里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

シロダモの花(雌花)

2015年10月31日 | 10月の花

久しぶりに出掛けたいつもの山裾散歩道・・・ 紅い実をつけたシロダモの木は、同時に花も付けていた。

 検索で調べたところ、身は去年の今頃の花が結実、ようやくこの時期に紅く熟れたものらしい。

 またこのシロダモは雌雄別株、こんかい見つけたのは勿論赤い実を付けてるから雌株と言うことらしい・・・

其れ故、咲いてる花は雌花と言うことだが、一つ一つの花は虫眼鏡でないと、はっきり見えないほど小さく、地味な花でした。

近くに雄株が有るわけでもなかったけど・・・・??

撮影2015.10.30

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クスノキ科シロダモ属:花期は10~11月:常緑高木

宮城・山形県~沖縄の暖地の山野の比較的湿潤なところに生え、高さ10~15mになり、雌雄別株。

葉のわきに黄褐色の小さな花が集まり、総苞片は広楕円形、花被片は4個、雄花の雄しべは6個、雄花にも雌しべがあるが結実しない。

雌花には雌しべが1個と仮雄しべが6個、花被片は4個あり平開、葯のない棒状の仮雄しべと黄色い腺体がある。

果実は液果、長さ1.2~1.5cmの楕円形で、翌年の10~11月に赤く熟す、種子は球形。


ホソバツルノゲイトウ(細葉蔓野鶏頭)

2015年10月29日 | 10月の花

 田圃畦道で秋口に見かける雑草・・・もうとっくの昔にUPしてると思ってた 

僕の近くの湿田畦にはこの草で埋まるほどの大群落を造っている。

対生する細い葉の脇に小さなボンボン状の集合花を付けている

 

ピンクに見える円盤状のものは実らしいが・・・花はそれを包んでいるものなのか??

撮影2015.10.25

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ヒユ科ツルノゲイトウ属

ホソバツルノゲイトウはツルノゲイトウと混同されていたことがあり、オーストラリア原産とされている。  

茎は根元で多数分枝して、横に広がって這い、枝先は直立、葉は対生し、幅2~6㎝、幅約8㎜の広線形、無柄。

花は無柄、葉腋に幅4~8㎜の房に密集してつき、花被片は5個つき、長さ2~3㎜、白~淡桃色、先が尖る。

雄しべ5~3個、仮雄しべ0~2個。果実は扁平、先が窪んだ直径約1.5㎜の円形。

種子は扁平、直径約0.7㎜の円形、果実の中央に1個入る。

7月中旬に花の中に種子をもったものが見られ、種子のできるのは早い。


キッコウハグマ(亀甲白熊)

2015年10月25日 | 10月の花

 

今朝、車で出かけた神社の杜の片隅で出会ったキッコウハグマの愛らしい花 

 

 僕にとっては初見なのだが、検索で何度も見ていて「はぐま」の種類だと直ぐに解った。

 

 コウヤボウキを小さくしたような花でその草姿も小さく愛らしい

 

 僕の近所の山では出会ったことがないので喜びひとしお・・・

やっぱり初見の野草に出会うと嬉しい。

撮影2015.10.24

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キク科モミジハグマ属:多年草

本州~九州の山地のやや乾いた木かげに生え、茎は高さは10~30cmになる。

葉は茎の下部に5~11個集まってつき、長い柄があり、心形で長さ1~3cm、ふつう5角形または5浅裂する。

頭花は3個の小花からなり、花冠は白色、長さ9mmほど、先は5つに深く裂ける。

総苞は長さ1~1.5cm、小花は閉鎖花を結ぶことが多い。そう果は長さ4.5mmほど、密毛がある。

花期は9~10月。

 


アラカシ(粗樫)の実

2015年10月23日 | 木の実-秋冬

 

散歩道の生垣にアラカシの青い実が鈴なり。

もうそろそろ茶色く褐色に成って落下するものもあるだろうが・・・

僕の記憶ではドングリと言えばクヌギの実で、カッチンと言えばこのアラカシの実だった様な気がする。

この実はクヌギの実の様に2年掛かりじゃなくその年にちゃんと実になる

 撮影2015.10.10

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ブナ科コナラ属

オオバガシ、オニガシとも言い、里山などによく生える雌雄同株の常緑高木。

庭木や公園木としてもよく使われており、神社などでは、しばしば大木が見られます。

樹皮のきめが粗い、葉が硬く粗い感じがすることからアラカシと言われるようです。

春に花が咲き、その年の秋に堅果 (どんぐり)が実ります。

 


