Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

ブラウザの和訳機能

2024年03月28日 | AI・機械学習
この半年で、一緒に研究をしている若者3人に同じことを言った。
「投稿規定を読むときは、和訳機能を使わずに英語のまま読んだ方がいいよ。」

典型例はこれ。
Critical Careのcorrespondenceの投稿規定
"Correspondence articles should be a maximum of 800 words with no more than 5 references. They can include a Table or a Figure. Abstracts and keywords are not required for this article type."
これをSafariの和訳機能で和訳すると、
「通信記事は、5つ以下の参照で最大800語でなければなりません。テーブルまたは図を含めることができます。この記事タイプには、要約とキーワードは必要ありません。」
となる。そもそも日本語がイマイチなだけでなく、これだと図表をいくつまで載せられるか分からない。答えは"a Table or a Figure"だからどちらか一つ。

同じ文章をDeepLに入れても、
「表または図を含むことができる」
ChatGPTで和訳しても、
「表または図を含めることができます」
なので、現状でのAI和訳の限界を感じる。まあ普通は冠詞は訳さないもんね。

これは簡単な例だけど、やはりニュアンス的なものは訳すのが難しいから、読める言語はそのまま読んだ方がいい。英語のウェブサイトを読むときは、僕は和訳ボタンを押したくなるのをグッと堪えて英語で読むようにしている。読めなくなっちゃうと悲しいから。
少なくとも、正確性が要求されるときは和訳せず原文で読みましょう。

と思ったら。
なんとGemini (無料版)もClaude 3 (無料版)も、
「表または図を1つ含めることができます。」
と訳した。
きっとすぐにChatGPTもSafariもちゃんと訳せるようになるに違いない。

もう無理して英語読むのやめようかしら。。。
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