採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

2007イタリア:旅程

2007-07-18 | ■旅行(index)


2007年夏、イタリアのヴェネツィアとペルージャに行ってきました。
この春ウィーンに行ったばかりなのでやめようかと思ったのだけれど、ヴェネツィアはそのうち海に沈んでしまうという話もあるし、ダンナサマひとりだけ2週間も旅行するのはさみしいみたいで強く誘われたし(帰ってから私にひがまれるのを避けるため?)、ええい、あとは野となれ山となれ、ということで出かけてしまいました。

ヴェネツィアとペルージャ、各5泊で、最後飛行場の都合でフィレンツェにも1泊という行程。ヴェネツィアは都会でペルージャは小さいまちなんだろうな、と予想していたのですが、それぞれ予想以上に大繁華街/田舎町、でした。

ヴェネツィアは、「生活するテーマパークだ」みたいなことをどこかで読んである程度予想はしていたものの、観光客の多さ(アメ横並)、ショーウィンドウの隙間ない連なりぶり(浅草の仲見世並)、深夜までの大騒ぎ(9時頃まで日が暮れないせいもあるのかな。時差がある我々は明るいうちに眠くなってきて、何か勿体ないことをしているような)・・・、あと勿論名所旧跡有名絵画の多さ、などびっくりでした。
時間も空間も密度が高い感じ。

いっぽうペルージャは、たまたまジャズフェスティバルをやっていたためかなりの観光客がうろうろしてはいるものの、何か間延びしたようなゆったり感。
お店がいやに少ないな、と思ったら、何と1時から4時まで昼休み!ジャズ・フェスの都合もあって、夜遅い側に開店時間をシフトしているようでした。ヴェネツィアよりも物価が安いかな?とお店をみてみたくても、お店自体、メインストリートをはずれるとみあたりません。普段観光客などこない町ではこれが普通なのかもしれませんが。
ヴェネツィアと違うなと思ったのは、輸入雑貨・アクセサリーのお店があること。ヴェネツィアではどこもかしこもムラーノグラス一辺倒でしたがペルージャではインド、アフガニスタン製の色石を使ったアクセサリー店やインドネシア製の雑貨屋さんが目につきました。ペルージャには「外国人大学」があって、小さな町(といってもウンブリア州の州都だそうですが)の割には国際的なのだそうです。


ヴェネツィアには車が一切ないのですよ。
ガイドブックで予習して知ってはいたものの、体験してみると不思議です。どこへ行くにも徒歩(ヴァポレットという水上バスなどもありますが)。両側のショーウィンドウを見るために道をジグザクに歩くのも簡単。車にひかれる心配はいりません。
建物が高く道幅が狭いので夏の日差しが強くても、意外と日陰が多いです。散歩には最適。
そして、車がないせいだと思うのだけれど、お総菜のお店や八百屋など、必ずしも観光客向きでないお店も、町中のあちこちにあります。ペルージャとは特にこの点が違うかも。町中でお総菜屋さんをみつけることはできませんでした。学生はピッツァとかで済ませて、一般家庭はみな車で郊外の大規模スーパーに行ってしまうのではないかしら。

ペルージャのまちはいくつか寄り集まった丘を被うように広がっているようです。何しろ坂ばかり。公道なのに道じゃなくて階段だったりもします。サンダルじゃなくて登山靴が必要でした。この坂を下りたらまた登らなきゃいけない訳ね、と思うと小道を探検するのも尻込みしてしまうほど。
旧市街の建物は石造りで大きく、道幅は広く、アーチははるか上にそびえて、ヴェネツィアから来たせいか巨人の国に紛れ込んだような気になります。
いろいろな勾配の道が交差して、建物が複雑に重なって見え、妙にまっすぐな水道橋があらぬところを横切っていたりして、絵になる町ではないかと思います(お絵描きセット持っていけばよかったかな。難しくてとても描けないだろうけど)。

