ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「終わりなき夜に生れつく」「夜の底は柔らかな幻 上・下」

2017-04-30 22:10:14 | 

 

「終わりなき夜に生れつく」   恩田陸     文藝春秋   2017.2.25

 

「在色者」、

つまり特殊能力を持つ者がいて、

そうでない者とのあいだに、

歴史的に複雑な対立の経緯がある世界。

 

特に在色者が多いらしい「途鎖」は

日本の中にありながら

独立国のようになっているらしい。

 

読み進むうち、どうも、

これは、他の作品も絡んでるはずと気づいた。

改めて帯を見ると、

 

「夜の底は柔らかな幻」で凄絶な殺し合いを

演じた男たちの過去が今、明らかになる。

 

強力な特殊能力を持って生まれ、

少年期を共に過ごした三人の【在色者】。

彼らは別々の道を歩み、

やがて途鎖の山中で再会する。

ひとりは傭兵、

ひとりは入国管理官、

そしてもう一人は稀代の犯罪者となって。

 

と、ある。

 

この作品の最後の方に出てくる神山は、

のちに何件もの大規模テロ事件を起こし、

犯罪者たちの王として君臨するらしい。

 

引き続き、読んでみよう。

 

 

ということで、

 

 

「夜の底は柔らかな幻  上・下」  恩田陸   

  文藝春秋    2013.1.15

 

まずは、上巻の帯から。

 

【途鎖国】日本から切り離され、犯罪者が多く逃げ込む治外法権の地。密入国は重罪。

【闇月】先祖を弔うため、多くの人が山へ入る時期。運が良ければ死者に出会えるという。

【在色者】「イロ」という特殊能力を持つもの。途鎖国に生まれ育つ人間に、多く現れる。

 

特殊能力を持つ【在色者】たちが、【途鎖国】の山深くに集まる【闇月】。

殺戮の風が、次第に暴れ始めるーー。

 

そして、下巻の帯には、

 

【ソク】途鎖の山に潜む犯罪者たちの頂点に君臨するもの。莫大な富と権力を持つ。

【フチ】山の奥に広がる禁足の地。深く昏い湖の岸辺にあり、ソクの居場所とされる。

【ホトケ】?????

 

目前に迫った暗黒の世界【フチ】。

そこで待つ【ソク】の正体は?

ここでは何が起きているのか。

 

 

読み終えても、何だかよくわからない(^^;

難解なSFを読んだ後のような感じ……。

でも、惹き込まれた。

頭の中の世界は、自由自在だ。

 

 

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「この嘘がばれないうちに」

2017-04-29 14:28:07 | 

 

「この嘘がばれないうちに」   川口俊和    

 サンマーク出版    2017.3.10

 

「コーヒーが冷めないうちに」の続編。

 

「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」

不思議な喫茶店フニクリフニクラにやってきた、

4人の男たち。

どうしても過去に戻りたい彼らの

口には出せない本当の願いとは……?

 

愛する人を想う気持ちが生み出した、

不器用でやさしい4つの「嘘」

 

  もし、妹の死がきっかけで私が不幸になったら、妹は私を不幸にするために死んだことになるでしょ?    だから、私は不幸になんかならない。絶対、幸せになってみせる。そう誓ったの。私の幸せは、妹の生きていた証だから……。

 

  君がこれから幸せになれば、その子は君を幸せにするために七十日という命を使ったことになるんだ。そのとき、その命には意味が生まれる。その子が命を授かった意味を作るのは君なんだよ。だから、君は絶対に幸せにならないといけないんだ。それを一番望んでいるのは、その子なんだよ……。

 

 

あの時こうしていれば……

もっと出来ることがあったはず……

誰しも抱える悔恨の想いを 

やわらかく解きほぐしてくれる。

 

 

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春も 花火♪

2017-04-28 20:42:35 | 日記

 

花火の街、大曲。

 

