結果的にはまたロティーナさんのチームからゴールを奪えなかったわけだけど、昨日の試合に限っては文字通り「結果的に」奪えなかっただけと切り捨てていいと思う。とてもゴールレスだったとは思えないくらいに楽しい試合だったことがそれを物語っている。
去年までのゴールレスと違っているのは感覚的なものだけじゃなくて実際に数字にも表れている。
2019シーズン 第7節 アウェイ・セレッソ戦 6本
2019シーズン 第34節 ホーム・セレッソ戦 4本
2019シーズン 大分トリニータ平均シュート数 6.5本
2020シーズン 第1節 アウェイ・セレッソ戦 15本
如実に表れたのがシュート数。ポゼッション率が探せなかったんだけど、多分これもセレッソ戦に関しては上回ったはず。キックオフ直後から昨シーズンまでのように様子見をすることなくサイド深くまで侵入するとクロスを入れるまでの決断が極めて早くスピーディーに試合が展開した。守備に回っても決して洗練されているとは言い難いセレッソのボール回しを素早くサイドに追い詰めていくと最後はヨニッチが捨てボールを力なく前線に送り込むシーンが多かった。これの繰り返しで特に前半は完全に試合を支配した。
守備面に関しては特に知念と町田也真人の奪い切りにいくという姿勢のプレッシングが大きく貢献していたと思う。距離を詰めるだけでなくちゃんと足元まで奪い切りにいく2人のプレッシングには迫力がある。序盤に知念が瀬古のパスを引っかけてシュートまで持っていったシーンに象徴されている。他の局面でもすぐに1対2、もしくは1対3で取り囲みボールを奪還するシーンが続いた。昨シーズンまでは守→攻が発生する高さにこだわりは皆無(つまりどれだけ低い位置でもいい)だったと思うからプレッシングの強度については優先順位は低かったように思うんだけど、今シーズンはそこが違うのかもしれない。もちろん対ロティーナ的な部分もあったかもしれないが。
ただ一方でたった一つだったけど、昨シーズンまではほとんど見ることのなかった完全に裏を取られるというシーンが32分にあった。ノリさんがヘディングの目測を若干誤った感じもあったけど、前線への浮き球のパスで完全にブルーノ・メンデスに抜け出された。シュートが枠を外れたため事なきを得たけど、もう少し構えることで失点を最小限に留めていた昨シーズンまではあまり見なかったなという感想とともに先週感じた今シーズンは得点も増えるかもしれないけど、失点も増えそうだという思いを改めて実感した。
それと終始大分攻勢で進んだ試合展開はセレッソが先制後に受けきれると判断して自ら引きずり込んだものではないということが重要だと思う。そう判断する理由は2つのポスト直撃シュートを筆頭に本当にあと少しのところまでゴールに迫ったことだ。個人的にはこの試合で一気に今シーズンのチームへの期待感が高まった。この感覚が間違っていないことをこの後に続く試合で是非とも証明してほしい。絶対にやれる。
知念、町田、香川とスタメンに3人、途中出場で渡、野村と合計で5人の新戦力が開幕戦に出場。バランス的にもちょうどいいくらいだったんじゃないだろうか。全員がそれぞれに持ち味を発揮しそのどれもがこのチームにとって武器となり得ると感じた。特にインパクトを残したのはやはり知念。藤本とも違う、阿道とも違う、でもたまらなく期待感を抱かせるそのプレーぶりには開幕戦から熱くさせられた。移籍を決断した知念としては、「出場機会さえ十分にあれば必ずやれる」という思いがあったに違いない。その決断が間違いではなかったということはこの90分でよく分かった。最後のポスト直撃のミドルシュートが入らずに何となくザワザワとした気持ちで終わらせたことで言葉では言い表しがたい期待感が増幅した気がする。このザワザワ感がより大きな反動を呼び込んでくるような気がしてならない。
「結局ロティーナからはゴールが奪えなかった」ではない。確かに進化した2020バージョンの片野坂トリニータをこの目に焼き付けた。選手たちの気持ちはこの怜さんの表情に集約されていると思う。残念な結果には終わったけど、ガッカリなんて微塵もしてない。我々を期待させてくれるに十分な躍動ぶりだった。
さあ、次はごっちゃん迎撃だ!
