COLKIDが日々の出来事を気軽に書き込む小さな日記です。
COLKID プチ日記
晩餐
LEICA X1
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仕事で疲れて帰ってきたので、今日は外食にしようかと、Mrs.COLKIDと駅の方に行ってみた。
ところが真っ暗・・・
ちょうど停電の真っ最中であった。
当然どのお店も営業していない。
がっかりして帰ろうとしたら、暗い中煌々と灯りをつけたお店がある。
近付いてみると、行きつけのフランス料理店であった。
外から覗いてみると、シェフとアルバイトの女の子の姿が見えた。
久しぶりに立ち寄ってみた。
フレンチを食べる気分でもなかったが、こういう特殊な日であるから、シェフと話もしてみたい。
シェフも喜んで迎え入れてくれた。
お客さんはほとんどおらず、窓際の席に座り、まずはビールを頼んだ。
暗い中その一角だけ明るいので、道往く人たちの多くが中を覗き込む。
しかしお店に入ろうという人はいない。
精神的に萎えてしまい、フレンチを食べようと考える人はいないのだろう。
そんな中、毅然とした態度でお店を開くシェフは、俺は死ぬまでこれで行くんだという気概を感じさせる。
暗い通りを歩く人たちを見ながら、復興の願いをこめて、Mrs.COLKIDとビールで乾杯した。
通行人はグレーや黒の暗い服の人が多く、顔つきも妙に沈んでいて、何だか既に世の中が滅んでしまったようにも見える。
そんな中、オードブルから始まるフルコースを食べた。
何でここだけ電気がついているのか聞いてみたら、多分並びに交番があるからではないかという。
本当の理由は謎であるが、ところどころに、そこだけ電気が通う場所があり、その理由については、住民たちが勝手な解釈をしている。
僕の住むマンションも、駅と隣接するためと想像しているが、電気が途切れていない。
シェフも、切れたらその時・・とお店を開いたという。
それにしても、とても不思議な気分である。
お店の外と内側の、妙なコントラストと違和感・・・
久しぶりにビールを飲んで、少々酔ったこともあるのかもしれない。
まるで最後の晩餐のようだ。
そうシェフに言ったら、さすがに苦笑いをしていた。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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いるようなので、この2~3日で、食料や、水を
100Lばかり備蓄しました。そのうちバーベキュー用にまわすことになるでしょうが(笑)
街で募金もいっぱい入れてまわったし、まあ、気持ちは少し落着いて平常心に戻りました。自分の精神衛生のためにやってるのかも?!
日本全国がやられてしまいますからね・・・
起きるなら10年くらい間を置いてほしいです。