今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

自宅周辺のタツナミソウ点検       2016.06.05.(1)

2016-06-12 22:16:16 | 山、花、山野草




 土曜日、帰宅後、TMさんから山で観たテンナンショウはヒロハテンナンショウ、タツナミソウはヤマタツナミソウで間違いないという鑑定結果が届いた。

 ヤマタツナミソウを見つけた時に、僕がそんな花は自宅近くに沢山咲いているとからかったのだが、そんな筈はないと言われてしまった。翌、日曜日は晴れていたので、暑くならないうちに自宅周辺のタツナミソウを観察すること、それから、そろそろ咲いているはずの湿地近くのトキソウとヤマトキソウを確認して、あとはダラダラ過ごす予定にしていた。

 以前に中型のタツナミソウを観た辺りに10時頃に到着。ウロウロするがタツナミソウは咲いていない。しかし、意外な場所にソクシンランが沢山咲いていることに気が付いた。







ソクシンラン



 周辺を探して歩くとようやく発見。TMさんの言っていたチェックポイントの写真は・・・・



   

   

花穂の長さ、柄と花の角度、柄の開出毛などから、イガタツナミソウの可能性が高い。


 その場所の国道を隔てて反対側に咲いていたタツナミソウは・・・・






   

これも、イガタツナミソウ。


 結局、午後も周辺を歩き回ることになって、湿気の多い水路の脇で見かけたタツナミソウの写真。


   

   

TMさんの鑑定では、葉の大きさが1.5cm以上であればイガタツナミソウ、以下であればコバノタツナミソウとのことで、これもイガタツナミソウということになった。花色が白っぽいのは変異の範囲内か。


 水路から池の土手に上がる斜面で見つけたタツナミソウは・・・・


   

これもイガタツナミソウだな・・・・


 番外


   

大きさの割に花を付けておらず、タツナミソウにしては違和感があったのだが、よくよく見ると葉柄に翼がありタツナミソウでは無かった。この辺りには秋にヤマハッカが咲くことを思い出した。


 トウゴクシソバタツナミソウ、コバノタツナミソウは別の場所で確認しているが、それ以外はイガタツナミソウが意外に多いことが分かった、なんちゃって。あ、トキソウ、ヤマトキソウについてはまた。  


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ヤマアジサイが咲き始めている      2016.06.04.(4)

2016-06-11 21:40:37 | 山、花、山野草




 林道を歩いてくる途中、沢が流れ落ちる辺りにヤマアジサイが咲いているのに気が付いた。最初に目についたのは水色のヤマアジサイ。

 5m程離れた崖の上に白花も。









白いヤマアジサイはあまり目にしないけど・・・。





ピンクのヤマアジサイもその近くに。ピンク色は白馬の辺りで一度、観たことがある・・・。


 
 狭い範囲で3色のヤマアジサイが揃うというのは珍しいことかもしれない。

 2週間前に花盛りだったツルアジサイはそろそろ終盤で・・・・








 その下の岩壁のクモキリソウは・・・・










        






ちょっと大きくなってつぼみが確認できる。明日、また様子を見に行くけれど、まだ咲いてはいないだろう。


 
 沢山の花をつけていたハンショウヅルは散ってしまっていて、小さかったつぼみは開くことを止めてしまったようだった。





辛うじて見つけた残り花。


 車まで辿り着いて帰路についた。ひょんなことから見つかったヤマタツナミソウのお陰で楽しい1日になった。








        

こっちも見頃だな・・・・ ^^;)。


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難所を越えて・・・・ 稀種、ヤマタツナミソウの群生      2016.06.04.(3)

2016-06-10 22:51:13 | 山、花、山野草




 急斜面を下りながら考えていた。下っている斜面は急だとは言っても、たかが知れている。問題は最後の山から林道に降りるところだ。登る時もずり落ちそうになるのを何とか攀じ登ってきたけれど、降りるときはゆっくり降りれば滑り落ちる可能性が高い。

 いつもは駆け下る感じだが、最近、山を歩いていないTMさんには厳しいだろう。考えた結果、雨が降った時に水が流れる枯れ沢を辿って下ることにした。このルートはジャケツイバラに覆われていていつもは避けていたのだが、今日はそのルートを選ぶしかないように思えた。

