先月、ボーッと読んだ一力さん(^^;
「五二屋傳蔵」 山本一力 朝日新聞出版 2013.3.30
「五」足す「二」で「しち」。
「五二屋(ぐにや)」とは質屋のこと。
江戸の庶民になくてはならない商売だった質屋。
黒船来航に揺れる江戸の質屋・伊勢屋を訪れるのは、本当に金に困った客、盗品を持ち込む輩、そして襲撃を企む盗賊……。
質屋の主・傳蔵と、その蔵を狙う盗賊との攻防をめぐる人情話。
深川を舞台にした一力さんのお話は、札差し、料理屋、お菓子屋などがお馴染みで、スーッと入り込んでいける。
ふんわりと心地好い。
「まいない節」 山本一力 PHP研究所 2014.3.24
献残屋・寺田屋の手代、佐吉は得意先である浦賀奉行所の役人が抜け荷の片棒を担いでいることを知る。
いつもながら、肝の座った男たちの矜持と心意気を描く。