去年までのゴールレスと違っているのは感覚的なものだけじゃなくて実際に数字にも表れている。
2019シーズン 第7節 アウェイ・セレッソ戦 6本
2019シーズン 第34節 ホーム・セレッソ戦 4本
2019シーズン 大分トリニータ平均シュート数 6.5本
2020シーズン 第1節 アウェイ・セレッソ戦 15本
如実に表れたのがシュート数。ポゼッション率が探せなかったんだけど、多分これもセレッソ戦に関しては上回ったはず。キックオフ直後から昨シーズンまでのように様子見をすることなくサイド深くまで侵入するとクロスを入れるまでの決断が極めて早くスピーディーに試合が展開した。守備に回っても決して洗練されているとは言い難いセレッソのボール回しを素早くサイドに追い詰めていくと最後はヨニッチが捨てボールを力なく前線に送り込むシーンが多かった。これの繰り返しで特に前半は完全に試合を支配した。
守備面に関しては特に知念と町田也真人の奪い切りにいくという姿勢のプレッシングが大きく貢献していたと思う。距離を詰めるだけでなくちゃんと足元まで奪い切りにいく2人のプレッシングには迫力がある。序盤に知念が瀬古のパスを引っかけてシュートまで持っていったシーンに象徴されている。他の局面でもすぐに1対2、もしくは1対3で取り囲みボールを奪還するシーンが続いた。昨シーズンまでは守→攻が発生する高さにこだわりは皆無(つまりどれだけ低い位置でもいい)だったと思うからプレッシングの強度については優先順位は低かったように思うんだけど、今シーズンはそこが違うのかもしれない。もちろん対ロティーナ的な部分もあったかもしれないが。
ただ一方でたった一つだったけど、昨シーズンまではほとんど見ることのなかった完全に裏を取られるというシーンが32分にあった。ノリさんがヘディングの目測を若干誤った感じもあったけど、前線への浮き球のパスで完全にブルーノ・メンデスに抜け出された。シュートが枠を外れたため事なきを得たけど、もう少し構えることで失点を最小限に留めていた昨シーズンまではあまり見なかったなという感想とともに先週感じた今シーズンは得点も増えるかもしれないけど、失点も増えそうだという思いを改めて実感した。
それと終始大分攻勢で進んだ試合展開はセレッソが先制後に受けきれると判断して自ら引きずり込んだものではないということが重要だと思う。そう判断する理由は2つのポスト直撃シュートを筆頭に本当にあと少しのところまでゴールに迫ったことだ。個人的にはこの試合で一気に今シーズンのチームへの期待感が高まった。この感覚が間違っていないことをこの後に続く試合で是非とも証明してほしい。絶対にやれる。
知念、町田、香川とスタメンに3人、途中出場で渡、野村と合計で5人の新戦力が開幕戦に出場。バランス的にもちょうどいいくらいだったんじゃないだろうか。全員がそれぞれに持ち味を発揮しそのどれもがこのチームにとって武器となり得ると感じた。特にインパクトを残したのはやはり知念。藤本とも違う、阿道とも違う、でもたまらなく期待感を抱かせるそのプレーぶりには開幕戦から熱くさせられた。移籍を決断した知念としては、「出場機会さえ十分にあれば必ずやれる」という思いがあったに違いない。その決断が間違いではなかったということはこの90分でよく分かった。最後のポスト直撃のミドルシュートが入らずに何となくザワザワとした気持ちで終わらせたことで言葉では言い表しがたい期待感が増幅した気がする。このザワザワ感がより大きな反動を呼び込んでくるような気がしてならない。
「結局ロティーナからはゴールが奪えなかった」ではない。確かに進化した2020バージョンの片野坂トリニータをこの目に焼き付けた。選手たちの気持ちはこの怜さんの表情に集約されていると思う。残念な結果には終わったけど、ガッカリなんて微塵もしてない。我々を期待させてくれるに十分な躍動ぶりだった。
さあ、次はごっちゃん迎撃だ!