 尾根筋から検討をつけて枯れ沢に向かって下って行く。枯れ沢に降りてTMさんが来るのを待っていると、その手前に咲いていた水色の小さな花を見てTMさんが顔色を変えている。







    



 TMさんは最近はタツナミソウにのめり込んでいるらしい。兵庫県下で分布しているとされるタツナミソウの内でまだ見つけていない3種の中の一つ、ヤマタツナミソウに違いないというのだ。

 僕の目には、自宅近くに咲いているものと同じようにしか見えず、笑いながらそのまま林道に降りるルートを探していた。でも、三方をジャケツイバラに囲まれて撤退を余儀なくされてTMさんにも元の尾根に戻ろうと伝えた。TMさんは先に尾根筋に戻って行ったのだが、その先でまた嬌声を挙げている。どうやら、別のヤマタツナミソウの株を見つけたようだった。

 写真を撮り出したらしばらくは返事がないことは判っていたから、一人でルートを探して下ることにした。何とか林道に降りて歩いて行く。




ヤマボウシ



        

これはどっちだ?



イワガラミ



 TMさんを呼ぶが返事がない。何度か呼んでいると斜面を下るTMさんの姿をようやく見つけた。林道からではジャケツイバラを避けて沢筋を下るルートを指示できないので、結局、登ってきた急斜面に誘導するしかなかった。

 先回りして林道に降りる斜面を整えておいて、何とか無事に二人で林道に降りることができた。

 さて、林道を2人で歩いていると、また、TMさんがジャケツイバラの葉の下を見て歓声を上げている。












ヤマタツナミソウ


 
 この辺でTM氏のタツナミソウの同定のための写真の撮り方を教えて貰ったので書いておこう。



1.花の穂の真横からの写真を撮る

柄と花の角度が同定には大切



2.花を真正面から撮る




3.葉を上から大きく撮る




4.(おまけ)柄の毛の生え具合。密度、生える向きが重要。


1.から4.で、ヤマタツナミソウと同定できるらしい。タツナミ小僧の言う通り!絶滅危惧種ⅠA












 眼の前の花の写真を撮ることに夢中になっていたが、一段落して周囲を見回すと・・・・










ヤマタツナミソウは沢山、芽生えていた。これから育って花を咲かせるのだろう。


 TMさんはベニバナヤマシャクヤクの花が開いていなかったことなど忘れて大満足。林道を歩いて車に戻って行った。行きの道でも気が付いていたが、帰り道で写そうと思っていたもの。



ホタルブクロ




オカトラノオ







    
マタタビ


 車まではもう少し。



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日帰りで松本へ

2016-06-09 07:21:44 | その他
 5月23日、朝7時に家を出て近くの高速のICにあるバス停からバスに乗った。松本にある大学に仕事の打ち合わせに行かなければならない。

 バスは一時間半ほどで新大阪に到着。新幹線で名古屋へ、名古屋から中央線で松本へ。

 いつもは高速ばかりを走っているから、なかなか経路が理解できない。途中までは毎年、マツタケ採りに通っている谷を辿っているが、恵那の先で伊那谷から木曾谷に移ると理解した。伊那谷と木曾谷の間には3000m級の山が聳えているいるのだから・・・

 窓から景色を眺めながら昼過ぎに松本に着いた。松本で蕎麦を食べたくて車内で昼飯を食べるのを我慢してきたから、松本城近くの蕎麦屋での昼食は楽しかった。

 その一時間後、大学で打ち合わせ。一時間ほどのディスカッションをして松本駅に戻った。駅からの景色・・・・、松本は盆地にあって周囲は山に囲まれている。その山の向こうに槍の穂先が見えた(矢印の先)。



              



 この日は黄砂の酷い日だったし、携帯のカメラしかなかったから、穂先は確認しにくいとは思うけれど、僕には確かに見えていた。

 その後、お土産に「雷鳥の里」を買って帰路についた。帰宅は22時過ぎだった。次に行くときは松本日帰りは遠慮したいものだ。山も待っているし。


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ベニバナヤマシャクヤク、去年に続き下見ということで・・・・      2016.06.04.(2)

2016-06-08 19:55:39 | 山、花、山野草
 尾根に辿り着いてからさらにしばらく登り、今度は下る。咲いているなら、そろそろ、見えてくるはずなんだけど・・・



