採集生活

お菓子作り、ジャム作り、料理などについての記録

西友の国産ドライフルーツ

2019-04-25 | +フルーツ

うちの近所の西友、ヨークベニマルが近くに出来たからか、どんどんトーンダウンしていました。
たまに行くと、なんだかこちらの気が重くなるほどの元気のなさ。
で、更に足が遠のいてしまったのですが、先日、久々に行ってみました。

そうしたら、なんか前と違うような??
だいぶ元気が回復しているように見えます。
人も一時より随分多いかも。


ドライフルーツコーナーが、とっても充実していたのにはびっくり。
みんな国産商品です。
この時は、台湾でいろいろ買ってしまった後だったので買いませんでしたが、こんなに充実しているなら、来シーズンのチョコがけの材料はここで買おうかな、と思うほど。
愛媛が特に頑張っている様子だったので、ご紹介します。 

西友のドライフルーツ

愛媛県産キウイフルーツ。
中国産のどぎつい緑色のドライキウイは買う気にはなれませんが、これはとっても美味しそう。
サイズもそろったものばかりで、自分で作るとこうはいきません。

 

西友のドライフルーツ

北海道産りんご。
品種はなんだろう。やはりフジかしら。

 

西友のドライフルーツ

愛媛県産の柿。富士柿だそうです。見た感じでは、ごく薄くて、パリパリしていそうな感じでした。
柿は、うちでいっぱい加工するので買わなくてもいいかな。

 

西友のドライフルーツ

綺麗でびっくりしたのがこちら。シトラスチップス。
色とりどり、サイズもさまざまな柑橘の輪切りが、パリパリの感じに干してあります。
とっても綺麗!! わくわく。

 

西友のドライフルーツ

柑橘天国愛媛県ならではの商品ですよね。

最近、こういう柑橘チップを砕いて、ハーブやスパイスもちょっと混ぜて、Myフレーバーティーを作ったらどうかなーと思っているのです。
愛媛産のこんなカラフルな柑橘チップを使ったら、楽しそう。
 

西友のドライフルーツ

温州みかん、河内晩柑、愛媛果試第28号、はるか、ブラッドオレンジ、伊予柑、レモン。
7種類もの柑橘が☆
愛媛果試第28号は、ブランド名になると、あの高級柑橘「媛まどんな」ですよ!
(やや規格を外れてブランド名をつけてもらえない子たちはこの名前のまま流通しているようです)

 

西友のドライフルーツ

愛媛産伊予柑。
こまかく刻まれた皮、および袋の状態のドライフルーツです。皮は小さいのでチョコがけには難しいかもしれませんが、果肉の方は面白いかも。
あと、ケーキなどに焼き込むには丁度いいです。
(伊予柑ってスイートオレンジのとてもいい香りなので)

 

西友のドライフルーツ

愛媛県産みかんを、房ごと干したもの。これも、チョコがけにもよさそう。

 


時々は買い物に行って、応援しなければ、と思いました。
次の冬まで、これらの品物、取り扱ってもらえますように。

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台湾2019.3:台南市美術館二館のレストランの花

2019-04-24 | +海外

坂茂氏デザインの現代建築、台南市美術館、最上階はレストランです。
しばらく前にオープンしたところのようで、開店時のものと思われる花飾りがまだ残っていました。
そのアレンジメントが、とっても素敵。
基本的に花より団子の私ですが、つい見とれてしまいました。

写真もいっぱい撮ってきたので、ご紹介します。
 

台南市美術館

開店祝い的な花飾りは、台湾では比較的目にする機会があります。
だいたいはこんな感じ。カラフルで豪華な見た目です。
「赤」はめでたさには不可欠のようで、必ず使われるような気がします。

 

台南市美術館

こちらは、アレンジメントは白いユリと緑色のにょっきりしているやつ(名前教えて下さい)がメインですが、リボンで赤を入れています。

こういうよくある「祝い花」と、今回のお店の飾りつけは全く違うテイストで、びっくりしました。


 

台南市美術館

入り口付近。
天然のツルバラのようなしつらえ。色は、白とサーモン色。

 

台南市美術館

白、緑、サーモンピンク、クリーム色でまとめています。

 

台南市美術館

縦長や、蔓がたれさがる形状の植物も交えて、どこかの庭園にありそうな感じ。

 

台南市美術館

手すりにも花と葉っぱをからませています。
だいぶしおれていますが、それはそれで趣がありました。
活けたては、どんなにか綺麗だったことでしょう。

 

台南市美術館

紫色の濃淡で統一されたアレンジメント。


 

台南市美術館

トルコキキョウ、にょっきりしたやつの紫バージョン、グラジオラス?、まるまるしているのは菊?、あと中央やや右下のは、葉牡丹でしょうか。
葉牡丹って、観賞用植物の中ではかなりキライなものだったのですが(だったらキャベツ植えといたらいいじゃん、と思わずにはいられない)、こうやって使うと、なんかアリかも。

 

