里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

ユズリハ(譲葉)の花

2015年04月30日 | 4月の花

ユズリハの古い葉が萎れ、新芽を囲むように花芽がいっぱい付いていた。

いつもの木津川散歩道、公園に植栽されたユズリハの樹。

ユズリハは名の通り、葉を新芽に譲り更新していく 

何日か後に行くと花が開いていたが・・・ユズリハは雌雄異株だそうで、どうもこちらは雄花らしい。

花だけ見てるとやっぱり目立たない花ですね。

撮影2015.4.23

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ユズリハ科ユズリハ属

常緑高木、樹皮は灰褐色で縦に筋が入り、楕円形の皮目がある。

若い枝は紅色を帯び、古い枝は葉痕が目立ち葉は互生、枝先に輪生状に集まってつく。

葉身は長さ8~20cm、幅3~7cmの長楕円形~倒披針形。先は短くとがり、基部はくさび形。ふちは全縁。

側脈は10~19対。革質で両面とも無毛。表面は光沢があり、裏面は白色を帯び、葉柄は長さ3~6cm、紅色を帯びることが多い。

前年枝の葉腋から長さ4~12cmの総状花序を出し、雄花は花弁も萼片もなく、雄しべが6~12個ある。


ミミナグサ(耳菜草)

2015年04月29日 | 4月の花

 

オランダミミナグサにすっかり凌駕され、かたみの狭い在来種のミミナグサ。

たまに出かける川向こうの里山散歩道に「オランダミミナグサ」よく似た花が咲いていた・・・・・しかしじっくり見ると随分違う。

花もしっかり開いて居るし、花のつき方も随分違う。

花径は同じくらいなのだが・・・オランダミミナグサ」より随分はっきりした印象が有る。

これは初見の花でした。

撮影2015.4.24

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 ナデシコ科ミミナグサ属:越年草

茎は下部から分枝して叢生し、高さ15~30cm、密に毛があり、上部には腺毛が少しまじる。

葉は卵形から長楕円形、鈍頭、長さ1~4cm、両面に毛があり、花は大きな集散花序につく。

花柄は5~14mm、花後下に曲がるり、萼片は5、長楕円形、長さ4~5mm、毛と腺毛がある。

花弁は5、白色、長楕円形、先は2裂し、長さ4~5mm。雄しべは10、花柱5。

果実は8mm、先は10裂し、裂片は立ち、ふちが外にまがる。

種子は卵形、長さ0.6mm、小突起があり褐色。花期は5月。


ヤブサンザシの花

2015年04月28日 | 4月の花

 

 山道脇の小さな木の枝に見慣れぬ花の付いているのを発見。

いつもの山裾散歩道・・三裂モミジ葉を付けた低木。

いくら検索してもヒットしないのでgoogle+で教えて戴いた・・・世の中どんどん便利に成っている。

今までに名前だけ聞いた事の有る様な無い様な・・・・・

 若葉の脇から長い花序を伸ばし、その先に一個の花を着け・・・同様花を4~5個づつまとめて付けて居る。

一見、柿の蔕(ヘタ)にも見える様な変な花だが、5弁に見えるのは萼らしく、花弁は萼の間に有って全く目立たない。

撮影2015.4.16

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ユキノシタ科 スグリ属

ヤブサンザシは本州・四国・九州、朝鮮・中国に分布する落葉低木。

林縁や明るい二次林などに生育、葉は互生するが、短枝を形成するので一カ所からまとまって出ていることが多い。

葉柄は長さ2~3.5cmで、全体に短毛があるが、基部には羽毛状の長い毛、葉は薄く、3~5に中裂する(掌状)。

雌雄異株であり、4月から5月に短枝から束状に数個~9個の緑色の花を咲かせる。

花は直径6~8mmほどであるが、5つの花弁に見えるものは反り返る萼である。

花弁は萼の間にある小さなへら状のもので、長さ0.7mm。雌花にも5つの不稔の雄しべがある。

果実は秋に赤く熟し、直径7~8mm。


オニグルミの花

2015年04月27日 | 4月の花

 

