里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

ヒイラギ(柊)の花

2013年11月30日 | 11月の花

漢字では木に冬と書いてヒイラギ、読んで字の如し、初冬のこの時期に花を咲かせる。

民家の庭先から突き出した枝にも一杯白い花を付けて居る。

葉腋に白い小花を密生、花は四弁、花径は約5mm。

葉の鋭い棘は節分の夜、鰯の頭を突き刺し、家の玄関に掛けた昔を想い出す。

撮影2013.11.22

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東アジア原産で、日本では本州(関東地方以西)、四国、九州、琉球の山地に分布しているほか、外国では台湾でも見られる。

樹高は4-8m、葉は対生し楕円形から卵状長楕円形、革質で光沢あり、縁には先が鋭い刺となった鋭鋸歯がある。

また、老樹になると葉の刺は次第に少なくなり、葉は丸くなってしまう。 花期は11-12月、葉腋に白色の小花を密生させ、雌雄異株で雄株の花は2本の雄蕊が発達し、雌株の花は花柱が長く発達して結実する。

花は同じモクセイ属のキンモクセイに似た芳香があり、花冠は4深裂して、径5mmになる。果実は長さ12-15mmになる核果で、翌年6-7月に暗紫色に熟す。


ウメバチソウ(梅鉢草) 2013

2013年11月29日 | 11月の花

棚田の土手に並んで咲いて居た、リンドウの花とウメバチソウの花。

もう、僕の近所では見れないと思って居たリンドウの花、ここが最後の砦だと探しに行った棚田の奥に、思いも因らなかったウメバチソウも群生。

 

朝露を蘂一杯に纏わり、長い花茎を精一杯のばして楚々とした白い花を咲かせて居る。

白い五弁花に、朝露がちょっと幻想的。

花後の姿も充分に美しい。

まだまだ山城も捨てたもんじゃないと再認識させられた。

撮影2013.11.17

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ウメバチソウ科ウメバチソウ属/多年草

北海道~九州の山地や山麓の湿り気のある日当たりのよいところに生え、根生葉は長い柄があり、数枚がかたまってつく。

葉身は円形又は腎形で、基部は心形となり、高さ10~40cmの花茎を直立し、1枚の葉と1個の白色の花をつける。

花茎につく葉は柄がなく茎を抱き、花弁は5個、太く白い花糸を持つ5本の雄しべとともに、糸状に裂開した仮雄蕊(かゆうずい)がある。

仮雄蕊の先端には黄色い腺体がある。


オオニシキソウの実

2013年11月28日 | 11月の花

色の少なくなった木津川提、群生するオオニシキソウの実が真っ赤に熟れて良く目立つ。

まだ残緑が有る木津川提にびっしり小さい実を付けたオオニシキソウ、米粒程の大きさの赤い実の先に白いヒゲ。

花弁が落ちた後にも残る柱頭・・・・・3個はそれぞれ二裂、白い小さなヒゲが可愛い。

撮影2013.11.21


ヤーコンの花

2013年11月27日 | 11月の花

最近散歩道の菜園で時折見かける様になった背丈の高い栽培植物。

以前からどんな花が咲くのだろうと気に掛けていたが、やっとその植物が花を付けた。

まるでヒマワリを小型化した様な黄色い花。

家に帰って大急ぎで検索・・・やっとヒットしたヤーコン、名前は聞いた事が有るけど初物。

近頃田舎の菜園にも、見慣れぬ栽培植物が植えられて居る事が多くなった。

撮影2013.11.19

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ヤーコンは、成長すると人の背丈ほどの大きさになるキク科の多年生草、原産地はジャガイモと同じくアンデスの高地、ペルーやボリビアのあたりです。

食用にされるのは、地下にできる塊根、外見はサツマイモのように見える、根が膨らんだ部分です。

ヤーコンは、アンデスを離れて栽培された実績がとても少なく、日本以外の国ではあまりつくられていません。

日本に本格的にやってきたのは、1984年のこと、ニュージーランドから種苗会社がペルー原産の系統品種(ペルーA群)を導入したのが最初とされています。

ヤーコンの栄養的価値に気づいた日本から、健康野菜・ヤーコンのブームを世界に広げることになる可能性が出てきています。


フユノハナワラビ

2013年11月26日 | 11月の花

棚田最上段、林縁に近い畦道にニョッキり頭をもたげていた。

春先に頭をもたげるワラビにも似ているが茎先が胞子葉が火焔の様に見えなくもない。

周りの草丈の低いことが生育条件であり、夏草の刈り取られる人里に育つ「人里植物」

しかし農業の荒廃が進む中、見つけ難く成って来た

撮影2013.11.17

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ハナヤスリ科 ハナワラビ属

日当たり良い土手、畦、草地などに生育する小型の冬緑性シダ、根茎は短く、直立し、葉を年に1枚出す。

葉は高さ10~55cm、担葉体は短く、長さ2~4cm、径約2mm、栄養葉と胞子葉が相接して出るように見える。

栄養葉の柄は長さ3~8cmあるいはそれ以上、無毛、葉身は3出状に3~4回羽状に深裂し、ほぼ5角形、鋭頭、長さ5~10cm、 幅8~12cm、暗緑色で、やや厚い革質