台南市美術館

丸くて大きなのは、菊?。
菊の品評会などで展示されている鉢植えの菊は、一般家庭ではどこにも飾り用がないような純和風スタイルですが、この菊は、こういうアレンジメントに混ぜて使われていると、ほかと調和しつつも存在感があって、綺麗な花だなあ、と思えます。



 

台南市美術館

こちらのアレンジメントは、緑と白の色合い。
薄緑色のアジサイは、わざわざ植えたくなるような色ではないかもしれませんが、アレンジメントに使うと映えますね。

 

台南市美術館

パープル系アレンジ。
これも本物の花だったと思うのだけど、真っ青な菊はありえない色ですよね。
何か色素を吸わせているのかしら。

 

台南市美術館

ピンクと白のアレンジ。
マダラのあるランって、単体で見ると存在感強すぎなちょっとグロテスクな花ですが、ピンクのバラがメインのファンシーな花束にもよく合うのですね。


 

台南市美術館

黄緑の蘭とピンクのカーネーション。
葉っぱの飾りが少ない代わりに緑色の蘭なのかな。ちょっと変わった組み合わせです。
 

台南市美術館

白っぽい緑色とピンク系、そして黄緑の蘭。
このアレンジメントだったら、蘭がない方が好きかも。

 

台南市美術館

薄紫色系のアレンジメント。

 

台南市美術館

チューリップが、なんともいえないシックな紫色。
葉脈の部分が線状に色づいています。
これは、こういう品種なのでしょうか、それとも染めてあるのかな?
公園などを飾るにはこの色合いはシックすぎるかもしれませんが、アレンジメントにして室内を飾るのにはなんとも絵画的で素敵。

 

 

『おだまり、ローズ』という本を最近読みました。(面白いのでおすすめです。)
イギリスの大金持ち貴族夫人(イギリス初の女性国会議員となったナンシー・アスター)のお付きメイドの回想録です。
これを読むと、社交(パーティ)も、いわば必要な事業だったようで、
40人の正式な晩餐に引き続いて、850人も来るようなレセプションが、年に何度もあったとか。

そういうパーティでは、食器やお料理の選択は当然ですが、室内装飾も重要なポイント。
何しろ来客は、それぞれ自分でもパーティを主催するような目の肥えた貴族階級。

食卓や室内を植物で飾りつけるのは「デコレーター」で、この著者のつとめていたお屋敷では、庭師の一人がその仕事を担当したとか。
田舎のお屋敷の庭園で、丹精込めて育てている花木や果物は、この時が出番。
(つねに何種類もの花を切らさないように、温室も活用されていたのだと思います)

今と違って、フラワーアレンジメント講座などもない時代。
バラだけ、とかならまだしも、いろいろな花を混ぜてのアレンジメントは難しくて苦手なのに女主人に頼まれてしまって、悩みぬいた末、田舎の道ばたの花盛りの様子をみて、そのエッセンスを再現するようにしたそうです。
睡蓮を使った食卓用花飾りも、目新しくて大好評だったとか。
(見てみたいものです)

今ならば自分の作品を写真に撮って記録しておくこともできますが、当時は出席者に見てもらったらそれで終わりですよね。
舞台芸術みたいな、はかない芸術です。

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スイバ(スカンポ)の茎ジャム

2019-04-23 | +きのこ以外

採集の新ネタですよ☆

 
先日ダンナサマと待ち合わせて、ランチピクニックをしました。
私が先について、ベンチに座っていたところ、周囲に見覚えのある野草が。

スイバのジャム

スイバかギシギシだと思うんだけどどっちだろう?
たまたまタブレットを持っていたので検索出来て、これはスイバだということが分かりました。
葉の付け根部分が矢じり状にとがっています。

スイバは、食べられる系です。(ギシギシは食べないそう)
酸っぱい葉っぱを、フランスではスープにするそうですが、それは興味ないかな・・。

確かジャムにも出来るはず。
この赤い茎が、ルバーブみたいですよね。
試に切ってかじってみたら、りんご+ベリーのようなとてもさわやかな風味。美味しい!!!

この美味しさならば、結構いいジャムになりそうです。
試に少しだけ摘んでみました。

 

スイバのジャム

スイバの茎の、赤くて太いところだけ、10本くらいでしょうか。
ナイフでしっかり皮を剥きます。
(フキみたいに、ぺろーっと剥くのはあまりうまくいかないため、全周ナイフでこそげました)
 

スイバのジャム

皮が緑っぽいのに芯は赤いものもあれば・・

 

スイバのジャム

皮は赤っぽいのに芯は緑色のものも・・・。

いろいろ摘んでみた結果、
・成長しすぎだと赤色が薄れるかも。
・でも、成長度合いや生育場所(日影・日向)にかかわらず、芯が緑色のものがある
・茎の付け根が完全に緑色の場合は、中も緑
・中空になっているものは使わない方がいい(皮を剥くと使うところがほとんどないので)
・収穫時、カッターで簡単にスパッと切れる程度の成長度合いがよさそう
 (ゴリっと固いのは繊維がゴワゴワ)

赤いのとそうでないのは、品種が違うのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。
ルバーブにも、とっても赤いタイプと、表面だけ少し赤くなる程度のものがありますし・・・。

 

スイバのジャム

今回は贅沢に赤いものだけ使うことにします。

 

スイバのジャム

短く刻んで、お砂糖と水少々を入れ、電子レンジへ。


 

スイバのジャム

様子をみながらかきまぜつつ加熱すると、ピュレ状になりますが、皮は剥いたにもかかわらず、ごわごわの繊維があります。
さすが野草。
(ルバーブは皮も何もかもクタクタになるのに・・)

 

スイバのジャム

茶こしで裏ごししました。なんという繊維!

