Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

輝いた保田堅心(ルヴァンカップGS6節セレッソ戦)

2022-05-18 23:36:27 | マッチレポート22’
前からのプレスがよくハマり押し込んで試合をひっくり返した一方で、将輝が高い位置まで潰しに行って潰しきれなければあっさり逆転ゴールを許すという結果度外視の試合展開だったわけで、そんな点からもやはり消化試合感は否めないんだけど試合は面白かった。この試合を消化試合以上のものとするかどうかは出ていた選手たちが何を感じて、週末に出る選手が何を感じたかだと思う。サポーター目線だけで言わせてもらえれば「めちゃくちゃ面白い試合」だったんだよ。監督も選手もそこんとこ分かってくれ。


2種登録の保田堅心は今シーズンのルヴァンカップ6戦全てでメンバー入りし今節ついにプロ初先発。結論から言うと本当に見事なプレーぶりだった。そのプレーぶりは若い選手に経験を積ませるためというレベルは既に超えていて純粋な戦力として起用されたと言い切っていいと思う。圭介の好セーブに阻まれたシュートも見事だったけど、抜群だったのがトラップ→ターン→ドリブル→ミドルレンジパスの一連の流れ。特に前半9分のプレーはターンの後に寄せてくる選手をはがすドリブルと健太への鋭いパスが気持ち良すぎて、もうこれだけでこの試合を観ていた価値があると思ったくらいだ。スパーズでの例えで恐縮だけどウルグアイ代表のベンタンクールを見ているようだった。3月5日生まれなのでほんの2ヶ月前まで16歳だったことを考えると本当に驚きのプレーばかりだった。180cmのサイズも魅力的だし、当たりでもJ1の選手に負けていなかった。足元を狙われたシーンもあったし、J2リーグ戦ならもっと狭いスペースともっと速い判断スピードが求められると思うけど、まずはプロのスピード、強度で90分やれることは証明出来た。保田堅心、君は大分トリニータの未来だ。哲平さん、分かってるよね?







サムエルが大分初ゴール。ストライカーらしい素晴らしいヘディングゴールだった。サムエルの動き出しを見逃さずに正確なクロスを送った怜さんも見事だった。ゴールから離れていく動きにもかかわらずニアにヘディングでねじ込んでしまう力強さはやはり外国籍選手らしいものだし、馬力系という印象の山下達也と終始やり合い続けた大相撲は見応え抜群だった。ただ下平監督のコメントを読む限りまずは体脂肪率を下げなければ序列は上がらないらしいので、そこはもう頑張ってくれとしか言えない。このゴールでホッとせずに自分を追い込んでほしい。ポストを叩いたヘディングシュートまで含めて今後が楽しみだと思える活躍だった。


小出の良さを引き出すなら小出と上夷の位置は逆がよかったんじゃないかとか、やはりサイドバックの三竿も捨てがたいとか、西川の積極性は買いたいけど立ち位置の高さには無駄を感じるとか、色々あるけど全ては消化試合だからというエクスキューズが付いてくるのでまあ感想程度に留めておく。


新太やサムエルは言わずもがな、他にも怜さん、健太、藤本と躍動感を見せた選手はたくさんいること、ここまでリーグ戦3試合連続で勝ち点を落としていること、ここからリーグ戦3連戦であること、名指しで詰められるほど厳しいミーティングがあったらしいこと。もうありとあらゆる角度から見てレギュラー争いが白紙に戻っているのは明らか。この期に及んで責任感を感じないプレーをする選手がいるとは思えないけど、岡山戦に出場する選手は相当な覚悟を見せる必要がある。もしその気合いが空回りをして退場をしてしまうようなことがあったとしても個人的にはそういうプレーなら支持したい。


これで4年連続で出場したルヴァンカップは終ってしまった。世界中のどんなアンセムよりもルヴァンカップアンセムが一番高揚するし大好きだ。来年もルヴァンカップに出場するためにも昇格しようぜ。
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2 コメント

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ルヴァン杯アンセム (鳥脳)
2022-05-19 11:44:35
♪おこーげ、おこーげ、ふんふんふんふふんふん、おこげ♪
おこげの唄ですね
Unknown (triority)
2022-05-19 21:31:38
鳥脳さん
コメントありがとうございます。
おこげは美味しくて気分まで高揚させてくれる最高のやつです。

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