よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

以上です。

2016-12-16 16:25:57 | 日記
以上が【ファーブラ・フィクタ】ウェントス編の第004-08話になります。

第一本体クアンスティータ・セレークトゥースも繭蛹卵(けんようらん)になりましたので、次の第005話のシリーズはくーちゃんはお休みです。

くーちゃん以外のキャラクターが活躍する話になります。

くーちゃんについてはウェントス編第006話のシリーズまでお待ちください。

その時は、第二本体クアンスティータ・ルーミスも出てきますし、また違った冒険を提供する予定です。

あ、でも、側体は関係ありませんので、第005話でも出てくる場合があります。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話43

2016-12-16 16:24:49 | 日記
 魂では単純計算して7倍の魂を持っている怪物ファーブラ・フィクタの方が吟侍よりも能力浸透度と能力浸透耐久度が上回っている。
 セレークトゥース・ワールドで得て来た力を使えばとも思うが、その力は現界ではまともに使えない。
 状況は怪物ファーブラ・フィクタの有利に働いていると言って良かった。
 だが、セレークトゥース・ワールドを生き抜いて来たという自信を吟侍達は持っている。
 セレークトゥース・ワールドでの圧倒的すぎる困難に比べれば、怪物ファーブラ・フィクタのちょっかいなど、大したことのないようにも思える。
 吟侍達は諦めない。
 未来を作るために、現界に戻って来たのだから。


続く。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話42

2016-12-16 16:24:08 | 日記
 怪物ファーブラ・フィクタが何かを企んでいる様だから用心しろと伝えるためにだ。
 何かが本来の歴史と大きく変わってきてしまっている。
 これからの未来において何が起きるかは誰にもわからない。
 だが、吟侍の宿敵?かもしれない第五本体、クアンスティータ・リステミュウムの誕生時期もまた、それだけ早まったという事を意味している。
 風雲急を告げる──
 そんな予感がしたのだった。
 何かが大きくうねり、動き出そうとしている。
 一難──いや、百難去って、また、百、千、万難──
 事態がより困難な方向に向けて進んでいた。
 人や神、悪魔に強い恨みを持つ、怪物ファーブラ・フィクタは第二のニナであるニナ・カエルレウスと接触をしている。
 ニナ・カエルレウスはすでに第二本体、クアンスティータ・ルーミスを身ごもっている。
 ニナ・カエルレウスは現在、別の名前で潜伏している。
 一般の存在では手の届かない場所に匿われている。
 だが、それがどこだかは吟侍の答えの力をもってしてもわからない。
 怪物ファーブラ・フィクタが妨害しているのだ。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話41

2016-12-16 16:23:26 | 日記
 一方、クアンスティータ・セレークトゥースのお披露目を行っている場所では異変があった。
 オルオティーナは、
「ば、馬鹿な……早すぎる──何を考えておる、あ奴め……」
 と言った。
 【あ奴】とはクアンスティータ・セレークトゥースの実の父親、怪物ファーブラ・フィクタの事を指す。
 何が起きたか──
 それは誕生したばかりのクアンスティータ・セレークトゥースが、繭(まゆ)の様な、蛹(さなぎ)の様な、卵の様な状態になって行ったからだ。
 この状態を繭蛹卵(けんようらん)と呼び、今の状態で言えば、第二本体、クアンスティータ・ルーミスが誕生する準備が始まったことを意味するのだ。
 これから、第一本体クアンスティータ・セレークトゥースは繭蛹卵の状態になり眠りにつくことになる。
 そして、第二本体クアンスティータ・ルーミスの誕生に合わせて、生まれ直すのだ。
 その時のセレークトゥースの力はルーミスの力に引っ張られ、現在のものよりも遥かにとんでもなくアップする。
 クアンスティータは誕生と繭蛹卵の状態を繰り返し、よりさらに強くなっていく存在なのだ。
 だが、本来の歴史では、セレークトゥースが繭蛹卵になるのはずっと先の事であるはずだった。
 未来を見通せるオルオティーナにはそれが解っていたはずだった。
 だが、実際には、遥かに早くセレークトゥースが繭蛹卵になってしまっている。
 それは、怪物ファーブラ・フィクタが時計の針を進めようと行動している様にも見えた。
 それで、オルオティーナが慌てたのだ。
 オルオティーナは吟侍の元に使いを出す。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話40

2016-12-16 16:22:35 | 日記
 その瞳からは涙のようなものがにじんでいるように見える。
 愛や恋などには全く疎(うと)いぴょこたんだが、お別れして寂しいという気持ちはちゃんとあるのだ。
 吟侍は、
「泣くなって──ぴょこたん、永遠の別れってわけじゃないんだからさ」
 と言って励ました。
 背後で見ていた女性陣達もちょっと、もらい泣きしている。
 ちょっと切ない気持ちになったが、吟侍達7名は現界に戻った。

