Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

大願成就 J1昇格!(42節山形戦)

2018-11-18 22:36:17 | マッチレポート18’
町田が同点に追いついたところまでは知っていた。ただ山形に同点ゴールを決められてからの数分間は放心したような状態になってしまって正直よく覚えていない。だから目の前の試合で試合終了の笛が吹かれても数秒は試合が終わったことにすら気付かなかったくらいだった。それから慌ててスマホで他会場の結果を確認しようと思ったけど、何百人もの大分サポーターが同じことを考えてるわけで当然のことながらスマホはウンともスンともいわない。もどかしい時間が1〜2分は続いただろうか。ピッチから見て、ゴール裏の左側上部からの「(町田の試合が)終わった!」の一声をきっかけにさざ波のようにゴール裏全体に喜びが伝播していった様子は本当に表現するのが難しいくらい素晴らしい瞬間だった。ただ3年前の町田の「ぬか喜び事件(通称:南長野の悲劇)」も確かサポーターの先走りがきっかけだったはずだから一応自分の目で見るまではと思ってたんだけど、もう歓喜の波に飲み込まれてそんな考えは一瞬で吹き飛んだ。例えぬか喜びでも「この最高の歓喜の波に乗っかりたい!」という欲望があっさりと勝ってしまった。昇格出来たからこそ言えることだけど、終了の笛と同時に喜ぶよりも実は貴重な体験をしたんじゃないかと今だから思える。





ここ数試合から予想していた通りの硬い試合となった。そしてお互いミスの多いサッカーの見所としては少ない試合だったと思う。特にラストパスの部分が全然合わなかった。ただもうそこは織り込み済みというか、そんな緊張状態でいつも通りが出せない中でも相手を上回れるかというところがポイントだと割り切れるようになってたし、先制点はまさにそんな形だったと思う。機動力で圧倒出来る右サイドを縦に突破してからのクロスに大外の星が詰める。今季何度も見せてきた必殺パターンとも呼べる形で仕留めた。そこまでの山形の出来を考えてもこれで勝てるだろうと簡単に考えてたけど、そう簡単ではなかった。硬さというかギクシャクというかそんな感じはいつまでも改善しなかったし、もっと思い切りの良さを見せた方が間違いなく山形は恐かったはず。


いつも通りじゃないなと思った最たる例はキックオフから何度も滑っては動き出しに失敗してた藤本が85分になってようやくスパイクを代えようとしてたこと。さすがに遅すぎると思ったし、その前に代えるタイミングいくらでもあったでしょうよと突っ込みたかった。そんなとこも試合の重要性に飲み込まれてたんじゃないかなと思う理由の一つだ。終盤に近付くにつれ山形に決定機を作られ始めてたことを考えると、ドローという結果は妥当だったと思う。確かにあと数分で優勝出来ていたと考えるともったいないことをしたと思うけど、この試合に関してはドローが妥当な結果だったと思う。



同級生の2人。


馬場ダッシュ。Bダッシュ。


硬くなっていつも通りが出せなかろうが、勝ち点で追いつかれようが、自動昇格が我々の手元にあることこそがまさに「積み上げ」の成果だ。かつては守備の固さを売りにしていた時代もあったクラブが今やリーグNo.1の攻撃力を誇り、そして得失点差で自動昇格か手動昇格かという天国と地獄の境目を制することになるとは10年前は本当に夢にも思わなかった。とにかく能動的なサッカーにこだわり、対策をされてもされてもニュアンスは変えながらも骨子となる部分だけは絶対にぶらさずにやり続けた結果がこの日の大きな成果となったわけだ。リーグの順位を決めるのは勝ち点の数で間違いない。それでも他のクラブを圧倒的に凌ぐ(千葉は得失点差がプラスじゃないので参考外)76回もの歓喜をサポーターにもたらしてくれた我らが大分トリニータが優勝だと個人的には思っている。



そして、嬉しくて嬉しくて言葉に出来ない最高の瞬間を残ってる写真で振り返る。もうめちゃくちゃにシャッター切りまくったんだけど、嬉しくて嬉しくて震えてたから被写体の皆様に土下座レベルの写真がほとんどで自分でもガッカリ。その中でもかろうじて生きてた写真です!




本当に岡野こけてた!








さんぺーのエモーショナルな表情も最高だけど、その後ろで顔を手で覆いながら崩れ落ちる前田の姿に涙腺崩壊。




いつもはクールなコテがこんな表情で走り出しちゃうくらいに昇格って嬉しい!






ここも同級生。2人とも最高の表情!


怜さん泣いて、


前田も泣いて、


林もフクも泣いて、


ノリさんも泣いちゃう!昇格ってそれくらいの一大事!


川西は何となく分かるんだけど、高木が冷静だったのが意外だった。フルタイム出場おめでとう!素晴らしい記録だ!








そしてこの人を抜きにはこの昇格は絶対に語れない。我らが片さん。この3年間で残してきた数字だけを見ていたとしても「名将」と言って何の違和感もないわけだけど、片さんにはそれ以上の本当の価値があることを我々サポーターは随所に見てきたように思う。所属した全ての選手が満足なシーズンを送ることなんてまず不可能なわけだけど、前節の川西の素晴らしいゴールに象徴されるように言葉だけじゃない一体感が常にこのチームからは感じ取ることが出来た。そこには「頑張っていれば、監督が必ず見ていてくれる」という選手と監督との間の信頼関係があったはずだし、片野坂さんのチームマネジメントの確かさを物語っている。そして成績や順位の良いクラブを応援出来ることはサポーターにとってこの上ない喜びだけど、自分が応援しているチームが「クリーン」であることがこんなにも誇らしいことなんだということを片野坂さんに教えてもらったと思う。片野坂さんが指揮をするようになってから感じたのはカードをもらう回数が圧倒的に減ったこともそうだけど、ファールを受けた時もあまり相手に対して文句を言わなくなったこともあると思う。大分の選手が汚いプレーでファールを受けたりすると脊髄反射的に「オイコラ、何しとんねん、ボケがっ!!」くらいのことを上品に叫んでしまうこともあるんだけど、ファールを受けた当の本人が何事もなかったようにスッと立ち上がって相手の握手を受け入れてるのを見て、たまらなく恥ずかしくなるなんてことは1度や2度じゃなかった。これは間違いなく片野坂さんから徹底されてたと思うし、見えないところでレフリーを大分寄りに取り込めてたという効果もあったと思うよ。


あんなに真面目そうなのに最後にトラメガで爆笑まで取ってくのとかズルい!


前の記事でも書いたけど、山形はとにかくアウェイサポーターが集まらないという印象だった。しかし昨日はすごかった。日本にある全てのスタグルの中で一番好きな「いも煮」を試合前に堪能して余裕かまして開門15分ほど前にアウェイ側入場口に行って唖然とした。ここは本当に山形なのかというくらいの行列。行列は隣のサブグラウンドの外周にまで届いて最終的には1/4周くらいまでに達してた。例年だと100人いるかいないかくらいだったから、ざっと10倍はいたんじゃないかな。この大分県民による民族大移動が数年に一回のペースで行われているのは、大分県民のルーツを辿ると遊牧民族だったんじゃないかという理由でしか説明がつかない。良い意味でも悪い意味でも大分トリニータが一つのカテゴリーに落ち着かないこともそれで説明がつく。


フクのさんぺーを見つめる「何だこのおっさん」的な視線が最高!




twitterにも書いたけど、去年の4月の第7節でNDスタを訪れた際にディーオくんが「大分さん、J2にお帰り!!」の手書きボードをアウェイゴール裏で見せてくれた。あれからわずか1年半でJ1昇格とか本当に夢のようだ。先週のホーム最終戦の帰りに大分空港のロビーで座ってる時にふと3年前のことを思い出した。入替戦の2ndレグに負けて降格が決まり悲しいというよりも何も考えられないような状態でロビーに座ってた。そんな放心状態の自分越しに昇格を決めた町田の選手とサポーターがキャッキャッと喜びを分かち合っていて、耐え難い状況だったわけだけど立ち上がる元気もなく目を閉じて寝たふりをした。あの屈辱的な思いからわずか3年でJ1昇格。あの時寝たふりをしていた自分に「3年でJ1行けるから今は頑張れ」と声をかけても、「は、J2昇格の間違いだろ?」と返されるんじゃないかと思うし、それが普通のように思う。それくらいに本当に素晴らしいことをやってのけたんだなと改めて思う。2012年のことも、2014年のことも、2017年のこともあるからシーズンが始める前は自動昇格なんて遥か遠い夢のことのように思ってた。昇格出来るんならPOで全然構わないしくらいに思ってた。そんな高い目標を苦しみながらも達成してくれたチームとクラブを本当に誇りに思うし、人生で何度目かの「このクラブをサポートしてきて本当に良かった」という思いにじんわりとひたっている。


この記事は第42節のマッチレポートなので、シーズン総括的な記事はまた改めて書くとして、6年前にJ1昇格を決めた時の記事をもう一度読み返してみた。そこに書いてあった一文が、「昇格は喜びや期待と同時に地獄への第一歩かもしれないという思いはある。」というもの。この6年で自分も成長した。別府を愛する人間として、地獄をも楽しめる術を加齢とともに身につけたと思ってるから恐いものは何もない(ちょっと強がり)!さあ、待ってろJ1!J2最強の攻撃軍団(こう言えることが幸せ)が殴り込むぜ!


大分トリニータに関わる全ての皆様、本当におめでとうございました!最高のシーズンをありがとうございました!来年はパナスタ行きたい!
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川西、抱いてくれ!(41節金沢戦)

2018-11-11 02:17:09 | マッチレポート18’


決勝ゴールが決まった時も、試合が終わった時も、何とかギリギリのところでこらえてた涙腺も、試合後のインタビューで「修さんや容平と腐らずやろうと声を掛け合っていた」と川西の口から発せられたところがもう限界で完全に決壊した。その直後に嫁さんから「DAZNに映ったよ」というコメントとともに放心状態のおっさんが映されたメールが送られてきてあっさりと冷めたわけだけど....



