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前橋汀子と弦楽アンサンブル

2024-03-16 13:24:53 | 音楽
3月15日(金)の夜に文京シビックホールで「前橋汀子と弦楽アンサンブル」を聴く。7時開演で20分の休憩を挟み、終演は9時頃だった。1階席しか入れていないが、ほぼ満席。年金生活者が多いが、若い人もちらほらいる。

前橋汀子がステージ中央に赤いドレスで立ち、10名ほどのアンサンブルが周りを囲んで演奏するスタイル。前橋汀子は随分前に日経新聞の最終面で「私の履歴書」を書いていたが、まだ現役で演奏活動を続けているのがすごい。調べてみるとアメリカのジョー・バイデン大統領よりも1歳下なので、相当な年配だ。今回は孫のような連中に囲まれての演奏だった。

前半は美しい旋律を持つ曲の小品集。マスカーニ、サン・サーンス、マスネ、ドヴォルザークなどを弾いた。前橋汀子が旋律を弾き、アンサンブルが会わせる形。超絶技巧を見せるわけではないが、音色は美しい。80歳でまだ元気というのはうらやましい限りだ。

後半はヴィヴァルディの「四季」を1時間聞かせた。ヴァイオリンの聞かせどころが多い曲で、かなり早いパーセージもあるが、結構バリバリ弾いていた。アンサンブルは若手だが腕の立つ人が多かったようで、退屈せずに面白く聞いた。

前日に観た「トリスタンとイゾルデ」が長くてくたびれたので、外食する体力が残っておらず、家に帰って簡単な食事。作っておいたほうれん草のキッシュ、ガーリック風味のオリーヴ、モッツアレラ・チーズをのせて焼いた田舎パンなど。飲み物はカヴァ。

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