Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

ヴェルスパ大分にJ3クラブライセンス交付

2022-09-29 01:15:58 | トリニータ
ヴェルスパ大分にJ3クラブライセンスが交付された。あまり詳細に追っていたわけじゃないけど、スタジアム面は厳しいだろうなと思っていたから少し驚いた。ただもっと驚きなのがtwitterなんかを見ていると意外と多くのトリニータサポーターがこの件に反応をしていて、かつネガティブな意見を表明している人が多いことだ。主には「大分県の経済規模でJクラブは2つもいらない」「スポンサーの取り合いになる」みたいな意見なのかな。

これに違和感を感じた。

言いたいことは分かるんだけど、こういう意見が出るところに大分トリニータが骨の髄まで「半官半民クラブ」「大分県立大分フットボールクラブ」になってしまったなと思ってしまう。当然のことだけどヴェルスパ大分がJ3に昇格して使いたいとなれば大分トリニータの持ち物ではない昭和電工ドーム大分を独占することは出来なくなるし、大分フットボールクラブの代表が県からの天下りであることもおかしくなってくる。ヴェルスパ大分になく大分トリニータにだけ県からの支援があるなんてことはあり得ないわけで。結局はそういうことを心配してるんじゃないんだろうか。トリニータがありながらスポンサーが取れないんじゃないかというのはトリニータサポーターが心配する前にヴェルスパの関係者はよりシビアにそんなことは考えていると思うよ。だからヴェルスパ大分がJ3に上がってくるのが良いとか悪いとか、支持するか支持しないかの観点で語っている時点でおかしな物の見方だなと思う。大々的にネガティブキャンペーン張って「将来のライバルになるかもしれない芽をいまから摘んでおくぞ!J3昇格絶対阻止!!」とかなら分かる。

大分トリニータがありながら大分県にもう一つJクラブを作る意味や価値があるのかというのは大分トリニータサポーターよりもヴェルスパ関係者の方がずっと真剣に考えていてそれでやろうとなったわけで、意見は勝手にすればいいけど、もう物事はそれらの意思とは関係なく動き始めているということ。


それとは別に、ヴェルスパにはこれまでに後藤優介や姫野宥弥を始めとする我々の大切な若手を預かって育ててもらったという重要なパートナーとしての歴史があることを絶対に忘れちゃいけない。そのクラブが真剣にJ3昇格を狙っていることについて良いも悪いもないだろうとは思わないのかな。


で、そのもっと前段階でヴェルスパがやろうとしていることはとんでもなくすごいことだということは分かってほしい。自分はいま滋賀県に住んでいる。この一帯は福井県から滋賀県、奈良県、三重県、和歌山県へと縦断する日本有数の「Jクラブなしエリア」で身近でJに昇格したくてもなかなか出来ない実例をたくさん見てきている。和歌山県ではサッカー観戦をしたことがないので分からないけど、まず福井県ではJ3の前に県としてJFLクラブを生み出すところからとんでもなく苦労している。そして滋賀県では何とか生み出したJFLクラブが地域リーグ降格のピンチに陥っていてJ3昇格どころじゃない。奈良県では観客水増し、三重県ではJ入りは現実的なところまで来ているものの争う2クラブが「選手の暴言」や「内部崩壊による八百長疑惑」とサッカーとは別のところで戦っているという始末。そんな中クラブライセンスを交付され、現実的な順位を守っているヴェルスパは全国的に見ても優れたクラブだと心の底から思う。



特に競技面は突出して優れている。大分トリニータは成し遂げられなかったJFL優勝を2020シーズンに達成。コロナの影響で試合数が半分だったのでフロック的な見方もされたけど、翌2021シーズンも堂々の3位、そして天皇杯では並みいるJクラブを押しのけてベスト16入り。そして今シーズンも今のところ3位が狙える位置で5位と健闘している。個人的にJFLはよく見るカテゴリーだけど、本当に難しいリーグでレベル的に決してJ4ではないと思っている。本当に立派。言ってしまえば全国的には地味な存在であるヴェルスパがどうしてこれだけの好成績を収められるのかむしろ興味がある。


ヴェルスパが将来的に大分トリニータの現在のポジションを脅かす存在になるのかという点については知らんとしか言えない。我々がうらやむような激太のパトロンをあっさりと捕まえて、我々がW杯の負のレガシーとなりつつあるスタジアムにいつまでもしがみついてる間に、さくっと1〜2万人規模の専用スタジアムを造ってしまうなんてことがないとも言い切れない。そんなことがあれば20年の歴史の差なんてあっという間に吹き飛んでしまう。だからもしヴェルスパがJ3に昇格してくることがあるのなら、それは大分トリニータが避けてきた諸々のことを改めて考え始めるいいきっかけになるんじゃないだろうか。諸々とはクラブの体制やスタジアムのこと。


