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コスタリカの典型的な朝食

2014-03-06 10:45:39 | コスタリカ
 コスタリカの典型的な朝食といえば、gallo pinto(ガジョ・ピント、「まだらの雄鶏」の意)である。これに、オレンジジュース(田舎では庭のオレンジの搾りたて)とコーヒーとパン、さらに牛乳があれば完璧である。
 ガジョ・ピントとは何かというと、見た目は赤飯のようなものである。もちろん、コスタリカにはもち米はない。また、ご飯の炊き方もちょっと違う。少量の塩と油が混ざっている。米はインディカ米(タイ米のようなもの)である。
 コスタリカでは、パンも食べるし、トルティーヤ(tortilla、コスタリカでは「トルティージャ」と発音するのが一般的だった)も食べるが、米のごはんもよく食べる。デザートに arroz con leche (牛乳入りごはん)が出ることもある。デザートなので、当然砂糖を入れて甘くしてある。たいてい、シナモン(canela)や干しブドウ(pasas)も入っている。これが苦手という日本人もいたが、日本にもおはぎがあるのと同じだろう。筆者は何の違和感もなくよく食べた。
 さて、ガジョ・ピントには豆(frijoles、フリホーレス)が入っているので、たんぱく質も十分摂取できるが、この上に目玉焼きをのせて食べるともっとおいしい。最初は特においしいとも思わず、可もなく不可もなくという感じだったが、だんだんおいしく感じられるようになった。
 ちなみに、日本では豆は甘く煮るのが普通かと思うが、コスタリカでは、豆は甘くないのが普通である。フリホーレスを煮ると、一見ぜんざいのようだが、日本人は最初はつい甘いものかと思ってしまう。それが塩味なものだから、「何だ、これは」となってしまうのだが、そのうち慣れてしまった。
 gallo pinto という名前をはじめて聞いたときは、鶏肉が入っているものとばかり思った。鶏肉は一般的に pollo(ポージョ)というのだが、これは chicken に相当する。gallo は「雄鶏」、gallina(ガジーナ)が「雌鳥」である。最初、特においしいと思わなかったのも、鶏肉入りを期待していたからかもしれない。何で、鶏肉が入っていないのに、こんな名前になっているのかはよくわからない。

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