ま、いいか

日々の徒然を思いつくままに。

「風よ あらしよ」

2021-03-31 20:15:59 | 

 

「風よ あらしよ」 村山由佳 集英社 2020.9.30

 

明治・大正を駆け抜けた伊藤野枝。

28年の生涯で三度〈結婚〉、7人の子を産んだ。

 

親や親類に仕組まれた最初の結婚からすぐに逃れ、

教師として出会った辻潤と再婚。

子も成したが、妻と恋人がいる大杉栄と結ばれる。

 

平塚らいてうの『青踏』、

大杉の恋人で、やがて大杉を刺した神近市子、

政治家で、内務大臣、東京市長などを歴任した後藤新平、

数多いる無政府主義者の中でも最も目立つ大杉の排除が悲願であるらしい正力松太郎、

さりげなく援助してくれた有島武郎、

賛意を示してくれた高村光太郎、

関東大震災後、大杉・野枝らを捕縛した甘糟正彦大尉

など、

名前のみ知っている歴史上の人物がゾロゾロ。

 

大杉の持論

一、お互いに経済上独立すること。

一、同棲しないで別居の生活を送ること。

一、お互いの自由(性的のすらも)を尊重すること

けして好色な気持ちではない、真の目的は習俗打破にある。

云々……

 

男にばかり都合のいい勝手でお粗末な理屈だと思いながら、言い返せない市子ーー

そして、逢えずにいる間じゅう自分に言い聞かせる。

 

愛してもかまわないが、必要以上に多くを求めてはいけない。二人でいる間は互いのことだけを考え、そのかわり離れている時には相手の自由意思を尊重する。正式な入籍が永続的なものとは限らないし、固く誓い合った愛情ですら醒めない保証はないのだ。今この時を一緒に過ごせて、互いを必要としていられるならそれだけで充分ではないかーー。

 

と。

 

セツナイなぁ。

惹かれる気持ちに理屈は敵わない、、、

 

それにしても野枝と栄の熱は凄まじい。

熱い!

 

因みに幸徳秋水が捕まった事件=大逆事件と思っていたが、

今は、幸徳事件となっているような……。

 

 

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まんさくの花

2021-03-25 00:35:07 | 日記

 

 

3月半ば、

春を告げる花が咲いていた。

 

雪解けも間近ーー

 

 

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「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

2021-03-23 11:56:12 | 

 

「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」 東野圭吾 光文社 2020.11.30

 

殆どの人が訪れたことのない平凡で小さな町。

寂れた観光地。

ようやく射した希望の光をコロナが奪い、

さらに殺人事件が……。

 

マジシャンが謎を解く。

ザッツ、エンターテイメント!って感じ。

 

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「去年の雪」

2021-03-15 21:08:42 | 

 

「去年(こぞ)の雪」 江國香織 KADOKAWA 2020.2.28

 

数ページでシーンが変わる、登場人物が変わる。

それぞれが繋がっているような、そうでないような……

 

100人を超える登場人物の日常が、自由自在に時空を往還する。

生と死が混在する。

 

ささやかであると同時に

壮大な、生と死と人生の物語。

  ーー帯よりーー

 

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「クスノキの番人」

2021-03-12 11:41:28 | 

 

「クスノキの番人」 東野圭吾 実業之日本社 2020.3.25

 

リクエストするのが遅くて、ようやく順番が回ってきた。

一気読み!

 

生まれた時から父はなく、懸命に働いて育ててくれた母は早くに亡くなり、身内と言えば祖母のみ。

本人の甘さと不運?続きで仕事は長続きせず、ついに警察沙汰になったとき、

祖母の身内から声がかかった。

 

新しい仕事は "クスノキの番人" 。

 

東野さんの世界に浸った…

 

 

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