雲の中で一番劇的で活動的なのは積乱雲というのは誰もが認めるところでしょう。ゴロゴロとなる轟の正体は、稲妻の高熱によるものということがわかっています。数百万分の一秒の過熱で空気は一気に27,700℃になり(太陽の表面よりも熱い)、瞬間に膨張し、その時生じる衝撃波がゴロゴロの正体ということです。見ていて安らぐのが巻雲ですね。秋の空高いところに刷毛ではいたような雲ですが、実はあの刷毛ではかれた部分は、氷晶が落下している部分なのです。秋に巻雲が現れるとやがて巻積雲が現れ、巻層雲となり、高積雲が姿を見せ、高層雲で空が覆われるとやがて雨が降り始めるという、低気圧がやってくる典型的なパターンとなります。ということで、「雲」の楽しみ方、終了です。
「「雲」の楽しみ方」ギャバン・ブレイター=ビニー 河出文庫
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