあえずホッとした。


今日は新太が良かった。次々と枠を捉えたミドルシュートの数々はもちろんだけど、動いて味方が走り込めるスペースを作ってあげて、さらに相手DFを引きつけてパスを出す。決勝点で香川を走らせたのともう一つ後半にも北斗を走らせたのと2つ、とても良かった。新太は結局開幕戦でゴールして以来リーグ戦ではゴールがないわけだけど、それでもずっと出場機会を失わないしそれに対して疑問もない。シュート練習見ていると新太は本当に強烈なシュートを放つし期待感は本当にある。さらに守備でも頑張れるし、何より勝ちたい気持ちが表情に出るのが良い。そのみなぎる力がケチャップのフタを粉砕するのはもう間もなくだと思っている。開幕戦に続いて徳島戦で出てくれれば最高だ。


特段大きくやり方を変えたわけではないけど勝てた要因というのはセレッソが良くなかったことが一番だと思っている。他のクラブと比べても恐さは格段に少ないし、まああんまりチームがうまくいってないんだろうなという感じはした。そもそもシーズン前にかなりゴタゴタしていて危なっかしい感じはしていただけに残留争いに巻き込まれてないだけいいんじゃないのかな。ただそのセレッソの不甲斐なさが不安材料なのは徳島との対戦を残していること。期待は出来ないけど、頼むぞ。乾も次はクリーンに頑張れよ。滋賀県民として応援してやるから。


ちなみに乾が也真人にアフターチャージをやらかした後にテレビの音声にしきりに「アフターだよ!」「2枚目だよ!」と抗議している声が入ってきて誰がやってんだろと思ったら、交代で下がってもユニのままテクニカルエリアに飛び出してきてる伊佐だった。ビブスは着ないとなと思ったけど、勝ちたい気持ちはがっつり伝わってきた。


残り7試合に向けて後ろの5枚はこのセットが基本布陣となりそうな雰囲気。刀根の安定感も良かったけど、やはり機動力(乾のカードを引き出したプレーとか)の部分を考えると小出の方が期待感がある。坂の序列も下がっているようなのでケガとかがなければ小出が右CBのレギュラー最右翼なんだろうね。ボランチもベンチ入りが小林裕からペレイラに変わったりで安定しなかったり、ハセが行方不明だったりとで北斗と羽田で決まりの感あり。ビルドアップを安定させる意味も含めて個人的にも後ろはもうあまりいじらない方がいいと思う。羽田は今日は細かいタッチでミスも多かったけど、ちゃんと自分で取り返しに行ったし、あとはセットプレーでもう少し期待感を感じさせてほしい。やっぱり今日の試合でも思ったけど、ボランチもCBの両脇も絡んで来ないと攻撃の厚みは出ない。カウンターを食うリスクは当然あるわけだけど、そこはもうエンリケの長い足に期待して、前に出ることを優先してほしい。もうゴールレスは「死」を意味する段階にまで足を踏み入れてしまったわけだから。


仙台戦も徳島戦も絶対に固い試合になることは目に見えている。でもそれをぶち破るんだ。もう片野坂さんには清水戦のような腰の引けたバランス重視の戦い方は選択してほしくない。どうせ一回死んだようなもんなんだから、悔いを残さず熱量の余韻を感じるような試合をしてほしい。2003年ほど出来上がったシチュエーションではないけど、それでもクラブの未来を決めるビッグゲームになるかもね。


あ、あと今シーズンはリミユニで2勝目。これだけ勝てないシーズンで3分の2勝つって奇跡に近い。継続使用ありだと思うけど。
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