慎重に入りたい気持ちとこのゲームの重要性が影響したと思われる極度の緊張があった大分と、大分のボランチと右サイドを特にケアしてきた金沢。両軍のそんな状況が色濃く反映された前半はそれはそれはカチンコチンの試合となった。前半41分に前田を経由して右サイドから崩していった攻撃が出るまでハッキリ言って何もやってなかったと言っても過言ではないくらいカチンコチンだった。金沢が全体的に引き気味なのと、ボランチにボールを入れさせないポジショニングを取ってくるため効果的な縦へのパスは皆無だった。また岩田−怜さん−清本と機動力トリオを縦に並べた右サイドは、密集したディフェンスで対応してくるためスペースがなく良さが出せなかった。的当てゲームでもしてんのかなってくらい目の前の選手にボールをぶつけ続けた怜さんと岩田。緊張してると遠くが見えなくなるとよく言われるけど、星の周りには広大なスペースがあったからもう少し遠くが見えてたら、逆サイドへ展開出来たんだろうけどね。この状況で緊張するなってのは無理があるのは十分に分かってるんだけど、緊張や慎重さがインテンシティの低さを呼び込んでしまっているように思えてならない。前半はほとんどの選手が寄せるだけのディフェンスに終始していて物足りなかった。相手の足元まで奪い切りにいこうとしてたのは前田くらい。この部分は緊張とかと切り離して出来るはずだから、もっと意識を変えてほしい。


今日の清本の先発起用はプレースキッカーとしての役割を果たしてほしかったという意図があったと思う。清本に限らずその能力のある選手の起用はもっとあるべきと思ってきたし、それは前節の敗戦でより強く感じてた。そして今日の清本の起用は当たった。カチンコチンだった前半終了からわずか3分でゴールを決められるセットプレーってやっぱり偉大だし、もっと大事にしてほしい。



ハーフタイム中にこの閉塞感をぶち破ってくれるのは誰だろう、そしてそういう選手にこそ本当の価値があると思ってた。しかしそれがまさか川西になるとは全く思ってなかった。それは川西の能力云々ではなく、ここ最近ずっと出場機会がなく、前節やっと久々のベンチ入りしたばかりという状況だったから。それと交代がマルちゃんだったというところも大きなポイントだった。片野坂サッカーにおいてマルちゃんはほぼほぼ聖域となっていたし、この重要な局面でまさか代えてくるとは思わなかった。ただ今日は前半にターン1発で振り切られたり、そもそもほとんどボールを受けられなかったりといい出来ではなかった。ただ片野坂さんは思い切ったなと交代の時は思った。

個人的にずっと川西のことを「和製ムサ・デンベレ」と表現してきた。プレミアリーグの場合、Jリーグの比じゃないレベルの格差社会で、攻めるチームと引きこもるチームの棲み分けが明確になされている。バイタルエリアより後ろに11人全員で籠城してひたすら守り続けるなんて試合もざらだ。そこで自分が贔屓にしているトッテナム・ホットスパー(一応攻める側)のムサ・デンベレ(ベルギー代表)が見せるプレースタイルと川西のプレースタイルが本当によく似ている。まさに今日のゴールシーンなんてそのまんま。スピードで振り切るわけじゃなく、相手に寄せられても深い懐で相手の圧を吸収して無効化させて前に出る。ドリブルで1枚はがしてしまえば、あとはスライドしてくる相手にズレが生じ続ける。そうやって何度も分厚いディフェンスのゴールをこじ開けてきた。今日の川西のゴールシーンは何度見てもデンベレのドリブルに見えて仕方ないんだけど、シュートに関しては本家デンベレよりも強烈だったかもしれない。今のチームが良くない時にいつも足りないなと感じるのが「ドリブル」と「勇気」。そのどちらも満たしてフィニッシュまで完璧だった一撃。本当に感動した。




梅鉢と川西は山形繋がり。前節まで金沢のボランチは梅鉢が出ていたけど、今日は大橋にスイッチされてた。前節の横浜FC戦でセットプレーに弱さを見せた大分対策として梅鉢よりも6cm身長の高い大橋を起用したんじゃないかなと思ってる。ただ決勝点のシーンで川西とマッチアップし、そして振り切られたのはその大橋。あそこで山形時代から川西のことをよく知る梅鉢なら対応出来てたんじゃないかなと思うと、勝負の分かれ目はどこに存在してるのか分からないもんだなとも思う。


控えのGK田尻とはガンバ時代かな。



金沢は予想通りに嫌らしいチームだったけど、この苦戦の要因は「勝たなければならない大分」と「勝たなくてもいい金沢」の微妙なバランスが生み出したものに過ぎないと思ってる。見事に我々のやりたいことをつぶしてきたわけだけど、やってることは極限まで振り切ったリアクションサッカーでしかない。あれでは勝つことはまず難しいだろうし、やれて勝ち点1まで。だからこの順位だし、そのサッカーに引きずり込まれずにぶち破ったうちの選手たちを本当に評価したい。



今日は決勝ゴールではなかったけど、勝ち点3を必ず呼び込むノリさんヘッダー。ディフェンス面でも自分よりも身長の高い垣田とよく競り合って自由にさせなかった。そして次節フル出場を果たせば、2年連続フルタイム出場、3年連続全試合出場となる。本当に立派。ディフェンダーとしてリスクあるスタイルに挑戦して、片野坂さんの要求に応え続けてる。クリーンで冷静でケガもしない。本当に素晴らしいディフェンダーに成長しました。



フルタイム出場でいえば、高木もそう。個人調べに間違いがなければ大分トリニータのGKでフルタイム出場を果たしたのは、2009年の周作以来2人目となる。出場時間でいうと、2002年に岡中が記録した42試合3,726分を超えて史上最長時間出場となる。ノリさん同様に一般的なGK以上のタスクを常に求められ、それに果敢にチャレンジしている高木はもっと評価されていい。それと高木の素晴らしいところにサポーターとの接し方がある。ここ1ヶ月関東での試合が続いたので、じっくりと見させてもらったけど、練習が始まる前も高木はすぐに挨拶せずにサポーターの前でじっくりと応援の声を聞いてからアップに入る。サポーターからすると届いてるなって感じるし、応援のしがいがある。失点した試合等自らが納得してない試合の後は例えチームが勝利してもあまりはしゃがない。フクアリでの快勝の試合後、選手たちがゴール裏に来てくれた時、キャプテンのノリさんがメインスタンド寄りに行き過ぎたため、バランスが悪かった整列を最後尾から修正していたのも高木だった。味スタでのもっと近くに来てほしい要求だったり、高木は本当に応援したくなる選手だ。フルタイム出場は是非ともやり切ってほしい。



ホーム最終戦恒例のGKチーム全員集合。これグッとくるよね。





タオルマフラーは単純だけど、密集するとけっこう訴えかけてくる力が強くて好き。コレオは太陽の光がキレイに当たってキラキラして美しかった。どちらも選手には間違いなく届いたはずだ。



これまで生歌はもちろんのこと、CDやラジオでもほとんど聞いたことがなかったんだけど、阿部真央さんのライブが素晴らしかった。プロのシンガーさんにこんなこと言うのは大変失礼だとは思うけど、「歌がうまい」。3曲聴いた感想はこれに尽きる。大分出身という親近感もあるし、これからちゃんと聴いてみようかなと思う。



これが噂の指原さんのパトロンたちからニータンへの贈り物。素敵なデザインもさることながら、台車に目をつけるというセンスが素晴らしい。2試合続けて来てくれた阿部真央さんもそうだけど、指原さんにも本当に感謝しかないなといつも思う。公式やサポがどんだけ頑張っても届けられない層に大分トリニータというクラブを知らしめてくれてる効果は数値じゃ計り知れないものがあるよね。











スポンサー幕が勢揃い。







ホーム最終戦を素晴らしい雰囲気で終えられて本当に良かった。この雰囲気で臨めるラスト1。精神的に楽しいことばかりじゃないけど、このヒリヒリとした状態で過ごせるのもあと少し。この状況を幸せと思って、運命のラスト1に備えたい。














何やかんやと行く機会がなく、ホーム遠征は何と昨年の名古屋戦以来1年半ぶりだった。最終戦でシーズンパスを初めて使い、最終戦の日にグッズ売り場で「イヤーブックありますか?」と聞いたら、あっさり「もうなくなりました」と返されたり、いつの間にかシャトルバスの乗り場が変わってたりと色々と新鮮で、改めてやっぱりホームはいいなと実感した次第。試合前は個人的には恒例の別府の温泉へ。これくらいまで気温が下がってくると本当に気持ちいいし、早起きでぐったりとした体調で行くとなおさらにいい。今日は時間がなかったから1つしか行かなかったけど、出来ればハシゴしたいんだよね。温泉の後、別府の街をフラフラとしたんだけど、けっこうそこかしこにフォトジェニックなところがあるんだよね。やっぱり別府は好きな街だと再認識。



そして「大分銀行ドーム」にお別れをしてきました。あと90分で今シーズンは終わりだから、次来る時は「昭和電工ドーム大分」だね。
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そんなに甘くはない(40節横浜FC戦)

2018-11-05 09:25:47 | マッチレポート18’
昨日は横浜から帰ってきてずっとダルくて何もする気が起きなかった。先週ずっとソワソワし続けた大一番が終わった反動なのかなと最初は思ってたんだけど、どうも風邪っぽいらしくて早々に床についた。幸いにも今日を休みにしておいたからゆっくり寝られたので、完全に回復した。張りつめてたのと雨の中での応援がダメージとして残ったんだろうなと思ってる。そう考えると、このプレッシャーと毎週戦っている選手たちには本当に頭が下がる。


ほとんど想定していなかったレベルでの完敗だった。藤本の不帯同の理由は分からないけど、結果的にはさんぺー・コテ・馬場の前線3枚のチョイスは失敗だった。3人が3人とも気が利くタイプだけにバランスが整い過ぎて恐さがなかったというイメージ。その違和感は片野坂さんも感じたんだろうけど、自分がイメージしていたよりも遥かに早く伊佐の投入となり、そしてそれが劇的改善を生んだ。後半序盤の攻勢と先制点は伊佐の「個」が呼び込んだものに他ならない。これだけ全員が調子がいいと選手選考は難しいけど、昨日の試合を観て藤本か伊佐は先発から絶対に外せないなと感じた。最前線に速さや強さでポイントとなれる選手がいる方がより化学反応は起こりやすい。


相手の寄せの速さが最後まで続いたこととデュエルで劣勢だったことで試合全体としては押し込まれた印象となってしまったわけだけど、それって結局町田戦の敗戦の印象と変わらない。前半の選手たちの硬さは尋常じゃなかったし、特にフクは縦へのフィードが全てミスになったと言っても過言ではないくらい最後の最後まで試合に入れていなかった。その硬さが失点を招いたわけじゃないけど、思いっきりの良さがほとんど出てこなかった前半だった。ただ冒頭にも書いたけど、相当なプレッシャーと戦ってるんだろうし、そこを「何とかして」と言うのは酷なことは百も承知で、あえて「何とかして」と言っておく。


