活字日記

毎日読んだ活字系(雑誌、本、新聞、冊子)を可能な限りレポートします。

【9月14日】

2017-09-14 | 単行本

マルクスは宗教はアヘンであると言いました。共産主義は宗教を否定するのです。とはいうものの、自分の目から見ると共産主義こそ宗教そのものではないかと見えるのですね。自分以外は全て間違っているという見方、マルクス主義唯物史観などに凝り固まった人たちは、盲目的に共産主義を目指しているように見えます。マルクスは正しい未来を予測している、それは資本主義の後にはプロレタリア革命が起きて社会主義を経て共産主義になり、国家は消滅するという未来、それを信じているのですね。そのために自分たちは無知蒙昧な市民、人民の先頭に立って(これを前衛という)運動を進めて行かなくてはならないといことです。中共を見ていましても、かの水爆国家を見てましても、自分が世界で一番正しく、自分を批判するものを許さないという態度が色濃く感じられます。共産国家にだけはならず、立憲君主の日本であり続けてもらいたいものです。

「共産主義の誤謬」福富健一 中央公論新社

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