帆∞翼(セイル バイ ウイング) -太陽そして風と供に- 

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6÷2(1+2)=?

2011年05月10日 | 僕という人間 その他

6÷2(1+2)=?  というのが流行っているようですね。

答えは 9 か 1 と論争?のようですが、 この話題の発信元は

 

台湾アップルデイリーによると、facebook のあるコミュニティーで

簡単な数学の数式 6÷2(1+2)= を出題したところ、なんと342万人の

解答者のうち 149万人が 「1」 と回答していたという衝撃的な結果が

出たとのことです。

 

らしいのですが、答えは 単純に 1 です。

この式が6÷2×(1+2)なら答えは 9 

 

ところが、問題?となっている式は 6÷2(1+2)で、全く式の構造が違います。

演算の基本は括弧内が最優先、そして÷や×を先に行い、+と-は後順位。

それでは×÷が並ぶとどこから計算するかと言うなら単純に左から右へ。

これは小学校で習うものですが、この計算式をそのまま6÷2(1+2)へ当てはめるという"大きな間違い"をしでかすと、答えが9になってしまう。

それではなぜ答えが1となるかですが、理由は至極単純。

2(1+2)の部分に意図的な一体化宣言が存在しているからで、「この式を不要に分解してはいけません」という宣言が式に有る以上、それに従って計算をすればよいわけです。

宣言は × を取り去っ2(1+2)とし、多項式、単項式に関する係数を踏まえての計算と同じなりたちであるところに着目してくださいといっているわけで、 言い換えると 3b とか 5a のように常に結束して一体をなす(分解できない)ものと同等の考え方で処理をしてくださいという事で、

その意図が無ければ、単に出題者は6÷2×(1+2)と初めから書けばよいだけの話であって、あえて6÷2(1+2)と書いたところに回答者の読み取り能力を試す意図が隠されているわけです

数学問題はどんな単純な式でも応用問題でも、常に提示された条件を背景にして行われる極めて限定的な世界にのみ存立する物で、その提示範囲を回答者が勝手に逸脱すると誤回答になるのは誰しも知るところだとは思いますが、

それゆえ、この問題の中で出題者が提示してある宣言を無視し、回答者が自分勝手な解釈計算をする事は出来ないわけです。

 

基本的に、数学は高度化するとその高度化による優先順位を無視できなくなるように出来ています。

必要があるから設けてあった宣言による結束部分等を、あえてばらして式を改ざん計算することは、必要性(宣言)があるから高度化していく事が出来るという数学の基本を否定するということそのものでもあり、

こうした態度は数学の成り立ち理由そのものをも否定してしまう。

他に、この式は (2×1 + 2×2)という展開を当然の様に想定しており、

というのは2(1+2)は2(a+b)でもあり、たまたま1と2がはじめから代入されていただけのことで、そうであるなら 6÷(2×1 + 2×2)であって、どちでも正しい答えは導かれるわけです。

多方面から同一の結果を導き出せることは正確性の確立という面からも優位であり、”ねばならない”というべきか?

しかし・・・ 6÷2×(1+2)という計算式を導くことは、本来 出来ないはずなのですが・・・

 

もう一つ付け加えますが 6÷2(a+b) = 6/2(a+b) = 3/(a+b)であり、 

6/2(a+b) を、要求もされていないのに 6/2×(a+b) という式へ強引に再変換(改竄)し 3×(a+b)と計算する方法など、現代の数学ではあり得ないし、どこにもそういった計算をしてよいなどとは書かれていない。

それでも6/2×(a+b)で計算するのだと言い張る場合、 6÷2(1+2)には 

答えを導く計算方法が この 6/2×(1+2) と 6/2(1+2) という2つの方法が存在することになり。

選択方法が問題としての注意書き、もしくは注釈として無い限り 計算することそのものが許されなくなって(正しい回答が出せないため)しまう。

別段そうした指摘がない場合、同一の答を導ける計算方法が多数存在する方をもって正しい計算方法と考えるべきで、

これは科学や物理など、数学と切って切り離せない存在からの視点へ置き換えてみると解るが、再現性が高く、

同一の回答が導き出せる方法が多い方が”正しい”と考えるのは、当然のことなのですね。

 

 

 

最後に、

こういった間違いは、水の凍るという現象が0度だとかたくなに信じられている(結構理系の大学出ていてもほぼ99%近い人がそう答えます)のと同じで、実は凍るという現象が4度をもって開始されるのだというのに似ているような似てないような?

たとえが変かな~   あはは