陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

鴨川の一景より

2022年07月22日 | slow value

思い思いに鴨川に涼む人たち。
この風景だけは今も昔も不変です。
違っているのはスマホをいじっている
ということだけでしょうか?

学生時代、先斗町北の突当り、三条下ル辺りに
"グラスホッパー"というパブがありました。
所属していた同好会のコンパはいつもそこでした。
ボトルはヘイグかカティーサーク、時には
ホワイトホースといった所が定番でした。

パブで思いっ切り呑んで、食べて、ダべって
そして店を撥ねた後はすぐの鴨川へ下りて
酔いを醒ましたりしていました。ときどき
興が高じて対岸まで鴨川を歩いて渡ったり。
今から思えば、たとえ羽目を外しても
京都という街は学生には優しい街でした。

夏の夜になるとカップルたちが夕涼みを兼ねて
鴨川の河畔に坐り始めます。
これがまた隣が気にならない距離というか
この距離感がまたちょうどよい按配なのです。
カップルたちの大方はまじめに語らっているのですが
70年代のあの時代、中には進歩的なカップルも居て
大胆に抱き合ったり、はたまたチューをしている
者たちもいました。それでもあの時代はまだ
授業中に突然革マル系が来てアジったり
大学側との公開団交なんかがキャンパスであったり
学生運動の立て看が至る所にあったりと
まだまだ学生運動の影を色濃く引き摺っていました。
神田川の四畳半派もいれば、ユーミン系の都会派も
混在しており、それでもそれぞれが我が青春を
謳歌していたように思います。懐かしい思い出です。

東山よりの月待つ床涼み
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