オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
since 2007.4.16
写真など一切の転用、転載を禁止します

2018年通信簿 10 加藤翔平

2018-11-15 01:31:51 | 千葉ロッテ

 

10 加藤翔平 外野手 27歳 年俸3100万円

【2018年成績】 69試合 121打数 12得点 28安打 打率.231 6二塁打 2三塁打 0本塁打 9打点 7盗塁 6四死球 25三振 得点圏打率.206

昨年はほぼキャリアハイではありましたが規定打席に達したわけでもなく、それでいて背番号10への昇格でしたので井口監督が期待をしてのもの、その申し子になれるのかと期待をした加藤でしたが、案に相違してどうやら球団と現場との評価に乖離があるのではないかと疑いたくもなる一年でした。
オープン戦で4安打を放った翌日に二軍行き、井口監督は「出場機会を増やすため」とのコメントでしたがレギュラーとして考えるのであればそれはオープン戦をその場にすればいいだけの話で、二軍では無双だったこともあり滑り込みで開幕一軍、九番での開幕スタメンながらも2割前後の打率で一週間で再びの二軍落ちです。
その後も一軍には定着ができなかった加藤は昨年に比して大きく数字を落とし、しかしその数字だけを見れば倍以上のチャンスをもらった清田とさほどに変わるわけではなく、清田の厚遇があるにしても二軍で.377と格の違いを見せながらも、かつ外野陣が軒並みの不振だったのにどこか忘れられた存在になったことには疑問が残ります。
それが結果的に平沢の外野転向の一因にもなったのでしょうが、藤原や山口の加入があるにしても加藤はベテランと若手の間の空白を埋める貴重な存在であることこからして埋もれさせておく余裕はないはず、それでも来季が似たような扱いとなれば潜在能力の高さは認められているだけにトレードといった話が出てくるかもしれません。

そんな加藤は「野球脳が足りない」と揶揄されるように、高い資質をプレーに活かせていないもどかしさがあります。
走る井口野球にフィットしうる脚力がありながらも二軍では32試合で僅かに2盗塁、右左のどちらで打つかを加藤に問われて「そんなの自分で考えろ! 分からないなら野球、やめちまえ!」と井口監督が怒鳴りつけたなんて話も伝わってきましたし、春先にあっさりと突き放されたのはそのあたりに理由があるのかもしれません。
挟殺プレーをぼーっと見ていたかのようにベースから離れてアウトになるなど、何をやってんだ、と怒りたくなる気持ちもよく分かります。
ただ叩いて伸びる選手もいればそれで萎縮をしてしまうケースがあり、それではダメなのですが加藤は誉めて伸ばす、辛抱強く教え込む必要があるタイプではないかと、そこが伝統的にロッテが苦手にする分野で大嶺翔などもそうでしたが殻を破りきれず、そして自主性を重んじる井口野球には合わないのではないかとの思いは拭えません。
本来であれば荻野を脅かす今季でなければならなかった加藤の足踏みが外野陣の勢力図にどういった影響を及ぼすのか、若手の処遇と併せて注目ポイントとなりそうです。

2013年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿


【オリオン村査定】 3100万円 → 2800万円 (▼10%)



一日一クリック応援をお願いします

コメント (29)