「ジャンプして、雪をつかめ!」 おおぎやなぎちか 新日本出版社 2020.11.15
図書館の平台に置いてあって、
久々の おおぎやなぎちか さんの作品。
再読かも……
離婚した母とともに、東京から青森に。
寒くて雪に押し潰されそうな冬、
古いだけでなく、ぽっとんトイレにげっそり。
みんなが顔見知りで、プライバシーなんてなさそう。
暗い中でも歯をくいしばって歩くしかない。
でも、ちゃんと
明るいところに出られる。
「ジャンプして、雪をつかめ!」 おおぎやなぎちか 新日本出版社 2020.11.15
図書館の平台に置いてあって、
久々の おおぎやなぎちか さんの作品。
再読かも……
離婚した母とともに、東京から青森に。
寒くて雪に押し潰されそうな冬、
古いだけでなく、ぽっとんトイレにげっそり。
みんなが顔見知りで、プライバシーなんてなさそう。
暗い中でも歯をくいしばって歩くしかない。
でも、ちゃんと
明るいところに出られる。
「広重ぶるう」 梶よう子 新潮社 2022.5.30
武家に生まれた歌川広重は浮世絵師を志す。
しかし、彼が描く美人画は「色気がない」、役者絵は「似ていない」と酷評ばかり。
葛飾北斎と歌川国貞が人気を博するなか、鳴かず飛ばずの貧乏暮らしに甘んじていた広重だか、ある日舶来の高価な顔料「ベロ藍」に出会いーー。
描きたいんだよ、江戸の、あの本物の青を。
そうか、「ぶるう」は blue だったのか。
当初、「奮う」が頭に浮かんでたw
伯林(ベルリン)の藍だからベロ藍。
北斎も用いた「藍」だ。
巧みな刷りと一体化しての blue 。
本物の浮世絵をまた観たくなった。
「ウクライナにいたら戦争が始まった」 松岡圭祐 KADOKAWA 2022.8.3
2022年2月、キエフ郊外ーー
父の赴任先で3ヶ月弱暮らすため、母と妹と共にウクライナに向かった高校・琉唯。
戦争なんて遠い世界の話だと思っていたのにーー
レベル4の段階で帰国のはずが、妹がコロナ陽性となり自宅待機。
間もなく爆撃の真っ只中を逃げまどうことになった。
爆撃の凄まじさ、被害の残虐さの描写が真に迫っている。
ラスト、日本の外交官の白々しさに、如何にもと妙に納得。