今季二度目の山本との投げ合いは連敗、しかしいずれも後続が打たれてのものですから自身が投げ負けたわけではありませんし、今日は内容としては完全に上回っていました。
立ち上がりは先頭打者を歩かせての内野安打が絡んで内野ゴロで先制点を許したものの、三回以降は内野安打1本だけで7回3安打1失点は賞賛に値します。
80球を超えた七回に140キロ台後半のストレートが低めにビシバシ決まるのですから末恐ろしい、まだ一ヶ月ちょっとではありますがここまでのシーズンを通してでは先発陣ではダントツでしょう、相手が山本でなければ白星を二つ積み重ねて最多勝争いにも加われるぐらいのピッチングを見せてくれています。
高めに浮いても球威があるため力で押さえ込めますし、序盤は抜けがちだったフォークが中盤から低めに決まればオリックスでなくとも攻略は困難だったでしょう。
それだけに故障癖もありますので中6日を堅持して大事に使ってもらいたく、また次に対戦をするときには山本にリベンジできるようとにかく打線の奮起を願いたいです。
岩下を上回るストレートでねじ伏せにかかる山本ですので簡単ではありませんが、さすがに今日は攻め方が下手すぎて奮投する岩下が可哀想すぎました。
初回に荻野が出塁も角中がゲッツー、は仕方がないにしても二回には井上がツーベースで無死二塁では内野ゴロでの拙走にスリーボールから手を出して力ない飛球の吉田、七回はそのサインを出したのはgoodでしたが期待に応えられずに加藤がスリーバント失敗、そして藤岡をそのまま打たせて以上終了です。
加藤がそうだったように前回の対戦でヒットを打っていたとしても今日のバッティングからすれば代打を出して欲しかった、それでダメならまだ諦めもつきました。
そして十回には荻野の意表を突いたセーフティーなどでの一死満塁から中村の飛球は距離が足りず、その裏に角中のファインプレーがありながらも二死からの四球、そしてヒット一本でサヨナラ負けですから内容では勝っても勝負では負け、ずっと押し気味だっただけに疲労も倍増です。
前のプレーで好守は見せたものの得点圏に走者が進んだところで角中はもう少し前に守ってよかったような、これは本人と言うよりはベンチからの指示によるものですが打球がそちらに飛んでカメラが切り替わったときの位置にちょっとびっくり、角中の肩を考えればもう少し前に出るか藤岡が入らなければアウトにするのは厳しかったでしょう。
野球としてはいい試合でしたが、種市とともに令和の主役となる岩下に勝ち星をつける絶好の展開を押し切れなかったのがあまりにもったいない令和初のサヨナラ負けでした。
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◆5月2日(木) オリックス−千葉ロッテ4回戦(2勝2敗、13時、京セラドーム大阪、29,620人)
▽勝 澤田 12試合2勝1敗
▽敗 酒居 14試合1勝1敗
▽本塁打 レアード9号(山本)
▽バッテリー
千葉ロッテ 岩下、松永、益田、酒居—吉田、田村
オリックス 山本、増井、澤田—若月