 戻ってみると、クアンスティータ誕生事件からほとんど時間が経っていなかった。
 長く感じられた吟侍達のセレークトゥース・ワールドでの冒険は現界での時間軸ではほとんど一瞬に近い冒険時間に過ぎなかった。
 周りを見渡してみると、まだクアンスティータの誕生の影響で宇宙全体が慌てているのが答えの力で感じ取れた。
 吟侍は、
「ただいま、現界──さて、立て直しますか」
 と言った。
 吟侍のそばには彼とは別口で(クアンスティータ・パスポート・ミニで)現界に戻って来た女性陣達もいた。
 吟侍達は全員、現界用にパワー等を再調整されている。
 さんざん吸収してきた【クティータ地方】での【クティータ】のパワーもない。
 あれらの力は現界においてはかえって邪魔になる事の方が多いのだ。
 今の吟侍達はセレークトゥース・ワールドでの状態よりも遥かに弱い。
 だが、それでいい。
 それでも、この現界においては十分すぎるくらいの力を持って帰って来ているのであるのだから。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話39

2016-12-16 16:21:50 | 日記
 それを見ていたぴょこたんは、
「あいかわらず、おかちなひとたちでちゅねぇ~」
 と我関さずを決めていた。
 紆余曲折、色々あったが、吟侍達7名は身体の隅々までチェックされ、現在の力を現界で制御する施しを受けたのだった。
 吟侍達がセレークトゥース・ワールドで得たアイテム等はほとんどセレークトゥース・ワールドに置いていく事にした。
 これらのアイテムは現界においては凄すぎるアイテムで争いを生むきっかけともなり得る危険なものでもある。
 悪用される事を避ける意味でもセレークトゥース・ワールドにおいていこうという事になった。
 それで、あまり、凄すぎないアイテムを2、3点ずつ持ち帰る事にした。
 帰る時になって、吟侍はぴょこたんに挨拶をする。
「んじゃ、またな、ぴょこたん。他のみんなにもよろしく伝えておいてくれ。いつかまた、戻ってくるつもりだ」
 と言った。
 ぴょこたんは、
「いつでもおまちしてまちゅ。おみせをおおきくちてまっていまちゅ」
 と返した。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話38

2016-12-16 16:21:14 | 日記
 女性陣達は全員、吟侍にはカノンという恋人が居る事が解っている。
 だから恋人同士にはなれないかも知れない。
 だけど、このセレークトゥース・ワールドの冒険を通して築いた絆の様なものは恋人であるカノンも得られなかった貴重な体験だ。
 何度も命の危険に合うような大変な旅だったが、この時の思い出があれば彼女達は前向きに生きていける。
 そんなちょっと切ない乙女心があった。
 そんな思いに気づかない鈍い吟侍は、
「ま、まぁ、それで良いのなら……?こっちこそよろしく」
 と手を差し出した。
 それを見て、吟侍のニブチンぶりに少し腹を立てた女性陣達は、
「それ、もみくちゃにしてやれ」(ソナタ)
「こちょこちょこちょ」(レスティー)
「覚悟を決めい」(エカテリーナ)
「おしおきです」(フェンディナ)
「相変わらず、鈍いなぁ」(ステラ)
「吟侍さんらしいです」(那遠)
 と言って、吟侍に襲い掛かった。
 吟侍は、
「ちょ、ちょっと待ってって、なんなんだ、みんなぁ~」
 とくすぐられるのを理解できないでいた。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話37

2016-12-16 16:20:35 | 日記
 そのままでは現界に戻れない事は容易に想像がつくことだ。
 なので、女性陣達も薄々は勘づいている。
 だが、はっきりと吟侍の言葉を待っている。
 このままでは戻れないとはっきり言って欲しいのだ。
 吟侍は覚悟を決めて、その事を出来るだけ丁寧に説明した。
 女性陣達は、
「それは解っているわ」(ステラ)
「だけど……」(レスティー)
「責任とってくださいね」(那遠)
「そうね」(ソナタ)
「そうじゃな。きっちり全員の責任、とるんじゃぞ」(エカテリーナ)
「そうですね」(フェンディナ)
 との反応だった。
 それを聞いた吟侍は、
「え?責任って?」
 とたじろいだ。
「これからもよろしくってことよ」(ソナタ)
「そうじゃ」(エカテリーナ)
「そうね」(ステラ)
「そうそう」(レスティー)
「そうですね」(フェンディナ)
「そうですぅ」(那遠)
 と女性陣は言った。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話36