国際花火シンポジウムとやらが開催されて、

25、27、28、29日の4日間、

夜毎、花火が打ち上げられる。

 

空模様を眺めつつ、27日に行ってきた。

この日の国際花火はスペイン。

 

夏の大混雑が念頭にあって、

随分と早く着いたのだが……

会場近くの道路に警備員が立っているだけで、

拍子抜け。


とりあえず、会場を下見した。

桜が満開だ♪

風が強くて寒く、車中でしばし花見。


一番近そうな駐車場に行った。

おお!  各地のナンバーがズラリ。

どうにか停められて、ひと安心。


人出は大したことがないらしいと聞いた。

街歩きする気にもならず、図書館に。

 

防寒支度して会場に向かった。

まずは持参した椅子を置いて、場所を確保。

腹拵えを済ませたとき、

なんと、想定外の通り雨!

幸い、テントの片隅に入ることができて、

ずぶ濡れにならずにすんだ。

 

いよいよ、オープニング♪

見とれるばかりで、

タイミング良く写真を撮るのは難しい。

 

 

 

これでもか!というくらい華やか。

風が強くて幸い、煙の流れも速やかだ。

 

   

 

         

 

 

素晴らしい迫力。

音の響きも良い。

 

 

 

 

スペインの花火は、音楽とのコラボが見事で、

こちらの岸辺で打ち上げられた、

ピアノの鍵盤を思わせる花火が印象的だった。

 

そして、フィナーレ。

 

     

 

              

 

これでもか!

と、圧倒的な光と音!

 

一時間足らずで終了。

もっともっと観たいけど、

冷えきった身体には丁度いいタイミング、

だったかも。

 

 

 

 

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「男が働かない、いいじゃないか!」

2017-04-26 21:51:11 | 

 

「男が働かない、いいじゃないか!」  田中俊之

  講談社    2016.3.17

 

なるほど、男性学か!

男性が男性であるからこそ抱えてしまう悩みや葛藤に着目する学問で、

「性別にとらわれない多様な生き方」の実現

という、女性学と共通の目的がある。

 

政治や経済のように、いかにして社会を構想していくかということと同じくらいに、一人ひとりがどのように生きるかは重要な問題。

人生の中で、どちらにも目配りをする必要があり、優劣がつけられるような問題ではない。

男性学的な観点からすれば、政治や経済といった「大きな」議題にばかりかまけて、自分自身の問題を直視できない男性がたくさんいることが問題。

 

弱音を吐いてはいけないと考える男性たちの思考と弱音を吐かせないようにする社会の仕組みは、互いに影響しあって成立している。

 

自分が何を伝えたいかだけを考えていてはダメ。

相手が自分の言葉をどのように理解したかを意識して、初めてよい関係が築ける。

受け手の存在という基本原則を押さえるべし。

 

実際に社会に問題が生じている場合でも、

それが現状だからという理由だけで、人は

社会のその状態を「正しい」と考えてしまう

傾向がある。

多くの人が現状維持を望み、

「いまのままの社会」でいいと考えている限り、

社会は換わらない。

 

 

この本の意図通り、

若い男性に、読んでほしい。

「いまの常識」にとらわれないで、

自分を見つめ、生き方を考える

きっかけになってほしいと、思う。

 

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鳥海山麓

2017-04-25 21:53:11 | 日記

 

今年初(確かw)、鳥海山麓に。

今現在、鋭意除雪中で、

五号目に行けるのは、GW直前のはず。

 

馬に乗りたかったけど、諸事情あってパス。

乗ってた人が羨ましい。

 

      

 

しばらく振りに、奈曽の白滝。

雪融けの時期だから、

これまで見た中で一番水量があったような……。

虹が嬉しい♪

 

         

 

雲に隠れていた鳥海山が姿を見せた♪

 

 

ここまで来たら、伏流水の元滝に。

いつ来ても清々しい。

 

         

 

  

 

 

 

笹タケノコも採れたし (笑)

充実の一日だった。

 

 

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