同点にされたゴールは仕方ないとして、試合を分けたのはセットプレーだった。まあずっと言い続けてきたことだけど、我々は今シーズンはセットプレーに関しては「捨ててきた」わけで、その報いがこの大一番に出たということ。昨日勝っていれば自動昇格をぐっと引き寄せられたことと同様に、そんなに甘くはないということ。レドミのキックの素晴らしさは精度もさることながらボールのスピードが速いことだと思う。あれだけ速いと対応する方も難しいし、例え狙ったところにボールがいかなくても何となく入ってしまうかもという無言の恐ろしさがある。もちろんそこまでのキッカーを確保することは難しいけど、そうは言ってもうちには期待感のあるキッカーがいない、いや、いるのかもしれないけどメンバー入り出来ていない。昨日の試合後に片野坂さんが「J1に上がったら...」という話をしてたけど、今シーズンはもう遅くても次のシーズンに向けて一番の課題はここだということをこの大一番を落とすことで思い知らされたわけだ。支払った授業料はあまりにも高いわけで、必ず改善してほしい。1本は仕方ないにしても、6分後にもう1本はやられ過ぎた。アレでこの試合の可能性は潰えた。


まあでも40節まで終わって残り2試合となったところで「自力」を持ってる時点で圧倒的に優位なことは間違いない。残り5試合の時点での「残り全部勝つ」は現実的じゃなくても、「残り2試合全部勝つ」は現実的だし、最終節のヴェルディ−町田の結果次第では1つは引き分けてもいいと考えるとやはり圧倒的に優位だ。ここはプレッシャーじゃなくて自信とするところだし、自動昇格がこんなにも現実的になってきている状況を選手たちには楽しんでほしいと思う。ただ逆に言うと松本戦に勝利したことで大分を取り巻く環境はほとんどが自動昇格を強く意識することとなった。2012シーズンの京都の例を挙げるまでもなく、最終盤での「自動昇格圏」から「PO圏」への陥落は大きな絶望であり、そこからもう一度メンタル面を立て直す時間はないに等しい。プレーオフを「まだチャンスがある」と前向きに捉えられるのは、40節終了時点でもPO圏を確定させてない大宮のようなチームだけだと思う。だからこそ石にかじりつてでも自動昇格。何が何でも自動昇格。PO圏内を確定させた今だからこそあえて言う。

今シーズンはあと180分で終わらせる!!

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天王山を制する(39節松本戦)

2018-10-29 23:25:05 | マッチレポート18’
試合後の反町監督のインタビューで話された「恐がってしまった」という一言に尽きる試合だったんじゃないだろうか。スコア以上の完勝だったし、文句のつけようのない首位奪還ゲームだった。なぜ松本の選手たちは恐がってしまったのか。プロレスでは最初のロックアップで相手の力量が分かるとよく言われる。松本の選手たちも反町監督から大分の攻略について十分に情報は入れられてたはずだとは思うけども、キックオフの笛が鳴り、いざ手合わせをしてみて感覚的に「恐いな」と感じてしまったのだと思う。これこそがまさに今の我々の強さを象徴する現象だと思う。間合いで相手をビビらせ、腰を引かせる。戦う前から戦わせない。いよいよホンモノかもしれない。


トリテンを読むと、松本はリトリートしてきたと書いてあったけど、試合を観ていてあまりそういう印象はなかった。ただプレスのかけ方が中途半端だなと思ってた。そこそこ高いところから前の3枚が圧力をかけに来るけど、奪いに来る勢いはないし、自信をつけつつある今の我々のパスワークの前では、それくらいのプレッシングならむしろ好都合だった。結局それが相手陣内に張り付かせる要因になったと思うし、それがリトリートということなのかなと解釈してる。ただこれも前節千葉の突撃プレッシングを体感して、それをいなせてたからこそ感じられることなのかもしれないね。そう考えると本当に1試合1試合成長してると思うよ。


当日のスタジアムが本当に素晴らしい雰囲気だったんだろうということは画面を通してでも伝わってきた。選手たちが頑張っていい成績を残す→お客さんが増えてスタジアムの雰囲気が良くなるっていうのは本当に好循環だと思うんだよね。日曜開催の14時キックオフでその日のうちに松本まで帰るのがほぼ無理な中で800人が襲来する松本サポーターの動員力もさすが。何度か書いたけど、ゴールが決まった瞬間のリプレイで背景のスタンドが爆発する様子の映像が好き。ピッチとスタンドが連動するあの瞬間が大好き。さんぺーのゴールの瞬間にバックスタンドを埋めたお客さんが総立ちになるあの感じがたまらなく好き。6年前に昇格したシーズンのホーム最終節山形戦は確か17千人入った記憶がある。金沢戦は出来ればそれを超えたい。皆さんがあまりにも「まだ何も決まってない」とか、「目の前の試合に集中」とか言うもんだから逆張りしてみて、皮算用of皮算用をしてみる。次節、大分(大分勝利)横浜FC、松本(ドロー)東京V、町田(ドロー)福岡という極めて現実的な結果に終わったとすると、次々節金沢戦に勝てば自動昇格決定というシチュエーションになる。今週末何とか頑張ってこのシチュエーションに持ち込んで、ホーム最終戦は2万人集めたい。ここまで頑張った選手たちへのご褒美として素晴らしい雰囲気でやらせてあげたい。微力だけど2万分の1のお手伝いはするつもり。


こう毎週末ごとに刺激的な試合が用意されてて、そしてその都度喜ばせてくれるもんだから、幸せすぎるわけですよ。でも不思議と満腹にはならない。まだまだ刺激物を食べ続けたい。昇格、そしてJ2優勝という最高のメインディッシュにたどり着くまで食べ続けたい。今週も腹を空かせてスタジアムへ。ニッパツのアウェイ席パンパンにして選手を後押ししようぜ!!






(正直何を書いていいのかよく分からなくなってきてる。やっぱ当日中に書かなきゃダメだ。)
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27番による27秒弾(38節千葉戦)

2018-10-22 00:05:09 | マッチレポート18’
千葉に!

ダブルを!!

食らわせて!!!

昇格出来ないわけがない!!!!


千葉からシーズン2勝をもぎ取ったのは2012年以来ですよ。そして2012年のフクアリも第38節、今季もフクアリは第38節。もうそういうことですよ。







ヒメ以外は誰も予想しなかったであろうキックオフ27秒での先制ゴール。数日前にtwitterに流れてきた「先制を奪った試合での平均勝ち点」が大分は2.72点でJ2トップらしい。そのデータが証明するようにこのゴールで試合は一気に楽になったし、その後一度は追いつかれるもののこの大事なゲームでの何となく嫌な重苦しい雰囲気は吹き飛んだように思う。相手のGKのミスは確かにあったのかもしれないけど、さんぺーの様子見ではない気持ちのこもった試合の入り方でこのゲームの流れを一気に呼び込んだ。


2点目はもう完全に藤本の「個」。千葉の近藤に関してはホームでの対戦の時からもう機動力が抜群に高いうちのFW陣の対応は難しいと思っていたけど、その通りのプレーを見せてくれた。相手GKにイエローを出させたシーンといい、さんぺーへのアシストといい出色の出来だった。


3点目は今季のベストゴール(組織編)候補にノミネート決定。勝負の縦パスを出すまで最終ラインで大きく左右に2往復くらいさせて少しずつ千葉のスライドをズラしつつ、藤本が落としてからの前3枚の崩しは本当に見事だった。決まった瞬間に比喩ではなく、猛烈に鳥肌が立った。相手CKからのシュートを高木がキャッチしてDFラインにスローイングで付けてからさんぺーのシュートまで繋いだパスの数は18本。片野坂サッカー結実の瞬間と表現しても決して言い過ぎではないゴールだったと思ってる。今日の馬場とコテの不帯同の理由は分からないけど、町田戦(馬場・コテ・伊佐)から千葉戦(さんぺー・藤本・伸太郎)は前の3枚が総取っ替えとなった。負けはしたけど町田戦も2ゴール決めていて決して悪くはなかった。本来であればそんな状況で総取っ替えになったら不安を感じるものだけど、何なんだろうかこの層の厚さは。少しの移籍もあり人数は変わったけど、「30人全員で」という言葉はただのスローガンではなくなり、今季の大分トリニータを端的にかつ正確に表現するフレーズになったと思う。これは本当にすごいことだと思う。


4点目は「走力」。怜さんからの優しさの欠片もないドSパスにCBの岩田が猛然と追いかける。長い距離をフォローしてきた伊佐についてこれる千葉の選手は1人もいなかった。そして仕上げは大外を一気に駆け上がってきた星の触るだけのシュート。80分を過ぎてからこれだけ多くの選手がこれだけ激しく走れるチームは強いよ。やっぱり恐かったタメの途中投入。スペースをなくさせるというチーム戦術によりタメのいいところを出させなかったのが一番大きかったけど、それでもユースの大先輩であるタメをきっちり抑え、そして今日も爆走し続けた岩田。その躍動ぶりに感動すら覚える。


それにしても相手GKのミスによる先制点とか、伊佐アシストの星ゴールとか、4ゴールとかホーム千葉戦とあまりにも似過ぎていてちょっとびびりますな。ただこれは偶然ではなく、今の千葉がやってるサッカーと片野坂さんが目指しているサッカーの相性によるところが大きいと思う。ホームゲームの時もボールを保持する時間は千葉の方が長くどちらかと言えば主導権は千葉が握っていた。今日も千葉が60%を超えるボールポゼッションだったけど、結局は完勝。千葉以外でうちからこれだけ主導権を握れるサッカーをやっているのって岐阜くらいなもの。その2クラブから今季〆て勝ち点12。これは相性と力量以外の何物でもない。もう変なジンクスも気にする必要なんてない。ここまで積み上げてきたサッカーを信じて突き進むだけ。オレたちはやれる!!