散歩道、オニグルミの木に太い青虫と赤い蟹のハサミのような花が咲いた 。

青虫を何匹もぶら下げたような雄花は去年から知っていた。

ところが上の方を見ると赤い新芽の様な物が見える・・・・早速検索するとこれが雌花だと言う・・・

太い青虫は房状に垂れ下がった集合花。

赤い雌花はどう見ても花とは思えない様な形状・・・・・雌雄同株の植物らしいが、ちょっと不思議な花ですね。

撮影2015.4.15ー4.25

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クルミ科クルミ属:落葉高木

北海道~九州の川沿いや窪地など、湿り気の多いところに生える、高さ7~10m、樹冠はまるい。

雌雄同株、葉の展開と同時に開花、雌花序は新枝の先端に直立し、雄花序は前年枝の葉腋から垂れ下がる。

雄花序は長さ10~22cm、小さな雄花が密集、雄花には雄しべが12~20個ある。

雌花序は長さ6~13cm、花軸には長毛と腺毛が密生し、7~10個の花がまばらにつく。

子房は苞と小苞、花被片が合着した筒状の花床に包まれる。花柱は2裂し、柱頭は濃赤色、果実は核果状の堅果。

長さ3~4cmの卵球形で、堅果の外側を肥大して肉質になった花床が包む。


ハナヤエムグラ

2015年04月26日 | 4月の花
 
ハナヤエムグラと言う初見の小さな花に出逢った。
 
 
久しぶりに晴れた日、ちょっと木津川堤を上流へ・・・いつもの様にのんびりチャリ移動で堤防脇に見慣れぬ薄ピンクの小さな花を発見。
 
 
早速チャリを停め、辺りを確かめると他の雑草に埋もれるようにかなりの量で群生・・・・今を盛りと咲き誇っている
 
 
花は花径5mm程、先の尖った星型四弁花、白っぽい薄ピンク。
 
 
早速検索するとハナヤエムグラだと同定、1961年に千葉県習志野市で初めて観察されたという帰化植物らしい。
 
 
帰化植物はあまり歓迎しないけど・・花自身に罪が有る訳じゃなし・・・取り敢えず現在のところ他の雑草に混じって共存している。
 
撮影2015.4.22
 
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アカネ科ハナヤエムグラ属:1年草

ヨーロッパ原産、各地に帰化しているが、あまり多くはない。
 
荒れ地や芝生に生え、高さ30~60cm、茎は4稜形で、稜上に下向きの刺毛がある。
 
葉は4~6個輪生し、挟披針形でまばらに粗毛、花は淡紅色または淡紫色で、総苞に包まれているのが特徴。
 
花冠は直径約5mm、長さ約3mmで4裂、花期は4~9月。

カキドオシ

2015年04月24日 | 4月の花
 
 
いま、僕の山城では、山裾と言わず河川敷でも、どこに行っても、このカキドオシの花が満開。
 
 
 生育環境や条件により花の大きさや色にも変化が大きく、どれもが同じカキドオシかと訝るようなものまで・・
 
 
 
こちらかなりピンクがかったカキドオシ・・ちょっと優しげ。
 
 
 こちらはうんと青みの強いカキドオシでちょっといかつい感じがする??
 
 
撮影2015.4.16

サルトリイバラ(山帰来)の花

2015年04月22日 | 4月の花

山裾散歩道にサルトリイバラ(山帰来)の花が満開。

今年もあの猿でも引っかかるサルトリイバラの蔓に可愛い花が付いた。

若葉脇から長い花序を伸ばし、丸房の花塊を付ける。

一つの花房に、透き通るような黄緑色の六弁花を10個程付けている。

特殊な匂いがするのかハエが花にへばり付いていた。

去年のページはここから・・・・

撮影2015.4.16


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡策)