ほんの半日ほどの滞在だったフィレンツェは、車は多いもののヴェネツィアに似ている気がしました。
観光客の多さと夜遅くまでの賑わいぶり、莫大な資産をつぎ込んだであろう建築物の多さ、高級品を扱うお店の多さ・・・・などなど。
アルノ川にかかるポンテ・ヴェッキオ(橋)は両側が宝飾品店になっていて、ヴェネツィアのリアルト橋と同じ雰囲気でした。


ヴェネツィアの宿は小さな(多分個人経営の)B&Bでした。部屋は改装して間もないようでとても清潔で(散らかった我が家と比べなくてもほんとにピカピカ)、バスルームの設備も新しくお湯もちゃんと出ました。星のついたホテルではないけれど、ミニ冷蔵庫、エアコン、グラスやカップ、電気蚊取りなど必要なものはみなそろっていて三つ星以上の価値はあるかも。大家さん(?)もあたたかな雰囲気でとてもよかったです。
ペルージャは郊外のヴィラ(邸宅)の庭師の家を改装したキッチン付きのアパートメントでした。こちらも改装したてで、部屋はほのかなペンキの匂い。ここではスーパーで買い物してお料理、という体験ができてとっても楽しかったです。詳しくはまた別記事で書きますね。

日程はこんな感じでした。記事を書いたらここからリンクをつけていきたいと思います。 

日程 行動 宿 備考
7/1(日) 成田
↓ANA/ルフトハンザコードシェア便
フランクフルト空港
↓ルフトハンザ
ヴェネツィア空港
↓バス
ヴェネツィアのバスターミナル
↓徒歩
宿へ。なにも食べずすぐ寝ました
ヴェネツィア
Abitare Realto

機中でやっていた映画:『キャッチアンドリリース』『ナイト・ミュージアム』『エラゴン』

後ろ2つは見たことがあり、最初のもいまいちな作品だったので映画は見ず本や雑誌を読んでいました。

7/2(月) 早朝:サン・マルコ広場方面を散歩
朝食:宿にて
午前:野菜市場見物。サンマルコ寺院フルコース。ドゥカーレ宮殿。
昼食:3時頃ちっこいオープンサンド
午後:町あるき
夕食:食べ物とワインを買って宿の部屋にて
ヴェネツィア
Abitare Realto
サンマルコ寺院は入場自体は無料ですが、部屋や宝物を見る場合に料金がかかります。奮発して全部見てきました!
7/3(火) 早朝:アカデミア橋方面へ散歩
朝食:宿にて
午前:魚市場見物ジェラート(1つ目)。
アカデミア美術館
昼食:ピッツァ
午後:町歩き
夕食:食べ物を買って宿の部屋にて
ヴェネツィア
Abitare Realto

 

7/4(水)

早朝:駅方面へ散歩
朝食:宿にて
午前:リド島へ。ここでのカフェでうっかり白ワインを飲んでしまい、力抜けまくり。
昼食:リド島のスーパーで買ったもの
午後:午前中の酒のせいで力がぬけて宿で休み。
夕食:知人とレストランへ

ヴェネツィア
Abitare Realto
 
7/5(木) 早朝:散歩なし。
朝食:宿にて
午前:ムラーノ島へ
昼食:ムラーノ島のレストランにてシーフード
午後:またムラーノ島(私の買い物につきあわせてしまった!?)
夕方:教会でのミニコンサート
夕食:食べ物を買って宿の部屋にて
ヴェネツィア
Abitare Realto

 ムラーノでランチにしたのですが、本島より安かったのではないかと思います。おいしかったしあたりでした。

7/6(金) 早朝:荷造り・シャワー
朝食:宿で。チェックアウト

リアルト橋
↓ヴァポレット
Venice S.L.駅

Venice メストレ駅
↓特急(ユーロスター)
フィレンツェ
↓普通電車
ペルージャ着のはずが隣駅でエンコ
午後:スーパーなど
夕食:宿にて自炊(ステーキ)
ペルージャ郊外
Villa Aureli①

