オリオン村(跡地)

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2018年通信簿 13 平沢大河

2018-11-19 00:59:15 | 千葉ロッテ

 

13 平沢大河 内野手 21歳 年俸1310万円

【2018年成績】 112試合 291打数 40得点 62安打 打率.213 15二塁打 2三塁打 5本塁打 32打点 8盗塁 51四死球 83三振 得点圏打率.274 

フラットな競争と言いながらも昨季は中村、そして今季は藤岡裕とショートのレギュラーは春季キャンプが始まった段階でそう決まっていたようで、その言葉を信じていたであろう平沢はオープン戦で.313の結果を残しながらも開幕スタメンどころか出場機会すらほとんど与えられませんでした。
開幕から一ヶ月弱で僅かに8試合7打席でしかなく、それでもその数少ないチャンスに金子からの同点タイムリーなど6打数2安打3打点のアピールに外野陣の不振もあって今季初スタメンは小学生以来のぶっつけでの外野守備、満塁から走者一掃のスリーベースでバットでも貢献をして居場所を確保した平沢のガッツには拍手しかありません。
交流戦以降はレギュラーポジションを勝ち取っての300打席は高卒三年目としては西岡には及ばずも今江を超えて、来季にさらなる飛躍が期待をされます。

肉体改造を公言しての80キロはまだ細さは否めませんがそれでも昨年までに比べればどっしりとした感じがあり、ようやくプロ野球選手らしい体つきになってきました。
出足はまだ手元に引き付けられずに手打ちのようなスイングも目立ちましたが打席数をこなすうちにしっかりと叩けるようになってきたのは経験こそが成長の糧、の見本のようなもので、あるいは金森打法を上手く取り込めた一人なのかもしれず、開かなくなったことで左腕も苦にせず、また四球を選べるようになり出塁率は.328と立派なものです。
打率は2割そこそこと誉められたものではありませんがこの出塁率があってこそのスタメンゲットですので、早打ちが多い打線の中で際立った存在でもあります。
課題はやはりストレートへの対策、塀内チックに外角高めの速球にはまだ振り負けていますので、変化球には上手く対応できているだけにここを改善できれば打率も一気に上がり、またZOZOマリンでの初アーチを含めてヒットゾーンが引っ張り専門になっているところからの広角にも繋がるでしょう。
二軍に慣れてはいけない、など考え方がしっかりとしている平沢は、今季も「自分の軸となる部分を変え過ぎちゃうと僕は勿体ないと思うんですね。何かをアドバイスされて変えることは良いことですけど、自分の信念といいますか、変えちゃいけないものも絶対あると思うんです」とロッテらしからぬ言葉を発してくれました。
これこそが平沢の強みであり、また当初は戸惑いを見せたクッションボールの処理やフェンス際での守りも気がつけば本職と見まがうぐらいの動きでセンスの高さを発揮し、もう来季は外野一本でいいのではないかと、しかし本人は契約更改の会見で内野で勝負する決意を口にしたのがどうにも不安でなりません。
この迷いを断つ、どころかフェニックスリーグ以降はまた内野を守らせて、かつレギュラーは白紙とどうにも信じられない井口監督には今度こそ言葉どおりの競い合いをさせてくれよと、丸が獲れるならまだしもそうでなければ平沢を弄んでいる余裕はないはずなので、一分一秒でも早く平沢に道筋を示してくれることを願います。

2016年通信簿
2017年通信簿


【オリオン村査定】 1310万円 → 2400万円 (△83%)



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