延期


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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一度受注した製品について、納品を延期してほしいという依頼が来ることがある。
最初の発注書には、この日に納めて欲しいという納入希望日が書かれているが、その直前になって、納品するのを一時中止してほしいという変更依頼が来る。
大抵は、お客様からの入金が無かったり、カード処理が上手くいかなかったり、といった、支払に関することが原因である。
数日後に、入金確認できたので、出荷してOKという再度の通達が来ることが多い。

そういう中で、とても不思議な発注書がある。
一度発注があったのだが、ほどなく納品延期の依頼が来た。
出荷を来月に延期して欲しいというものであった。

ところが次の月になると、再度納品変更になった。
また来月に延期して欲しい・・というものであった。
そして次の月にも、同じように延期の依頼が・・・

一体この注文はどうなっているのだろう。
こんなことなら、一度キャンセルして、仕切り直したほうがいいのではないか。
資材価格が毎月のように上がっているので、あまり先延ばしされても、以前と同じ価格で作ることは出来ない。

お店に聞いてみると、お客様が来店して購入されたのだそうだが、すでに代金の支払は済んでいるのだという。
ところがその後、お客様から納品を待ってほしいという連絡がきた。
受け入れの態勢が出来ていないのか、あるいは状況が何か変わったのか・・・

かなり高額の商品なので、簡単にキャンセルというわけにいかない。
こちらも、何度も延期されても、最初の価格ではもう製造できないことを伝えたが、お店の人からは、価格は値上げしてもらって構わないと言われた。
お店がここまでするということは、恐らくかなりの上得意なのだろう。

実はその状態が、もう2年近く続いている。
最近はさすがに翌月ではなく、3ヶ月後くらいの納品日を指定してくるようになった。
ただしその日が近付くと、また延期の依頼が来るのだ。

こちらも慣れてしまい、例のがまた来たか・・という程度の反応になっている。
まるで延期依頼を受け取るのが、恒例の行事のようになっている(笑)
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