オカダイコン(丘大根)

2015年10月21日 | 10月の花

 

 遠目にはガンクビソウかな??と思ったが何かしらどうも違うようなのでバシャして来た。

木津川下流、八幡対岸、天下分け目の天王山、頂上への山道に今を盛りと白い小さい「センダングサ」と良く似た花をたくさん付けている

 

 ガンクビソウやセンダングサによく似てるけど、葉の形や花の色も違うし・・・・・キク科には違いないだろうと、色々検索したけどなかなかんヒットせず

 

 もしやと思い「天王山の植物」で検索したらヒット・・・同種で湿地に生える「ヌマダイコン」と言うのも有るそうな。

最近新しい植物にはなかなか出逢わないけどやっぱり初見の花に出遇えると嬉しい。

撮影2015.10.18

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キク科ヌマダイコン属:多年草

近畿以西~九州の山林内や道端(ヌマダイコンより乾いた場所)に生え、高さ0.3~1m。

葉は長い柄があって対生し、葉身は長さ4~20cm、幅3~12cmの卵形または卵状長楕円形で、縁には鈍い鋸歯がある。

茎の上部はよく枝分かれし、枝先に直径5~8mmの頭花をつける。

頭花は筒状の両性花のみで、長さ2.5mm、下部に腺毛があり、上部に毛が生える。総苞は半球形。総苞片は花のあと反り返る。

そう果には腺点または小さな突起が密にある。

冠毛は長さ約1mmのこん棒状で、粘液で動物などにつく。

花期は9~11月。


サワシロギク(沢白菊)-2015

2015年10月19日 | 10月の花

去年にもUPしたが一株二株のサワシロギク、今年は少し大きな群落を見つけた 。

 

 場所は去年の発見現場に近い山田周りの湿地・・・・少なくとも数十株は群生している。

京都府のレッドデーターブックでは純絶滅危惧種に指定されている。

 しかし京都府の環境部自然環境保全課は何度情報を提供しても無しの礫・・・実際に保存が大事だと考えているのか?不信感を抱かずには居られない。

もう絶滅種を発見しても報告などしようとは思わない。

去年のサワシロギクはこちらから

撮影2015.10.4

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貧栄養な湿地や溜池畔、湿地由来の湿田の用水路脇などに見られる多年草。

根茎は地下を這って分枝し、先端から根生葉を生じ、茎は高さ50~80cm、上部の葉腋から普通2~3個の花茎を分枝する。

茎に付く葉には葉柄がないか、または短く、狭披針形で、まばらで不規則な鋸歯がある。

頭花は中心部の筒状花と、外周を取り囲む1列6~17個の舌状花によって形成され、径2~3cm、雌しべ柱頭は2岐する。

花冠の色は、はじめ白色だが、のちに紅色を帯び、ときに鮮紅色から紅紫色となる。


マテバシイ(全手葉椎・馬刀葉椎) の実

2015年10月16日 | 木の実-秋冬

いつもの散歩道、木津川堤小公園のマテバシイの実が色付いた。 

僕の住む地域では細長い「木の実」は全て「カッチン」と呼んでいたが、大人なってそれが狭い範囲での方言だと言うことを知った。

このマテバシイの実も、勿論「カッチン」しかしそれが幼馴染の間でしか通用しない言葉だったとは・・・・

標準語では細くても丸くても全て「ドングリ」、僕らがドングリと呼ぶのは丸いクヌギの実だけだった。

今年の色付いた見の脇には、もう来年に色付く「カッチン」の実が控えてた

撮影2015.10.5

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実はいわゆるドングリ(堅果)で、長さが2~3cm、殻斗(帽子)は総苞片が瓦状(ツブツブ状)に並ぶ。

堅果は二年生で、翌年の秋には熟し、加熱すれば食用になる。

ドングリ類の多くはタンニンが多いため渋く、そのままでは食べられないが、シイ属のスダジイ、ツブラジイおよびマテバシイ属のマテバシイの果実はタンニンを含まず、そのままでも食用になり、多量にとれる点ですぐれた食品である。


イヌビエ(犬稗)

