漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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症状がなかなか治らない原因のひとつは老化「腎虚」

2023-05-24 | 老化・血流
「若い頃はすぐ治ったのに」とか、「何をやっても治らない・・・」
なかなか治らない一つの要因は「治す力が足りない」から。
治癒力が低下する原因のひとつは「腎虚」です。

中医学でいう「腎」の働きを西洋医学的に言えば、
・内分泌系全般の機能。
・腎臓での水分ろ過と再吸収。
・成長や発育および知能、知覚、運動系の発達と維持。
つまり生命を維持する力全般で、免疫力、治癒力そのものでもあります。
やっと名前を覚えたナガミヒナゲシ

腎虚の特徴的な症状
足腰がだるい痛い、疲れやすい、疲労の回復が遅い、だるい、動作が緩慢
骨や歯がもろい、背中がまがる、髪が抜ける
耳鳴り、難聴、めまい、白内障、夜間頻尿
生殖系の発育がおそい、不妊
物忘れ、認知症

対策1:ちょこまかよく動いてお腹をすかせる
「この年齢になるとお腹はすかないけど食べなきゃ」と無理やり食べている人もいますが、それはかえって体に負担になります。
食べるためには体を動かしてお腹を空かせることです。
激しい運動は難しくとも、日々の生活をまめにこなして体を動かし代謝を上げ、お腹がすいたらおいしく食べてください。

対策2:ドキドキワクワクする楽しさを味わう
良い感情の高ぶりは、体が活性化します。
楽しいことを探して、元気に過ごしてください。

対策3:睡眠をしっかりとる、セックスはほどほどに
睡眠は体内の老廃物の解毒とエネルギーを充電する要です。
疲れたら十分休んでください。
過度のセックスは「腎」を消耗する筆頭と言われ命を削ってしまいます。

対策4:漢方の「補腎剤」を活用する
漢方の本場中国では、中高年になるとだれでも補腎剤を服用するそうです。
「年をとる=腎虚」の概念が浸透しているからです。
そのため中医学では体質によって補腎剤が様々あります。
日々の補腎で、体の消耗を回復しいつまでも元気で長生き、病気に打ち勝つ体を保ってください。

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