 

スイバのジャム

軽くひと握り分のスイバの茎は、匙一杯分ほどのジャムになりました。
(この写真は、夜に撮ったせいか色が変です)

 

スイバのジャム

ほんとうは、こんな感じのものすごく綺麗な色。
ヨーグルトに載せると、赤い色の綺麗さが際立ちます。

味は、とっても美味!
酸っぱめのリンゴに赤いベリーの風味を足したようなさわやかな味で、青臭さ、草っぽさは一切なし。
(ルバーブの方がむしろ野菜っぽいくらい)
こういう味のジャムが市販されていても全く違和感がないと思います。


すごく美味しいのだけれど、量がぽっちりしか出来ないのがもどかしい。
スイバの群生地がみつかればあるいは・・?

これまで何年もスイバはスルーしてきましたが、がぜん気になるようになりました。
目をぎらぎらさせてスイバサーチをしていますが、意外と生えていません。
たまたま見つけたあの待ち合わせベンチの周りが、一番沢山生えていたみたい。

どこか他にもないかなあ・・・。 



■参考情報
長野県富士見町の真っ赤なルバーブ販売サイト
地方発送は2キロ以上のようですが、冷凍もできます。
刻んでお砂糖と混ぜてチンするだけで簡単に綺麗な赤いジャムができます。
刻んで砂糖をまぶしたものを冷凍し、絞って使うと、煮崩れにくくなるのでケーキなどに焼き込むことが出来ます。

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台湾2019.3:鳳梨酥4種

2019-04-22 | +お菓子・おやつ

市街地に飢えている私には、台南は、歩いていてとても楽しい街です。
ほぼあてどなく、ひたすら歩いています。
とはいえ、目的地(およびご褒美)があると嬉しいもの。

目的地は、美術館やデパート、カルフールだったり、お菓子屋さんだったり。
で、到着したら、とりあえずちょびっとお買いもの。
大抵どのお菓子屋さんにもあるのがパイナップルケーキ。
意外と味が違うので、食べ比べてみるのは結構面白いです。
今回は、都合4種類、買ってきました。(基本的にはばら売りで1、2個ずつ買っています)
 

鳳梨酥4種

左から、
丸いもの:台中の宮原眼科(日出食品というお菓子メーカーのお店)
四角くて色が濃いもの:台南の保興味(カルフールの近くの小さなお店)(717台南市仁德區中山路893號
四角くて一番おおぶり:義美食品(各種無添加食品をプロデュース、販売しているメーカー)のもの(701台南市東區裕農路670-1號
小さいもの:旧振南餅店(高雄が本店のお店)(701台南市東區林森路二段184號

外見だけでもこんなに違います。

保興味は、カルフールまで歩く遠いみちのりの途中で、ちょっと寄り道する場所が欲しくて、グーグルマップで探しだしたお店でした。
涼めるかなーと期待していましたが、店頭での小売りにはさほど力を入れていないようなごく小さなお店で、椅子どころかエアコンもなし。言葉が通じなくてすごくドギマギされてしまいましたが、なんとか4つほど買ってきました。
(ほんとは2個にしようかと思ったけれど、なんとなく申し訳なく・・・)

旧振南餅店は、パイナップルケーキを検索していたら出てきたお店。高雄が本店ですが、台南にもお店があるようなので、行ってみることにしました。到着してみると、支店だからかどうか、贈答用箱入りの販売のみで、ばら売りは基本的にはやっていません。
交渉してみたところ、カフェコーナーで、お茶+お菓子として出しているものならば買って持ち帰ることが出来るとのこと。
(カフェコーナーでは、お茶と一緒にいろいろなお菓子が試せて、観光客にはよさそうです。今回は時間がなかったので座りませんでしたが)


 

鳳梨酥4種

切って見ると、餡の色合いもさまざま。


 

鳳梨酥4種

宮原眼科(日出):餡はパイナップル100%タイプで甘酸っぱい味。明るい黄色で、比較的細かくすりつぶしてあります。甘酸っぱい味。
クッキー生地の焼きは薄め。
 
保興味:餡はパイナップル100%タイプで甘酸っぱい味。ずいぶん濃い色で、粗く刻んであって、パイナップルのかみごたえあり。クッキー生地にバターの香りがして、焼き色深めでとても香ばしい。試食のものはパサパサでイマイチかなあと思って買ったのですが、以外にも試食より美味。今回一番気に入りました。


 