最後に果たしてヴェルスパはJ3に昇格出来るのか。観客動員面はホームゲーム残り4試合で1万数千人の動員が必要。これは11月20日の最終節が昭和電工ドーム大分開催なのでもう実質達成済みと考えていいと思う。もし最終節前までに成績面の目処が立ったのなら、そこら辺を歩いている人を引きずり込んででも1万人は動員させるでしょ、普通に考えて。だからあとは成績面。実質、奈良、青森、ヴェルスパの三つ巴。ポイントは3クラブとも延期試合を1つ残しているけど、ヴェルスパ以外の2クラブは試合がない今週末に消化させる一方でヴェルスパは10月19日のミッドウィークに組んでいることか。その週末は武蔵野戦で東京遠征なのでけっこう厳しい。奈良も青森も直近でホームゲームに参戦して雰囲気は分かるからこの三つ巴の昇格争いは本当に面白そうだし、やっぱりその中でもヴェルスパの昇格を応援したい。


今シーズン初の大分遠征がヴェルスパの最終節なんてことがあるかもしれない。
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代打サヨナラ満塁ホームラン(38節甲府戦)

2022-09-24 23:24:42 | マッチレポート22’
「残り試合全部勝つ」「ここからはトーナメントのつもりで戦う」こんな声が聞こえてきたらもう本格的な秋の訪れですね。「残り試合全部勝つ」と「ここからはトーナメントのつもりで戦う」はもう秋の季語に認定してもいいんじゃないですかね。そんな「残り試合全部勝つ」真っ只中の大分トリニータもいよいよ残り5試合。今日の勝利は勝ち方も含めてその価値は相当にデカい。プレーオフに出ることだけを考えたら残り試合全部勝たなくてもいけそうな雰囲気が出てきた。


今日の試合の一番の印象は主導権がなかったこと。押し込んだ時間帯もなければ押し込まれた時間帯もない。こんなにも五分五分な試合はなかなかないんじゃないかなと90分を通して観ていた。そういう試合でセットプレーで先制出来る力があるのは強い。今日は序盤から司や北斗から際どいボールが送られてきていてニオイはしていた。三竿がニアに突っ込んでくる形は今シーズン何度もやっていて今回は触れなかったけどニアで軌道を変えてファーで押し込むがやっと形になった。


同点にはされたけどその後も良い形は作れていた。71分吉田→健太→也真人→健太→長沢とか、73分朝陽→夢生→長沢→朝陽とかかなり良かった。逆に言うとここで断ち切れないのが今シーズンの弱いところなんだろうけど、特に71分の吉田のフィードと健太の也真人を使ったパス&ゴーは本当に気持ちの良いプレーだった。


小出のスーパークリアは確かにこの試合の分かれ目だったと思う。でもアレを「魂のスーパークリアだ!」で持ち上げてはいけないと思う。その数秒前にもっとフォーカスしなければこのチームに未来はないと思うよ。なぜ相手GKのキック1本であそこまで壊滅的にDFラインが崩壊しているのか。中継の映像ではDFラインが映し出された時点でもうDFラインはガッタガタで、セオリーとして絶対にやってはいけないとされているボールを落とすということあっさりとやってしまいそしてあのピンチを招いている。個人的にはもうペレイラの守備について全く信用していないのであっさりと頭を越されたペレイラの責任だと言いたいところだけど、このプレーについては正直よく分からない。ペレイラが相手選手に引っ張られて空けられたスペースなのかもしれないし、そこに突っ込まなかった小出や三竿が悪いのかもしれないし、正直よく分からない。ただあんな目を覆いたくなるような軽いプレーが大事な時間帯で出てしまうことには大きな問題があると思う。起きてしまった事象に対して小出は最善の対応を行ったかもしれないけど、フォーカスするべきはそこじゃないし、この手の問題は今シーズンずっとこのチームにつきまとっている。自分の答えはDFラインの真ん中からペレイラを外すことだけど、あとは下平監督が決めることだから最後は知らん。