イタリアの電車はあてにならないといいますが、この時もそうでした。
フィレンツェを出た普通電車が、ペルージャ近くの山の中で停止。冷房も止まってしまいました。下車するひともいる位かなり待ちようやく走り出したものの、トラズィメーノ湖を過ぎたあたり(ペルージャの隣駅)でとうとうストップ。
ペルージャ駅に宿のご主人が迎えに来てくれているはずなのだけれど連絡するすべもなく座って発車を祈っていたところ、「Are you Mr.**** ?」と。列車の便名を伝えておいたので、なんと探しにきてくれたのでした。とっても助かりました。
ちゃんと予定の電車を知らせておいた自分をほめてあげたいわ。うんうん。

7/7(土) 早朝:ヴィラのお庭散歩
朝食:宿にて自炊
午前:またスーパーへ
昼食:宿にて自炊
午後:ペルージャのまちを散策。ジェラート(2つ目)。
夕食:宿にて自炊(串焼き)
ペルージャ郊外
Villa Aureli②
 
7/8(日) 朝食:宿にて自炊
午前:何してたかな?休養かも。
昼食:宿にて自炊
午後:ペルージャのまちへ。
国立ウンブリア美術館見学。
ジェラート(3つ目)。
サンドイッチなど買い物。
夕食:日曜で買い物しそびれてちょっとわびしい内容
ペルージャ郊外
Villa Aureli③
日曜に店が閉まることをすっかり忘れてこの日の冷蔵庫は空っぽ。ペルージャ市街でお総菜屋やスーパーを探してもみつからず。結局カフェでサンドイッチを買って、冷蔵庫の残りものをかきあつめて夕食にしたのでした。悲しかったなあ。
でも胃が休まったとか、何かよいことがあったはず。うんうん。
7/9(月) 早朝:パン屋に朝食を買い出し
朝食:宿にて自炊
午前:バスでちょっと遠いCOOPへ
昼食:宿にて自炊
午後:またしてもバスでちょっと遠いCOOPへ。そのあと昼寝してたかな?
夕食:宿にて自炊(Tボーンステーキ)
ペルージャ郊外
Villa Aureli④
宿についてから初めての平日。朝パンを買いに出かけたら、郊外とはいえ町の活気が違いました。
7/10(火) 朝食:宿にて自炊
午前:ペルージャのまち散歩
昼食:大聖堂そばのレストランにて
午後:ペルージャのまち散歩。
ジェラート(4つ目)。
帰る途中、COOPで買い物。
夕食:宿にて自炊(鶏丸焼き半分、野菜ファルシ)
ペルージャ郊外
Villa Aureli⑤
ペルージャのまちや数件のお店をゆっくり見物しました。でも後から考えたら、COOPにもっと時間をかけるべきでした。見足りなかったなあ。
7/11(水)

ペルージャ9:50
↓電車
フィレンツェ12:00ごろ
まず市場に行ってワインとフルーツを仕入れ
昼食:ホテルの部屋でサンドイッチ(持参)とワインなど
午後:フィレンツェの町中を散策。サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(例のドゥオモのところ)の内部見学(入場無料だったので)

フィレンツェ
Hotel Corona① 
重たい荷物をかついで移動。一番大変だったのはフィレンツェ駅からホテルまで。歩道がとーっても狭くでこぼこなのです。
7/12(木) 朝食:ホテル8:00
午前:市場の1階でぶらぶら

バスターミナル11:30 

フィレンツェ空港 12:50
↓ルフトハンザ
   (とても小さい飛行機)
ミュンヘン
ミュンヘン
↓ルフトハンザ
機中泊 宿から市場まで2分くらいの近さ!(そういうところを選んだのですが)
最後の朝はちょびっと(ほんとにちょびっと)お買い物しました。
不完全燃焼だ~。ターゲットを絞り込めていなかったのが敗因かなあ。

ミュンヘンからの飛行機はなんとたまたまビジネスクラスに乗ることができました。でもまた(ウィーンのときと同様)ダンナサマと離ればなれ。
7/13(金)
成田 朝10:00 くらい
(曇りでよかった。ほとんど寝ていない目に夏の太陽はまぶしいですものね)


