団塊的“It's me”

コキロク(古稀+6歳)からコキシチ(古稀+7歳)への道草随筆 2週間ごとの月・水・金・火・木に更新。土日祭日休み

旭硝子AGCとAGA

2019年01月09日 | Weblog

 最近旭硝子が社名をAGCに変更したとして大々的にテレビで宣伝画像を放映している。他にAGAという男性型脱毛症の宣伝がある。AGCは、旭硝子株式会社を旭をローマ字表記してASAHIのA、硝子をローマ字表記してGARASUもしくは英語のGLASSのG、会社COMPANYまたはCORPORATIONのCでできたと思う。私には旭硝子がこうする必要があったのか疑問である。

 他にAGAという男性型脱毛症の宣伝がある。紛らわしい。歳を取ったせいか、似た言葉の区別と音の違いを聞き取ることがよくできない。世の中には新語、流行語、略語、隠語、俗語、業界用語、専門用語があふれている。特にアルファベットを3つ4つ並べる略語には手を焼く。竹下元首相の孫とかいう芸能人がKMSSを(興味津々)とかIISを(いい勝負)とかいうらしい。本人は、マスコミが取り上げるので面白がっているかもしれないが、迷惑である。言葉は、聞く相手が理解できるように気遣って口にする、文章にするものだと思う。

 AGAにもAGCにもそう呼ぶ理由があるのであろう。旭硝子のAGCは、国内だけでなく世界を市場としている。世界で通用する社名にしようと考えてAGCに社名変更したと思われる。この新社名が世界で認知されるには相当な経費と時間がかかるだろう。一方AGCの呼び方は、理解できる。かつて自民党の豊田真由子元議員が自分の男性秘書に「このハゲーッ」と罵倒した。ハゲはキツイ日本語である。この国では、直接キツイ言葉を外国語や略語などで言い換える。ハゲッと言われるより、何を言っているのかわからないAGAの方が差しさわりがない。

 ハゲと言えば、私もずいぶん薄毛になった。しかし私の父は30代で禿はじめ、50代では漫画『サザエさん』の波平さんのようだった。貧乏だったせいもあるだろうが、カツラの選択肢はなかった。若い時から帽子が好きで、ハンチングを愛用していた。私は父のように帽子好きではない。母方の祖父は、髪の毛が真っ白だった。妻の父親も髪の毛を黒く染めていたが、ある時突然染めるのをやめた。髪の毛は、真っ白だった。薄毛どころかふさふさしていたので羨ましかった。私は子供頃から母方の祖父のようになりたかった。しかしどっちつかずの中間、薄毛だけれどハゲず、白髪ではないが、薄灰色となった。

 旭硝子には好印象を持つ。今住む家に越して来た最初の冬、ガラスの結露がひどくて往生した。拭いても拭いても床が濡れた。旭硝子が二重ガラスを発売した。結露しにくいという宣伝文句につられて早速工事を依頼した。安くはなかった。もう大丈夫と思ったら、以前と変わらない結露が起こった。工事した会社と話し合ったが、埒が明かなかった。私は旭硝子の社長に手紙を書いた。丁寧な返事が社長から届いた。これほどの対応は期待しなかった。旭硝子の研究所の研究員が二人家に来てくれた。色々調査してくれた。私の集合住宅内の区画位置に問題があると結果が出た。つまり我が家の真下に地下駐車場の通路があり部屋全体が冷やされることと、区画に西陽があたり温度変化が厳しいことが結露を増長する。旭硝子の二重ガラスにガラスとガラスの間にアルゴンガスを入れた物がある。それを割安で入れ替える提案が出て了承した。現在結露は激減して快適な生活ができる。多くの会社に改善や苦情の手紙を書いたが、旭硝子ほどの対応をしてくれた会社はない。私の旭硝子への好感度は群を抜いている。旭硝子がAGCに社名変更しても私の気持ちは変わらない。

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