吉田舜さんまたも負けず。52分、81分とスーパーセーブが飛び出し今日はハッキリと吉田のセーブが勝ち点を呼び込んだように思う。吉田はこれで大分でのリーグ戦通算4勝3分。2019シーズンは群馬でルーキーながらフルタイム出場を果たしていて18勝9分7敗。つまりプロキャリア通算のリーグ戦成績が41試合で勝ち点78。来週の長崎戦で勝つと42試合で勝ち点81という堂々のJ1自動昇格ペースの勝ち点獲得になる。ふとした足元のミスとかヒヤッとするけどハイボールへの対応は明らかに高木より上、ビッグセーブはまだまだ高木の方が上のように思うけど今日のようなプレーを続けていけば全然分からない。そして何より上で触れた健太へのフィードのようなキック精度がスタンダードになってくればもう高木云々はなくなると思う。とにかくシーズン終了まで掴んだポジションを手放すな。勝ち点を取り続ければ変えようなんて思う人はいないはずだ。そして結果としてそれがチームを押し上げることになる。


長沢大仕事。代打サヨナラ満塁ホームラン。サッカーには満塁ホームランはないとよく言われるけど、この勝利の価値を考えると満塁ホームランに等しいよね。今日の長沢は正直に言って良くなかったと思う。高さで勝てない、至近距離から枠を外す等、まあ復帰戦だし今日はリハビリだったかなと思ってた矢先に極上の大仕事。決勝ゴールのシュートも当たり損ないがゆえに入ったようなところもあるので大仕事を見せられた後でもやっぱりまだ本調子ではないんだろうなという思いは変わらない。ケガをする直前の6〜7月頃の長沢は絶好調だった。それこそ大分入団後最高のコンディションのように見えた。そのタイミングでのケガだっただけに辛かったと思うけど、わずか2ヶ月で頼れるベテランは帰ってきた。またあの無慈悲なまでのハイタワーぶりを見せてほしいし、期待している。


そしてやっぱり健太。タフだった試合のラストプレーであの仕掛け。最後は「個」。レベルが上がれば上がるほど最後は「個」だと最近強く思うようになってきた。今シーズン健太は自分の中で特別な選手になった。片野坂時代は「個」については無意識に抑圧されていたような感じだから、「個」にこんなにもワクワクするのは久しぶりなような気がする。


呉屋や伊佐がいなくて長沢が入る今日のメンバーを見ても思ったし、試合前の甲府・吉田監督コメントでも触れられていたけど、今シーズンの大分トリニータの選手層は厚いということを改めて感じた。何が何でも勝つしかない現状に対しては応援をするわけだけど、一方でこの選手層でこの辺りをうろちょろしてただの一度も自動昇格争いに絡めなかった下平監督の手腕は冷静に評価しないといけないと思うよ。ねえ、哲平さん。


あとやっぱりゲームキャプテンはシーズン最後まで北斗がやるべき。
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井上健太は伊東純也になれる(37節金沢戦)

2022-09-19 02:09:32 | マッチレポート22’
この試合をシーズン序盤にやってくれていたら納得したと思う。殴られても殴り返すサッカーとはこういうことなんだろうなと納得したと思う。でももうこの数ヶ月でそのやりたいサッカーが恐ろしく不十分であることが露呈してしまい、ギリギリ間に合ったかどうかのタイミングでウノゼロ3連勝という新たな方向性に進み始めた矢先にこんなゲームされて追いついたくらいで納得するわけないのは分かるよね、下平監督。クラブOBである高松大樹からも馬場賢治からも苦言を呈されていることが下位相手との連戦で勝ち点4も落とすのがどんだけまずいことかを象徴していると思うよ。







今日の試合はたくさん潮目があったように思うけど、まず前半は大石竜平にいいようにやられてしまった。2トップとほぼ同じ高さで変則3トップみたいな立ち位置で攻撃時も守備時もとにかく嫌な存在感を放っていた。しまいにはゴールまで決められてしまい、対面の朝陽はハーフタイムで交代に追い込まれた。交代の意図はよく分からないけど、金沢が大分の左サイドを狙っていたのは明らかでそこからやられていたわけで選手交代ではなくもっと大胆に手を入れれば少なくとも3失点目は防げたんじゃないだろうか。しかし大石よ、大学1年の頃はこんなにかわいい坊主頭だったのに随分とえらそうな髪型になったもんだな。まあそれは冗談として大石は負けた試合の直後にベンチ裏で先輩と小競り合いをしてチームメートに止められるくらいの気の強さを学生時代から見せていて好きな選手だった。



