絵画教室アトリエ伊丹ブログ

川西市、西宮市、宝塚市、尼崎市、池田市、豊中市、箕面市近郊。兵庫県・大阪府内最大手の美術予備校/画塾です。

2023年12月度 美大受験クラス 対策レッスンのご案内

2023年11月30日 | 対策レッスン

12月の対策レッスンスケジュールをアップします。

受験コースは12月も事前に問題文を確認可能ですが、共通テスト終了後の対策レッスンから事前確認不可となります。

※実技試験のある志望校を目指している中学生・高校1年生は月1回以上、高校2年生は月4回以上、高校3年生は全ての対策レッスンに参加してください。(総合選抜型/体験型入試予定の生徒は任意です。)

 

◆基礎コース(高校1、2年生/実技経験の少ない受験生)

12月2日(土)立体 TA先生 テーマ「与えられた材料を用い、以下の条件で立体表現しなさい。」(2005年度京芸過去問)」

12月3日(日)描写 TS先生 モチーフ「手と角砂糖(1980年度京芸過去問)」

12月9日(土)描写 TA先生 「紙袋、組み立て式透明ケース、りんご、玉ねぎ(2021年度京芸過去問)」

12月10日(日)立体 TR先生 テーマ「「鳥」をテーマとし、下記のことばの一つと組み合わせて、その組み合わせから発想して立体をつくりなさい。」ことば《ねがい、やすらぎ、よろこび》(1993年度京芸過去問)

12月16日(土)色彩 TA先生 テーマ「『花』イメージを自由に表現した作品を3点作りなさい。(1988年度京芸過去問」

12月17日(日)描写 TR先生 モチーフ「4種類の紙(B4赤・青・黄・緑)、ポリ袋(透明、サイズ約25×35cm)」

12月23日(土)描写 TA先生 モチーフ「ビニール傘(透明、黄色)(1996年度京芸過去問)」

12月24日(日)色彩 TR先生 「与えられた赤ピーマン、アルミホイル、ほうれん草から自由に発想し、色彩で表現しなさい。」(1992年度京芸過去問)

※12月30日(土)、31日(日)は第5週目のためお休みです。

 

◆受験コース(高校3年生・浪人生)

12月2日(土)描写 I先生 

12月3日(日)①立体 TR先生 ②描写 TS先生(受験で立体が不要で、描写が必要な方)

12月9日(土)①色彩 I先生 ②描写 TA先生(受験で色彩が不要で、描写が必要な方)

12月10日(日)描写 TS先生 

12月16日(土)描写 O先生 

12月17日(日)①色彩 TS先生 ②描写 TR先生(受験で色彩が不要で、描写が必要な方)

12月23日(土)①立体 I先生 ②描写 TA先生(受験で立体が不要で、描写が必要な方)

12月24日(日)描写 TS先生 

※12月30日(土)、31日(日)は第5週目のためお休みです。

 

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京都市立芸術大学 過去問対策

2023年11月29日 | 美大受験クラス

(通常レッスン作品 浪人生)

(通常レッスン作品 浪人生)

(通常レッスン作品 浪人生)

11月下旬。先日の嵯峨美術大学のスカラシップに続き、成安造形大学からも特待生合格者が出ました。おめでとうございます。㊗️

さて本日は3名の浪人生の京芸過去問作品をアップします。今年度は京都市立芸術大学志望の受験生が多く、とても活気に溢れています。

当校は京都市立芸術大学の過去問をかなり徹底して行う画塾です。すでに過去30年分を制作した生徒は通常レッスンでも想定問題を出題しています。➡京芸過去問(30年分)

過去問を制作する効果について

過去問を制作することで今の自分にはできないことや知識・経験が不足している点、その大学でしばしば出題される内容や傾向などがわかるので、的確な学習の方針を立てることができます。自分の弱点を知るためにも利用する必要があります。

  1. 合格するために克服しなければならない課題がはっきりする。
  2. 志望校の入試の傾向と対策がわかる。
  3. 時間配分など試験当日を想定した対策を練習できる。

