怪物ファーブラ・フィクタが何かを企んでいる様だから用心しろと伝えるためにだ。
何かが本来の歴史と大きく変わってきてしまっている。
これからの未来において何が起きるかは誰にもわからない。
だが、吟侍の宿敵?かもしれない第五本体、クアンスティータ・リステミュウムの誕生時期もまた、それだけ早まったという事を意味している。
風雲急を告げる──
そんな予感がしたのだった。
何かが大きくうねり、動き出そうとしている。
一難──いや、百難去って、また、百、千、万難──
事態がより困難な方向に向けて進んでいた。
人や神、悪魔に強い恨みを持つ、怪物ファーブラ・フィクタは第二のニナであるニナ・カエルレウスと接触をしている。
ニナ・カエルレウスはすでに第二本体、クアンスティータ・ルーミスを身ごもっている。
ニナ・カエルレウスは現在、別の名前で潜伏している。
一般の存在では手の届かない場所に匿われている。
だが、それがどこだかは吟侍の答えの力をもってしてもわからない。
怪物ファーブラ・フィクタが妨害しているのだ。