ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「傲慢と善良」

2020-03-31 22:15:27 | 

 

「傲慢と善良」 辻村深月 朝日新聞出版 2019.3.30

 

婚約者が忽然と姿を消した。

その居場所を探すため、西澤架(かける)は、

彼女の「過去」と向き合うことになる。

 

進学、就職、恋愛、友情、結婚、家族……

あらゆる選択を決断してきたのは、本当に「私自身」なのだろうかーー。

 

帯に、圧倒的な"恋愛"小説、とあるが、

それはどうかなぁ……。

 

結婚相談所の小野里の言葉にイチイチ納得。

 

「婚活でうまくいかない時、自分を傷つけない理由を用意してきおくのは大事なことなんですよ」

「自分が個性的で中味がありすぎるから引かれてしまったとか、資産家であるがゆえに、家の苦労が多そうだと敬遠されたとか、あるいは自分が女性なのに高学歴だから男性の側がきおくれしてしまった、とか」

「資産家であることも、個性的であることも、美人であることも、本当は悪いことではないはずなのに、婚活がうまくいかない理由を、そういう、本来は自分の長所であるはずの部分を相手が理解しないせいだと考えると、自分が傷つけなくてすみますよね」

 

「(婚活が)うまくいくのは、自分が欲しいものごちゃんとわかっている人です。自分の生活を今後こうさしていきたいかが見えている人。ビジョンのある人」

「何も考えないまま結婚して、出産して、それでいのではないか、と私は思います」

 

「現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするんです」

「現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、一人一人が自分の価値観に重きを置きすぎていて、皆さん傲慢です。その一方で、ぜに生きているひとほど、親の言い付けを守り、誰かにきめてもらうことが多すぎて、"自分がない"ということになってしまう」

「その善良さは、過ぎれば、世間知らずとか、無知ということになるかもしれないですね」

 

「皆さん、ご自分につけていらっしゃる値段は相当お高いですよ。ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにして見る、皆さんご自身の自己評価額なんです」

 

フムフム、なるほど。

 

真実の親の言葉に、架は思う。

 

 この人たちはーー世界が完結しているのだ。

 自分の目に見える範囲にある情報がすべてで、その情報同士をつなぎあわせることには一生懸命だけど、そこの外に別の価値観や世界があることには気づかないし、興味もない。

 

真実の母は、その価値観のもと、

「親なんだから心配して当然だし、それが愛情であり、親の使命だって本気で信じてる」

のだ。

 

って、甘えや依存に繋がりかねないと思う。

 

読み終えて……

軽いような重いような、モヤモヤ、フゥ~ン、という感じ。

 

 

 

 

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春の恵み😋

2020-03-28 21:32:11 | 日記

 

 

蕗の薹もアザミもとっくに出てるけど、

私にとって最初の春の恵みは、なんなって笹タケノコ♪

 

今年はこれまでになく開花が早い。

ならば、山の幸も早いはず!

 

ということで、全く不要不急ではないけれど(笑)

例年二番目に見回る場所に行ってみた。

一握りGET!

十分満足したので、一番早いと思われる場所はスルー。

 

早速皮を剥いて、

 

 

今が旬のワカメも入れて若竹汁に。

 

旬を頂いた。

し・あ・わ・せ  \(^^)/

 

 

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先が見えない…

2020-03-27 22:48:09 | 日記

 

数日前、道の駅の温泉に行った。

 

ここには数ヶ月ぶり。

いつも賑わっているところで、

この日も、駐車場には隙間ないくらい車が停まっていたけど、

お風呂は閑散。

意識しなくても、他者と2mくらい離れていられる。

 

商売あがったり、だろうが仕方ない。

 

経済の先行きは不安だけど、

世界中で日々感染が拡大している現状では、

如何に拡げないかが、最優先。

 

今日現在で、アメリカの感染者数が中国やスペインを超えた。

それはそれとして、中国が一気に減少したのは疑問。

発表してないだけではないだろうか……。

 

南半球も不安。

アフリカや南米は医療が行き届いていないと思うし。

 

ロックダウンしても増える感染者、

間に合わない医療……

 

日本の行政は "自粛" としか言わない。

というか、法律上、それ以上の規制が難しいらしい。

 

しっかり危機感をもって、なんとか乗りきらないと。

 

 

 

 

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「てしごと」

2020-03-26 23:39:06 | 

 

「てしごと おんな職人日乗」 あさのあつこ他 徳間書店 2020.1.31

 

江戸の世で、仕事に生きる女たち。

 

春雀二羽      澤田瞳子

 真葛……京都の幕府直轄御薬園で働く女薬師

藍の襷       志川節子

 沙奈……亡き母の仕込みを継ぐ色酢の麹造り職人

掌中ノ天      奥山景布子

 おりん……木肌の魅力に惹かれ根付け職人に弟子入り

姉妹茶屋      西條奈加

 蕗……妹と峠の茶屋を切り盛りするそば打ち職人

浮かれの蝶     小松エメル

 市古……その身に霊を降ろす「口寄せ」を使う巫女

おもみいたします  あさのあつこ

 梅……身体のみならず心の凝りもときほぐす揉み屋

 

沙奈は言う。

「ほんの幾ばくかでも、仕合わせな思い出があれば、人は前を向くことができるんだって、わたし、おっ母さんに教わったのよ」

 

 

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「本好きの下剋上 第四部Ⅷ」

2020-03-21 22:39:05 | 

 

「本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部 貴族院の自称図書委員Ⅷ」

香月美夜 TOブックス 2019.10.1

 

「貴族院の自称図書委員Ⅸ」の前にアップしてたつもりだった(^^;

 

=================

 

新刊が分かった時点で図書館にリクエストしたのだけれど、

手元に来るまで結構時間がかかった。

自宅に本を増やす気はないので、毎度、作者には申し訳ない(^^;

 

この回は、ローゼマインが貴族院二年生を終えたところから、

フェルディナンドのアーレンスバッハ婿入りが決まったあたりまで。

Webの423~442話。

 

たま~にWeb版と比べてみるのだが、

その都度、しっかり推敲し直されているのが分かる。

 

と、まあ、

メモだから、こんな感じ (笑)

 

 

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