先制点を決めた松本大弥は武蔵野U−15出身。スケール感のあるセントラルミッドフィールダーでもっともっとやれる選手だと思う。しかし先制点決められた時のペレイラは何がやりたかったのか。もうDFラインなんていう概念がない世界でサッカーやってんじゃねーかなと思うくらいにあっちこっち動き回ってやられている。本当にゴール決めなくていいからちゃんと守ってほしい。DFが大事なゴールを多く決めるチームは絶対にうまくいかないから。



夢生の復帰後初ゴールを生で見られて本当に嬉しかった。まあでも復帰後のパフォーマンスを見ていて決めるのは時間の問題って感じだったから驚きはないけどね。夢生の出場記録を見返してみると09シーズンは開幕戦で決めた1点のみだったんだね。最終戦の1つ前の試合でボール叩き付けてもらったイエローで最終節は出場停止、そのまま移籍という10代の夢生らしいエピソードだけどもうあそこで夢生と大分の物語は終ったもんだと思っていたからね。こんな日が本当に来るとはね。ゴールの形は昨シーズン最終節アウェイ柏戦の朝陽のゴールに似てたね。相手からしたらぐうの音も出ないほどに完璧に崩された形。ネットが出した2本目のパスのタッチの柔らかさと絶妙さに思わず唸ってしまう。



7年前にここ西部緑地でプロ初ゴールを決めた伊佐。そんな記念すべきスタジアムで久しぶりのメンバー入り。試合展開、投入された時間帯からしてドラマティックな結末になるお膳立ては完璧だったんだけどな。実際に決定機も2本あった。ただ足にはテーピングは残っていたし、伊佐の良さである全身からほとばしるような活力が感じられなかったのは事実。



そしてノム。1失点目のきっかけを作ってしまう等いいところが全くなし。というか存在感がほとんどなかった。相手の疲労度も違うので単純な比較は出来ないけど交代した将輝の力強い前への推進力を見てノムはどう思っただろうか。試合の強度が高まれば高まるほどノムの存在感が薄くなっていくのは今シーズンの試合で何度も見てきたわけだけど、今シーズンはもう週中に試合がないしケガ人が多発しない限りチャンスは回ってこないと思う。スタジアムではもしかするとこれがノムの大分ユニ最後の試合になるかもなと思いながらシャッターを切っていた。それくらいに精彩がなかった。




試合終了の笛が吹かれると井上健太は不満そうに大きな声を出した。それは試合結果に対してだったのか、チームに対してだったのか、それとも自分自身に対してだったのかは分からないけど、この表情を見て健太はもっともっと上に行けると思ったよ。


大宮戦の時は座った位置が悪くて健太のプレーが見づらかったんだけど、今日の後半は目の前で「健太ショー」を拝ませてもらった。何より印象的だったのは試合終盤になると対面の長峰祐斗が健太のスプリントに対して追うのをやめたこと。そしてプレーが切れるとチームメートに対してジェスチャー付きで「もうアイツまじで無理。カバー来てくんなきゃ1人じゃ無理。」とキレ気味に伝えていたこと(やり取りは想像です)。3点目のアシストのスプリントはもう圧巻だった。夢生も呉屋もとにかく健太のところにしゃべりに行く。きっとこういうボールが欲しいという要求を伝えているんだろうけど、それは健太なら出してくれるという期待の表れなんだと思う。


ただ今日は4日前の大宮戦にフル出場していたからどこかで奎汰を左に投入して朝陽を右に回す交代策かなと思っていたので、この連戦でのフルタイム出場はまた一つ健太のレベルが上がったことを象徴する出来事だなと思う。爆発的なスプリントゆえ足をつってしまう時間も早かった以前の健太。中3日でも最後まで試合に出続け、そして最後まで相手にとって脅威であり続けた。試合前にふくらはぎに塗りたくっていた謎の白いクリームが持久力アップの秘訣か。


健太には入団当初から伊東純也のようになってほしいと思っていた。昨年から平日が休みの職場になり今年はW杯イヤーということもありちゃんと代表を見ようと今年だけで3試合も代表の試合を現地観戦した。久しぶりに代表を見て一番驚いたのが伊東純也の序列が一番上にあったこと。プレー面でも納得だし、何よりも普段からちゃんと代表を見ているであろうお客さんも伊東純也に一番期待している雰囲気がビンビンに伝わってきた。大学までは目立ったキャリアはなく、プロキャリアのスタートも甲府。しっかりと見ていたわけじゃないけど「速い」以外の良さをそこまで出せていたわけではないと思う。でもそこから柏を経由して今シーズン遂にリーグアンにたどり着くサクセスストーリーは誰もが知るところ。最近のグングン成長している健太を見ていると、本気で伊東純也になれるんじゃないかと思うようになった。もうここからは自分次第。自分をどこまで磨き上げていけるかだと思う。健太の成長速度に対して大分トリニータという器が邪魔になるようなら置いていってくれて大いに結構。個人的にそれくらいのスピード感を期待している。

健太、突き抜けろ!お前なら突き抜けられる!!