 最初に目の前に現れたのはつぼみ。




ベニバナ??、ちょっと分からない・・・・



    

左:ベニバナの白花、 右:ベニバナのつぼみ



        

ベニバナの株だろう・・・・


 見ての通り、ほんの少しだけ早かった。多分、翌日なら・・・・








ベニバナヤマシャクヤク


 今にも開きそうなつぼみ。でも、現実は非情だ。






 
 しばらく観ていたら開くかもしれないと思ったわけではないが、つぼみを眺めながら二人で昼飯を食べた。谷に吹く風は清々しかったけれど、汗をかいて服が濡れたせいか、体が冷えてきた。







 今にも開きそうなつぼみがある一方で、地面から芽を出したばかりの株もあるから・・・・




来週でも開いたベニバナヤマシャクヤクに会えるだろう。


 二人で相談して清く諦めて下山することにした。下山途中の尾根道で・・・・


    
イナモリソウ




多分、ベニバナのシロバナ








        



 こんな転げ落ちそうな斜面を一気に下って山を降りた。
 

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ベニバナヤマシャクヤクの様子を見に行く      2016.06.04.(1)

2016-06-07 19:19:24 | 山、花、山野草




 そろそろ、ベニバナヤマシャクヤクの咲く季節だ。開花時期の微妙なズレは、結局のところ、実際に行ってみなければ分からないもの。高速を走って2時間近く走って、さらに急な山を登らなければならない。

 今年の予測は若干の早め。最近の山行ではヤマシャクヤクは例年通りになってきているのが気になってはいた。でも、遅すぎるよりはマシと思い、TKさんを誘って目的地に向かう。

 2週間前にも訪れた場所だが、林道の途中で驚いて車を停めた。




ジギタリス
2週間前、咲き始めだったジギタリスは満開に。この山の中の一面の派手な花には違和感を覚えざるを得ない。


 しばらく進んだところで車を停めてそのまま林道を歩いた。




林道を歩いて行くと、歩を進めるたびに中型のタテハのような蝶が舞い上がる。羽に赤茶色の模様があるようだが、動きが早くて姿が捉えられない。ようやく・・・・



                   
テングチョウ
かなり長い間、林道を歩いたがずっとテングチョウは周囲を飛び回っていたから、相当な数が発生したということだろう。


 途中、小さな谷から山へ入ってゆく。最初の急坂から息が切れる。ここの所、雨が降っていないので谷にはほとんど水は流れていない。今日は蛭には会わずに済むのではないか・・・・

 殺風景な杉林の中の谷を進んでゆくと、サワギクがぽつんと咲いていた。







 以後、しばらく登って行くが何もない。また道を・・・、道なんかないのだが・・・、間違えたかなと思った時に一株だけヤマシャクヤクがあった。






 右の斜面を見上げるとヤマシャクヤクらしき姿がいくつか見える。今日は時間があるので登ってみる。





あぁ、しんど。





どれもつぼみなのが気になるのだが・・・・、でもようやく。。

















どれも、花が随分小さく感じた。


 高度を下げないように斜面をトラバースして谷筋戻り、尾根に向かって進んだ。尾根に近づくにつれて緑が少しだけ多くなってきた。













    
ヒロハテンナンショウ
兵庫県の準絶滅危惧種だ。




ヒロハテンナンショウ 
仏炎苞が枯れ始めている個体。大きな個体では葉の数が5枚。




クモキリソウ



 ようやく、尾根が近づいてきた。






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山寺の庭の知らない花        2016.05.28.(3)

2016-06-05 21:16:07 | 山、花、山野草

藍姫


 庭ではヤマアジサイが咲き始めている。藍姫、黒姫、七段花など。




七段花




また、名前忘れた・・・



 今週は出張が多かったり、先週の2日続けて山登りが堪えたのか、腰が痛くなり大人しくしていることにしていたのだが、ずっと家にいるのも腰に悪いような気がして出掛けることにした。出掛ける場所は何処でも良かったのだが、千種高原の九輪草が見頃だろうな、などと考えていたので、九輪草の咲く近所の山寺に行くことにした。