2015年10月14日 | 10月の花
 
 
 農家の嫌われ者の代表格は何と言ってもこのイヌビエ
 
 
手入れの悪い稲田では、稲穂を追い越してこのイヌビエが繁茂している・・・・もうこうなってしまったら稲刈りは大変。
 
 
ひえつき節と言う民謡が有るくらいだからその昔には食料にしたのだろうが、これはイヌビエという具体だかわ別種のはず。
 
 
 
 イネ科花だから花は全くめだたない・・・・こうして見ると麦の穂によく似ている。
 
撮影2015.10.5
 
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イネ科ヒエ属:1年草

北海道~沖縄の畑地や空き地、水田の畦などに最も普通に生育し、群生する。

茎は高さ60~120cm、平たく、直立して叢生、葉は長さ20~40cm、幅10~18mm。

表裏とも無毛、葉舌を欠き、葉鞘は平滑・無毛、基部の葉鞘はやや赤みを帯びる。

葉舌はまったくない。花序は円錐形、長さ10~20cm、小穂は密につき卵形、長さ3~4mm、通常紫褐色を帯び、短い芒と剛毛がある。

芒は長さ1~5mm、第1包穎は長さ1.5~2mm、第2包穎および第3穎(第1小花の護穎)は小穂と同長。第2小花の護穎と内穎は堅く光沢がある。

花期は7~9月


コシオガマ(小塩竈)

2015年10月12日 | 10月の花
 
時折散歩に出かける山奥の沢沿い道で見かけた初見の花。
 
 
帰って検索してみたけどピッタリ当てはまるものは無かった。
 
 
明るく開けた沢沿い道、災害復旧工事で土は動かしたような気配も有り園芸品種かもと思ったり
 
 
花友に訊ねてみると「スズムシバナ」ではないかという返事をもらった。
 
 
ネットで確認してみるとおそらく近いようには思うが、どうもいまいちドンピシャとは来ない。
 
葉の切れ込み方が違うし、花の様子も少し違う様な??
 
 
花は筒唇形で、色は薄いピンク色・・・それ程パープルには振ってなく、ちょうど胡麻の花くらいの大きさ。
 
 
その後コシオガマ(小塩竈)と確認できました。
 
撮影2015.10.10
 
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ハマウツボ科コシオガマ属・半寄生1年草

北海道~九州の日当たりのよい草地に生え、高さ30~60cm、全体にやわらかな腺毛が密生し、さわるとベタベタする。

葉は対生し、長さ3~5cm、幅2~3.5cmの三角状卵形で羽状に深裂、裂片はさらに不規則に裂け、ふぞろいなとがった鋸歯がある。

枝の上部の葉腋に淡紅紫色で長さ約2cmの花を1個ずつつけ、花冠は太い筒形で上下2唇に分かれ、上唇はそり返って先端が浅く2裂する。

下唇は大きく横に広がり、浅く3裂、下唇の中央裂片に紅紫色の斑点のあるふくらみが2個あり、白い毛が生える。

雄しべは4個あり、2個がやや長く、葯の下端は尖る。

萼は鐘形で5裂し、裂片のふちには鋸歯があり、やや密に腺毛が生える。

萼に特徴があるので、萼だけでも区別できる。さく果は長さ約1cm、花期は9~10月。

シャクチリソバ(赤地利蕎麦)

2015年10月10日 | 10月の花

いつもの木津川散歩道、河川敷に一塊に小群生していた。

 遠目に見てると白花のミゾソバが咲いてる様に見えて近づいた・・・

近づいてよく見ると、これはミゾソバの白花では無く、まるきりソバの花・・・

しかし草姿や葉は明らかにソバでは無くミゾソバそっくり。

 帰ってネットで検索するとシャクチリソバだと言う。

各地で野性化しているらしい・・・・。

撮影2015.10.8

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タデ科ソバ属多年草

北インドから中国原産、昭和のはじめに小石川植物園に栽植され、近年も薬用として栽培されているが、逸出して各地に野生化している。

茎は根茎より束生し高さ50~100cm、無毛、中空、葉は長い柄があって互生、ほぼ正三角形、葉柄の長さ3~10cm。

上部の葉腋から長い花枝を出し、先は2~4個の短い枝に分かれて、白色の花をつける。

花は直径5~6mm、果実は3稜のある三角形黒褐色、花期は秋。


コブナグサ(小鮒草)