西部緑地に行くと何となく撮ってしまう火炎土器型の聖火台。西部緑地はスタジアム出てすぐに高速に乗れる好アクセスが有難い。


そして金沢の新スタジアム構想。1万人規模の専用スタジアムが2年後には完成。広島も山形も金沢ももうシンプルに羨ましい。陸上競技場と球技場では違う競技を見ているのではと思ってしまうくらいに臨場感が違う。


試合前にスタジアムDJとお話をする辻尾さん。いまはクラブアンバサダーとスポンサー営業も兼務してるみたいだね。







庄司と一緒にやっていた選手ももう少なくなっちゃったね。



司と毛利駿也は湘南つながり。



個人的にこの金沢遠征で今シーズンの観戦は全て終り。2000年に市陸で初めて大分トリニータの試合を観てからずっと少なくとも年に1回はホーム観戦を続けてきたわけだけど、それも今シーズンで途切れることとなりそう。一応10月30日は休みを取ろうと思っているので3位か4位になってくれれば連続ホーム観戦も継続することが出来るけど、そもそもプレーオフから昇格出来るとは思っていないこと、万が一プレーオフからギリギリで昇格したとしても来シーズンに地獄を見るだけだということ、プレーオフに進出してしまうと来シーズンも下平監督が継続されてしまう恐れがあること、以上たくさんの理由からホーム行けなくていいので8位フィニッシュくらいでお茶を濁してくれて結構という気持ち。
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止まる連勝(36節大宮戦)

2022-09-15 01:22:34 | マッチレポート22’

7月のアウェイ山口戦以来2ヶ月ぶりの現地観戦。予想していたよりは面白かったけどいまいち熱くなれないんだよな。原因は監督に対して信用が全くないから。今が自動昇格圏に位置しているのならこういう試合もあるよと切り替えられるけど、そういう立ち位置じゃないしまたしてもあっさりと連勝は途切れるし。勝ってるチームはいじらないだったのかもしれないけど、中3日の連戦が2回続く今週は違ったんじゃないのかなと、勝てない監督にはどうしたって懐疑的になるよね。「J1昇格ではなくJ1復帰」「連勝が止まらなくなる」ご自分の言葉を証明するチャンスはもう6試合しかありませんよ、下平監督。



1失点目。いくらなんでも時間帯が早すぎるしそしてあっさりすぎる。マーク振り切られたのあなたですよ、将輝さん。


同点ゴールは現地では入ったことは分かったけどどんな形だったかまではよく分からなかった。帰宅してDAZNで観るとけっこうキレイに決まっていた。お互いに1本目のCKを決められるという守備ガバガバ対決。

逆転ゴールは美しかった。奎汰のクロス本当に良かった。パス&ゴーで対面を振り切って正確なダイレクトクロス。ドンピシャで合わせたサムエルも良かったけど、このゴールはやっぱり奎汰のクロス。今シーズンはスーパーなゴールも見せてもらった。まだまだもっともっと成長していく奎汰を見せてほしいぞ。

同点にされたゴールは司の悪い形でのロストが全てだったけど、どちらかと言うと奪った栗本をほめるべきか。司の判断が遅かったこともあるけど、周りは声でサポート出来ていたのだろうか。

前半に比べれば重たくなった後半だけど、本当に強いチームであれば押し切れるんだろうなと思う。押し込んではいたけど、本当の決定機って朝陽がフカしたのくらいしか記憶にないし、チームとしてパワーダウンするところを見るにつけまだまだなんだろうなと思う。そんな中で前節にロマン枠からの卒業認定を行った健太が引き続き好パフォーマンス。久しぶりに生で見たけど、完全にステージが1つ上がっている感があるし、何よりもあのボールの集まり具合がチームからの信頼の証。



地元凱旋ということもありスタンドのお友達から声がかかると試合中にもかかわらず笑みがこぼれてしまう町田也真人くん。この直後のプレーで大分は先制点を許します。



前の方でみんな集まってゆりかごダンスをしているその頃、自陣では吉田舜さんと坂圭祐さんが2人でゆりかごダンスをしていました。こういう時代ですから、気持ちさえ込めればゆりかごダンスもリモートでいいんですよ。