など様々なメリットがありますが、過去問を解くだけでは点数が上がるとは限りません。

過去問を解いた後は、復習を丁寧に行うことが重要です。そして想定問題を本番試験さながらに練習することによって、実技や対応力が飛躍的に伸びます。

さて話は変わりますが、先日のブログ記事京芸入試アンケートについてですが、現在備考欄に内容を訂正していること、全ての新入生の回答ではないことなどが記載されています。

先日当校の生徒が他校の実技模試に参加した際、訂正前の京芸入試アンケートプリントを大学に無断で配布していましたが「アンケート結果の二次使用や、本学以外の機関等による配布はお控えください。」と記載があるように今後二度と同じことをしないでください。このブログを通して忠告しておきます。

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京芸入試アンケート

2023年11月22日 | 美大受験クラス

(高校3年生 Hさん 描写作品 通常レッスン作品)

(高校3年生 Hさん 色彩作品 対策レッスン1位作品)

先日、嵯峨美術大学のスカラシップの結果報告があり、高校3年生のHさんが見事合格しました。

第一志望校の京都市立芸術大学はまだまだこれからですが、今の実力を評価してもらったのはスゴイ自信になったんじゃないかな。本当におめでとうございます。

さて本日は京都市立芸術大学ホームページに記載されている新入生を対象にした京芸入試アンケートの話です。

このアンケートには【共通テストは何割取れたか?】、【利用した学科科目は?】【入試対策をしていた期間は?】などの詳細が書かれていて、とても為になる内容です。

以前までは【通っていた画塾名や合格者数】も記載されていましたが、今は削除されています。

実は画塾名や合格者数のデータが正確なものではなく、絵画教室アトリエ伊丹は昨年度18名の合格者がいたのにも関わらず合格者数は0名に。ん?、何このアンケート?と思って問い合わせてみたら、

『自治会の学生がアンケートを取ったもので、大学側はその内容を全く確認していないまま掲載しており、画塾名や合格者数は正確なものではありませんでした。内容に関しては間違いのため該当部分は削除します。』と大学側から正式な謝罪を頂きました。

話によるとまずアンケートは全員ではなく一部の新入生のみに実施したものであること、次に絵画教室アトリエ伊丹の画塾名が無かった理由は、当校出身の新入生が「伊丹アートスクール」、「伊丹美術教室」、「伊丹美術研究所」、「伊丹美術学院」、「伊丹美大受験ゼミ」など間違った画塾名を書いた子が多数いたため、それらを集計せずに「伊丹アートスクール」のみを記載したそうです。(因みに伊丹アートスクールという画塾は存在しません。)

皆さんうちの画塾の正式名称は「絵画教室アトリエ伊丹」ですよ。略したとしても「アトリエ伊丹」にしておくれよ。どの画塾名も伊丹しか合ってないやん。( ノД`)シクシク…

それでも大学の公式ホームページから不正確な情報が載っているのはやはり言語道断ですし、その情報に振り回されている京芸志望者がいるのも事実です。また現在は削除されている誤情報の古いデータを使い回し、宣伝に利用している画塾もありこれも本当にやめて頂きたいです。

こういったアンケートは受験生の参考になるとても素晴らしいものだと思いますが、今後は正確な情報を掲載して欲しいと思います。

 

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画材の話

2023年11月16日 | 美大受験クラス

(対策レッスン1位作品 現役生)

(対策レッスン2位作品 浪人生)

(通常レッスン作品 浪人生)

(通常レッスン作品 浪人生2名)

本日は毎年秋の恒例になっている画材の話です。

今回は例年よりさらに詳しく記載していますので、特に基礎生やネット生は参考にして画材をしっかり揃えるようにしてください。アトリエ伊丹では美大受験で使用する全ての画材を定価よりもお安く販売しています。

 

   ◇画用紙◇    

当校では主に「画箋堂」、「笹部画材」、「世界堂」などのオンラインショップで購入した画用紙を使用しています。画用紙は月に1200枚以上消費されています。年間では1万5000枚ほどです。(画用紙の定価は1枚45円〜150円ほど)なお授業で使用する分は基本無料で支給しています。