時差ボケ解消のため夕方まで起きていればよかったのだけれど、帰宅してすぐ、昼12時くらいに寝てしまいました。そうしたら、案の定、夜中3時くらいに目がさめて・・・。
 

自分で映画が選べるようなシステムだったので見なきゃ損!と見まくってしまいました(貧乏性)。
機中でみた映画:
『Blades of Glory』『ディスタービア』『ミス・ポター』『ミスター・インクレディブル』『ブリーチ』

おかげで寝不足。ちょっと反省…。

番外編       

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8 コメント

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お帰りなさい♪ (マコ大好き)
2007-07-18 21:57:43
お帰りなさい♪
旦那さまのお仕事でイタリアに行ってきたんですね~
いいなぁ。私もイタリアで旦那さまお仕事ないか願ってるんですがないです
自炊もしてみたい!!!

また旅行記楽しみにしていますね♪
自炊の善し悪し (●マコ大好きさま~Fujika)
2007-07-19 13:46:17
ただいまです~。だんだん時差ボケもなおってきました☆
自炊とっても楽しかったですよ~。旅行中にしては野菜も沢山食べられたし、健康面でも(お財布面でも)よかったなーと思います。
でも帰ってきて思ったのですが、何だか旅行に行った気がしないような。自分で料理するとさあ食べるぞ、という時のびっくりがないですよね。完成をイメージして作業するし作る途中で味見とかもしますし。
まず見て、そして味わってと2度も目新しさを感じられるのはやはり外食ならではなのでした。
おかえりなさい(*^_^*) (楽子)
2007-07-19 15:34:27
うわぁ~ゆったりとしたイタリア旅行でいいな~。
自炊も出来たということであれば、お好きなものいーっぱい食べられたのでしょうね。
うらやましいです!!!
ペルージャというと中田くらいしか思い出せない知識貧困な私ですが、旅行記楽しみにしてますね。(*^_^*)

やっぱりユーロ高で物価も高いのですね…。
ユーロじゃないけどポンド高で先日のニュースによると、ロンドンの地下鉄は初乗り料金を日本円に換算すると1000円超えたそうです!
おかえりなさーい。 (melocoton)
2007-07-19 16:11:27
イタリア旅行、楽しまれたようで何よりです。 

ヴェネツィア>観光客が本当多いですよね。 それが理由でちょっと苦手な町なのですが(笑)、独特の風景と雰囲気ですよね。

ペルージャは行ったことないです。 私にとってはチョコレートの町(Baci:バチ=キスと言う意味の産地だから 爆)。 キッチンの付いたアパートメントだとおっしゃるとおり、お買い物してお料理という楽しみが増えますね。 素材がおいしい国だから尚更だったのでは?

続き楽しみにしてます♪
いいなぁ (ポメマル)
2007-07-20 00:55:03
普通の観光旅行と違って数日間だけでも現地で生活出来たのはいい経験でしたね。

旅行記楽しみです。
ペルージャ (●楽子さま~Fujika)
2007-07-23 16:55:15
ペルージャ、私も中田選手のことでしか知りませんでした。小さい町なので(当時であれば)ふらりと出逢えそうな感じですよ。

ポンドも高いのですね~。はー。
ヴェネツィアの水上バス、1回券が6ユーロでした。こちらも1000円超えてますよね。いつかユーロバブルはじけないかなあ。はあ~。
大混雑 (●melocotonさま~Fujika)
2007-07-23 17:00:51
ヴェネツィア、本当にすごい人混みです。ディズニーランドのようなテンションの高さです。
もしいつでも行けるのだったら多分行かないだろうなあと思うような混雑ぶりでした。
バチチョコ、あの銀と青の包み紙のですよね。ダンナサマがおみやげに買っていました。私はオレンジピールチョコを買ったのだけれど現地で食べ終わってしまって、なんかさみしい~。
日頃の精進が (●ポメマルさま~Fujika)
2007-07-23 17:03:41
折角イタリア素材を買ったからレストランみたいなイタリア料理を!と思っても、日頃作り慣れていないと咄嗟には作れないのでした。日頃の研究と練習が大切だわ、と思った次第です。

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