ミチヤナギ(道柳)

2013年11月25日 | 11月の花

いつもの散歩道、木津川上水敷の農道脇で見掛けた小さい小さい花 。

一瞬矢筈草と見まごう様な草姿・・・しかし咲いているのは豆花では無く、れっきとした五弁花

細い枝が四方八方に伸び、赤く見える実(蕾)?を一杯に付けて居る。

路傍雑草として結構普通であると書かれているが・・・それほど記憶にはない。 

撮影2013.11.16

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タデ科の一年草:在来種

道端や荒地に多い雑草で、葉が細長くヤナギに似るためこの名があり、細い縦筋が目立つ茎は、途中で分岐し高さ10-40cmほどになる。

互生する葉は長楕円形か、線状披針形で葉柄は短く、托葉は茎を抱き葉柄とつながる。

花は夏に咲き葉腋に1-5個つき、花被(萼)は緑色で長さ3mmほどになり、ふちが白色か紅色になる。

生薬名はヘンチク(扁蓄)、漢方では利尿などの効能があるとして用いられ、ま西洋などでも収斂効果を利用した民間薬として使われる。


アワコガネギク(泡黄金菊) 2013年

2013年11月24日 | 11月の花

林道脇の崖一面を眩いほどの黄色で埋め咲き誇る。

去年は、もう少し遅い時期、咲き残ったこの菊をUPした。

場所は同じ辺りなのだが、今年は花ざかりに出遭った。

他の花を凌駕するように咲誇っている。

撮影2013.11.8


ヤブムラサキの実

2013年11月23日 | 11月の花

山裾散歩道、斜面に見えた濃い紫色の実がいっぱい。

家の庭先で同じような実を付けて居るのは、園芸種のコムラサキシキブ・・・・。

それより樹丈は大きいけれど・・・・・実付きはまばら。

野生でも、こんなに色鮮やかな実を付ける。

撮影2013.11.8

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クマツヅラ科 ムラサキシキブ属

ヤブムラサキは宮城県以南の暖地に生育する落葉低木、ムラサキシキブに似ているが、温暖な地方では優勢なのであろう。

全体に星状毛が多く、さわるとビロード状の手触りがあり、ムラサキシキブとは簡単に区別できる。 

初夏に星状毛に覆われた目立たない花を咲かせ、秋には萼の中から紫色の美しい果実が出てくるが、葉の裏に隠れて目立ちにくい。

このような点からムラサキシキブに比べて劣る意味のヤブムラサキという名前を頂戴したものであろう。

しかし、葉が落ちた後の果実は秋空に映えて美しい。


お茶の花

2013年11月22日 | 11月の花

我が山城は宇治茶の主産地、山裾は勿論の事木津川沿いを歩いても、至る所でこの白い花が花ざかり。

ツバキ科の植物らしく花も葉も椿をちょっと小さくしたようなもの・・・

これは木津川脇の野道に独り生、全くてつかずに育った茶の木・・・雑草の様に逞しく育って居た。

花は五弁で花径は約2~3cm、清楚に俯向き加減に咲いている。

こうして見ると同じ椿科、山茶花の花に酷似している。

<これは新緑の頃>

通常山肌の斜面を利用して茶畑が営まれているが、手入れの行き届いた茶畑ではあまり花を咲かせないようにする。

撮影2013.11.11

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原産地は中国南部とされているが確かなことは分かっていない。

中国や日本で栽培される1m前後の常緑低木栽培では普通は1m以下に刈り込まれるが、野生状態では2mに達する例もある。

葉は枝に互生、短い葉柄があり、葉身は長さ5-7cm、長楕円状被針形、先端は鈍いかわずかに尖り、縁には細かくて背の低い鋸歯が並ぶ。

葉質は薄い革質、ややばりばりと硬くなる。表面は濃緑色でややつやがある。

その表面は独特で、葉脈に沿ってくぼむ一方、その間の面は上面に丸く盛り上がり、全体にはっきり波打つ。 花は10-11月頃、枝の途中の葉柄基部から1つずつつき、短い柄でぶら下がるように下を向く。

花冠は白く、径2-2.5cm、ツバキの花に似るが、花弁が抱え込むように丸っこく開く。


セイヨウタンポポの綿毛

2013年11月21日 | 11月の花

野に咲く花のすっかり少なくなった今の時期・・・・・

朝の散歩道で見掛けたセイヨウタンポポの綿毛。

朝露を纏ってちょっと幻想的な姿を見せてくれていた。

健気にもまだこれから咲きだそうとする花も有ったり

撮影2013.11.14


ウシハコベ 

2013年11月20日 | 11月の花

山裾散歩道、林縁で近頃見かける白い小さな花。

 

