漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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胸やおなかがつかえて気分が落ち込む・気滞

2021-02-27 | 気持ち・眠り

このところ多くなったご相談が、胃痛、胸のつかえ、そして人間関係の悩み、気分の落ち込み。

相談者はみな「こんなに苦しいのは私だけ?」と深刻だけど、実は次々と同じような訴えの方が続きます。

春は気の流れが滞りやすい。→気滞の症状

そして!

あなただけじゃなく、相手の人まわりの人も気滞状態に陥っていることも多い。

気滞の症状を知り「ああこの人、気滞でイライラしてるんだなあ」と理解してあげましょう

『気滞』を解消する漢方薬を使えば、するっと抜けることも多い。早めの対策がお勧め。

深刻にならずに、まず漢方やってみよう!と気楽に挑戦してみてくださいね。

開気丸、逍遥散、抑肝散などなどただいま活躍中です。

深呼吸して胸や腹のこわばりもほぐしましょう。

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梨木香歩著・僕はそして僕たちはどう生きるか

2021-02-26 | 

この青臭い題名ゆえに、避け続けていた本です。

梨木さんらしい攻め方で、多感な十代に向けて、

戦争や経済社会などの人間の「群れ」に束縛されず、自分の意志を持とうと訴えています。

人は群れとして生きる生き物だけど、ゆるやかに迎えいれてくれる群れがほしい

しかし、

それは「個で生きられる」背景が備わっていなければ無理だと思う

豊かな自然を所有していて自給自足できるとか、どこからかうまい具合に支援をうけられるとか・・・

そんな余裕がなければ、いやでも「群れ」に隷属しなければ生きられない人のほうが多いと思う

それが、戦争の片棒を担ぐことになったりするのは、悲しいことだけど。

そんなことをまじめに考えてしまったところは、この本が良書といえるのでしょうね。


花粉症きてます・養生法

2021-02-24 | アレルギー・花粉症・鼻炎・咳

ここ数日、強風が続き、ご来局のお客様が「今日は花粉が飛んでいるのが見える!」

というくらい空中がくすんでいたのです。扉の桟もうっすら黄色いかも。

まだまだコロナ問題が続きそうなので、くしゃみや鼻水はご法度?ですよね。

体調を整えて乗り越えましょう。

・甘いもの、塩っぱいもの、味の濃いものは控える

・胃腸を冷やさない(冷飲冷食をさける)

・夜食で胃腸に食べ物をため込まない

・目の使い過ぎに注意

これらで、粘膜に無駄なダメージを与えずに済みます。

・よく体を動かし体内のめぐりをよくしておく

・良い睡眠

・バランスの良い食べ物、殺菌剤など保存料を含まない食べ物

で体力を養ってください。

漢方薬も大活躍しています。ご相談ください。

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海辺の植物・ツルナ、コマツヨイグサ、ハマダイコン

2021-02-23 | 植物&動物

久しぶりに海辺へ。

小さな黄色い花をつけているのは、どこかで見たことなるなあと思ったらツルナ。

八百屋でたまに見る食材です。黄色いのは花弁ではなく萼なのだそう。

生薬名もあり、蕃杏(バンキョウ)。胃炎や胃弱にもいいそうです。

こちらは、ハマダイコン(風にゆれてピンボケ~)。

これも葉っぱがおいしいそうなのでちょっぴり口に含んでみたらダイコンっぽい味がしました。

食べられる野草だそうです。

小さな待宵草、コマツヨイグサ。

待宵草は、宵待ち草ともいうので、コヨイマチグサ(今宵待ち草)のほうがいい名前になるなあ。

小さくて地を這うようにしながら強風を耐える浜辺の植物でした。

この日は強風。避難するカモメたち

風のあたらないところにいたのはイソヒヨドリでした。

川辺の岩盤には、

イカルチドリやキセキレイも

 

 


マスク老化・マスクなしでは恥ずかしい

2021-02-17 | 肌トラブル・アトピー・美容

先日女性のお客様が、

「もう1年マスクしてるし、マスクを外すのが恥ずかしくなってきたの」

「顔を見られた人に、こんなに老け顔だったの?って思われそう」

すでに、マスクなしの顔を見られたことがない人も、見たことがない人も多くなってきた。

それにアイケアは熱心にやるけど、マスクで隠れているところは緊張感が行き届かず、ダレっとしているかも。

マスクで呼吸が苦しいので半開きの口呼吸になりがちだし。

マスクの中でも口角を挙げて微笑み顔を作りましょうね。

それにマスクで皮脂を取られて肌は思いのほか乾燥しがち。

十分なスキンケアで養生しておきましょう。晴れてマスクがいらなくなる日への準備怠りなく。

おすすめ→「紫根美容液ローヤルハイピン

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ウドとヤドリギの独活寄生湯(独歩顆粒)腰痛などの痛みに

2021-02-15 | 薬草・生薬

ヤドリギ、樹木に寄生して生きる植物です。生薬名を桑寄生(そうきせい)