鳳梨酥4種

義美食品:餡は冬瓜ミックスタイプ(酸味ほとんどなし)。とても滑らかで甘い味。
全体に、工場製かなあ、という印象。

旧振南餅店:小さい!!この小ささなのに値段は他と同じくらいで、高い~という印象。(普通サイズのものもあるようです)
餡は、冬瓜ミックスタイプ(酸味ほとんどなし)。クッキー生地は、ミルク風味強めで、粉乳を多めに使っているのかな、という印象。何しろ小さいところが一番印象深く(ディスアドバンテージ)、美味しさがそこそこでも、全体としての魅力はぐっと下がってしまいました・・・。機会があれば普通サイズのものを再度買ってみたいものです。

 


「全種類コンプリート!」とか、「その中で一番のものは!?」という方向性に凝りがちな私ですが、3,4種類程度をこうやって味わうのもいいものです。それぞれの個性を楽しむことが出来ます。
こういうのを「予選」にして、そのうち決勝戦をするのもいいな。むふ。

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山菜摘み

2019-04-18 | +きのこ以外

アミガサタケ、出ていないかなあとちょっと歩いてみましたが、地面はすっかり乾いていて、気配もありません。
念のため、と、巡回ルートをひとまわり。

キノコはないのですが、山菜方面が、ちょうどいい時期でした。
 

山菜摘み

特にウルイ(ギボウシ)!
この林床、あちこちにびっしりと群生地があります。
あっさり系の味で、例年はスルーしているのですが、あまりに見事に生えそろっているので、思わず摘んでしまいました。


あと本命のこちら。 

山菜摘み

ウコギ。
いつものウコギスポットは、どうやら昨シーズン下草狩りがめぐってきたようで、地面際まで短く刈り取られています。
それでも、なんとか生えてきている若葉を、(容赦なく)採集。
あと数年は下草狩りがまわってこないはずなので、来年にはもっと大きく育ってくれると思います。

 

山菜摘み

ウルイ、ウコギ、そしてアマドコロ。
アマドコロもちょうどいい成長度合いでした。

この日の晩御飯は、塩サバ、ウコギごはん、トマトとアマドコロの茎のサラダ(マヨネーズかけ)、アマドコロのサヤの甘酢漬け、ウルイとエリンギのお浸し。
アマドコロの先端部分は一番苦みが強いため、2日ほど冷蔵庫で水にさらしてから使います。
苦みが薄れると、普通の野菜として何にでも使えます。
昨年は確かベーコン炒めにしました。今回は・・・卵とじにでもしようかな。


山菜摘みのときに見かけた花もご紹介します。
今頃まだ、サザンカが咲いています(ツバキでしょうか!?)。
 

山菜摘み

この花、中央がとっても立体的に豪華になっていて、不思議な構造です。
1輪だけれど、コサージュみたい。

 

山菜摘み

中央部に花(顔)がいくつか背中合わせに寄り集まっているようで、阿修羅像をふと思い起しました。

 

山菜摘み

規則的な形状と、淡いピンク色が綺麗・・・。

 

山菜摘み

さきほどのピンクの花が、蕊部分がまったく見えなかったのに比べ、このヒトはすごいです。
太くてみずみずしい雄蕊がびっしりうにょうにょ。
植物というよりも動物のような・・・。イソギンチャクみたいだ・・・。

 



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台湾2019.3:台南市美術館二館

2019-04-17 | +海外

台中のオペラハウスに行ってみて、(よく分からないなりにも)現代建築も見ておく価値はあるなーと思ったのでした。
(観光客ならば、「これが我々の血税××億円分か。。。だったらそのお金は○○に・・・」などという苦い思いはなくて、「わーすごー」とか「えー、へんー」とか勝手に思っていればいいですしね。)

 台南にも、最近できた現代建築が。
台南市美術館ニ館(2号館)です。日本人の建築家、坂茂(ばん・しげる)氏の設計。

板茂氏は、紙管を使った建築物(教会、仮設住宅、災害時避難所のパーティション)で知っていた方でした。
(勿論通常の立派な建造物も作っています)
以前TEDの講演を聞いて、印象深く、機会があれば作品を見てみたいと思っていた建築家です。

この日は大変な暑さで迷いましたが、ネットで調べたら、まだ開館記念無料公開期間中でした。
無料なら行ってみるかな! 
という訳で、タクシーで向かいました。

台南市美術館二館

到着。
どこが正面入り口かはよく分かりませんが、周囲一帯はしらじらとしたコンクリートで、日影がないです。
上の方にちらっと見えますが、巨大な五角形のガラス屋根がかぶさっているデザインです。
(この屋根を、ここのタタキのところまで広げてほしかった・・・日影が欲しい・・)


台南市美術館二館

上からも下からも紫外線地獄。モニュメントとか見てる場合ではないです(鏡面素材だし)。
早速館内へ!

