落し物 2


SIGMA DP2Merrill

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先日岡山に出張した際、再度空港を利用した。
ちょうど連休の最終日であった。
空港は人でごった返していたが、少し早めに着いたので、落としたベルトについて、聞いてみることにした。
あれから2週間以上経っているので、仮に拾得物として管理されていたとしても、もう処分されてしまったかもしれない。

インフォーメーションのカウンターに行って、女性に話してみると、丁寧に対応してくれた。
パソコンの画面で確認しながら、落とした日付、時間帯、場所、それに落し物の特徴などを、細かく質問された。
材質や色など、特徴を細かく記録したデータが残されているようだ。
ベルトは伸縮性のある繊維で出来ており、Dリングで固定する特殊な形式であるが、色に関しては、たしかグリーンの縞模様だった・・という程度の記憶しかなかった。
正確にはグリーンと黒と白の縞であり、その辺りも細かく聞かれたため、思い出しながら答えた。

「完全に特徴が一致する落し物を、お預かりしていますね・・・」
画面を見ながら女性が言った。
別のターミナルにある拾得物の管理場所に保管してあり、そこから取ってくるのに20分ほどかかるが、時間はあるだろうかと聞かれた。
わざわざ届けてもらうのは悪いと思い、まだ飛行機の出発まで1時間以上あるので、何なら自分で取りに行くことも出来ると答えた。

ところがさらに電話でやり取りするうちに、すでに空港内の管理事務所にはベルトは無いことが判明した。
一定の期間が過ぎたため、空港警察に移動してしまったという。
警察の建物は空港に隣接しているようだが、さすがにそこまで行って手続きするのは時間的に厳しい。

女性はさらに調べてくれて、警察が着払いで落し主に送付するサービスがあることを教えてくれた。
遺失物の窓口は、ウィークディの定時までしか受け付けておらず、いずれにしても祭日であるその日は営業していないこともわかった。
とは言っても、平日に仕事を休んで行くわけにもいかないので、直接受け取りに行くのは難しい。
送ってもらうしかないだろう。

連休最終日で混雑が激しく、僕の後ろにも人が並んでいたが、インフォーメーションの女性は徹底的に対応してくれた。
すべてを調べ上げ、ベルトの拾得物管理番号と警察の連絡先を書いたメモを渡してくれた。
出張から帰ってから、ゆっくり対処する事にして、僕はそのまま飛行機で出発した。

というわけで、つづく・・・(笑)
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