今日の試合で勝利数は全試合数の半分にあたる21勝に到達。J2で2番目にゴール数の多い千葉に打ち勝って決めた4ゴールを上乗せして総ゴール数も71まで伸びた。もちろんJ2で堂々のNo.1だ。今季の結末がどうなるかは分からない。それでもこの数字を見るだけで、今季はクラブとしてのチーム作りは成功だったと言っていいと思う。例え昇格出来なかったとしても、その事実だけでこれらの素晴らしい数字を腐す理由にはならない。もう結果を恐がる必要なんてない。ここまで積み上げてきたサッカーを信じて突き進むだけ。オレたちはやれる!!












本当に何なんスかね、この人の面白さはww



熊谷千葉市長と書くとややこしい。千葉市の熊谷市長。twitter上でもちょこちょこお見かけしますが、挨拶が分かりやすくてとても上手。頭の良さそうな市長ですな。




タメとヒメ。


タメと伸太郎。


タメと吉坂コーチ。


マルちゃんと菅原コーチ。


高木と矢田旭。こっちは明大の先輩後輩かな。

ちなみにDAZNの中継で熊谷アンドリューと星が試合後にしゃべってるシーンが映ってたけど、2人はマリノスユースで一緒だったんだね。2010シーズンのアウェイ水戸戦(落雷で試合途中で中止になったあの試合)の前に当時のJヴィレッジにクラ選を観に行った。その時の大分の対戦相手がマリノスで当時の中心選手が熊谷アンドリューだったからもしかしてと思って調べてみたらやっぱりいた。星も伸太郎も茂平も喜田拓也も高野遼も鈴木雄斗もいるね。


そして今日はユースも遂に遂に念願のセレッソ越えを果たす。このJユースカップの組合せが決まった瞬間から運命的だと思ってきた。やってくれると信じてはいたけど、遂にやってくれた。3年前のあの0−7の大敗から見事な成長だ。3回戦はアルビレックス新潟。本間至恩は出てるのかな。3年前のシュンツバ世代も時之栖→カシマ→味スタ西と一気に駆け抜けた。あの快進撃をもう一度。来週の松本戦は間違いなく大事なゲームになるだろうと思ってたし、実際にそうなったんだけど、2ヶ月ほど前にチケットを買おうとした時にちょっと高くてホーム最終戦にしてしまったために不参戦。かわりにユースを応援してきます。またこの世代のセントラル開催が見られるのは本当に嬉しい。


来週はトップチームもユースもビッグマッチ。どっちも大きな目標に向かって、ここまで積み上げてきたサッカーを信じて突き進むだけ。オレたちはやれる!!
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立ち上がれ、伊佐耕平!(37節町田戦)

2018-10-14 23:39:04 | マッチレポート18’

町田はサイバーエージェントの傘下に入ってお金持ちになったらまずスタジアムの時計を買ってもらってください。試合時間が見えない席があるスタジアムとかマジ終わってるから。しかし町田もいつまでもお客さん少ないね。


この試合のキープレイヤーは伊佐になるとずっと言い続けてきた。そしてその通りになった。町田は町田のままで、大分は大分のままだった。だから伊佐がキープレイヤーとなる試合の流れは必然だった。そしてキープレイヤーとなった伊佐が決定機を2つ続けて外したことで町田に勝ち点3が入ることとなった。厳しい言い方になるけど、伊佐の決定機逸がこの試合の趨勢を分けたことは間違いない。1本は仕方ないにしても、2本外したらダメだ。そしてその後取り返したのなら話は別だけど。それも出来なかった。伊佐が決めていれば勝っていた。本人もそれは痛感していると思うけど、伊佐が決めていれば勝っていた。そういう試合だった。



試合前のアップの時に町田の相馬監督はピッチレベルに出てきて、大分の練習をずっと見ていた。それはそれは嫌らしい目つきで食い入るように見ていた。ギリギリまで相手を徹底的に分析してやろうというその姿勢を「ちょっと嫌だな」と感じたし、そしてそれは後半からの町田の修正に見事に表れたと思う。最後はベロカルの個に屈した形となったけど、後半キックオフからセカンドボールの回収率が劇的に落ちて明らかに押し込まれ続けた状況を片野坂さんはどう打開するつもりだったんだろうか。答えは「我慢」だったんだろうか。自分もスタンドではそうだと思っていた。どこかで町田の圧力は弱まるはずだし、もう少しの辛抱だと思ってた。でも結局は一度も押し返すことのないままにベロカルの個に屈した。そしてそれが決勝点となった。スローイン1本でやられるマルちゃんの淡白すぎる守備にも多いに問題はあるけど、それは今に始まったことじゃない。片野坂さんがあの20分くらいの苦しい状況をどう考えていたのか知りたい。


片野坂さんは練習場では本当に素晴らしい指揮官なんだろうと思う。自分の信じたやり方を辛抱強く落とし込み、そして求心力も保ち続けている。それは3年目の今季にこうやって花を開こうとしていることが何よりの証左だ。ただスタジアムでちょっとクセのある相手指揮官との駆け引きになると少し見劣りする感があるのは否めない。あまりにも愚直すぎるというか、正攻法すぎるというか。これも度々言ってるけど、だからこその自動昇格なんだ。トリッキーな化かし合いが横行するプレーオフのような試合にオレたちの大事な指揮官を引っ張り出しちゃダメだ。オレたちの指揮官が素晴らしいということを証明するために自動昇格しかないんだ。このサッカーを信じて昇格したいと思ったわけだから、たった1つの敗戦くらいで心折られてたまるか。


前半のスッカスカのライン裏をズッタズタのボッコボコにされても45分は手を入れようとしない相馬監督からも少々の狂気を感じるわけだけど、現代サッカーにおいてCK等のセットプレーをチャンスと捉えず、ただのリスタートとしてしか考えていない片野坂さんからも狂気を感じる。ごっちゃんも宮阪もスタメンから外れるようになって期待感のあるキッカーがいなくなった大分のCKやFKから得点のニオイは消え失せている。自陣でほんのわずかな接触でファールを取られただけなのに、「入るかも」という期待感のあるチャンスに全てしてくる町田とはそこが決定的に違う。さらにセットプレーがストロングポイントという対戦相手のスカウティングを逆手に取るサインプレーで劣勢の試合であっさりと先制してしまうそのスタイルには「幅と奥行き」を感じる。選手の物理的な立ち位置では「幅と奥行き」のないサッカーを展開するのに、監督の思考の中では「幅と奥行き」を感じるサッカーを展開している。もう残りたったの5試合だけど、やっぱり今日の試合は今季ここまで感じてきたプレッシャーとは1つも2つもレベルが違ってたように思う。選手もそう感じてたんじゃないかな。それがこの後も続くわけで、そんなヒリヒリとした状態で相手のわずかなスキでも手繰りよせるような戦い方をしなければならないのに、大事なセットプレーを「捨て」同然に扱ってるのはどうかと思う。試合前のアップで宮阪のFK練習を見てたけど、狙っているところへの精度がやっぱりすごい。別に「宮阪を使え」ということが言いたいわけではないんだけど、今日の試合を観てて、大事に崩してギリギリのところで町田が体を投げ出してCKになってもそこで攻撃が終了したも同然の大分と、まだ何も攻め込んでない場所でちょっとしたファールをもらっただけでチャンスにしてしまう町田との格差に少しの理不尽さを感じたから。まあ、でももう今さら遅いか。


伊佐、馬場、伊佐、コテでホームの時と同様に町田が立て直す前に前半で試合を決めておけば良かっただけの試合だったと思ってる。もっと平時の試合であれば、伊佐が決め切れなかった部分を周りで取り返してやればいいだけの話で、それだけの得点力もあるチームだ。だけど、今はもう平時じゃない。可能性のあるチーム全てが目の色を変えて昇格を掴み取りにきている「有事」だ。あれだけの決定機で決め切れなかったら、そりゃ相手も勝たしてくれない。優しい言葉で擁護するつもりはないし、次節からもう出場機会もないかもしれない。でもオレは最後まで信じる。残り5試合、もっともっと苦しい局面がやってくるはず。その時にこの試合を帳消しにする、そしてチームを救う、J1昇格を決めるゴールを決めてくれ。立ち上がれ、伊佐耕平!


そしてまたソワソワする1週間が始まる。とりあえず町田をボロボロの状態にしておいたから、中2日のホームゲームだし、頼むよ山口さん。




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5連勝で首位浮上(36節京都戦)

2018-10-08 01:00:57 | マッチレポート18’
きたぞ5連勝、そして残り6試合のタイミングで首位浮上だぁぁぁぁぁ!!!!

しかし5連勝ってJ3で優勝決めた時のラスト5以来かな。


試合前に心の中では「絶対に勝てる」と思っていたけど、前の日から上位クラブがボロボロと勝ち点を落としていく様子を見ていて、「これがプレッシャーなのかな」とも思い始めていた。だから思っていたよりも難しい試合になったなというのが正直な感想なんだけど、そのプレッシャーをはねのけた選手たちの力強さを賞賛したい。


こんなにもチームとしての力の差がありながら、最後はヒヤヒヤもんで逃げ切るような試合になることに若干のモヤモヤを感じずにはいられないんだけど、これがサッカーにおける「個」というものだと自分を納得させるという作業を試合後に何度か繰り返して、いまはスッキリと受け入れている。闘莉王の使い方には賛否両論あるんだろうけど、京都はもう一度「パンドラの箱」を開けてしまったわけだから、このままやり続けるしかないんだろうね。前半38分頃に我々のパスワークで軽くプレスを外された後に膝に手をついて休んでる姿を見て、思わずニヤニヤしちゃったよね。よそのことだからどうでもいいけど、カイオの1トップの下に小屋松、仙頭、岩崎の橘三羽ガラス並べたらどれだけ面白いか。その後ろで重廣が支えるとか最高と言い切っても過言じゃないくらいなのにね。「落ちひん」そうなのだけは良かったね。今日の大分と京都で最も差があったのは「FWによるプレスバックの質」。「行け」と言われるからとりあえず追いかけるFWと、本気でボール奪取にいき、そして何度も奪い切るFW。どっちがどっちとは言わないけど、明確にして決定的な差があった。


