18 藤岡貴裕 投手 29歳 年俸3400万円
【2018年成績】 E 13試合 0勝4敗0S 防御率4.20 45回 43被安打 1被本塁打 20与四球 7与死球 43奪三振
もうロッテで掴める未来などはたかが知れているだろう、との諦めに近いものがありながらもドラフトの目玉で獲った、その当たりくじに涙して喜んでくれた藤岡貴ですのでまさか放出をするとは思っていなかったのが正直なところで、そのあたりはどこか緩いロッテにしては英断だったとも言えるトレードです。
荻野の骨折による離脱、清田や加藤らの低空飛行で外野手の補強が急がれたというロッテの事情に対して日本ハムが藤岡貴を指名してきたのも意外ではあり、やはり終わりかけていた杉浦を一年かけて一軍の戦力に鍛え直した実績からすれば興味半分、恐怖半分、来季にその真価が問われるのでしょう。
こと今季はこれ見よがしにロッテにぶつけて粉砕をされたのが現実ですが、やはりロッテだからだったのか、と言われるのか言われないのか、藤岡貴には勝負の一年となります。
その鍵は藤岡貴の心持ち、が第一ではないかと思います。
140キロ台後半のストレートをビシバシと投げていた大学時代、そしてルーキーイヤーの序盤が嘘のように130キロ台半ばまでスケールダウンをしてしまったこともあり先発としては戦力になり得なかったところでの中継ぎ転向で持ち直したのに、それでも先発志望を捨てなかった藤岡貴です。
それを受けて井口監督も秋口には「来季は先発で」と応えたのはラストチャンスの意味合いもあったのでしょう、しかし春季キャンプでの初のシート打撃では13打者をノーヒットに抑えるもストレートは130キロ台半ばから後半、それでいてコントロールはばらけての3四球ですから何も変わっていませんでした。
そうなれば開幕二軍スタートは必然でその後も一軍に呼ばれることがなかったのはその二軍での成績を見れば仕方がなく、このどこを見て日本ハムが再生可能と判断をしたのかが気になりますし、移籍後も先発志望を口にする藤岡貴にどういった役割を与えるのかも注目です。
さじを投げたところがあったのかもしれませんがベンチとしての強い意志が感じられずに本人の思いを中途半端に受け容れての先発、中継ぎをいったりきたりで無駄な時間を費やしたのが諸悪の根源だと考えていただけに、外様となって追い詰められた感もある藤岡貴にしっかりとした道筋を示せば本来の力を発揮する可能性はあるでしょう。
例によってロッテ戦以外で頑張ってくれるのが一番の希望ではあるのですが、日本ハムが再生できなければイコール終わりを意味しますので悔いを残さないよう腕を振ってください。
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【オリオン村査定】 3400万円 → 査定不能 ※7/26に日本ハムへ移籍