光量


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

大きな画像

夜景を中心に撮影をしている人と話した。
D4とD810を使われているという。
長時間露光での撮影を専門にしている。

どうも夜景を撮ることにかけては、D4の方が画質がいいらしい。
具体的にどのような違いがあるのか尋ねたが、D810だと立体感がなくなり、階調も綺麗に出ないようだ。
画質の差がはっきりとわかるという。

特に撮影したデータを同じピクセル数にトリミングして比較すると、D810の方がノイズっぽいのが明確になるという。
夜景ではなくても、望遠レンズにテレコンバーターを使って撮影すると、D810の方が画質劣化が激しいらしい。
最初はなぜ甘くなるのか、理由がわからず悩んだという。

考えてみれば当たり前の話で、結局は解像度の高いカメラほど、1ピクセルに当る光量が少ないということだろう。
物理的に避けることの出来ない現象である。
同じピクセル数に切り出すとなると、解像度の高いD810だと、撮像素子の狭い範囲の情報のみを使うことになる。
複写機で原稿を拡大コピーしたように、画質が悪くなるはずだ。

昼間の撮影はD810の方が圧倒的にいいので、被写体によって使い分けているという。
夜景に有利なD4であるが、実のところD3sはさらにいいという噂まであるらしい。
普段D810の高解像度な画質を見ているので、その話を聞くと少し意外な気もする。
プロ機は印刷時の大きさを意識して、解像度を必要最低限に抑えてあるが、こういう部分までしっかり吟味して仕様を決めているのだろう。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )