IRセミナー 2471エスプール(3)
他に主要な事業部門は、ロジスティクスアウトソーシングと人材アウトソーシング。
ロジスティクスアウトソーシングって、つまりは物流の外部委託っていうことですが、
具体的に何かというと、これです。
欧米AmazonのFBAサービスをご利用されるお客様のための納品代行サービス
https://logi.spool.co.jp/service/amazonfba/
競合各社
https://services.amazon.co.jp/services/global-selling/service-providers.html
決算短信には低採算案件から撤退とのコメントも。
人材アウトソーシングというのは、コールセンターの定着率を向上させるような取り組みを
管理者、スタッフ込みで派遣して取り組むというようなことです。
この主要三部門で連結売上の85%ということになっています。
いずれも単純な派遣とかではなく、ひとひねり、ふたひねり、工夫のある事業内容になっています。
火曜はソフト99とGMO TECH、そしてここと3社のプレゼンを聞いたわけですが、ここのプレゼン
が飛び抜けてよかったです。というのは、直前のGMO TECHがかなりひどかった(また紹介します)
ので、それとの比較でよく感じたということもあるのですが。
何がよかったかというと、ストーリーとして会社を語る部分が聞きやすいし、面白かったですね。
冒頭から聴衆の集中度が違いました。
どういうことかというと、ここは会社立ち上げ以降は、iモードの活用など時代の波にも乗り、
VCの出資も受け入れて順調に業容を拡大し、短期で株式公開までこぎつけています。
そして、ここで大規模なM&Aに打って出たところ、いきなりリーマンショックの大波をかぶり、
その後は一時債務超過に陥ります。が、ここから、外部の出資を受け入れたりすることなく、自力
で事業内容の転換なども図り、そして今に至るという、話として「面白い」浮き沈みを冒頭部分で
語っておられました。
また、障がい者雇用支援のところでは、農場で働く障がい者とそのお母さんを登場させて、
生き生きと働く姿やできた農作物をお母さんに手渡している姿を描き、いわば情緒に訴えかけるよう
な映像の表現に成功しています。
これは、ある意味、生命の危機にある子どもの映像を示して寄付をつのるのに似ているところがあ
ります。全体の状況を整理して示すのではなく、具体的な個人の状況を示すことによって、強いイン
パクトを与えるという、心理学的にも実証されている手法はいろいろなところで使われますよね。←
この手法自体は別に悪くはないです。
IRの会社説明資料も全体としては比較的わかりやすいものでした。
ただ、各セグメント、及び主要な事業の売上がそれぞれどれだけあって、利益がどれだけあるか
といった、全体ではなく、個々の事業の具体的な数字がまとまってわかるような資料がなく、
つまりは現状、どこでどう効率的に(あるいは非効率に)利益が出ているのかということがパッとは
わかりにくいです。
決算短信も一緒にあったので、それを見ればわかる部分もありますが、今後の事業計画も含め、
今はここの売上はこれだけで赤字だがこう伸ばしていきたいという成長戦略的に重要な部分の説明
も含めて、うまくこのあたりがすぐに見てわかるような工夫というのがあるといいかと思いました。
さて、ここは昨日買ったら、すぐに150円ぐらい上昇しました。
となると、「はい、利食い」としたくなりますが(^_^;)、まあ、買い増しするぐらいのつもりでのんびり
と持ってみましょうかね。
ここは成長性や事業内容の評価ということからか株価が大きく上昇し、既に配当はきちんと出ています
が、配当利回りは高くはありません。株主数もそんなに多いとは言えません。
株主を増やし、注目度を高めるという意味で、今はジャスダックですが、東証二部から中長期的には
一部上場までも展望して、クオカードの株主優待(できたら3000円、とりあえず1000円でも)の設定も
検討されるといいかと思います。
また、障がい者雇用支援の部分で、近い将来に「農場」だけでなく、「工場」「手作業」的なこと
にも取り組み、そこでできた製品を優待とかIRセミナーなどで活用するようなこともできれば、
事業内容のアピールということにもつながるでしょう。
ということで、最近参加したIRセミナーの中では最も興味をひかれたエスプールでした。