筋骨を強くする働きがあり、関節痛や神経痛、腰痛などに用いる「独活寄生湯」(商品名:独歩顆粒)という処方に使われています。

私も腰痛もちなのでしばしば服用します。

この漢方名の独活とはウドの地下茎。

こうして生薬を知ると漢方を身近に感じることができますね。

ヤドリギは雌雄異株。

実のどっさりついている株には、それを好むヒレンジャクという美しい鳥がきます。

その実は、5mmほどの柔らかいブドウのようですが、中身はとても粘り気があり、ヒレンジャクの糞も粘って糸をひきます。それが木の幹にくっつき、また芽吹くのです。

以下の写真はお食事中の人は見ないほうがいいかも。

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生理出血が長引く子宮筋腫を漢方で(多発性子宮筋腫)

2021-02-13 | 婦人科・嚢腫・筋腫・更年期

子宮筋腫ができやすく、生理出血が長引くので月の半分は出血しているという50代女性。

少々体力が落ちていて気血両虚。

この場合の対策は、即止血というより、出血を止める体力を養うことが大切。そのうえで古血を減らして子宮内の掃除をしっかりする

多発性の場合は、ホルモン用作用のあるものにすぐ反応して筋腫が増えてしまうので、漢方処方を選ぶ必要があります。

この女性は、漢方を1か月服用されると生理が7日間でピタリと収まり、その後同じ処方で生理は順調、体調も良好。

閉経すれば筋腫も増えないので、それまで体力を補いながら、上手に子宮内の掃除を続けましょう

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ご朝食の団体さんはシメ。冬鳥はそろそろ北へ

2021-02-09 | 植物&動物

日曜日に出くわした朝食中の鳥たち。シメの団体さんです。

嘴をもごもごさせて黙々と食べてます。

60~70羽はいます。ふだんは一羽で行動していると思うのだけど。

この日はやけに暖かかったので、急に北へ移動したくなったのでしょうか。

もう少しゆっくりしていけば~

見上げるとコブシのつぼみが大きくなってきた


劉慈欣著「三体」想像を超える宇宙SF

2021-02-06 | 

作者の劉さんはエンジニアで、物理学的な知識でどんどん想像を膨らますものだから、それについていくのが大変でした。

人間の将来に失望した人々が、この地球の人間たちをどうにかしてくれと異星人に頼んじゃったのです。

当然、異星人は地球を救おうなどとは考えず侵略方法を練るわけです。

異星人が地球に到着するのは、なんと450年後!

時間や空間の概念を覆し、あちらとこちらの事情が交錯して混乱し二度読みしました。

相当ぶっ飛んだSFです。

まだまだ物語は続いていて、これは序盤に過ぎません。いったいどうなるんでしょう。


気を開いて、つかえを取り除く漢方薬

2021-02-05 | 春の養生法

食べた物は口→胃→腸と、体の上から下へ向かっていくべきですが、

この流れが滞ると、張ったり、つかえたり、逆流してゲップが出たり、便秘になったり下痢になったりして痛みを伴うこともあります。

春は気の流れが停滞しやすく(気滞)、ここ数日、「開気丸」のご指名が増えました。

お馴染みさんのカルテを見ると、開気丸を購入しているのが決まって春だったりします。

開気丸の効能は胃腸の不快症状の改善ですが、腹が張る、胃がつかえて苦しいなどが選択ポイントです。

気滞状態が長引いていると石のように固まっているので、効いてくるのに数日かかる場合もありますが、

つかえがとれた途端に霧が晴れたようにスッキリします。

気を開くという考え方は西洋医学にないものですが、症状の解消にきっかけを与えてくれる大切な漢方の働きで、ストレスなど精神的な症状に用いることもあります。

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恋する季節・ヨシガモ

2021-02-03 | 植物&動物

先日の北印旛沼です。

ヨシガモたちが、メスをめぐって殺気立っています

美しい鎌形の羽を見せつけてアピール。

一羽のメスに五羽も集まって。人気のメスっているんですね

まさに恋の鞘当てです

にらみ合うオスたち。この時期はより一層、美しくなるようです。

こちらはオナガガモの大群。

カモたちの恋の季節。

パートナーを見つけると、遠く北へ飛んで子育てをします

 


内風・体の内を風が吹き荒れる症状・肝の養生

2021-02-02 | 春の養生法

風邪(ふうじゃ)には、外風に対して内風があります。

多くは五行の「肝」に由来し、肝の季節の春に多くなる症状です。

肝の陰血が不足していると、例えれば、潤い不足で空焚き状態をおこしやすく、急な気温上昇や強風などが引き金となり体内から風が舞い上がるが如くにかき乱されるのです。

その主な症状は、イライラや不眠、めまい、痙攣性の症状、かゆみや蕁麻疹などです。

肝鬱、肝陽上亢、肝風内動、血虚風燥などといった言葉があります

まず肝の消耗を防ぐ養生をします。

疲労やストレス、睡眠不足、目の使い過ぎで血虚を助長したり、お酒の飲み過ぎなどで肝を痛めつけてはいけません

血虚の人は積極的に漢方薬で補血しておきましょう。

 

「肝は血を蔵し、疏泄を主る(つかさどる)」

疏泄とは「気のめぐり」がスムーズであること。

肝の色は青(緑)ですから、緑のものを種類多く味わうことです。

春の若い緑の持つ独特の香りや苦みが気をめぐらせ、脳をスッキリさせ興奮をさましてくれます

コツは朝。

朝食時に良い香りの野菜を食べたりハーブティーや漢方薬を飲むと、一日を穏やかに過ごせるでしょう

コロナストレスの中、香りや苦みや酸味をうまく取り入れて、気のめぐりを改善しておきましょう

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