台南市美術館二館

館内は涼しい・・・。
壁と天井はほぼ白。床はコンクリートを磨いたような感じでした。
いくつかのギャラリーがとびとびに配置されています。

台南市美術館二館

平面図はこんな感じ。
方向音痴の私には、「この地図見せられても無理!」という複雑な形状ですが、なんとなく時計回りに回っていくとすべてのギャラリーが回れるようになっています(よく出来てます)。
ランダムにジグザグしているようですが、基本のモチーフは五角形。
台南市の花、鳳凰花(ハイビスカスをスカスカにしたような花)をモチーフにしているとのこと。


台南市美術館二館

ギャラリーは、広さや天井の高さ、壁の色が、それぞれ違っています。この部屋は、天井がとっても高いもの。
ここの壁は青ですが、赤い部屋もありました。


台南市美術館二館

無料公開期間は、台南市にゆかりのあるアーティストの作品、書などを展示していたようです。
このハトが素敵でした。


台南市美術館二館

吹き抜け部分。ここにエレベーターシャフトがあります。


台南市美術館二館

カウンターがあるこの壁面は、(おそらく)天然石です。(クリックすると拡大します)
大きな石材の塊をスライスして石のタイルをつくり、それを、(もともとの模様を生かしつつ)ロールシャッハ模様のように配置してあります。
あっさりした白い内装のなかで、ここだけは天然石。
結構お金がかかっているのではないかと思いますが、白とグレーの材料を使うことで目立ちすぎないようになっています。
(実物は、この写真よりしっかり迫力があって目を惹きますが)
目立たないものにお金がかかっている、というのが日本的かも、と思いました(実は台湾発注側のリクエストかもしれませんけれど)。


台南市美術館二館

五角形のパイプ組の中に、四角いガラスエレベーターが入っています。

台南市美術館二館

エスカレーターもあり、外観は館内の雰囲気に合わせて白いです。


台南市美術館二館

最上階までくると、この美術館全体にかぶさっている五角形のガラス屋根が見えてきます。
ここはちょっと高級なレストラン。
オープンしてまだ間もないようで、開店祝いに飾りつけた花がまだ飾ってありました。
(この花も綺麗だったのでまた後日記事にしたいと思います)



台南市美術館二館

屋根の中心部。
五角形の構造が分かります。

台南の暑さでガラス屋根!?と最初思いましたが、模様みたいに見える何か(金属?フィルム?)があるためか、ガラス素材がハイテクなのか、直射日光でじりじり、ということはないです。


台南市美術館二館

ミュージアムショップも、白を基調としたデザイン。



真っ白で広々、天井も高くてスカ~っとした空間でした。
でも壁は垂直だし、展示会にあわせて飾りつけたりなどもしやすそうです。
今後、どんな風に使われていくか、台南に行ったら、確認してみたいと思っています。


たまたまかもしれませんが、台中オペラハウスも、台南市美術館も、内装がとてもとてもシンプルで、白い感じ。
コンペの他の作品はどんな感じだったのか、見てみたいです。

台湾の、ふた昔くらい前の建築(ホテルなど)や内装は、色つきの天然石をあちこちに使ったりなど、もっとずっとデコラティブでゴージャスな印象があります。(日本の同時代作品より、もっと豪華系。勝手な想像ですが、石を愛する国民性がある気がします)
そういうデコラティブからの反動で、いま、こういうスッキリ真っ白なのが好まれているのかな。
色をなくして、構図・構造の妙を楽しむ、みたいな。
オペラハウスや美術館のような非日常空間は特に、住宅、マンション、ホテルなどの住空間とは全く違うテイストが採用されるのかも。

あと何十年か後になると、また別の流行が来るのでしょうか。
再びデコラティブ系が流行ったりしたら面白いなあ。
金ぴかで天使やら花綱の立体があちこちにモコモコしているロココ調(?)とか、もう来ないのかなあ。
(実はダンナサマの趣味がゴージャス系ということが最近判明! もはや我が家には全然あわなくて可哀想・・・。)

■参考情報
台南在住の方のブログによる
 建築前の更地の状態と完成イメージ図
 建築開始~1年目の追跡レポート
 建築2年目の追跡レポート


坂茂氏のTEDでの講演
建築家は人助けもしなければ 社会の役にも立っていないのに 特権階級の人たちや お金持ちや 政府や開発業者の為に 働いている」という言葉が印象的です。

JIA25年賞
JIA(日本建築家協会)が日本の建築物のなかから、「25年以上の長きにわたり、建築の存在価値を発揮し、美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築」を登録・顕彰したもの。
「建築が未来に向けて生き続けていくために、多様化する社会の中で建築が果たすべき役割を確認するとともに、次世代につながる建築のあり方を提示することが目的」。
個人宅、ビル、公共施設、会社施設などいろいろ。知っているものもいくつか。

長くきちんと使われて、地域に溶け込むというのは重要なことだと思います。(その建築物だけの力では変えられない再開発など外的要因もあるかと思いますが)
誰がデザインした、とかそういうことはすっかり忘れられてしまった後に、普段そこを使っている人、通りがかるひとの50人に1人くらいがふと、「ああ、この建物ってなんか綺麗だよなあ」と思うような、そんな建築っていいなあ、と思います。

写真が少なかったり、なかったりで、このサイトだけだとよく分からないものもありますが、名前で検索すると、他のサイト(建築ファンの個人ブログなど)より詳しいページに行けるかと思います。
2018年受賞の小国ドーム(熊本県阿蘇郡小国町の町民体育館)は、なんかカッコいい。
熊本県小国町の、しかも体育館に行くことなんてまずなさそうだけれど・・・。阿蘇観光のついでに・・?