2015年10月08日 | 10月の花

ヒョロっと細い穂を付け、野面道端や畦道に小群生を造っている。

草丈約30cm程、笹様の葉を互生、茎頂に5~6分裂した花序を付ける。

 

鳥の嘴の様な鞘を開いてやっぱりイネ科の小さな小さな蕊を覗かせている。

誰も見向きも市しない雑草ですが・・・

撮影2015.10.3

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イネ科コブナグサ属 

北海道~沖縄の耕地とくに水田のあぜに多く生育し、散生またはやや群生する。

茎は繊細、下部は匍匐して地上をはい、節々から根をおろして上部は斜上し、平滑、光沢があり紫色を帯び、節に毛がある。

茎の長さ30~60cm、葉は長さ4~7cm、幅10~25mm・・・卵状披針形、基部は心臓形でをして茎をいだき、両面とも無毛であるが、縁に長い毛がある。

葉舌は長さ1mm、切形、葉鞘には白色の長い毛を生じる。

花序は掌状に3~6個の花軸に分かれ紫褐色、長さ3~6cm、小穂は各花軸の節に1個ずつつき、長さ5~6mm、普通芒がある。

果実は長楕円状披針形、下半は紫色、長さ3mm。


クワクサ(桑草)の雄花

2015年10月06日 | 9月の花

 

 野面散歩道の畑脇などで近頃よく見かけるクワクサ。

 芽を凝らしてよく見るとシベを角のように4本突き出してる花が開いてた。

まるでカテンソウの花にもよく似て、調べてみるとこれがクワクサの雄花だそうです。

 

そうすると昨年UPしたクワクサの花は雌花の様です

 昨年のページはここから・・・

撮影2015.9.27

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クワ科クワクサ属

本州~沖縄の道ばたや畑、荒れ地などに多く、高さ30~60cm。茎や葉には細かな毛があり、茎はときに暗紫色を帯びる。

葉は互生し、長さ3~8cm、幅2~5cmの卵形で、先はとがり、縁には鈍い鋸歯がある。

葉腋に雄花と雌花が混じってつき、雄花の花被は4裂し、雄しべは4個、雌花の花被も4裂する。

花柱は紅紫色、糸状で子房の側面につき、花被片の隙間から外に伸びる。

花期は9~10月。


シロハギ(白萩)

2015年10月04日 | 9月の花

野面散歩道、家庭菜園の道端に咲いてたシロハギの花。

シロハギに野生種は存在しないと云う事だからこれも植栽されたのだろう・・

シロハギはミヤギノハギの変種が固定されたもの・・・

撮影2015.9.29

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マメ科ハギ属

日当たりの良い公園や庭園、民家の庭に植栽される落葉広葉低木。

樹高は1.5㍍~2㍍になり、全体に絹状の伏毛がありる、葉は3出複葉で互生し、長さ2㌢~3㌢の楕円形、先端は鈍頭かわずかに凹む。

長く垂れ下げた枝の葉腋から総状花序をだし、白色の長さ約1.5㌢の清楚な蝶形花を咲かせる。

冬にはすべてが枯れ、毎年新しい枝を伸ばして成長する。果実は先の尖った扁平な卵形の莢、長さ約8㍉で1個の種子は入る。

シロハギはミヤギノハギ(宮城野萩)の変種で、園芸種として植えられ野生種は存在しない。


トラノオジソ(虎の尾紫蘇)

2015年10月02日 | 9月の花
 
去年の今頃不明の花でUPした花・・・今年も同場所で撮影、再度の検索で「トラノオジソ」と確信
 
 
 
株数も去年より多く、花穂も多く花を付けて居たので確信できた 
 
 
まだ未だにこの場所でしか見たことは無いのだが、ここ山城ではまちがいなく稀少種です。
 
撮影2015.9.30
 
 
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シソ科 シソ属

 草丈50~90cmの1年草、茎は中下部にやや縮れた毛が密生する。

葉は広楕円形で、中部の葉は基部にまで鋸歯があるので区別できる。。

普通葉柄は紅紫色を帯びる、花は細長い花序に密につき、花冠は薄紫紅色。

 萼は小さく、縁に軟毛が多い。

本州~九州 山野の半日陰地に自生、花期9~10月