①四切画用紙・・・描写で使用する画用紙としては、広く流通しているもので当校の年間使用量も断トツです。裏表で表情が異なり表がザラザラ、裏がツルツルしています。

②サンフラワーM画・・・純白色で、中目の紙肌を持つ柔軟性に富んだ画学紙です。A画とM画があり、当校では厚みがあり波打ちしにくいM画のみを使用しています。裏表でエンボス加工による凹凸差があり、関東や地方の美大入試に対応できる画用紙です。

③TMKポスター・・・ナチュラルホワイト色でほんの少しの荒さを残した画用紙です。嵯峨美や成安造形の特待生実技試験で使用されている画用紙で、受験対策用として使用します。

④ケント紙・・・平滑性が高く、適度な弾力性と厚みを持っており、鉛筆や絵の具など多くの画材と相性がよく、消しゴムを使った時に紙面の毛羽立ちが少ないのが特長です。描写だけでなく立体にもよく使用します。当校ではピーチケント紙とバロンケント紙の2種類(特厚口)を使用しています。

⑤白象紙・・・白色度が高い画用紙でエンボスもほとんどないので、繊細な描き込みができる画用紙です。主に着彩や石膏像デッサンに使用します。

⑥100均の画用紙・・・授業では使用しませんが、自宅練習用として意外とお勧めなのが100均の画用紙です。質が悪くボロボロになりやすいので、自分の欠点が如実に出るのが特徴です。

 

   ◇絵の具◇    

当校では画材店の仕入れ値に送料分だけを上乗せして、利益無しで販売しています。新品はどのメーカーも一律280円、わずかに使用した9割以上の残量のある中古を一律180円。絵の具の販売数は月間約500本ですが、受験前になるとその3倍は売れます。教室では販売用として常に6000本以上の絵の具(中古は2000本)をストックしています。

①ターナーアクリルガッシュ・・・当校で一番販売数の多い絵の具です。ムラなく均一にマットに仕上がる点、乾きが速い点、安価な点などトータルで最も人気があります。

②ゴールデン・・・鮮烈な発色が特徴で、顔料の色合いに深みと迫力があり、薄めるとと色ガラスのような透明感のある色彩が出来る絵の具です。一昨年にゴールデン絵の具は廃版となったため、現在の在庫で販売終了となります。

③U-35・・・ターナーから2020年12月から販売されている新しい絵の具で、発色や透明性、描き心地などターナーの中でも最高ランクの品質です。ガッシュではないので、透明、半透明、不透明があります。

④リキテックス・・・レギュラー、ソフト、ガッシュタイプが販売されており、用途によって異なる使用が可能です。20mlチューブで1本1000円以上する色も販売されておりますが、(当校では高価なリキテックスが全て280円で販売されているので、めちゃくちゃお買い得です。)、高価なため、プロ作家向きの絵の具とも言えます。

⑤ニーカーデザイナーズカラー・・・デザイナースカラーの一番の特徴は、光を放って見えるほど鮮やかな発色です。 にごりのない美しい色です。発色面で優れた絵の具で他のメーカーと一線を画しています。配色のアクセントとして必ず持っておきたい絵の具です。

⑥ホルベインアクリラガッシュ・・・ターナーと同じくガッシュ(不透明)のみの絵の具でマットで均一に仕上がるため、特に平面構成課題の時に重宝する絵の具です。当校の販売数もターナーについで2番目に多い絵の具です。

 

   ◇絵筆 ◇   

絵筆は下記メーカーを中心に当校では定価の4割引で販売しています。在庫限りが多数のため安く購入したい方はお早めに。(在庫が残り1000本ほどです。)受験生は実技試験までに30本以上は揃えてください。またフラット(平筆)、フィルバード(丸平筆)、ブライト(短平筆)、ラウンド(丸筆)、ファン(扇型筆)、刷毛など全ての種類を購入するようにしましょう。