2015年04月21日 | 4月の花

僕の散歩道では今までに出逢った事がなく、諦めかけていたエンゴサクの花に出逢った。

よく似た花でいつも目にするのはムラサキケマンばかり、山裾道に山盛り見られるのはそればかり・・・

しかし谷川道をいつもよりちょっと奥に詰めると、この小群生に出逢った。

花は良く似るが、葉の尖がり具合や、花付きの状態が全く違うので見分けは簡単

それにエンゴサクの花はケマンのように花が密集せず、どちらかと言うと疎らに付く。

花は長さ2cm程の鳥が飛び立つ様なを持ち、花径5mm程の唇花。

そよ吹く風にもゆらゆら揺れて頼り無さげに見える。

撮影2015.4.16

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ケシ科 キケマン属

平地~山地の林縁、疎林の林床、草地などに生育する多年草。

地下に塊茎があり、根生葉は塊茎の頂端に少数ついて、2~3回3出複葉、長い柄がある。

小葉はふつう2~3深裂し、裂片は長さ1~2cm、幅3~7mm。

花茎は1球から数本ずつ出て長さ10~20cmとなり、柄のある葉がふつう2個つく。

花序はやや少数の花をつけ、苞は卵形で全縁、花は紅紫色~青紫色、まれに白色で、長さ12~22mm。

果は線形、長さ15~22mmで、径約1.5mmの種子が数個ある。


ツメクサ(詰草)

2015年04月20日 | 4月の花

よく見れば何処にでも生えてるツメクサ。

これは家の庭で撮影したものだが・・・・気が付けば女房が抜きたおしてるようで残りもん

環境差や生育条件で随分個体差が有るようですが・・・・・庭にあったものはそれこそ地を這うような草丈

白いそれこそ小さい小さい五弁花が健気にも咲いている。

撮影2015.4.16

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ナデシコ科ツメクサ属:1~越年草

日本全土の庭や道端などに多く、高さ2~20cm、根本から分枝して株をつくり、茎の上部には腺毛がある。

葉は厚く、長さ0.5~2cmの線形で先はとがり、花は直径約4mmと小さく、葉腋に1個ずつ、萼片に腺毛がある。

花弁は白色で5個あるが、ときに退化してないものも、花柱は5個。

さく果は卵形で、熟すと5裂、種子は長さ04~0.5mmとごく小さいが、全体に先がとがった細かい突起がある。

花期は3~7月


エノキ(榎)の花

2015年04月17日 | 4月の花

 

 木津川堤のエノキが新芽を出し、同時に花をいっぱい付けている。

 花と言っても全く目立たなく、吹き出した若葉に隠れるように咲いている。

大きな蕊を包むように持っているのが雄花?

 ヒトデのように先の尖った萼を開けているのが両性花?

どうもこれが両性花の花後のようです。

撮影2015.4.9

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ニレ科エノキ属 (落葉高木):花期は4~5月。

4月に、新枝の下部あるいは葉腋に雄花を、新枝の上部の葉腋に両性花を付ける。

本州~沖縄の丘陵から山地の日当たりの良い適度に湿り気のあるところや沿海地に生え、高さ20m、直径1mほどになる。

雌雄同株、葉の展開と同時に開花、雄花は本年枝の下部に集まってつき、両性花は上部の葉のわきにつく。

雄花の花被片は長楕円状披針形の4個、雄しべ4個は花被片と対生、中心部には白い綿毛が密生している。

両性花の花被片は4個、雄しべ4個と雌しべ1個、花柱は2裂し、柱頭には白い毛が密生する。

果実は核果。直径6mmほどの球形で、9月に赤褐色に成熟、果柄は長さ8~15mm。果肉は赤く、甘みがあり、干し柿に似た味がするが、水分が少ない。


イロハモミジの花

2015年04月15日 | 4月の花

 

山裾散歩道のモミジが満開・・・ 

萌黄の若葉に真っ赤な花眼に小さな小さな花を開いてる

川面に揺れる新緑と赤・・・・

雌雄同株・・・・こちらは雄花

こちらはプロペラ付きの両性花だとか??

撮影2015.4.11

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ムクロジ科カエデ属:落葉高木

福島県以南~九州の山地の多少湿り気のある日当たりのよい斜面や沢沿いに生える。

成木の樹皮は淡灰褐色で、縦に浅い割れ目、葉は対生、葉身は直径4~7cmで、掌状に5~9裂する。

雌雄同株、一つの花序に雄花と両性花が混生、直径4~6mmの小さな花を複散房花序に10~20個つけ、花序には短い軟毛が散生する。


ヌカボシソウ(糠星草)

2015年04月14日 | 4月の花

スズメノヤリに似て非なるヌカボシソウ(糠星草)??

