大阪本町の靭公園には噴水がある。小流れがある。
ということは子どもたちの絶好の遊び場である。
家族連れは芝生の上にテントを張っている。
遊び疲れたらテントでお昼寝したりお弁当を食べたり。
若いお父さんはこの強い日射をものともせず
体を焼いている人も。私はと言えば
もうそんな時代は数十年以上も大昔のことだ。
今は日焼のダメージを防ぐため日傘の身である。
こういう場面を見ると老いと言うのは太陽から
遠ざかることなのだと思って少し寂しい気も。
まだまだ日陰の身になるつもりはないのだが。
さて、噴水の中で少女が水着姿で戯れていた。
まるで水の妖精。この景を何とか詠めないものか?
数人の俳人たちは思っていたと思う。あまりに
絵になる光景というものは案外詠み辛い。
案の定私はうまく美しく詠むことはできなかった。
しかし素敵に詠んだ句もあった。
なるほどこう詠むのか?
吟行には色んな気づきが溢れている。
噴水の綺羅より生まれ来し少女