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トルコの老舗のバクラバ

2019-04-16 | +バクラバ・アラブ菓子(購入)

お友達のGさんがまたトルコに行かれたとのことで、お土産を送って下さいました。
(Gさん、ありがとうございます!)

何という幸せ。


トルコのバクラバ

とても立派な箱が2つ。上は、バクラバ。下は干しイチジクです。
ものすごいずっしり感です。
持ち運ぶのだけでも、大変だと思うのに、本当にありがたいです。

 

トルコのバクラバ

今回のバクラバは、イスタンブールのアジア側にある老舗とのこと。

KARAKÖY GÜLLÜOĞLU

というお店です(読めません)。
ホームページはこちら

読めないけど、なんだかちょっと見覚えがある店名かも、と思いました。
確認してみると、mayugeさんが、新宿のトルコ文化センターのバクラバパーティに参加された際に提供されたバクラバのメーカーがこちらでした。

ブログを拝見して、「う、うらやましい・・」とうめいていましたが、そのバクラバが我が家にあるなんて☆ ☆☆
う☆・・・☆う☆れ☆し☆い☆☆ 
舞い踊るほどです。


ではバクラバのお姿を。
じゃーん!
 

トルコのバクラバ

うわ~。綺麗~!!
輸送中、いろいろな衝撃があったはずなのに、パイ皮一枚剥がれておらず、端正なたたずまい。
(水平に持って帰って下さったのだと思います。本当に大感謝)

右端は、とてもおおぶり。ピスタチオを細かく刻んだものが挟まっています。
一度にこのサイズ1個は迷う大きさですが、なぜか食べ終わってしまいました。

中ほどのトッピングなしは、クルミが挟まっています。
ほろ苦いクルミ味もいいものだなあ・・。

その左の小さ目ピスタチオは、やや粗く刻んだピスタチオがたっぷり挟まっていました。
ナッツ感たっぷりで、至福の味です。

緑色のロール状のものは、ごく細かいピスタチオ粉を薄いフィロ生地でびっしり巻いてあるもの。シロップが均一にしみこんでいることもあって、とても滑らかな食感で、なんとなく羊羹のような印象もあります。これはナッツの比率が高いからか、かなりの高級品のはずです。

左端はココアバクラバ。初めて食べました。ナッツは挟まっておらず、生地のうま味を楽しむものです。
(本当はかぶりつくのかもしれませんが)上から剥ぐように食べていったのですが、てっぺんはサクサク、下に行くほどしっとりして、上から3分の2くらいの場所は、しっとりもっちりした食感。丁度シュー側の内側の柔らかな膜のようです。で、一番下までいくと、また焼かれた際のこんがり感があって、パリパリザクザクしています。
私としては、シュー皮っぽい、柔らかい部分が好み☆ もちもちしてほんのりココア味。新しいバクラバ体験でした。


 

トルコのバクラバ

イチジクの箱も、びっくりするほどずっしり。
うっすら粉を吹いた上等のイチジクが、綺麗に並べて入っています。そしてローリエの葉が何枚も。
トルコのいちじくの詰め合わせは、なぜか必ずローリエが入っている気がします。香りの相性がいいという組み合わせなのかな(タケノコと山椒の葉みたいに)。


今度このイチジクでケーキを作ろうかなと思っています。(そしてGさんにお礼として・・・)
ケーキを作るときは、ローリエの香りを意識してみたいです。
(型に入れる際に一番下に敷いて焼くとか、上にのせて焼くとか)


 


■参考情報

KARAKÖY GÜLLÜOĞLU の紹介動画Youtube

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2019.3台湾:8の字クッキー(8結蛋捲)

2019-04-15 | +お菓子・おやつ

台中の名物というお菓子屋さんに連れて行って頂きました。
六月初一 June 1st」というお店。
「台中 お土産」という通り一遍の日本語検索では出て来なかったところです。

台中で学生時代を過ごした女の子たちのご案内なので、地元愛があふれたお店のチョイスです☆ 嬉しい☆

台中六月初の8の字クッキー

こちらがそのお店。こぢんまり。

 

台中六月初の8の字クッキー

店名の看板にある、「8結蛋捲」(8の字クッキー)が商品です。(写真はお店HPよりお借りしました・・)
極薄のラングドシャ生地?のクッキーをシワをよせるような要領で、かわいく8の字に整形したもの。

ルマンドの芯になっているあの生地(名前が出て来ない)よりは、油脂(おそらく植物油)を多く含んで、リッチな感じのクッキーです。
チョコがけしてもいいなあ、と思うサクサク感。

台中六月初の8の字クッキー

商品は、この8の字クッキーのみ!
台湾のお店って、潔く商品を限定する場合が結構あります。
「うちの名物はコレですよ」と。
で、お店の規模は小さ目。あれもこれも手広くやるよりも、お店側も楽ではないかしら。