カイオの先制ゴールについてはシュートをほめるしかないかなというところだけど、時間が早かったのが不幸中の幸い。自分もそう思ったくらいだから選手たちもそうだったと思うけど、「十分取り返せる」雰囲気だった。それがその後の猛攻へと繋がった。13年シーズンを最後に大分を去った圭介が久しぶりに大銀ドームに帰ってくるとなれば、ネタ的には「背中達也」を期待しちゃうわけだけど、まさかまさか、も一つついでにまさかそれが実現するとはね。同点の喜びと苦笑いのちょうど間くらいの感情で中途半端に喜んでたわけですよ。圭介については、室蘭まで行ってプロデビュー戦を見たから今でも他人事じゃなく、頑張ってほしいと思ってる。さんぺーのニアのシュートを片手で止めたセーブとか、ボールへの反応は素晴らしいから、キック死ぬほど練習してルーキーにレギュラー取られんなよ。しかしコテと圭介ってどっちも大分でプロキャリアをスタートさせてるけど、いじられキャラ風の圭介とクールなコテのイメージで何となくそう思えないけど、圭介の方が1つ先輩なんだよな。そんなイメージが全くない。


2点目は美しかった。しかし一つ聞きたいんですが、あの伊佐のイニエスタばりのラストパスは本当にミスなんでしょうか。ゴール直後に息子に、「今の伊佐のパス見たか、軸足の前じゃなくて後ろを通しただろ!あっち通したらディフェンダーは対処のしようがないんだよ!素晴らしいパスだ!」って興奮気味に解説しちゃってたんですけど。伊佐選手、うそでもいいから「あのパスは狙った」と言ってください。ワタクシが息子に対して父親としての威厳を死守するには、あれがミスであってはならないんです。だって今日もアナタは素晴らしいプレーの連続だったじゃないですか。あんな素晴らしいプレーを出来る選手だったら、「あのパスは狙った」はずだ。絶対そうだ。そうに違いない。真実は本人のみぞ知ることだけど、とにかく2試合連続のアシストおめでとうございます。


そしてコテがドッピエッタ。夏まではシステムについてアレやコレやと盛んに論じられてきたわけだけど、最近はコテの存在とプレースタイルによってもはや「3-4-3」でも「3-5-2」でもどっちでもよくなってしまった印象だ。個人的な見方としては3センター気味なら誰か1人がもっと前線に絡んでほしいと思っていた。まさに今日の2点目のように。それと今日も圧倒的にボールを保持していたわけだけど、どこから崩そうかとペナルティエリアの外側をパスがゆっくりと回っている時に「中の枚数が少ないな」と感じてると、大体の場合でコテがスーと密集に入っていく。こういうところがコテが「気の利くプレーヤー」と呼ばれる所以かなと思う。万能補修部品なんて言い方は失礼だと思うけど、本当に足りてないところにスーと入っていく。


今日もゴールシーンに岩田智輝が絡んだ。これまで走力は申し分ないものの、「あとはクロス、本当にクロス」とラストパスの精度に課題があったのがここ1〜2年の岩田智輝。しかし讃岐戦の藤本へのドンピシャクロス、今日の決勝ゴールの前の縦パスとその課題の精度がグングンと改善してきている。確かに今日も何本もほんの少しだけズレるというクロスはあった。でもそれはそれだけ多くのチャンスに絡んでることの裏返しと捉えたい。こじつけになるかもしれないけど、今日のイサスタで「クロス合わせてほしかったら、もっとご飯連れてけ」と大胆に言い放てるメンタリティこそ岩田智輝の魅力であり、成長だ。


片野坂さんのカード使いも今日は冴えた。なかなか試合が決めきれない中で、今日は選手交代が遅めだなと思ってた。しかし京都がレンゾ・ロペスを切ったと同時に岡野を投入した片野坂さん。なるほど、相手の出方を待っていたのかと納得。そして地味に効いたのが那須川の投入。最後数分の交代で時間稼ぎかなと思ってたけど、その残り数分だけで多分3回はハイボールの競り合いがあって、その全てでファールをもらうかはね返すかで全勝だったはず。冒頭にも書いたけど、こんなんで試合を振り出しに戻されるのは納得出来んと思いながら、ロングボールの連続に祈るような気持ちで見ていたわけだけど、決して高さ勝負の仕事が本業でないにも関わらず地味にいい仕事をした那須川はもっと評価されていい。イサスタで伊佐の言ってる「助かりました」はそこそこ本音だと思う。


ということで5連勝で満を持して首位浮上。個人的には未消化試合全てで勝ち点3がつくわけじゃないんだから、ご丁寧に「暫定」なんて付ける必要ないと思ってる。堂々とオレたちが首位。日程に余裕がなく週中に試合をこなさなきゃならない他でもない町田自身がそう感じてると思うよ。そして次節からいよいよ「勝負の4連戦」がスタート。いきなり自動昇格圏を賭けた町田との直接対決。ずっと言い続けてるけど、この試合は伊佐に期待してる。山の上にあるロケーションが野生の本能を呼び覚ますのか、とにかく「野津田が大好物」。去年は途中出場のリーグ戦と天皇杯の2試合で3ゴール2アシストと大暴れ。野津田ではないけど、今季のホームでの対戦でも序盤に深津を退場に追い込み早々に試合を決定づけ、そして最後にはゴールも決めた。次節はこれまでと試合の重みが格段に違うけど、必ずやってくれると信じてる。
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随所に垣間見えた頼もしさ(35節水戸戦)

2018-09-30 01:55:48 | マッチレポート18’


きたぞ4連勝。暫定ながらも自動昇格圏再浮上。


自動昇格を目指すにあたり、この水戸戦と次の京都戦がポイントになるとずっと考えていた。ここまでの3試合とこの水戸戦は違う。相性の良くないアウェイ水戸を乗り越えられるかは本当に大事なポイントだと考えていた。ついでにこの週中に水戸へのJ1ライセンス交付というオマケまで付いてきた。ただ個人的にはこのJ1ライセンス交付は我々にとっては追い風になるんじゃないかなと思ってた。これから勝ち点3を積み続けなければいけない状況の中では、勝ち点3を取りに来ない戦い方をしてくるチームが戦術的にも精神的にもやりにくい。もちろんライセンスの有無でそこまで水戸の戦い方に差が出るとは思っていないけど、それでもずっと苦しんできたクラブにとってのこの上ない朗報はチームに勢いを与えるに違いない。そしてそれは我々にとってはより与し易い試合になると予想していた。しかし蓋を開けてみると、水戸の腰はこれ以上ないくらいに引けていて、拍子抜けをした。引けた腰で前半を守り切られると嫌だなと思ってたけど、願ってもない先制点。そして前がかりになった後半にカウンターから追加点。もうこれ以上平凡なシナリオは書けませんってくらいに普通に勝った。まあ、水戸ちゃんさんも「大人の階段」を上がるのはこれからだから。本当に勝ちたい、本当に勝たなければいけない試合で勝つ難しさをこれから知っていって徐々に大人になっていってください、と上からメッセージを残しておきますよ。


ということで最後の失点が余計だったように思えるけど、こういうことがあるからこそ追加点が大事なわけで、それをしっかりと取った上での失点だからやむなしと切り替えていい類いの失点でしょう。後半はもう少し押し返してほしかったなという印象がないわけじゃないけど、むしろこの後大宮戦やヴェルディ戦を残す水戸ちゃんさんに期待が持てると考えた方が前向きでしょう。


今日は伊佐が良かった。攻守両面で非常に「効いていた」。ゴリゴリに競って何とか収めてくれる、プレスバックしてボールホルダーにちょっかいを出す、スペースを狙い続け相手DFラインを押し下げてくれる、そして久々のゴール。スタジアムでは反対側だったからもっと泥臭く体ごと押し込んだゴールのように見えたんだけど、映像で観るとキレイにヘッドで叩きつけた「らしい」ゴール。ゴール以外の貢献度も大切なところだけど、やはりストライカーとしてはゴール数が気になるところ。そして再来週の大事な大事な町田戦に向けて「キラー伊佐耕平」が調子を上げていってくれることはこの上ない好材料。4試合連続ゴールとなった藤本の頼もしさもいよいよ「ホンモノ」だ。今日のゴールは半分以上伊佐のもんだけど、それでもきっちり決めることにストライカーとしての価値がある。チームとしての一つの形を作り出せてることは厳しい試合をモノにしていく上でとてつもなく大事なことだと思う。


ボランチには約1ヶ月ぶりに前田が復帰。前節久しぶりの出場となった宮阪はベンチにも入れず。マルちゃんの相方探しを「し烈」ととるか、「悩み」ととるかは非常に悩ましい。ただ今日の前田は良かった。ボール奪取の回数も多かったし、一度出場機会を失うきっかけとなってしまった福岡戦後の悔し涙をしっかりと取り返しにきてるなという印象で見ていた。欲を言えば、特に前半はもっと前に絡んでほしかった。ポジション的にその部分のさじ加減とか試合展開の読みって一番難しいところかもしれないけど、あれだけ押し込んでいればもっとリスクテイクして大丈夫だと思う。守備面だとアグレッシブさを感じさせてくれるのに、攻撃面だとやや慎重さが先行してる印象。どんどん良くなっていってると思うけど、さらに前田が一皮むけるとしたら積極的に前に出ていってミドルを突き刺した時なんじゃないかな。そんなシーンが見られることを期待してる。


2点目のゴールが決まった後、前線の選手はサブ組と一緒にゴールを喜んでいた一方で、高木、最終ライン3人、馬場、怜さんあたりはすぐに輪になって修正ポイントを話し合ってた。見事なカウンターからの追加点だったわけだけど、その前の押し込まれ続けた時間帯に主に後ろの選手たちは違和感を感じていて、お互いにコミュニケーションを取りたかったんだろうね。このシーンを見てて思ったのは、「余裕があるな」ということ。若干の語弊はあるかもしれないけど、ギリギリで水戸の攻勢を凌いでいるわけじゃないんだなということ。ギリギリで何とか凌いでいたのなら、「決められたら同点に追いつかれる」という状況からの解放は飛び上がるほど嬉しいはず。そこで冷静にいまの状況を打開するために意見を出し合えてるのは「余裕があるな」というある種の頼もしさのようなものを感じた。もちろん大事な大事な仕事をやってのけた前線の選手たちが喜びを爆発させることにも何の問題もないしね。


今日の福岡−大宮が引き分けてくれれば最高の展開だったけど、もうこの時期に来ると勝って翌日のライバルチームたちの結果を待てるのは精神衛生上とても好ましい。さらに明日は台風による町田の試合の延期が決定。町田はただでさえもう一つ週中の試合を残しているわけでコンディション的にもどんどん難しくなっていくことが予想される。とりあえずあんまり贅沢は言わないので、明日は松本か横Cが1つでも勝ち点を落としてくれればそれでいいです。今日勝てたことで理想の展開は先に町田を蹴落としつつ、39節のホーム松本戦の時にはお互いに下と1ゲーム以上の勝ち点差をつけておいて「談合」出来ることだと思い始めてきた。


