ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「ジャンプして、雪をつかめ!」

2023-01-17 14:11:51 | 

 

「ジャンプして、雪をつかめ!」 おおぎやなぎちか 新日本出版社 2020.11.15

 

図書館の平台に置いてあって、

久々の おおぎやなぎちか さんの作品。

再読かも……

 

離婚した母とともに、東京から青森に。

寒くて雪に押し潰されそうな冬、

古いだけでなく、ぽっとんトイレにげっそり。

みんなが顔見知りで、プライバシーなんてなさそう。

 

暗い中でも歯をくいしばって歩くしかない。

でも、ちゃんと

明るいところに出られる。

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「広重ぶるう」

2023-01-10 23:12:44 | 

 

「広重ぶるう」 梶よう子 新潮社 2022.5.30

 

武家に生まれた歌川広重は浮世絵師を志す。

しかし、彼が描く美人画は「色気がない」、役者絵は「似ていない」と酷評ばかり。

葛飾北斎と歌川国貞が人気を博するなか、鳴かず飛ばずの貧乏暮らしに甘んじていた広重だか、ある日舶来の高価な顔料「ベロ藍」に出会いーー。

描きたいんだよ、江戸の、あの本物の青を。

 

そうか、「ぶるう」は  blue  だったのか。

当初、「奮う」が頭に浮かんでたw

 

伯林(ベルリン)の藍だからベロ藍。

北斎も用いた「藍」だ。

巧みな刷りと一体化しての blue 。

本物の浮世絵をまた観たくなった。

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「ウクライナにいたら戦争が始まった」

2023-01-10 01:51:31 | 

 

「ウクライナにいたら戦争が始まった」 松岡圭祐 KADOKAWA 2022.8.3

 

2022年2月、キエフ郊外ーー

父の赴任先で3ヶ月弱暮らすため、母と妹と共にウクライナに向かった高校・琉唯。

戦争なんて遠い世界の話だと思っていたのにーー

 

レベル4の段階で帰国のはずが、妹がコロナ陽性となり自宅待機。

間もなく爆撃の真っ只中を逃げまどうことになった。

 

爆撃の凄まじさ、被害の残虐さの描写が真に迫っている。

ラスト、日本の外交官の白々しさに、如何にもと妙に納得。

 

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