Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

2022年はトリニータ宇佐にとって記念すべき1年に

2022-12-11 00:33:11 | トリニータ

中学年代冬の全国大会である高円宮杯U-15に行ってきた。開催会場が群馬県、大阪府、山口県に分散するという日本でも屈指の観戦者の体力と財力を削りにくる大会だ。今年はめでたくトリニータ宇佐がクラブ初の全国大会出場を決め群馬会場に割り振られたので、7月のクラ選 U-18以来2度目の群馬遠征に行ってきた。関西から車で群馬入りのルートを調べると、名神と中央道で諏訪湖まで行ってそこから下道で旧中山道沿いに2つ峠を越えてまた佐久から上信越道、関越、北関東自動車道というルートが最短だと出てくる。確かに東京を経由したり長野市内を経由するよりは早いと思うんだけどこれがなかなか遠い。夏は泊まりで行ったからいいけど、今日は1日しか休みがないので朝の4時に出発してきっちり2試合だけ観戦してトンボ帰りで23時着。ひたすら運転しっぱなしのしんどいスケジュールだった。





夏のクラ選と比較すると順調に出場権を確保出来る大会ではあるものの戦績となるとなかなか厳しい。奎汰の代が1勝したのを最後にその後は全て1回戦敗退。今年は大分と宇佐の兄弟対決で勝った方が全国大会出場というしびれるシチュエーションとなり見事宇佐が設立以来初となる全国大会出場となったが、残念ながら勝つことは出来なかった。対戦相手のフェルボール愛知は近年メキメキと力をつけている街クラブの筆頭のような存在で難しい相手ではあったもののやはり試合は終始劣勢だった。トップチームの成績が伴わなくなってくると思い出したように「育成型クラブ」という都合の良いフレーズを使い始めるのが大分フットボールクラブの悪いところだけど、来年は本当にいいきっかけとなるシーズンだと思うのでもっともっとアカデミーに投資をしてほしいと思う。全国大会での成績が全てだとは思わないけど、やはり高いレベルの経験を積まないと質の高い選手は育ってこないと思う。今日は浮氣さんも哲平さんも来ていたけど、本当に頼みますよ。































試合は1点差に詰め寄るゴールを2回決めて追いすがるも最後は個の質の高さに屈する形で2−4での敗戦となった。初の全国大会なので緊張するのはやむを得ないとは思うけど、キックオフから10分くらいは音が聞こえてくるくらいにガチガチで相手の速い動きに全くついていけず球際で競る状況すら作れなかった。ほぐれてきてからは随所に戦う良いプレーが見られただけにもう少し早い時間帯から試合に入りたかった。



一番印象に残ったのはボランチの13高橋七皆。ビルドアップ時はサリーダ的に最終ラインに入ることもあるんだけど、キックオフから2プレー目くらいで相手のプレッシングをルーレットでかわすシーンがあってとんでもない度胸だなと思った。右SBの8元木蓮は攻撃時に偽SB的にインサイドに絞って右SHを外にはらせたりと戦術的にも面白いところは見られた。


対戦相手の親御さんからは「宇佐ってどこ?」という案の定すぎるやりとりも聞こえてきたわけだけど本当にクソほどデカい声で「このクラブが今年のJリーグMVPを輩出したんですよ!!」と叫んでやりたい気分だった。まぁしないけど。クラブOBがJリーグMVP、そして初の全国大会出場とトリニータ宇佐にとって2022年は記念すべき1年となった。次は初の全国大会での勝利を目指して頑張ってほしい。コンサドーレ、モンテディオ、FC東京、アントラーズ、マリノス、ガンバ、セレッソ、ヴィッセル、サガンと思いつくだけでももうこれだけのクラブがU-15チームを複数抱えている。中学年代だとやはり近場にないと所属出来ないという選手も多いだろうしこの状況はさらに加速していくと思う。トリニータも大分と宇佐で切磋琢磨して力をつけていってほしい。


結果は残念だったけど、クラブ初の全国大会出場おめでとうございました、そしてお疲れさまでした。
コメント
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