躍動感いいね。






同点ゴールを決められたここのマッチアップは台北ユニバ組。スコットランドに渡った旗手はレアルと対戦、ポルトガルに渡った守田はスパーズに快勝と他のユニバ組は欧州CLでも躍動している。現地で見た代表チームは特別だし、あれから5年経過してみんなキャリアのピークを迎えつつあるかもしれない。



ここはどういう繋がりなんだろう。志村滉のキャリアを見ても坂と重なる部分がなさそうなんだけど。



横浜FC。ちなみに今日の大宮のDFラインは4人中3人が明治大出身。



阪南大学。香川が1つ下だからガッツリ3年かぶり。



北斗はなぜキャプテンを剥奪されたんでしょうか。いまアマプラでアーセナルのAll or Nothingをずっと観てるんだけど、あれほどのビッグクラブでもキャプテン剥奪となるとチームが動揺するくらいの一大事なんだけど。ピッチに出てくる時も北斗が先頭、挨拶を仕切るのも北斗。なのにゲームキャプテンは剥奪って嫌な想像しかわいてこないんだけど。





スタジアムに着くまで大宮の監督が誰かも忘れてたし、もう本当にヤバい時期は乗り越えたのかと思っていたけど、改めて順位表見たらまだまだ崖っぷちだった。にしてはスタジアムの雰囲気はけっこう前向きだったしもう大宮を取り巻く多くの人がこの立ち位置を受け入れつつあるんだなと感じた。お金がなければ弱くなっていく典型のような変遷をたどる大宮。再び復活してくることはあるのだろうか。




今日の試合は評価が分かれるところだろうけど、個人的にはもう勝ち点3以外は全て評価出来ないという時期だと思うので今日の評価は0点。改めて思うけど、もう残り6試合しかないんだねぇ。
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ウノゼロ3連勝(35節仙台戦)

2022-09-11 22:53:42 | マッチレポート22’
ウノゼロ3連勝というタイトルを書いていてふと「こんなタイトルいつだったかに書いてたな」と思ってたら、シャムスカ大分が最も強かった08年シーズンの8月に新潟アウェイ、大宮ホーム、京都ホームでやってたね。ゴールはそれぞれモリシ、モリゲ、モリシと、本当に懐かしい。あの頃はウノゼロの展開に持ち込むことが必勝パターンだったわけだけど、今はそうではなく勝った結果がウノゼロという感じかな。それでもあれだけ不安定で簡単に失点していたチームがここまで安定するとは予想外なわけだけど、北斗のトリテンコメントを読む限りバランスを取れるようになってきたというのが一番大きな要因なんじゃないかなと思う。下平監督のチームビルディングのまずさにもっと文句を言いたいところだけど、まあいまは勝っているしこれ以上はやめときましょう。


まず最初に、井上健太さん「ロマン枠」からのご卒業おめでとうございます!!あふれ出すほどのポテンシャルへの期待感とそれをチームへの貢献に結びつけられないもどかしさが常に我々の心の中でせめぎ合っていたわけだけど、もうこの試合をもってあなたに「ロマン」というワードを使うのは失礼だなと率直に思いました。アシストのクロスはもちろん、23分、31分、46分と高精度のクロスを連発。もうちょっと前から健太が相当クロス練習をしているんだろうなというのは徐々に上がっていくクロスの質から分かってはいたけど、もはやあのクロスは我々にとって「ロマン」ではなく「武器」。先輩たちのコメントでもたくさん触れられているように、一緒にピッチに立っている選手たちも同じように感じているんだろうなと。ここから駆け上がるのは名クロッサーへの道。直近の大分トリニータでクロスが一番うまいなと感じていたのは山岸智。いまの健太の成長曲線ならその領域まで本気でいけると思う。