とは言え春先に見かける普通のハコベより一回りも二回りも大きい葉を付け大きい花を咲かす。

史前帰化植物だと言われて居るが、僕の子供の頃にもあったのだろうか??余り定かな記憶はない 。

小さなはハコベは鶏の餌としてよく採らされたけど・・。

撮影2013.11.8

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ナデシコ科 ウシハコベ属

ウシハコベは路傍や林縁、畑のあぜ道、空き地などに普通に見られる一年生草本、あるいは多年生草本。

麦の栽培とともに伝来した史前帰化植物の1つとされ、暖地では年中生育しており、花も見られる。

発芽も通年であるとされるが、やはり秋に多く、小さな個体では全体に小さく、葉に長い柄があって他のハコベの仲間と区別しにくいが、やがて葉は大きくなって葉柄がなくなり、大型であることを意味するウシハコベの名にふさわしくなる。

花は春に多いものの年中見られ、5枚の花弁が深く2つに分かれているので、10枚のように見える。

このような花はハコベ属に共通したもので、この点からハコベ属に分類する意見もあるが、ハコベ属は雌しべの柱頭が3本に分かれており、5本に分かれている点を重視する意見では、ウシハコベ属にとする見解となる。


ヤマラッキョウ(山辣韮)

2013年11月19日 | 11月の花

ラッキョウとヤマラッキョウの見分けもつかないけど・・・・

山道斜面裾に自生してたからと言う理由だけでヤマラッキョウかと・・・・

濃い赤紫の小さな花を初等の北風にそよがせている。

撮影2013.11.6

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ユリ科 ネギ属

山間の日当たりの良い草地に生える多年草、花茎は長さ30cm~50cmになり、下部に長さ20cm~30cmの線形の葉を数枚つける。

鱗茎は狭卵形(ラッキョウと同形)で長さ2cm~3cm、白色の長い根を多数つける。

葉は鈍い3稜があり中は空洞、傷つけるとネギと同じ匂いがする。

花は花茎の頂部に多数集まってつき直径約3cm~4cmの球状、小花は開平せず直径約5mmの紅紫色~淡紅色で、花被片は6個で雄シベ、雌シベは花の外に突き出す。


ササリンドウ(竜胆)

2013年11月18日 | 11月の花

実はササリンドウと言う種は無いと言う。

それでも、この写真のリンドウはササリンドウと呼ぶにふさわしく、背丈は低く可愛さ一杯に咲き始めていた。

三重県伊賀市郊外、棚田集落、陽当りの良い土手、あちこちにポツポツ自生、咲いていた 。

僕の山城では何処をどう探しても見つからなかった・・・・・。

この植物は里山農家の営みと共成している里山植物だと云う事です。

撮影2013.11.5

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リンドウ科リンドウ属

茎は高さ20~60センチメートル、葉は対生し、披針(ひしん)形で顕著な3脈があり、柄はない。

9~11月、日がさすと、茎頂や上部の葉腋(ようえき)に青紫色または紅紫色の花を上向きに開く。

花冠は筒状の鐘形で、先は5裂、ススキ草原や崖(がけ)の縁、疎林の中などに生え、本州から九州に分布する。


シラヤマギク(白山菊)

2013年11月17日 | 11月の花

 

シラヤマギク(白山菊)とシロヨメナ(白嫁菜)の見分けも自信がない。

花径や草丈などは生育環境差や個体差に依る事も多いので余計にややこしい。

決め手には欠ける様な気もするけど・・・

撮影2013.11.8

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キク科シオン属/多年草

シラヤマギクは北海道から九州、朝鮮・中国に分布する多年草、山地の草原や道ばた、明るい森林中に生育する。

根出葉は卵状心形で長い葉柄がある、花時には枯れるる。葉は長さ9~24cmで茎の上部に至るにつれ小さくなる。

茎に付く葉には翼がある。葉の表面には短毛があり、ざらつく。裏面にも短毛があるが、特に脈上には毛が著しい。

8月頃から茎を出して生長し、高さ1~1.5mになる。茎の上部は枝分かれし、散房状の花序を形成し、ややまばらに頭花をつける。

花期は8月から10月、花は舌状花と中心部の筒状花からなるが、舌状花の数が少なく、間が透けて見える花が多い。


キヅタ(木蔦) の花

2013年11月16日 | 11月の花

我がの散歩道 、木津川上水敷の竹藪で見かけた。

色は違うが、八手の花に何処かよく似た花を付けて居る。

花芯が甘いのか?蟻が沢山忙しそうに動き廻っていた。

撮影2013.11.1

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ウコギ科キヅタ属/常緑つる性木本

北海道南部~九州の照葉樹林の林縁や林内、原野などに生え、茎から気根をだして樹木や岩にはい登る。

大きいものは太さが直径6cm以上になり、樹皮は灰色で皮目がある。

葉は互生、葉身は長さ3~7cm、幅2~4cm三角形または五角形状で、基部は切形またはハート形、花序のつく枝の葉は倒卵形または楕円形で分裂しない。

枝先に直径2.5~3cmの球形の散形花序を1個または数個だし、黄緑色の小さな花を多数つける。

花は直径1cmほどで、花弁は5個、長さ約4mmの長卵形でそり返る。

花盤は暗紅色、雄しべは5個、葯は黄色で裂開すると褐色になる。

花期は10~12月、別名 フユヅタ。