次節は京都。ひとまず降格圏からの脱出に成功して、アウェイで自動昇格圏のクラブとの対戦と考えたらまずもってまともには戦ってこないことが予想される。今季の京都の試合をほとんど観てないからハッキリとしたことは言えないけども、水戸戦よりも難しい試合になってもおかしくない。と、ここまで書いて明日の試合日程見たら、明日は自動降格ラインを挟んだ超ビッグマッチじゃないですか。この結果は次節に大きく影響してくるな。14時KOだけじゃなくて、この試合もちゃんと観よう。





今日は「浅田飴フィーバー」勃発後初めてのスタジアムでバックスタンドに座ってたんだけど、両軍の応援が途切れたタイミングで片野坂さんの地声がよく聞こえてきた。浅田飴偉大なり。
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本当の勝負はここから(34節山口戦)

2018-09-23 00:15:34 | マッチレポート18’
きっちり3連勝。お見事です。これで上にプレッシャーをかけられるポジションまで上げられた。ただ残す8試合はほぼ全て難しい試合。簡単じゃないけど、勝ち抜きたい。


いま長期出張で大阪に来ています。まだちょうど折り返したくらいで来週の木曜日まで大阪滞在。その間ずっと同じビジネスホテルの同じ部屋。別にビジネスホテル嫌いじゃないけど、1泊するのがちょうどいいくらいで9泊もしてるとマジで頭がおかしくなりそう。その反動で毎晩飲み歩いてる。一日も欠かさず毎晩。早く帰りたい。ちなみ世間は3連休ですが、休めるのは今日だけ。明日も明後日も仕事です。関西での1日だけの休みは前から一度行きたかった関西大学サッカーへ。今日開催されてたのが兵庫県の三木総合防災公園。大学サッカーだとよくやってる会場だなくらいの印象だったけど、実際に行ってみるとまぁ遠いこと。まさに「三木防遠すぎ」ですよ。大阪の中心部からジャスト2時間。関東でいうと「たつのこ」行かされるような感じかな。2試合観て、第1試合はフクの母校・関西学院が勝利、第2試合は川西と伊佐の母校・大阪体育大が勝利と流れが良く、夜も勝つだろうなと確信しちゃったよね。


話が逸れたので、試合に戻します。前半はうまくいかなかったけど、後半は山口が3ヶ月勝ってないチームそのものだったわけで、言葉は悪いけど、「順当に楽勝」だったという感想しか持てない。藤本のトラップは確かに素晴らしかったけど、それにしてもあの3点目の山口のDFラインのお粗末ぶりはちょっとヤバいでしょ。そりゃ三幸も「じゃあ、逆にどうすればいいんですか?」って言いたくなっちゃうよね。でもマジな話、来年三幸欲しいよね。いい選手。


この3連勝でより明確となったのが、相手の戦い方によって特に前線の選手は使い分けが分かりやすくなったということ。ごっちゃんと林が行方不明なのがちょっと気がかりだけど、さんぺー、伊佐、馬場、藤本、清本らが好調をキープ出来ているのは、戦い方に幅を持たせる意味でも大きい。スカウティングがハマって出来ればスタートから相手の戦い方に合わせたメンバー選考が出来れば最高だけど、これだけ選手層に幅があれば、例え相手が奇策に走ったとしても早め早めに手がうてる。今日の藤本のベンチスタートもそんな状態を象徴してたと思う。


この3試合のゴールラッシュで選手たちのフィーリングが上がってきたのならそれはいいことだと思うけど、個人的にはこの3連勝でチームの調子が上がってきているとは思っていない。本当の勝負はこれから。9月に入って上位チームから勝ち点をもぎ取り続けている水戸にアウェイで勝てたらホンモノという目線で見ている。明日サクッと新潟に勝つ(サクッと勝ちそうだけど)ようなら水戸もシーズン序盤のように再度上位争いに絡んでくることも十分可能だから、点を与えない戦い方よりも勝ちにくる戦い方を選択してくるんじゃないかなという思いもある。むしろその方がうちとしてはやりやすいと思うけど。町田や松本、横C戦は別にして、残りの試合で特に難しくなるのは何が何でも勝ちたいわけじゃない位置取りのクラブとの対戦が難しくなると思う。さらに強かに冷静に戦況を見られるような選手がそのチームにいたりすると、目の前に大目標をぶら下げられて勝ちたくてたまらない我々の心理状態をうまく使われて、いなされてしまうことなんて容易に想像が出来る。そこで一つ思うのがここからの試合は「様子見厳禁」というスタンスでいってほしいというもの。片野坂さんのチームがうまくいかない時は、もちろん駆け引きはあるんだろうけど、様子見で少し落とし気味で入った試合が多い印象だ。もちろん先に失点はしたくない。でも様子見で慎重に入ったからと言って点を決められるわけじゃないし、点を決められないわけでもない。もうここまで30試合以上観てきて、試合をコントロールして勝敗に結びつけられるほどの力がないことは十分に分かってる。ただ前がかりになった時の爆発力はリーグトップクラスだということも分かってる。それとこれはサポーターとしての勝手な思いだけど、大外から追い込んできたけど足を余して届かない戦い方よりは、大逃げを打ってゴール直前で捕まってしまう戦い方の方が、シーズンの最終局面としては受け入れやすいように思う。散ること前提で話すことが不謹慎で、無意味かもしれないけど。


ここから2ヶ月は自分たちの試合にヒリヒリし、ライバルチームの試合にヒヤヒヤし、落ち着かない日々が続くけど、それこそ昇格争いの醍醐味。究極の一喜一憂だ。まずはここまでこぎ着けてくれた監督や選手たちに感謝。そして残り8試合は最大限の後押しをしたい。昇格出来るなら、ここから8試合のどこかで必ずビッグゲームが来るはず。それを呼び込めるような最大限の後押しをしたい。


まず明日の試合でジェフェルソン・バイアーノがイエローもらうよう神様にお願いして今夜もビジネスホテルで寝るとします。
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順当な勝利(33節讃岐戦)

2018-09-16 23:43:37 | マッチレポート18’
また今節もリアルタイムで観ていません。これで3週連続です。リアルタイムで観てないと文章を書く意欲も削がれてしまうので良くない。しかし来週ももしかすると仕事でリアルタイムで観られないかもしれなそうで、やっつけ投稿が続きそうな予感。良くない。


前節の熊本戦から次節の山口戦までは勝ち点3はマストと書き続けてきているので、まあここまではやるべきことをやっているという評価。得失点差を大幅にプラスに出来たことは良かったと思う。讃岐の腰が引けてた時点で試合はもう戦術うんぬんでなくなった。オレが讃岐のサポーターだったら、試合後の北野監督のインタビューを聞いた後に「もう一度立ち上がろう」と自分を奮い立たせる自信はない。


讃岐の7試合ゴールなしとか、岐阜の10連敗とか関係者は本当に苦しいだろうなと思うけど、逆から見ればそういうところが相手なら「勝って当り前」なんだよ。昇格を目指すなら。落としたチームから脱落していくだけの話。


今節は予想以上に上位クラブが勝ち点を落としてくれたけど、混戦感が強まっただけでその中で大分が浮上したなという感覚はあまりない。上位クラブ相手に食らいつき続けてる水戸と補強しまくった京都が厄介だけど、ここを何とかいい形で切り抜けて、その後の勝負の4連戦で今季の全てが決まる。九州方面のどこかのクラブが「勝負の◯◯」と言い出してからボロボロと勝ち点落としてるから避けたい表現だけど、でもやっぱり「勝負の4連戦」なんだよな。ここでこの混戦レースからこぼれ落ちたら、去年と同じ。今年は勝ち抜きたい。
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勝ちました(32節熊本戦)

2018-09-10 23:49:32 | マッチレポート18’
すいません、やっつけです。寝る前に真剣に文章書くと眠れなくなるので、やっつけです。


先週末は家族行事で伊豆に旅行に行ってました。宿で後半だけ観て、日曜日に帰宅してから前半を追っかけ観戦しました。そのままの勢いで書いてしまえば良かったんだけど、近所で観たい試合をやってたのでフラフラ出かけた結果、2日も空いてしまいました。もう継続のためだけの記事です。継続は力なり。


さんぺーのが60%PKだとすると、熊本のは15%くらいしかPK要素なかったと思う。かつては苦手とした熊本だけど、今はチームとしての力量に歴然とした差があったと思う。ここ数試合の流れからいくとコテの決定機を止められた時点で今のうちなら勝ち点を落としてたと思う。でもそこからまた点が取れるし、失点した後にバタバタと連続失点する感じにチームとしてのうまくいってなさがにじみ出てる。J3の状況次第だけど、2チーム降格なら熊本は危なそう。


ということでいきなり熊本の感想から入ったとおりこの勝ち点3は相手チームの状況によってもたらされたもんだという印象が強い。でも前節の記事でも書いたとおり、それでいいと思ってる。弱いチームからきっちりと勝ち点を積み上げていく。話はそこからだ。讃岐、山口まで勝ち点3はマスト。その間にチームの調子を上げていって終盤のビッグマッチシリーズに繋げられればベストだ。


何人か取り上げたいところだけど、あんまり深く書くと月曜日から眠れなくなってしまうので、1人だけ。PKを与えた直前のスローインのミスに代表されるように、簡単なミスが多くてこの日はあまり良くはなかった怜さん。それでも3点目のアーリークロスと言うべきか、スルーパスと言うべきかの素晴らしいパス1本で決定的な仕事に絡んでしまう今季の怜さん。もうこのブログでも何度も書いてきたけど、今季は間違いなく「史上最高の怜さん」が見られてる。在籍6年目、三十路に足を突っ込んだ年に「史上最高の怜さん」だ。残り10試合で全試合出場も見えてきた。6年前の入団時におっさんはこんなことを言ってました。6年経った今でもどんなに怜さんが素晴らしくても「レイチェル」と呼ぶ気はさらさらないんだけど、来季もし怜さんが在籍「7」年目に突入したら、「7」番のユニを買う心の準備は出来ている。それくらいに今季の怜さんには魅せられている。そしてもし「7」年目の「7」番ユニが躍動するのがJ1の舞台だったとしたら最高だ。
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ここが分岐点(31節福岡戦)

