「鳥海山の空の上から」 三輪裕子 小峰書店 2014.11.23
久しぶりの再読。
おおぎやなぎさんがきっかけで、ちょいと児童文学。
そういえば、
寝台特急がどんどん廃止されているなぁ。
なんて、些末なことが印象に残った(笑)
「窓」 小手鞠るい 小学館 2020.2.9
ある日、窓香の元にオレンジ色の大型封筒が届いた。
外国人から……
中に入っていたのは、一冊の美しいノートだった。
ひとりの女性である母の生き方を知ることで、窓香の世界が広がる。
世界をみる鋭い視線、まわりの人々をみる温かい視線、自分をみつめる厳しい視線。
目を開き、こころを開き、想像することの大切さ。
すべてが同じものなんだ。
P55 母のノートからーー
「やりたいことや、なりたいものがあるのに、努力しない人は、うそつきであり、裏切り者であり、卑怯者」なんだそうです。
私は卑怯者にはなりたくないと思った。
自分で自分の人生を裏切りたくなかった。
そうしていつしか、「できるかもしれない」は「やらなくてはならない」にかわっていった。
P172 『イラクの小さな橋を渡って』より
ミサイルを発射する側は決して結果を考えない。かれら軍人たちはその情景を想像してはいけないと教えられている。ここ二十年で軍事技術は大きく変わったが、人工衛星による偵察やコンピュータ制御以上に大きく戦争を変えたのは、相手を見ることなく、つまりまったく罪悪感なく、人を殺す技術の発達ではないか。