献上品


D3X + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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先日、皇室に献上されている柿・・というのをいただいた。
どこにでも売っている量産品の「宮内庁御用達」ではなく、一般には出回らず、本当に宮内庁に納められるものらしい。
直径が15センチくらいある恐ろしく立派な柿で、しゃきっとしていて大変美味であった。

昔行きつけの日本料理屋さんで、陛下にお出しする秋刀魚と、同じ樽から出した秋刀魚がありますがどうしますか?と聞かれた。
それはぜひ食べてみたいとお願いし、腕のいい料理人のおじさんに焼いてもらった。

これまた極めて立派な秋刀魚で、味の方も素晴らしかった。
料理人の腕が最高であり、しかも目の前で調理した焼きたてを出してもらったこともある。
陛下には申し訳ないが、今日はこちらの方が美味しいのではないか・・と言ったら、おじさんが下を向いたままにやりとした。

子供の頃、僕の家の鯉のぼりは、その竿が驚くほど高いのが自慢であった。
学校の帰りにも、はるか遠くから望む事が出来た。
あまりに真っ直ぐ長いので、それを支える土台は、大袈裟なほどしっかりとアングルを組んであった。
時折先端の飾りが強風に飛ばされて、お隣の屋根に落ちて瓦を壊し、父が謝りに行った。

この竿に関しては、特別なエピソードがあった。
素晴らしい竿が3本取れて、1本は皇居の浩宮様のもとに運ばれた。
残りの2本は、僕と僕の従兄弟の家に運ばれたということであった。
たまたま親戚の会社がその輸送を受け持ち実現したのだ。

皇室との接点はそのくらいである。
今は狭くて古いマンション暮らしの「下々のもの」である(笑)
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