2018-09-02 12:59:39 | マッチレポート18’
気になったのは試合中に紹介されてた選手のコメントで徳島戦を「いい試合だった」と捉えてること。さんぺーにいたっては「自分が決めていればパーフェクトだった」とまで言い切っている。それは違うよ。フィニッシュの部分までは全て準備されていただけ。試合前から「決め切るところ」だけにフォーカスされた試合だったわけで、それが出来なかった時点で評価は「0」、むしろそこから負けてるわけでシーズンの中でも最低の部類に入る試合を選手たちがそう評価をしていることに非常に問題を感じる。同様に試合後に片野坂さんが話した「狙いどおり決定機を作っているので、(試合中の監督の)仕事として出来る余地はもう少ない。」というコメントにも大いに問題を感じる。


何が言いたいかと言うと、この敗戦で3月21日の第5節以来約半年ぶりにPO圏内からも滑り落ちたわけで、そんな「やれることはやってる」的なスタンスではJ1には上がれないと思うよということ。ましてや我々よりも試合の消化数が少ないにも関わらず順位表で上に位置してるクラブがいくつもあるわけで、もう既に何節も前からこういう状況だったことは分かっているはずなのに。もうシーズン終了までのカウントダウンが始まる局面に差し掛かった状況で、「追われる立場」から「追わざるを得ない立場」に明確に落ちた。よく「追われる立場」より「追う立場」の方がやりやすいなんて聞くけど、んなわけない。それは算数の出来ない人の寝言。残り試合と勝ち点差を考えたら我々は「追う立場」ではなく、「追わざるを得ない立場」。チャレンジャーとしての貪欲さと覚悟をどれだけ見せていけるかに残りシーズンはかかっている。昨日の試合後に泣いていた選手がいたらしいけど、その涙の真意を次節以降で見せてほしい。


冒頭に書いたことと同じ観点で評価すると、昨日の試合は徳島戦と同じ0−1というスコアだけど、評価としては遥かに高い。前回対戦の反省を活かし井原監督はキックオフから積極的に前に出てきた。危ない場面もあったけど、何とかスコアレスで耐えて、案の定後半に福岡の動きは重くなって大分ペースとなった。特に終盤はゴールになりそうな攻撃もいくつかあった。しかし最後は相手の外国籍選手のシュート精度の高さに屈した。DAZNの解説の山形さんはその直前のマルちゃんのラストパスを引っかけられたところがこの決勝ゴールの要因となったと解説してたけど、流れから言えばそうなのかもしれないが、ここはそうは言いたくないなと思ってる。引っかけられないようにゴールから離れていってしまうようなパスでもいいから安全にという狙いのパスであれば、ごっちゃんの足元に入り過ぎて多分シュートは打てなかったと思う。そのギリギリの部分を狙ったパスだったわけでアレはやむを得ないミス。そこから食らったカウンターも最後のシュートの局面ではこちらの人数は揃えられてたし、それを上回るシュート精度だったわけだからやっぱりアレはやむを得ない。これこそ勝ち切りにいったからこその敗戦。2試合ゴールがない状況での敗戦なので捉え方としては難しいけど、徳島戦とは比べようもないくらいに受け入れられる敗戦だ。


ただ結果としてこの試合もノーゴールだったことは重く受け止めなければならない。前節あれだけお粗末な試合を展開した後での試合で片野坂さんは同じフォーメーション、ほぼ同じメンバーで臨んできた。1失点だし敗戦は仕方がないとしても、またしてもノーゴールだったことについては片野坂さんに大きな責任がある。徳島戦後にも書いたけど、3センターにして前線の枚数を削ってからバランスがよくなり失点は減ったものの、確実に点は取れなくなってきてる。その現象が明確なわけで指揮官としては配置を変えるのか、人を変えるのかは最低でも実行してくるべきであって、それをせずに臨んだからにはそれなりの狙いがあったと思われるわけで、それでなおノーゴールだった結果に対して片野坂さんの責任は大きい。個人的には3センターのフォーメーションが悪いとは思ってないし、中盤を2枚に戻してもいいと思ってる。ただ3センターのままなら今のチョイスよりももう少し攻撃に絡んでいける選手の起用がいいのではと考えていた。そのどちらも実行されない中で、結果としてノーゴール。片野坂さんに対するかすかな不信感が心の片隅で芽生え始めた感覚を無視できなくなってきてる。


そもそもこの3センターのフォーメーション自体がそんなに良くないんじゃないかという視点は忘れちゃいけないと思う。岐阜、新潟はもうハッキリ言ってボーナスステージだっただけで評価の対象外。そう考えると、岡山戦の先制点と2点目くらいしかちゃんと決められてるゴールがないわけで、果たして本当に機能してるフォーメーションなのかという疑問は確実にある。相手陣内に侵入していくまでは数的有利な状況を活かしてスムーズに進むものの、やはりアタッキングサードでの迫力不足は否めない。町田まで勝ち点11差、横Cまで勝ち点7差という置かれた状況を考えると、もう引き分けでいいという選択が出来る試合はあって1つか2つ。全ての試合で勝っていかなければならない中でもうバランスを重視して試合を落ち着かせてる余裕はない。攻撃にシフトしていくしかないわけで、片野坂さんのその決断を待ってる。残り試合が少ないとは言え、勢いに乗れればまだまだ巻き返せるだけの時間はある。勢いに乗るというチームの雰囲気を作り出す意味からもここが分岐点。


次節の熊本(21位)が8連敗中の岐阜以外で勝ったのは5月21日の水戸戦まで遡らなければならない。その間16試合で何と12敗。その次の讃岐(22位)は5連敗中。その5試合全てでノーゴール。直近でゴール出来たのはご多分に漏れず岐阜戦(7月25日)。つまり8月は勝ち点なしどころかゴールなし。さらにその次の山口はちょっと前まで首位争いしていたような薄い記憶があるけど、11試合勝ちなし。最後に勝ったのは6月16日の徳島戦。ということでここからの3試合で勝ち点9は約束されたようなもんなので、34節終了時に勝ち点60で順位表上のどこにいるかで今季の目指すべき着地点が見えてくるんじゃないだろうか。こういうことを書くと「簡単な試合なんて1つとしてない」とかいう「空は青い」くらいに当たり前の反論が返ってきそうだけど、J1昇格というとてつもなく難しい目標を達成しようとしたら、「海も青い」くらいに当たり前に他のクラブが出来てることが出来なければ、到底達成することなんて出来ないわけですよ。町田とも松本とも横Cとも対戦を残してるので、本当の勝負はその「当たり前」の先にあるんだよ。それくらいにもう勝ち点を落としてきたってことだ。


そしてそれは同時に、早ければ来週にでも(昇格という観点からの)今シーズンが終了することにもなり得るということ。
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お粗末試合(30節徳島戦)

2018-08-25 22:01:18 | マッチレポート18’
「こういう試合もある」という類いの試合だったと思うけど、それが例えば3連勝の後の試合だったとすればそれも理解出来る。ただ1週間前にああいう試合をやった後の試合、そして愛媛戦のような試合から1ヶ月も経ってない時期にやった内容としては全くもって評価出来ないお祖末な試合。ハッキリ言って何も準備をしてこず無策で臨んだに等しい。片野坂さんの言い訳を待ちたい。


7月の甲府戦に続いて今季2度目のラッキーな日程。甲府は週中の試合を捨てて週末の試合を取りに来たので仕方ないにしても、今日の徳島は5人の選手が中2日でアウェイゲームに乗り込んできたにも関わらず、この結果はお粗末試合以外の何物でもない。この日程を組んでくれた台風の神様からいつかバチを食らわされると思うよ。


とにかく工夫が足りない。ゲーゲンプレッシングが面白いようにハマった前半はまだ攻撃にバリエーションはあったものの、もう我々の攻撃のリズムに徳島が完全に対応し切った後半の攻撃はお粗末の一言。岩田以外の選手はほぼ思考が停止していたと言っても過言ではない。ミドルが少ない、ドリブルに至ってはないに等しい。少しは考えろよと言いたい。1枚剥がさなければズレは起きない、いつまで経っても待ち受けるのは相手選手の密集でしかない。徳島の最前線の位置取りがあれだけ低いんだから、仕掛けてボール奪われたところでカウンターを食らうリスクが一体どれだけあるって言うんだよ。「この意気地なし!」諸々の状況を考えれば徳島が撤退守備を敷いてくることなんて鼻くそほじりながら前節の試合を観てたって分かる。1週間もの時間を与えられて考えてくるべきは残り3分の1でどうするかで、そこに至るまでは全て徳島からのプレゼントでしかない。ハッキリ言ってこれだけ支配したら、モイーズ時代のマンUのように闇雲にクロスを上げまくって事故的なゴールを待つ方がずっと可能性は高いよ。今日は無策。この一言に尽きる。


原因を分析すると3センターのフォーメーションにあると思う。バランスがよくボールを支配しやすくなった一方で、それまでの3−4−3システムに比べて前線の枚数を削っているわけで、同じように攻めていたら枚数に余裕のある相手は対応しやすい。11人でやることには変わりはないわけで、結局のところは一長一短になるからこそ、人選には一考の余地がある。前田、コテ、マルの3センターはポジショニングがよくこのシステムの良さを出しやすい一方で、攻撃に移る際のトランジションのスピードがイライラするくらいに遅い。今日の試合だけで何度「そこ行けや!」と叫んだことか。この3人に共通して垣間見えるのは「自分たちの仕事はボールを支配すること」という意識が強いこと。象徴的なのは、ボールを失ってゲーゲンプレッシングで即時奪還に成功したにも関わらず、いったん下げて攻撃を落ち着かせてしまうことが多いことだ。ゲーゲンプレッシングである程度の混乱状態が作れているにも関わらず、自らそのチャンスを放棄しているように見えてしまう。ボールの支配に重きを置くのか、もっと前に絡める人選とするのか、このシステムを継続するのなら次節の片野坂さんのチョイスに注目したい。


自分も文章を書く時に注意しなきゃいけないと思うけど、今日のような展開で「大分が試合を支配していた」と書いてしまうことは大きな誤りであるということ。あくまでも支配していたのは「ボール」であって「試合」では決してない。「ボール」を支配しているということは見た目以上にそこまでいいことでもないという認識を持たないと今日のようなスタッツで負けてしまうんだ。失点シーンも試合中にある程度高木にセーブする機会があれば、触れてたように思う。単調な「ボール」支配を続けた弊害がこんなとこにも出てるように思えてしまう。