山裾散歩道、竹藪縁の斜面にポツポツ散在、スズメノヤリ似てるけど・・・・草姿も違えば花塊の様子も随分違う。  

 スズメノヤリに比べると花塊が随分小さく、花序岐れが多い

 アメあと直ぐだったのでこれで花開いてるのか?どうかは?判別しづらい

撮影2015.4.11

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イグサ科スズメノヤリ属

根出葉は長さ8~18㎝、幅1.5~5㎜の広線形、葉の縁にまばらに白い毛が生え、茎葉は根生葉より小さい。

茎は細く、直立し、先端の集散花序に単生花をつけ、花被片は内花被片3個と外花被片3個の計6個、同長で、長さ3~4㎜の披針形。

小苞2個が花被片の外側に接し、雄しべ6個、葯は長さ0.6~1.2㎜、葯/花糸の比は0.6~1.2。

雌しべ1個、果は長さ3~4㎜、緑褐色、丸みを帯びた三角垂形、種子が3個入る。


シロバナカラスノエンドウ

2015年04月13日 | 4月の花

シロバナカラスエンドウの花を見付けた!!!

いつもの野面散歩道・・・・・道端のカラスエンドウの群落に見慣れぬ白花。

 長らく野面散歩をしてるが・・・白花の豆笛花なんて初めてお目に掛かります。

 花の形や、草姿は何も変わりないように見えるが・・・花色がそのまま真っ白に置き換わってる。

勿論、同一蔓に赤花と白花が混在している訳では無いけど、これはアルビノなのだろうか??

早速、検索すると・・・どうもシロバナカラスノエンドウと言う別種だとか??

撮影2015.4.9

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ヤハズエンドウ(マメ科 ソラマメ属):別名カラスノエンドウ

道端や堤防また草原などに普通に生育する越年草で、秋に芽生えて越冬し、4~6月に紅紫色の花を咲かせ、果実を付けます。

まれにシロバナもあります。

 「カラスノエンドウ」の呼び名が一般に定着していますが、学術的には「ヤハズエンドウ」です。

この和名は、小葉の先端が弓矢の弦を受ける部分(矢筈)に似てくぼんでいることから付けられています。


ドウダンツツジの花

2015年04月11日 | 4月の花
 
 
 ドウダンツツジに可憐な花が開いた。
 
 
我が家の庭ではよく似たアセビの花に遅れること一ケ月弱・・・・家の庭では陽当りが悪いのか花は疎ら。
 
 
白い小さな釣鐘花を枝先から4~5輪垂れ下げて咲く。
 
 
 
花径約3~4mm程度、いかにも可憐な感じのする花です。 
 
撮影2015.4.5
 
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ツツジ科 ドウダンツツジ属
 
枝先に白い壷形の花を2輪から4輪くらい下垂して咲かせ、長さは7、8ミリで、花冠の先は5つに裂ける。

雄しべは10本、花期には木全体が真っ白になることから「満天星」の文字が充てられた。

葉の特徴 葉は楕円形で、枝先に輪生状に集まって互い違いに生える(互生)。、葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。

実の特徴 花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。


セントウソウ(仙洞草)

2015年04月10日 | 4月の花

 

いsつもの木津川河川敷竹藪縁に群生しているセントウソウ(仙洞草) 

 

 よく似たヤブジラミと混在群生してるので以前は同じものだと思ってた。

ニンジン様の葉で草丈10~20cm程、白い花径約5mm程の五弁花。

多分間違いないとは思うもののよく似た花も多い・・・

撮影2015.4.9

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セリ科セントウソウ属:多年草

北海道~九州の山野の林内や林縁などに生え、高さは10~25cmの小型で繊細。

葉は1~3回3出羽状複葉で、紫色を帯びた長い柄があり、ほとんど根生、小葉はさまざまな形がある。

葉の間から伸びた細い花茎の先に複散形花序をだし、白色の小さな花をつける。

花柄は3~5個あり、うち1個は短い・・・・果実は長さ3~5mmの楕円形で、2個の分果がくっついたもの。

分果の隆起線は低く、油管はない・・・・、花期は3~5月。