サムエル・司⇄呉屋・夢生のダブルチェンジまでは中盤がフレキシブルすぎて3-1-4-2みたいに数字だけで立ち位置を表現するのは難しいと感じたくらい。試合を観ている時は司、也真人、将輝を自由にやらせる分、北斗はアンカーに固定させているのかなと思ったけど、北斗のコメントを読むと北斗自身が自重したみたいだね。北斗の自重だけでバランスが保たれたとは思わないけど、やっぱり安い失点を繰り返していた時はバランスが悪かったんだろうなと推測出来る。シーズン序盤のチームコンセプトはそれでもいいから殴り勝つだったけど、、、と今日はやめとこうと言ったはずなのにまた下平監督への文句になってしまった。交代後は北斗を含めた中盤の3枚を固定気味にして最前線を2枚にした。そこからボール保持という観点では少し仙台に譲り始めたけど、よりシビアにゴールに迫れていたのは交代後だった。これを呉屋が話していたようにサムエルのパワーやボールを動かしたことによる相手の疲労と捉えるか、それともより有効な立ち位置だったのかは分からないけど、交代策が的確だったことは確か。この辺も含めてスコア以上の完勝だったと言っていいと思う。


キャリアピークを思わせる好パフォーマンスを継続する三竿さん。右CB坂のクロスに頭で飛び込んでいける三竿さんも好きだし、セットプレーからの帰陣で相手ボールをクリーンにかっさらう三竿さんも好きだけど、何よりも三竿さんが一番素晴らしいと思うのは左WBに誰が入ろうが好パフォーマンスを引き出せることだ。藤本、朝陽、奎汰と直近は特によく変わっているけど、本当に誰が出てきても良いプレーが出来る。推測にすぎないけど、これは三竿さんの存在があってのものだと勝手に思っている。藤本のケガも、もしかすると朝陽のケガも本当であればチームにとって痛手なわけだけど、次に出てくる選手も同レベルのパフォーマンスを見せてくれるのはチームにとって本当に大きい。




「大分・呉屋に決められて敗れた仙台は5連敗を喫した。勝ち点55のまま5位に後退した。」宮城県の地元紙である河北新報のこの試合に関する記事の序文。ちょっとつけ加えたけど、それにしても「ご」がすごい、「ご」が。こじつけたら多分もっといくらでも「ご」でいけそう。

残り8試合というタイミングで監督交代に踏み切った仙台。対戦相手の我々からすればやはり恐いのは監督交代という劇薬をぶち込まれた選手たちの目の色が変わること。監督就任からわずか数日で戦術的なことを落とし込めるわけはなく、もっと運動量であったり球際だったりというところで激変してくるのが恐かったわけだけど、この試合の仙台の選手からはそういうったところは微塵も感じられず、もう前半のうちから新しい監督のチームとやっているという感覚は全くなかった。多分伊藤監督もそこの部分は求めていなかったんじゃないかと思うし、仙台はクラブとしてもう昇格は正直厳しいという評価で来シーズン含みでの伊藤監督就任なんじゃないかなと思う。


しかし素晴らしかった小畑裕馬。前半は大分のシュート精度にも少し問題があったと思うけど、決まっていればほぼ試合終了だった夢生との1on1を止めたのは本当に素晴らしかった。昨シーズンオフにスウォヴィクが流出してピンチだったはずの仙台GK陣だったけど、素晴らしい若い力が育っているね。




ちなみに後半開始早々にドフリーのヘッダーを真っ正面に打ち込んでしまった弓場将輝ですが、3年前のクラ選で小畑裕馬と対戦経験があります。この試合は現地で観ているんだけど、正直に申し上げて小畑裕馬の印象は残っておらず当然写真も残っていない。改めてクラ選って原石がゴロゴロ転がっている素晴らしい大会なんだよなと。それと当時は気付かなかったけど、この試合大分U-18に控えのGKがいない。なかなか珍しい。


それとCBで先発フル出場した佐藤瑶大。シーズン途中にガンバから移籍してきたわけだけど、今シーズン彼と大分トリニータは何と4度目の対戦。

①3月2日ルヴァンカップGS第2節 先発フル出場

②4月13日ルヴァンカップGS第4節 先発フル出場

③6月22日天皇杯3回戦 先発フル出場

④9月10日J2リーグ戦第35節 先発フル出場


サムエルとマッチアップする佐藤瑶大。J1、ルヴァン、天皇杯ならいくらでもありそうだけど、J2、ルヴァン、天皇杯で1シーズンにこれだけ集中して1人の選手と対戦した例ってそうそうないんじゃないかな。これでもしプレーオフでも対戦するなんてことがあればまず間違いなく史上初だよね。全部でフル出場している佐藤瑶大も立派。明治大卒のディフェンダーとは何かと縁のある大分。数年後に青いユニフォームを着ているなんてことがないとも言い切れない。しかしこうやって見ると春頃のサムエルってやっぱり太ってるな。


