オリオン村(跡地)

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細谷に捕手を、の収支勘定

2019-05-15 03:10:58 | 千葉ロッテ

昨季ほどではないにしても絶対的な存在に近かった田村の故障離脱で厳しい捕手事情ですが、ここにきて細谷を第三捕手にとのニュースが飛び込んできました。
田村も酷いものでしたがこと打撃で吉田や江村がそれを超えられるかと問われればしんどいですし、コリジョンルールの導入で走者との接触が減ったことで怪我のリスクも減ったにしてもゼロではありませんから、どちらかをメインに使うのでなければ試合途中での交代によるヘッジは必要でしょう、そしてどちらかをメインに使うとも思えません。
そうなれば何らかの動きが必要だったところでの動きですから前向きに考えたくもなりますがさほどに単純なものでもなく、それぞれの立場からの収支勘定を考えてみます。

まず井口監督、と言いますかベンチとしては万が一への想定ですので分からないでもないですし、こと目先でのプラスはあれどマイナスはぱっとは思いつきません。
ただ昨季の荻野の離脱で岡を獲ったのと同じく組織としての準備が足りていないことが露呈をしたわけで、マネージメントとして場当たり的との批判は免れないでしょう。
外野手とは違って捕手は各球団ともに余裕があるところはさほどにありませんから例えば福良監督と伊藤のように折り合いが悪いとも言われていたようなケースでなければ一軍を想定したトレードはなかなかに難しく、今であればラミレス監督に酷い仕打ちをされたとも一部で囁かれているらしい戸柱にしてもそこそこの出血となりますので勇気が要ります。
そして捕手陣の底上げの絶好の機会を利用しないのももったいなく、そうあることではないにしてもまた同じことがあればそれを繰り返すのか、貴重な機会損失でしかありません。
一方で細谷からすれば「いけるか」と打診をされて「いけません」と応えるわけもありませんから実質的には「いけ」によるものだとしても出場機会を渇望しているであろうことからしてチャンス、ではありますが、しかしそれで本当に出番が増えるかと言えばそんなこともないような気がします。
高校二年のときにやっていたらしいので全くの素人ではないにしてもプロとしてのリード、キャッチング、肩が一軍ですぐに通用をするわけもなく、大敗の試合での慣らし運転があればまだ御の字で、実際のところはそれに備えるためにこれまでの代走や守備固めの機会すら失われることにもなりかねません。
捕手としての出番があるとすれば二人目の捕手にアクシデントがある、あるいは追いつかないことにはどうにもならないので代打を出す、そんなケースはほぼ無いと言えます。
それでも藁をも掴みたくなるのが細谷の立場ではあるにしても、定詰の退場による急遽の五十嵐とは違ったパターンですのでむしろデメリットが大きいように思います。
そして本来は浦和から引っ張り上げるのが王道なところで声がかからない柿沼は宗接を追いやってバットでも3割を超えていますので面白くはないでしょうし、組織としても機能不全に陥っていることにもなりますが、井口監督らにスタメンとは言わずとも途中出場をさせる考えがなければ細谷と同じく地蔵になるだけです。
それでも柿沼とすれば見て学ぶこともあるので一軍に、との思いはあるはずで、それをずっとでの悪影響への対策として宗接をまだ捕手として考えているのであれば10日ほどで入れ替える、あるいは個人的な思いとしてはとんでもないですがそこに細川を混ぜるのは貴重な支配下選手登録枠を埋めたことからして妥当でもあり、そうしない理由が分かりません。
これが細谷が貴重な野手の控えとして活用をしているので外せない、であればまだしも、ここまでの起用を見れば細谷を柿沼らと入れ替えてもさほどの痛手には感じないはずです。
そんなこんなで短期間ではあれ二軍を細川に任せることにもなりかねませんので躊躇がないわけではありませんが、自分であれば浦和から捕手を上げる、ところでの細谷が各方面にどういった影響を及ぼすかは田村の離脱期間にもよりますが、多くの選手を使いこなすことのない井口監督らしいとの受け止めがこの件での見解です。


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