種類はいろいろあって、オリジナル、ゴマ、コーヒー、チョコレート、海苔塩味。
どれもサクサクで美味しいです。

試食して、どれも美味しいので大変悩んだ末、ゴマとコーヒーを買ってきました。


こわれにくいように、また湿気ないように密閉容器に入っています。
軽いのですが、かなりかさばるものでした。
気軽に2種類買ってしまったものの、帰りのスーツケースのパッキングが大変でした。
 

チョコがけしてもいいなあ、と思って買ったのですが、もうだいぶあたたかくなってきて、チョコという気分ではないです。
一気食いを防ぐため小分けしてシールしてあるのだけれど、全部このまま食べ終わってしまいそうだな・・・。

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台湾2019.3:台中国家歌劇院

2019-04-12 | +海外

台中へは、お友達が同行して下さったのですが、お友達のガイドで、自分だけだったら行かなかったかもしれないところへご案内して頂きました。

台中国家歌劇院
オペラハウスです。 

なんと、日本人の設計。伊東豊雄氏という建築家です。
総工費43.6億元(日本円で150億円以上)。


完成までの道のりはとても波乱万丈だった模様です。
コンペで決まったのは2005年でしたが、超高難度の設計のせいで何度も入札が流れ、ようやく業者が決まって着工したと思ったらいろいろな難問で工法の変更などがあって更に工期が遅れたり。しかも、一度2014年11月に完成お披露目をしたのに、施工不良を改善するため、2015年初頭から1年9か月休館、再工事をしたり。
着工から10年あまりたって、ようやく2016年9月に完成しました。

予算面も紆余曲折あった模様。
そもそも最初の計画ではグッゲンハイム美術館の分館と歌劇院、セットで計画され、国と台中市の共同事業だったはずが、台中市で予算がつかず、グッゲンハイム美術館分館の計画がお流れに(コンペであのザハ・ハディドの建築というところまで決まっていたのに)。共同事業計画はなくなってしまい、市の単独事業になって、歌劇院のみ建設することに。建設中段階で、国家に無償寄贈されて、「国家歌劇院」となったようです。

いろんな人が、胃を痛くする思いで完成にこぎつけたのだろうなあと想像してしまいます。


さて、見学。

台中国家歌劇院

窓の線がカーブしてはいますが、全体としてはキューブ状のプレーンな外観。
正面には浅い水面(噴水)があります。
ガラス部分には、プロジェクションマッピングなのかな、この劇場のこけら落としのときの映像が映し出されていました。

 

台中国家歌劇院

ミュージアムショップの本より。
この歌劇院の周囲は再開発された土地のようで、超高層高級マンションが立ち並んでいます。
マンションの背が高いので、このキューブ状の劇場は、ずんぐり小さく見えるほど。

 

台中国家歌劇院

建物のふもとあたりには水面が。
これは実は館内とつながっています。

 

台中国家歌劇院

中から正面広場を見たところ。
こけら落としの際は、このあたりでパフォーマンスがあったようです。

 

台中国家歌劇院

道を挟んで向こう側は、緑地が残っています。
六本木ヒルズからの眺めみたい。


さて、館内。
外観は、私にとっては、「ふーん、なるほどねー。お値段の割にはそれほど奇抜ってワケでもないかな」という印象でしたが、中は、なんだかすごく変わっています。

現代建築って、奇抜さ(建築家の自己顕示欲)を至上とするあまり、使い勝手とか妥当な建築経費などを軽視しているのではないか、という先入観があります。
なのでつい斜に構えてしまう私ですが、「ほわわわわー」と素直に圧倒されてしまう迫力がありました。



 

台中国家歌劇院

広くて天井が高くて、壁も床も基本は白。
でもって、壁が、どこもかしこもぐにょ~っとカーブしています。

 

台中国家歌劇院

”「サウンドケーブ(音の洞窟)」をコンセプトに「カテノイド(懸垂面)」を用いた三次元曲線の壁面が最大の特徴” とのこと。
床以外は、平らな面がなく、直角とかもあまり見当たりません。
ほんと、洞窟みたいです。

 

台中国家歌劇院

1階の右奥の方には、館内に水面がありました。

 

台中国家歌劇院

この水は外の水面とつながっているようです。
水をとりいれた建築は、カッコいいけどメンテナンスが大変そう。
15年後くらいには、水はなくなっていて、玉砂利とかが敷いてありそうな気がする・・・。

 

台中国家歌劇院

どこもかしこもぐねぐねしてさっぱり分かりませんが、一応図面を。
館内には、大劇場、中劇場、小劇場があるようです。
大劇場は約2000人収容。

 

台中国家歌劇院

そうか、この外観は、複雑なモグラトンネルをキューブ状に切り出したようなイメージかも。

屋上には庭園があるのですが、この時は雨のため閉鎖されていました。

 

台中国家歌劇院

どこを見ても、ぬめぬめと有機的な曲面が組み合わされています。


 

台中国家歌劇院

窓から明るい光が入ってくるほか、照明は基本的には間接照明。
目立たない隙間から照らされている感じです。

 

台中国家歌劇院

ここの吹き抜け空間には珍しく照明器具が。
奥に見える水玉は採光窓かな。

 

台中国家歌劇院

奥の方に大きな階段が。
(別の場所にはエレベーターも。エスカレーターはなし)

