ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「家族じまい」

2021-05-12 23:05:42 | 

 

読んでメモってたのは2020年11月。

 

 

「家族じまい」 桜木紫乃 集英社 2020.6.10

 

親の終活、二世帯同居、老々介護ーー。

大人の諦観かぁ……

 

認知症の母と、歳を重ても横暴な父。

両親の老いに姉妹は戸惑い、それぞれのおっととの仲も揺れる。

 

P54

ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、またふたりに戻る。そして、最後はひとりになって記憶も散り、家族としての役割を終える。人の世は伸びては縮む蛇腹のようだ。

 

P10

飄々としている男の、プライドに関わる諍いを避け続けているがゆえの二十五年なのだ。

夫婦ゆえに、笑い話で済まないこともある。

 

P29

その場に立ち止まって踏ん張る、ということをしてこなかった体は思いのほか軽かった。

「やらなかったことと、出来なかったことって、同じことでもずいぶん違うなあって、いま思った」

 

 

コメント
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