ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「あのメニューが生まれた店」「秘闘」「隠密」

2014-02-28 14:57:07 | 
「あのメニューが生まれた店」  菊地武顕  平凡社  2013.11.13

 市立図書館になくて、県立図書館から回ってきた。

 持っていて、時々眺めるだけで楽しくなる。

 もう、これは羅列するっきゃない。
 
 知ってたのは、木村屋のあんぱん・ジャムパン、玉ひでの親子丼、
 仙台・牛タンの太助、同じく仙台・冷やし中華の龍亭、札幌味噌ラーメンの三平くらい。
 
 ハヤシライス(日本橋・丸善)、すき焼き(横浜・大田なわのれん)、あんぱん・ジャムパンから、
 テリヤキバーガー、スープカレー、タコライスまで、古い順に並んでいる。
 
 どれもこれも、食べてみたい♪


「秘闘」  上田秀人  講談社文庫  2010.6.15

 奥右筆第6弾。

 立花家の一人娘瑞紀にもたらされた格違いの婿取り話。
 糸を引くのは奥右筆組頭を手ごまにしたい松平定信か。
 苦悩しつつも併右衛門は、将軍継嗣最大の謎、家基急死事件の驚くべき真相に迫っていた。
 そして定信憎しの一橋治済は謀殺の命をついに冥府防人に下す。

 家基の死については、居眠り磐音ではじめて知った。
 謎の急死であることは間違いないから、色々に想像できる。
 剣客商売、磐音など、時代がかぶると、それぞれの展開がなお楽しい。

 御殿坊主についてマメ知識を得た。
  御殿坊主はどのような用事であっても、腰をかがめて小走りに行く。普段歩いているのに
  万一のことがあったときだけ奔っては、かかわりのない者にも異常を知らせてしまう。
  それを防ぐため。

 衛悟の師が語る言葉が良い。

 「あとのことを考えず、その場だけに固執するのを逃げと言わず、どう言えというのだ」
 「生き残ることはなにより大切だ。だがな、生き残ったあとのことも考えねば、意味がなくなる。
  人を護るというのは、まず、己が無事であって初めて成り立つのだ。身代わりに晋でもいいとか、
  己が攻撃を受ければ、助けられるなどというのは、傲慢の局地だ。それで助けられた者が、
  後々すがすがしく生きていけると思うか」
 「尊敬の念、愛情の想い、憐憫の情、そして金以上の打算。このうちのどれかがないと、
  命を凌駕するほどの思いは出ぬ」 


「隠密」  上田秀人   講談社文庫  2010.12.15

 奥右筆シリーズ第7作目。

 一族との縁組を断り、松平定信を敵に回した併右衛門。だが、愛娘瑞紀はなんと縁談相手の旗本家に
 さらわれてしまう。そして定信は将軍家斉の暗殺未遂事件の黒幕探しを併右衛門にあえて依頼する。
 併右衛門と衛悟に殺到する刺客たち。

 伊賀と甲賀、お庭番、公家など、話がどんどん展開していく。

 毎度ながら、衛悟の師の言葉が良い。
  
  「欲と妬心。この二つがなくならぬ限り、人は争う。争いとなれば、買ったものだけが、すべてを
   手にすることになる。敗者は命さえ許されぬ。そうならぬため、人は道具を編み出し、
   技を修めてきた。剣術もその一つでしかない」


 と、せっかく第7作まで読んだのだが・・・・
 図書館には、この続きがない。

 消耗の度合いが大きい文庫本を、図書館では滅多に購入しない。
 磐音シリーズなどが図書館にあったのは、寄贈されたから。
 このシリーズも同様で、寄贈された時点のものまでしかないわけだ。

 磐音シリーズについては、結局、個人的に揃えている(^^;
 奥右筆はどうしようかなぁ。
 とりあえず、ブックオフにでも行ってみるか。  
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北帰行

2014-02-27 16:37:42 | 日記
昨日、今日と暖かい。
このまま春になってくれれば・・・

今朝から、白鳥の声が何度も鳴り渡っている。
そろそろ北に帰る時季なのだなぁ。

冬の到来を告げ、
春の訪れを教えてくれる渡り鳥たち。

自然の営みに感服♪
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「継承」「簒奪」「日本はなぜ貧しい人が多いのか」

2014-02-26 20:55:27 | 
「継承」  上田秀人  講談社文庫  2009.6.12

 奥右筆シリーズ 4作目。

 将軍家斉の四男が急逝し、尾張徳川家は光景を失う。
 思惑渦巻く江戸城を震撼させたのは、神君家康の書付発見という駿府からの急報だった。
 真贋鑑定を命じられた立花併右衛門は衛悟の護衛も許されぬ覚悟の箱根超えに向かう。

 剣の師・大久保典膳が衛悟に与えた言葉

  「後悔を恐れるな。人の一生など後悔の連続じゃ。あのときこうしておればと、何度もほぞをかむ。
  それが人なのだ。ただ、動かずに待つことだけはやめよ。意思をもってことをなせ。
  流されるな。他人の言葉にしたがうな」
  「といいつつ、このようなことを申すのは矛盾しておるが……」
  「相手の思惑にはまらぬようにな」