 

台中国家歌劇院

階段の手すりはとっても繊細な感じ。
素敵。
(別の場所にはエレベーターも。エスカレーターはなし)

 

台中国家歌劇院

2階に上がってみると、更に高い天井で、思わず見上げてしまいます。
天井の穴から光が差し込むところなど、まさに洞窟のよう。
 

台中国家歌劇院

トイレへは、長いスロープを下ります。この写真は、トイレ側、低い方から撮ったもの。
 

台中国家歌劇院

女子トイレ。
トイレもそれなりに曲面。
内装工事の人、面倒臭かっただろうなあ・・・。

 

台中国家歌劇院

トイレのドアがやや弧を描くように並んでいます。
新幹線のトイレ?と思うような、小さ目の扉。
 

台中国家歌劇院

手洗い台。
全部つながっている細長いタイプ。

 

台中国家歌劇院

トイレですが、個室がかなり狭いです。
もうちょっと広いといいのになあ。
空港くらいの広さはとれなかったのだろうか。

 

台中国家歌劇院

これも2階のどこか。
G22というのは、大劇場への入り口の一つではないかな。
右の明るいところは、確かお店。館内の職員さんも、上下とも白い制服でした。
 

台中国家歌劇院

2階のある壁面には、アーティストの絵が描かれていました。

こういうぬるりとした三次元曲面の壁だと、額縁に入れた絵画を飾る訳にはいかないので、装飾したければ壁にじかに絵を描くしかないです。
 

台中国家歌劇院

劇場の中は、本の写真より。
舞台側から見た様子。

 

台中国家歌劇院

横の方。壁が激しく凸凹。音響効果のためでしょうか。
天井には砂漣みたいな曲線の段差があって、そこに照明が仕込んであります。
 

台中国家歌劇院
台中国家歌劇院

2階の奥の方まで行ってみると、こんな丸窓が。
バルコニーの柵もガラスになっていました。

台中国家歌劇院

ゆるやかな裾野をもつ壁。

壁も床も白いためうっかりしていると、つまづきそうではありますが、見た目はとても面白いです。

 

台中国家歌劇院

変わった建築構造なので、防火対策のスプリンクラーも新方式を考案する必要があったとか。
この両端のがそのスプリンクラーかな?

 

台中国家歌劇院

らせん階段がありましたが、この時は通行禁止になっていました。
 

台中国家歌劇院

くにゃりと適当な角度でカーブする階段。
適当に写真をとっても、おもわぬ構図で曲線が交錯して、とても面白いです。


 



洞窟のような繭のような、包みこまれるような印象が特別な建築物でした。
長年にわたって愛される建物でありますように。

(曲面ばっかりで、リフォームはほぼ不可能だと思うのよね)



■参考情報
ディスカバリーチャンネルで建設に関する番組が作られたとか。
検索するといくつか動画が。
・ディスカバリーチャンネルの10分短縮版はこちら
実際の建築工事を担当した方へのインタビュー番組(中国語)
建築物を特集する番組(中国語)
伊藤豊雄氏へのインタビュー


ハンブルク・エルプ・フィルハーモニー
劇場も、財政問題で紆余曲折あってようやく完成した劇場。こちらのドキュメンタリーは見ました。
どちらも音響は日本の会社(永田音響設計)によるものだそうです。

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201903台南台中:枇杷のど飴

2019-04-11 | +お菓子・おやつ

3月は、初めて台中にも行ってきました。
(いくつか行った名所については、また別記事にて)

日本時代からの古い市場にて、珍しいものを見かけました。

 

枇杷飴
枇杷飴

「枇杷菓」というのが商品名でしょうか。
黒くてつやつやして丸っこくて・・・・え?本当の枇杷のタネ!?

枇杷のタネを黒豆みたいに蜜煮にした商品があるようなので、それ系? 煮たあとに、干してあるとか??

試食用に切ってあるものを見ると、断面は一様な質感で、ねっとり半固体のペースト状。
なるほど、枇杷のタネに似せた形のキャンディのようです。
(枇杷菓で検索するとこの商品の画像が出てきました)

原材料は、枇杷、麦芽糖、椰子油、蜂蜜、薄荷、そして(この写真にはありませんが)川貝。
(枇杷が、果実なのか葉なのかタネなのかはよく分かりません)

川貝というのは生薬成分で、別名貝母(バイモ)とも。
アミガサユリの一種の球根を乾燥させたもので、咳止めなどに使われる生薬です。
ビワも喉にいいのでしたっけ。


試食してみたところ、いわゆる漢方薬臭さは全然なく、ミント感がすーっときもちのいい、ほどよい甘さの柔らかキャンディでした。
(日本の「改源のど飴」の方がだいぶ漢方薬っぽい味)
小さいのをひとつ、買ってしまいました。

花粉の時期、ダンナサマは大体一度は喉を痛めるので、その時に「えっへん。いいものあるよ」と出してあげようかと思っていましたが、退職してずいぶん規則正しいゆったりした生活になって、花粉の症状も、例年よりマシみたい。
出番が・・。 



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