 その山寺へ向かって運転していると、頭上に大きな花が一瞬、沢山見えたような気がした。






後続の車がないことを確認して、車を停めたて、バックして花を確認する。






車を路肩に停めなおして、カメラを持って外に出た。




これは・・・・、どうみてもキウイだな・・・




道の脇に人家があるわけじゃないし、畑があるわけでもない。何で、こんなところにキウイが咲いているんだろう・・・、ま、いいか。


 さて、山の上まで車で走り清住寺に到着した。でも、よく考えると千種高原は標高が高いから今頃がクリンソウの見頃なんで、この山ではいつも5月の連休の翌週くらいに観ていたような・・・・、今頃咲いているわけはなかった。愚かなり。。。。








 
シャクナゲも僅かな咲き残りがあるだけ。


 印象に残ったのはこの花・・・・









この木は何というのだろうか?
シャラでもヒメシャラでもなさそう。






 雨が降ってきた。傘をさして車に急いで戻り・・・・



        

さっさと帰ることにした。


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山で蘭 2016-4  今年も健在 県北のクマガイソウ群生

2016-06-05 10:39:18 | 山、花、山野草

クマガイソウ


 この谷まで歩いてくるのは体に堪える。ましてや、この日は此処に来るまでに一山登ってきたのだから・・・・。それでも、クマガイソウに挨拶しないわけにはいかないだろう。

 クマガイソウはつぼみから1週間ほどで一気に開花して、その後の花持ちはそんなに悪くはないけれど、やっぱり開きたてが一番だからタイミングを合わせるのが難しい。今年は友人が1週間前に偵察していたので、空振りをせずに助かった。



          

ちょっと、バックの花が多すぎて、最前列のクマガイソウが目立たないなぁ・・・








                     




                     








こっちの群生の方が少し、開花が遅め。開花前のつぼみの姿も混じっている。


 開きたての花とつぼみ、タイミングはベストだ。



          







今にも開きそうなつぼみ


 この谷に着いたのが午後の3時頃だったから、あまりのんびりはできない。そろそろ、引き上げなければ。。。



          



 この急な登りを越えなければ戻れない。



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帰路  ジギタリスとオオバアサガラ     2016.05.22(3)

2016-06-03 21:21:51 | 山、花、山野草




 満足しての帰路、車窓から見えた景色にびっくりして車を停めた。通ってきた道の筈だが行きと帰りでこれ程までに車窓の景色は変わって見えるのか・・・・、改めて。





何が群生しているのかは分かっていた。






   
ジギタリス







 そして、その近くにはオオバアサガラが花を沢山付けていた。








   
オオバアサガラ

















 思ったより早く目的を達したので、帰り道に蕎麦屋に寄って遅い昼飯を食べて帰ることができた。



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林道の散策  クモキリソウ、ミゾホウズキなど   2016.05.22(2)

2016-06-02 19:03:21 | 山、花、山野草



ハンショウヅルを観た後、林道をブラブラと歩いて散策する。




そこら中、ジャケツイバラだらけで、よそ見して歩いているとイバラの棘に服が絡みついて身動き出来なくなる。
山から流れ出した水が林道に溢れ出しているところがあり、そんな所の水溜りには・・・



小さなオタマジャクシの群れ
水が乾いたらどうするんだ?





それを狙うイモリ?


ミゾホウズキ
流れのあるところに2株だけ咲いていた。


また、ジャケツイバラ。盛りを少し過ぎた状態だけど、まだまだ綺麗。クマバチが五月蝿く羽音をたてていた。





   






しばらく進むとツルアジサイに覆われた岩壁があり、その下方をみると若いクモキリソウの株が、苔の間から沢山そだっていた。

















ヤマジノホトトギスの若い株やホタルブクロの姿も見えた。





花の咲く頃にまた、来たいもの。






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庭の白い花 春咲き秋明菊とか        2016.05.28.(2)

2016-06-01 07:21:52 | 




 友達から貰ったのは種だっけ、苗だっけ? 思い出した。綿毛の付いた種だったな。弱そうで強い花だ。綿毛で種を飛ばして、自分の気に入った場所でじわじわと陣地を広げている。







        









        



 それから、もう少ししたら庭の主人公になるのは・・・・




ホタルブクロ
そろそろ、近所の小川では源氏ホタルが飛び始めているだろう。




匂い梅花



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