第35節にして今シーズン初の3連勝。まだ気温も高くシーズンが深まっている感覚はないんだけど、本来のシーズンであればもう10月中頃くらいの進行具合なわけで、そこで初めて3連勝しているようなチームが果たして昇格に向けて間に合ったのかどうか。内容も伴っているだけにこの連勝は本物だと思うけど、これからより色々な思惑が絡んで難しくなっていく中で果たして間に合ったのだろうか。うっかりまた下平監督のことで記事を締めそうになって慌てて消した。
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ビッグスワンはホーム(34節新潟戦)

2022-09-04 23:56:18 | マッチレポート22’
忘れてたなあ、ビッグスワンがホームだってこと。年間わずか2回しか勝てなかった2013シーズン。ホームで1回も勝てないという今考えてもとんでもないシーズンですらビッグスワンでは勝ってる。もう1勝が熊谷(大宮ホーム)でイレギュラー開催だったことを考えるとなおさらにビッグスワンの特異性が際立つ。2013シーズンは天皇杯もビッグスワンで勝ち、ナビスコカップ(当時)でも勝ち点を取った。次の対戦となった2018シーズンも当り前のように勝ったし、明らかにチーム力は新潟が上なことが証明済みの今シーズンでもビッグスワンでは勝ててしまう。もはや超常現象。


熊本戦の時にも感じたけど、前半戦での対戦の失敗が活かされていると感じる。ホームで新潟と対戦した時は新潟にボールを握られたくないという一心で特攻を仕掛けて冷静にいなされて玉砕した。今日も1分にトーマス・デンを深い位置まで追い込んでやや苦し紛れに蹴らせたボールが伊藤涼太郎に渡った時には「あー今日も同じパターンか」と頭を抱えたけど、ここからプレスの位置を調整して無理に高い位置まで追いかけなくなった。これが奏功してこの後試合終了まで終始守備がハマっている感があった。前半戦までの下平監督であればこういう柔軟性は発揮出来なかったし、そもそも自分がやりたいサッカーに固執していたと思う。本当に良いゲームだったと思うけど、その試合のスタッツがポゼッション30%台、スコアはウノゼロというところに下平監督が今シーズンにこのチームで目指そうとしていた方向性が間違っていたことが奇しくも証明されてしまったような気がするよ。


唯一のゴールシーンは今シーズンのベストゴールに選びたくなるくらいに良いゴールだった。序盤からサイドの攻防で優位に立っていた朝陽に気持良く1on1を仕掛けさせて好クロス、中のサムエルには合わずもその裏から中川が突っ込んできてゲット。クロスを合わせる先が点でないことが一番素晴らしい。中川は長沢の影から決めた熊本戦に続いてまたもや同じような形でヘディングで決めた。試合後の気持ちの入ったインタビューが印象的だった。そのチームの雰囲気を今度こそ最後まで続けてよ。3分にデンのボールをもぎ取って放ったループシュートは惜しかったけど、そのミスが心理的に影響したと思われる5分のサムエルからのマイナスのパスでシュートを選択しなかったのは大減点。あそこで振り抜かなくて「人生かけてる」は信じづらいぞ。もっとやれる。


後半は握られる時間が長かったもののあまりネガティブには捉えていない。先にも書いたけど守備はずっとハマっている感があってこれはヤバいというシーンもわずかだったと思う。握られただけで押し込まれていたとは感じなかった。64分の吉田、坂、保田のパス回しでプレス回避したシーンなんかを見るにつけ守り倒そうという意識は本当の試合終盤までなかったと思う。こういう勝ち方でいい、朝陽の言うとおりこういう勝ち方で団結していく方が期待感あるし、はるかに「もしかすると」の可能性が高まるように思う。プレーオフに滑り込めるかどうかはいかに下平監督が余計なことをしないかにかかってきてるような気がする。下平監督はもう調理はせずに配膳に徹してほしい。


仙台が最後の直線を前に集団に飲み込まれ、代わりに岡山が集団を飛び出して先行馬2頭を果敢に捕まえに行った。2着と3着の間には天と地ほどの差があるこのレギュレーション。岡山の勇敢な仕掛けは実るのか、この後が山形、徳島、長崎、仙台の難敵続き。タレて調子を落とすか、最後に鼻差で差し切るか。唯一の不安は鞍上の木山ジョッキーの経験不足か。7月頃には想像出来なかったくらいにJ1昇格争いは分からなくなってきた。ちょっと遠目から眺めてて最後に漁夫の利くらいがうちのポジションとしてはちょうどいいかもね。
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