2016-12-16 16:19:56 | 日記
 ぴょこたんは、
「そのままだとかえれないでちゅよ」
 と言い、吟侍も
「解ってる。そんな訳で力の調整とか頼みてぇんだ」
 とぴょこたんに自分達の力の制御をお願いした。
 一口に力の制御と言っても簡単にはいかない。
 どこの力が現界を破壊するかわからない以上、身体の隅々までチェックをする必要があった。
 吟侍は一度、すでに【真似っこ吟ちゃん】の商品化に伴い、自身の生体データをぴょこたんに見せてはいるが、女性陣達は初めてだ。
 全てをさらすという事は恥ずかしい事でもある。
 女性陣達が納得してくれるかどうかの問題もある。
 だが、これに首を縦に振ってもらわないと、現界には危なくて戻せないのだ。
 それは、一番力の弱い那遠についても例外ではない。
 彼女ですら、簡単に銀河を揺るがすような力を得てしまっているのだ。
 力の制御無しにはもはや、現界でまともに暮らすことも出来ない。
 もう、ただの人間ではなくなってしまっているのだ。
 少なくとも吟侍達は全員、クアンスティータの力を極一部であるが、身に着けてしまっている。
 クアンスティータの力の危険性はセレークトゥース・ワールドで嫌と言うほど体感してきている。
 異常に頑丈なセレークトゥース・ワールド内ですら危険なのだ。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話35

2016-12-16 16:19:17 | 日記
07 繭蛹卵(けんようらん)


 吟侍達はショップエリアのぴょこたんのお店に立ち寄った。
 ぴょこたんのお店で、吟侍達が現界に戻れるようにパワーなどを調節する必要があるからだ。
 ぴょこたんは、
「おつかれさまでちゅ。どうやら、もくてきははたしたようでちゅね」
 と言って出迎えてくれた。
 吟侍は、
「まぁな。いろいろあったが楽しかった。だけど、一度、現界に戻らないといけねぇ。ルフォスも音信不通のままだし、色々解決したい事とかも出てくるだろうしな」
 と言った。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話34

2016-12-16 16:18:43 | 日記
 レティシア姫のエリアのクリアにより、これで、セレークトゥース・ワールドでの目的は全て果たしたことになった。
 吟侍達は誰一人、欠ける事なく、たくさんのお土産と多くの力を得て、セレークトゥース・ワールドを後にすることになる。
 だが、このままでは戻れない。
 今の吟侍達は余りにも強くなりすぎた。
 戻る前に力の制御の事を解決していかないと戻れない。
 戻ったとたんに現界を破壊してしまったら、笑い話にもならないのだから。
 ちゃんと現界とセレークトゥース・ワールド内での力の配分を変えていかなければならないのだ。
 吟侍達はショップエリアに戻った。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話33

2016-12-16 16:18:04 | 日記
 もはや、上中下の位分けは意味をなさなくなっている。
 そういう意味では吟侍達の行動がクアンスティータの所有する宇宙世界の力をさらに上げたと言っても良い。
 クアンスティータの宇宙世界に刺激を与え続ける限り、吟侍達はいつまでも下の位をチョロチョロしていることになるのだろう。
 それだけ、クアンスティータとは通常の存在が手の届かない存在であると言える。
 吟侍はまた、弓と矢を作り出す。
 今度は最初から力をある一定に制御している。
 つまり、手加減をしている。
 その矢の力は的確に大魔王トンデェモネーの配下だけを倒した。
 そして、大魔王チャンチャラの時の様に、大魔王トンデェモネーの顔だけ確認して、攻略は諦めた。
 本来であれば、大魔王を1名も攻略していないのだから、自由な通行許可は得られないのだが、最後に挑戦した吟侍が十二分に大魔王討伐の可能性を持っていたという事が評価され、レティシア姫のエリアの通行許可ともなるハンコが押されるのだった。
 こうして、シェリル姫、アルフォンシーナ姫に続いて、レティシア姫のエリアへの自由な行き来が可能となった。

ファーブラ・フィクタ ウェントス編第004-08話32

2016-12-16 16:17:28 | 日記
06 第七の大魔王トンデェモネー攻略戦


 続けて、吟侍はレティシア姫の首を生贄とする第七にして最強の大魔王、トンデェモネー攻略を目指すのだった。
 大魔王トンデェモネーの勢力としては、最高幹部、13名、大幹部54名、幹部102名、将600名、部隊長12000名とこれまでの最高数だ。
 兵の数は不明となっているが、それも恐らくは最高数を示すだろう。
 それだけの数をもってしても今の吟侍であれば、先ほどの大魔王チャンチャラの配下を一掃した時と同じ力で、全滅させられるだろう。
 そして、同じように手加減が必要で、やり過ぎれば【よそもの】フェーリアイアリーフェに終わりを宣告される事になる。
 強くなりすぎたとは言っても吟侍はセレークトゥース・ワールドでは下から数えた方が早いというレベルに過ぎない。
 同じ下の位のプリンセスのエリアでもレティシア姫のエリアの勢力を大きく上回るエリアは掃いて捨てる程、腐る程、存在するのだから。
 吟侍のレベルではそれでもまだ、中の位にすら届いていないと言える。
 びっくりするほど、強くなっても、セレークトゥース・ワールドでは大したことが無いと言う事が多い。
 ステラによる、第五本体クアンスティータ・リステミュウムの力──【攻撃効果の詰め合わせ】の大爆発事件が起きたことによって、セレークトゥース・ワールドの自己防衛本能機能が作動し、セレークトゥース・ワールドは更にとてつもなく強化された。
 ヒストリーエリアだけをとっても上と中の位のプリンセスのエリアの間に、新たなる位が出来ている。