①ホルベイン・・・プロの愛用者も多く品質の良さで言えば間違いないです。「迷ったらこれ」と言えるほど、絵筆の中では有名なメーカーです。特にリセーブルは、ホルベイン独自の特殊加工がされたやや硬めのナイロンで、まとまりや弾力に優れているお勧めな筆です。

②キャムロンプロ・・・特殊なナイロン加工して水含みやコシの強さを実現した筆です。コシが強く弾力がある筆です。とてもコントロールがききやすく塗りやすいのが特徴です。また水の含み方も均等なので、ムラになりにくいです。品質と価格面で学生に一番人気の筆です。

③ナムラ・・・水彩、デザイン筆など種類も豊富で、伝統ある高級品質なメーカーです。当校では特にNORMEシリーズが人気です。毛の表面を特殊加工しまとまりや水含みをよくした新開発のナイロン筆です。弾力があり、戻りが良くやや硬めなのが特徴です。細部描写にはイタチの毛でコシと弾力があるビューライナーもお勧めです。

③オリジナル筆・・・Amazon等で安価で販売されている筆はお勧めしませんが、世界堂や笹部画材などの各画材店のオリジナルブランドは使いやすい筆も多数販売されています。その中でコリンスキーと呼ばれる主にチョウセンイタチの毛で出来た筆は、穂先のまとまりと弾力、しなかやさに優れている高価な筆です。

④トールペイント筆・・・弾力があり、水を良く含むことが特徴のナイロン毛の筆です。安価でアクリル画にも使用出来ますが、元々陶器、木材などに描くために作られているため、軸が短めのものが多いです。

 

   ◇パレット◇   

①紙パレット・・・F6サイズで1枚あたり35円と非常に高価なパレットですが、使いやすさは抜群です。受験生は特に紙パレット+絵具皿で本試験に臨むのが基本なので、今のうちに慣れておくようにしてください。

②プラスチックパレット・・・プラスチックパレットの上にラップや、アルミホイルを敷いて使用している生徒も多いと思いますが、これは洗う手間を省くのが目的です。ただ色が見えずらかったり使い勝手が悪いため、受験生になる頃にはペーパーパレットに変更しましょう。

③アルミパレット・・・透明水彩絵具を固めて使います。日本画志望や明石高校受験の生徒が主に使用する着彩用のパレットです。

④発泡スチロールトレイ・・・これは本試験では使えませんが、練習ではとても使いやすくお勧めです。スーパー等で安価で手に入りますし、大作を描くときにも重宝します。僕が公募展の100号作品を描いた時もこれを使用していました。

 

   ◇鉛筆 ◇   

僕の受験時代は他にもスタビロ、ファーバーカステル、ダーウェント、トンボなども人気でしたが、今は下記3大メーカーが主流になっています。当校での月間販売数は500本ほどです。ユニ90円、ハイユニ140円、ステッドラー150円で販売しています。

①ユニ・・・デッサン用鉛筆では当校で最も販売数の多い定番メーカーで、安価で良質なのは勿論魅力ですが、折れやすいなどの欠点もあるため受験生になる頃にはハイユニも持っておきましょう。

②ハイユニ・・・ユニよりもさらに上位の鉛筆です。描き味が滑らかで芯の摩耗も非常に少ないのが特徴です。但し高価な鉛筆のため初心者にはお勧めしません。ある程度枚数を描いてから使いましょう。

③ステッドラー・・・関東美大の主流といえば、このメーカーです。関東と関西では画用紙に違いがあり、芯が硬めに作られているステッドラーが関東向けの定番となっていますが、京芸志望者にも一度は試して欲しい鉛筆です。

 

 ◇練り消し◇ 

どこのメーカーでも同じじゃないの?と思っている人も多い練り消しですが、デッサンは黒く描く時間が8割、白く描く時間(消す)2割と言われるほど重要な画材です。(関東ではこれに擦る技術も必要になります。)当校では100〜300円ほどで約10種類の練り消しを販売しています。人気順は④→③→②で、月に50個ほど売れます。