「簒奪」  上田秀人  講談社文庫  2009.12.15

 奥右筆 5作目。

 権の魔に魅入られた者の業は深い。将軍家斉の父一橋治済(はるさだ)、執政から外れた松平定信、
 御三家の一角水戸徳川家。将軍位簒奪を狙う暗闘は熾烈を極める。


「日本はなぜ貧しい人が多いのか」 原田泰  新潮社  2009.9.20

 5年前の本なので、データがちょっと古い。

 格差、年金、少子高齢化、国際競争力・・・
 巷に流布している都合のよい真実は、すべて誤りである。

 ということを、データを並べて論じている。

 男女平等が「格差」を拡大させた
 日本は北欧より年金が充実している
 人口減少には農産物自由化が効果的
 高齢者より若者のほうが貯蓄好き
 日教組が強いと学力が低下するというのは事実無根

 など、並べられたデータ的には納得できるが、底が浅い感じ。
 詳しく読み込んだわけではないので、っていうか途中で飽きてきて、読み落としが多いだろうが、
 別の観点から、反論できるように思った。
 じゃぁどうする?というのには、ホンの少ししか触れてなかったようだし。
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「わたしはマララ」

2014-02-25 22:21:06 | 
「わたしはマララ」  マララ・ユスフザイ  クリスティーナ・ラム 学研  2013.12.17

 金原瑞人+西田佳子;訳

 パキスタン。女性の教育が禁止されている状況の中で、必死に勉強を続けながら日記を部ログに載せたり、
 マスコミのインタビューをうけたりしていた少女が、やがて世界の注目を集めるようになり、
 テロリストの襲撃を受け、瀕死の重傷を負う。その後、イギリスに運ばれ、奇跡的に命を取り止め、
 2013年7月12日、16歳の誕生日、ニューヨークの国連本部でスピーチをおこない、
 ノーベル平和賞の最年少候補に名前があがった。

 と、まとめられる少女。しかし、それだけではない素顔がある。故郷のスワートをこよなく愛し
 身内や友人・知人に囲まれた平和な生活をひたすら願う。

 「わたしは"タリバンに撃たれた少女"だとは思われたくない。"教育のために戦った少女"だと思われたい。
  そのために、わたしは人生をささげるつもりだ」

 ウソをついてバレたときに、父が言ったマハトマ・ガンディーの言葉に頷いた。

  間違いをおかす自由がなければ、自由には価値などない

 以下、抜粋。

 父は、ほとんどの人々が、意見があってもそれを口にしないことに、ひどく苛立っていた。
 父のポケットには、いつもマルティン・ニーメラーの詩集があった。ナチス政権下のドイツの人だ。

   まず共産党員が狙われた。
   わたしは黙っていた。わたしは共産党員ではないから。
   次に社会主義者が狙われた。
   わたしは黙っていた。わたしは社会主義者ではないから。
   次に労働組合員が狙われた。
   わたしは黙っていた。わたしは労働組合員ではないから。
   次にユダヤ人が狙われた。
   わたしは黙っていた。わたしはユダヤ人ではないから。
   次にカトリック教徒が狙われた。
   わたしは黙っていた。わたしはカトリック教徒ではないから。
   次にわたしが狙われた。
   わたしのために声をあげてくれる人は、ひとりも残っていなかった。

 そのとおりだ。黙っているだけでは、なにも変わらない。

 パキスタンの女性が自立したいという思いを口にすれば、父親や兄弟や夫に従うのがいやなんだ、
 と受け取られてしまう。そういう意味ではないのに。自分のことは自分で決めて生きていきたいだけなのに。
 コーランのどこにも、女は男に依存するべきだ、なんて書かれていない。すべての女は男のいうことを
 きくべきだ、なんて神様がいったこともない。

 
 マララ基金があるという。
 教育を受ける大切さを、しみじみと思う反面、北朝鮮やタリバンのように
 偏りすぎる教育の怖さも考える。

マララの父は、貧しさから這い上がり、学校を経営していた。
様々な圧力に屈することなく、正しいと思う道を進。
母は文字も読めないが、本来のイスラム教の教えに従って
訪れる人を拒まず、夫の良きサポートをする。

当然、そんな両親の在り方が、マララの考え方の礎になっている。
親が子どもに与える影響についても、考えさせられた。
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もったいない

2014-02-24 23:09:33 | 日記
三月三日まで、あと少し…
この期に及んで折り雛を作成中(^^;

紙を切り揃える準備は早かった。
結構リキを入れて、15㎝角と11㎝角の紙をそれぞれ百枚以上、1月に作ったのだ。

女雛は六枚、男雛は五枚、顔や髪、上着・中着・袴を組み合わせる。
大小各々7組くらい、すぐに折れるよう、色目を合わせて重ねておいた。

ところが何と、男雛の上着用の一辺が1㎝足りないのを2枚発見!
短い辺に合わせるしかない。
釣り合うように女雛も一回り小さくしなくては。

友禅和紙の折り紙で、このお雛様に合う模様を見たことがない。
なので大きな和紙から、違った大きさの正方形を如何に効率よく切り揃えるか、
かなり真剣に考えて作業してたはずだけどなぁ…

まあ、ポカは毎度のことだし、今さらしょうがないけど、
たかが1㎝、されど1㎝、
つくづく勿体ない!
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