(おわり)
他に主要な事業部門は、ロジスティクスアウトソーシングと人材アウトソーシング。
ロジスティクスアウトソーシングって、つまりは物流の外部委託っていうことですが、
具体的に何かというと、これです。
欧米AmazonのFBAサービスをご利用されるお客様のための納品代行サービス
https://logi.spool.co.jp/service/amazonfba/
競合各社
https://services.amazon.co.jp/services/global-selling/service-providers.html
決算短信には低採算案件から撤退とのコメントも。
人材アウトソーシングというのは、コールセンターの定着率を向上させるような取り組みを
管理者、スタッフ込みで派遣して取り組むというようなことです。
この主要三部門で連結売上の85%ということになっています。
いずれも単純な派遣とかではなく、ひとひねり、ふたひねり、工夫のある事業内容になっています。
火曜はソフト99とGMO TECH、そしてここと3社のプレゼンを聞いたわけですが、ここのプレゼン
が飛び抜けてよかったです。というのは、直前のGMO TECHがかなりひどかった(また紹介します)
ので、それとの比較でよく感じたということもあるのですが。
何がよかったかというと、ストーリーとして会社を語る部分が聞きやすいし、面白かったですね。
冒頭から聴衆の集中度が違いました。
どういうことかというと、ここは会社立ち上げ以降は、iモードの活用など時代の波にも乗り、
VCの出資も受け入れて順調に業容を拡大し、短期で株式公開までこぎつけています。
そして、ここで大規模なM&Aに打って出たところ、いきなりリーマンショックの大波をかぶり、
その後は一時債務超過に陥ります。が、ここから、外部の出資を受け入れたりすることなく、自力
で事業内容の転換なども図り、そして今に至るという、話として「面白い」浮き沈みを冒頭部分で
語っておられました。
また、障がい者雇用支援のところでは、農場で働く障がい者とそのお母さんを登場させて、
生き生きと働く姿やできた農作物をお母さんに手渡している姿を描き、いわば情緒に訴えかけるよう
な映像の表現に成功しています。
これは、ある意味、生命の危機にある子どもの映像を示して寄付をつのるのに似ているところがあ
ります。全体の状況を整理して示すのではなく、具体的な個人の状況を示すことによって、強いイン
パクトを与えるという、心理学的にも実証されている手法はいろいろなところで使われますよね。←
この手法自体は別に悪くはないです。
IRの会社説明資料も全体としては比較的わかりやすいものでした。
ただ、各セグメント、及び主要な事業の売上がそれぞれどれだけあって、利益がどれだけあるか
といった、全体ではなく、個々の事業の具体的な数字がまとまってわかるような資料がなく、
つまりは現状、どこでどう効率的に(あるいは非効率に)利益が出ているのかということがパッとは
わかりにくいです。
決算短信も一緒にあったので、それを見ればわかる部分もありますが、今後の事業計画も含め、
今はここの売上はこれだけで赤字だがこう伸ばしていきたいという成長戦略的に重要な部分の説明
も含めて、うまくこのあたりがすぐに見てわかるような工夫というのがあるといいかと思いました。
さて、ここは昨日買ったら、すぐに150円ぐらい上昇しました。
となると、「はい、利食い」としたくなりますが(^_^;)、まあ、買い増しするぐらいのつもりでのんびり
と持ってみましょうかね。
ここは成長性や事業内容の評価ということからか株価が大きく上昇し、既に配当はきちんと出ています
が、配当利回りは高くはありません。株主数もそんなに多いとは言えません。
株主を増やし、注目度を高めるという意味で、今はジャスダックですが、東証二部から中長期的には
一部上場までも展望して、クオカードの株主優待(できたら3000円、とりあえず1000円でも)の設定も
検討されるといいかと思います。
また、障がい者雇用支援の部分で、近い将来に「農場」だけでなく、「工場」「手作業」的なこと
にも取り組み、そこでできた製品を優待とかIRセミナーなどで活用するようなこともできれば、
事業内容のアピールということにもつながるでしょう。
ということで、最近参加したIRセミナーの中では最も興味をひかれたエスプールでした。
(おわり)