シーズンダブルを食らいやすい、つまりは同じ監督に勝てないというのは片野坂さんに戦術的な幅が少ないということを証明している顕著な現象じゃないかと思う。一つのことを徹底して浸透させていく胆力には優れているという印象は当初から変わらないものの、いわゆる勝負にこだわる部分には、同じ相手に勝てないという現象から物足りなさをどうしても感じてしまう。だからこそ自動昇格でなければならないと改めて思うわけだ。今季から始まるPOのレギュレーションはある意味でクレイジーな勝負をかけられる指揮官でないと勝ち抜くことは難しいと思う。品行方正な片野坂さんにそれを求めるのは無理があるし、片野坂さんの指揮官としての魅力はそこじゃない。クラブも監督も寝ぼけたことばっかり言ってないでもっと明確に自動昇格を狙うと発信しなさいよ。
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カミのゴールこじ開けられず(29節東京V戦)

2018-08-19 02:23:32 | マッチレポート18’
眠い。たった今スパーズの開幕2連勝を見届けた時点で猛烈に眠い。まだ1行も書いてない時点でもう既に猛烈に眠いけど、明日は夏休みの仕上げに静岡までSBSカップを観に行く予定で帰りが遅くなるので、今日中に書き上げねばという義務感のみで半分寝ながら書いている。誤字、脱字、意味不明な文章があってもご容赦ください。


ものすごくざっくりと言ってしまうと、「前半はハマってたな、後半は少し修正されたかな」くらいしか味スタのゴール裏からは分からなかった。前半は終始ヴェルディ陣内で試合を進めながらもスペースは埋められてしまっているといういつもの展開になってたけど、崩そうという意図は随所に見てとれた。お互いに後ろは3枚で組みながらも、うちは岩田やフクがWBの外をオーバーラップしていく回数も多く攻撃に絡む一方で、ヴェルディの左右のCBにその仕事の役割はなく、そこで前半の優位性が発生していたように思う。ただ片野坂さんが苦手とするスペイン系のロティーナ監督のことなので、間違いなく後半は手を入れてくるだろうと予想していたけど、具体的にどう動かしてきたかまでは分からなかった。梶川が少し下がり目の位置でもらってドリブルで運ぶことで推進力を出していたことくらいしか印象に残らなかったけど、後半は五分五分の展開に。こじ開けたかったなぁと思う反面、本当に本当の決定機があったかと言うとそうでもないし、気持ちの落としどころが難しかった試合だ。


これで4試合連続で3センターのフォーメーションを採用した。基本フォーメーションとして定着しそうなくらいしっくりときている印象だ。以前の3−4−3の時のようにマルちゃんが最終ラインに下がってビルドアップの始発地点になることがなくなり、中盤の底にどっしりとまさに言葉のとおりアンカーのように固定され、一方でコテと前田がかなりフレキシブルに動き回るという組み立てが多い。バランスが良く安定感があるので、相手の対策を問わず相手陣内まで押し込むことはほぼほぼ出来てきている。今のJ2クラブを見回してボールの保持でうちに真っ向から対抗してこようとするクラブはまずないと思ってる。そうなるとピッチ上で高木を除いた21人のプレーヤーが相手陣内に入った状態が長く続いていくわけで、ここの対策が急がれる。今日もヴェルディ陣内で停滞した時間が長かった。サイドからの攻撃に活路を見出そうとしていたと思うんだけど、クロスが上がっても中の密集度合いが高く可能性はあまり感じられなかった。個人的にはもっと中を強引にこじ開けにいってもよかったんじゃないかと思ってる。ドリブルで1枚剥がせれば、どこかが空いてくるはずで、まさに和製ムサ・デンベレの登場を待っている。


一方でこのフォーメーションの採用で一番割を食ってるのが清本だと思ってる。攻撃に比重を置いたサイドハーフのポジションがなくなり、決して清本自身が調子を落としてたとは思えないんだけど、ここ数試合途中投入すらもなくなってる。状況が変わるまでじっと耐えるのか、新しい役割にチャレンジするのか、こういう状況に陥った選手には難しい判断だ。そもそもこのフォーメーションを採用してからチームがビハインドの状況になったことが1度もないので本当に何とも言えない。FW起用の判断が難しくなってきてることも含め、うまくいったらいったで新たな悩みが生まれる。組織を運営していくことは本当に難しいことだ。





今日の試合は昨シーズンの大分の正GK争いを繰り広げた2人のGKの出来が素晴らしかったということで、スコアレスドローが妥当なスコアということで整理しておこうと思う。


順位表を眺めても消化試合数が揃ってない関係で、ぐちゃぐちゃでよく分からない。このドローは決して悪いものとは言えないけど、こういう試合をモノにすることで見えてくる世界が必ずあると思っていて、昇格するにはそういう試合がそろそろ必要だ。





色々と準備してきたことのうちの一つなんだと思うけど、怜さんのCKは貴重なので貼っときます。







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得点力復活(28節岡山戦)

2018-08-12 12:06:07 | マッチレポート18’
結果として大勝だったからこそあえて一言苦言を呈しておきたい。

終盤のゴールラッシュは先制点の後にやっておいて欲しかった。出来たとも思うし。間違いなく先制点の後に一度緩んだ。蒸し暑いコンデョションだったから「緩めた」とまでは言いたくないけど、間違いなく「緩んだ」。お盆だけに「危ないなー」「恐いなー」と何度もこぼしながら観ていたので、同点ゴールが決まった時は「ハイハイ」としか思わなかった。相手が戦術的な交代カードを1枚しか使えないという圧倒的に有利な条件での試合だったわけで誤解を恐れずに言えば「勝って当たり前」。4ゴール決めるよりも、あそこできっちりとチームが締まった試合の進め方をして1−0で終えていればそっちの方が評価出来た。あの時間帯での試合の進め方、チームとしての意識統一には大きな問題があったと言わざるを得ない。昇格を目指すにはもう一段階チームとして成熟させてほしいところ。


とは言え3連勝。得点力が復活し、チームは復調路線に乗ったと言っていいと思う。今日も前半は引いて守る相手の崩し方を毎度毎度のごとく求められる展開に。しかしラストパスやスイッチを入れるパスの前段階でのミスが多過ぎて話にならない前半だった。ただむしろ何もやってないだけに「ダメな前半」という割り切り方が逆に出来たのかなと思ってた。いつもであれば、「前半は支配は出来てた。あとは後半に決めるだけ。」というハーフタイムの迎え方をして、実はそれは相手のゲームプラン通りで逆襲を食うということが多かったわけだけど、あれだけミスオンパレードの前半なら、後半に対して割り切れるのかなと感じた。それが後半頭からの攻勢に繋がったと思うし、見事な崩しからの先制点となったと思う。相手の分析に対する明確な「解」ではないと思うけど、こういう試合展開もあるんだなという感想。ただ繰り返しになるけど、その後の試合の運び方に問題があった。


現在の中央を3枚にした布陣がこの3連勝を呼び込んでいるのか、さんぺー、前田、岩田とここまで出場機会に恵まれてこなかった選手たちの躍動が呼び込んでいるのか判断がつかないけど、この3人の働きが大きいのは間違いない。さんぺーは3試合4ゴールという結果に表れているので、何の文句のつけようもないし、先制点時の飛び込んでくるタイミングの良さに現在の好調ぶりが象徴されてる。さんぺーに関してはもう心配なのはケガだけだから、そこは神様にお祈りしながらこの「旬」な時期を出来る限り長くと願うばかり。岩田は好調というより体のキレに驚かされる。後半ATに相手ボールホルダーへ寄せていくスピード感に何よりもまず驚きという感情がわいてきた。「スタミナが無尽蔵」という表現がピッタリとくる暴れっぷりだ。そのスタミナがウィルキンソンによって作られてるのだとしたら、毎試合でも差し入れしたい気分だ。そろそろミドルを枠へ。そして前田がいい。現存するサッカー界の用語ではピッタリと説明出来ないポジションを取り続け、相手に捕まえにくさを感じさせ、前に出づらいなという感覚を植え付けさせていると思う。今日は縦パスを入れる回数は少なかったけど、曖昧なポジションで前を向いてプレー出来ている前田の存在が押し込む展開の一つの要因に繋がっていると思う。ここまで本当に悔しい思いをしてきたと思うから、今のポジションを絶対に手放さないって気持ちで必死にやってほしい。今日は先制点にも絡んだし、今の前田は本当にいい。


馬場、ごっちゃん、藤本と途中投入された選手全員が仕事をするという監督としてはこんなにも頭を悩ませる状態はないと思う。2ゴールのごっちゃんも、1ゴール1アシストの馬場も素晴らしかったけど、個人的には藤本の仕事っぷりが印象に残った。特に試合を決定付けた3点目はローングフィードに対して相手の前に入って落として、そのまま止まらずゴール前に入り込み、そして決定的なスルーともうFWの動きとしてパーフェクトと評価していい一連のプレー。2点目にも4点目にも絡み、ゴールという直接的な結果には繋がらなかったけど、ゴール以上の仕事は十分にしてた。伊佐もゴールこそないけど、フィジカルで相手を押し込み組織としての貢献は高いものがあるし、前節見た限りでは決して不調なわけではない様子の林がベンチ入りすら出来ないこの状況はまさに「FW戦国時代」。勝ったチームは変えないが定石と言われるサッカー界だけど、次節FWが2枚そっくり入れ替わっててもそれはそれで不思議じゃない状況だと思う。


様々な企画で試合を盛り上げたこの日の試合。結果は11千人ということで今季最多動員数だった福岡戦の数字にも届かなかったので、企画は失敗だったわだけど、動員に対するアプローチがこれまでとは異なっているような感じた。一時的な数字を叩き出したいのなら無料チケットをバラまけばいいわけで、そうではない企画や仕掛けがたくさんあって数字に表れなかった効果は今後に生きてくると思ってる。この後、チームの成績が上がって、そしてそれが集客に反映されていけば最高だ。


冒頭では厳しいことを書いたけど、7月に我々が勝ち点を積み上げられなかった時期に上に行かれたクラブが現状でなかなか勝ち点を落とさない以上、本当に細かいところまでこだわって勝ち点を積み上げていかなければこの差は埋まらない。仲間に決められた失点にはその部分の足りなさを感じたわけで、難癖を付けたいわけじゃない。再びチームの調子が上昇カーブを描き始めた今だからこそこだわってほしいのはその部分。
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