①ヌーベル・・・現在流通している中で最も安価で、初心者向けの練り消しです。硬めで少しパサパサした印象です。

②文房堂・・・大きめなタイプの練り消しのため、消費が早い方に合った製品です。コシのある硬めの練り消しでさらっとした使い心地です。ハイライトにも適しています。

③イージークリーナー・・・柔らかく粘り気のある練り消しで、しっかりと消せるのが特徴です。僕個人としては最も使いやすく重宝している練り消しですが、硬めな他のメーカーの練り消しと並行して使うことをお勧めします。

④ホルベイン・・・さらさらした粘り気の少ない練り消しです。白抜きやハイライトなどの表現に特化しています。ちょうどいい硬さの練り消しです。当校では100円で販売しています。一番人気の練り消しです。

⑤ステッドラー・・・良く消えてとても滑らかな練り消しです。柔らかいため変形して細かな部分を消しずらいです。また元々灰色のため、白い練り消しが段々灰色に変わっていく過程はわかりずらいという特徴もあります。全体的な調子を整えるのに向いた練り消しです。

(高校3年生Tさんの絵の具ケース。基礎生もこのぐらいの量は準備しましょう。)

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生徒作品15点

2023年11月11日 | 美大受験クラス

(浪人生作品)

11月中旬。最近は毎週のように各大学で実技入試があり、受験生はかなり慌ただしくなっていますね。今月下旬には今年度初となる国公立受験を控えている生徒もいます。

今年度は京都市立芸術大学志望の受験生が物凄く多いですが、同じ大学を志望している基礎生は先輩達の制作姿勢をしっかり見ていてください。受験本番と同じ時間で制作された完成度の高い作品は、必ず来年の自分の参考になるはずです。

本日は高校1年生から浪人生まで生徒15名の作品を一気にアップします。(ブログ初登場の子も結構います。)今年度はこれからより質の高い受験生の作品を沢山アップ出来ると思いますので、ブログを見てくれている方はお楽しみに。

(浪人生作品)

(高校3年生4名、浪人生1名)

(高校2年生1名、高校3年生1名、浪人生2名)

(高校1年生1名、高校2年生1名、高校3年生1名、浪人生1名)

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立体の考え方

2023年11月05日 | 美大受験クラス

(浪人生作品3点)

11月上旬。特待生入試などの実技試験も始まり、国公立志望の生徒も少しずつ動き始めている今日この頃です。最近は京芸祭の準備や本番で多くの講師が休んでいるため教室は少しバタバタしています。

アトリエ伊丹では毎年京芸進学者が増えていて、現役京芸生の1割以上が元生徒の割合になっているので、芸祭に行くと沢山の「伊丹っ子」に出会うことができます。

他校はどうかわかりませんが、僕は志望する大学の芸祭に行って授業を休むことに反対はしていません。特に浪人生は一日しっかり楽しんでリフレッシュしてきたら良いぐらいに思っています。

さて今回僕も京芸祭のスポンサーやクラウドファンディングなどに協力させてもらっています。素晴らしい芸祭になることを祈っています。

(浪人生作品2点)

本日は京都市立芸術大学の立体制作についてのお話です。僕が立体の講評の時に意識していることを中心に少しだけブログにも書いてみます。

①主題 「出題内容を理解し、テーマを表現できているか。」

●テーマ性を意識すること
京芸では抽象的なテーマだけでなく、具体的なテーマも出題されます。意識すべきは客観的に見てテーマを感じる作品であること。決め打ちではなく、このテーマだからこそ思いついた形であることが理想です。

②特性 「材料の性質・特性を意識できているか。」

●材料を活かすこと。
切る、折る、貼るなどの基本方法以外にも伸ばず、広げる、丸める、結ぶ、括るなどその材料にしか出来ない性質や特性を見抜いて表現すること。

③造形美と迫力 「範囲・材料内で大きく制作できているか。丁寧で360度美しい作品であるか。」

●造形的に美しく迫力のある作品を目指すこと。
正面だけでなく360度美しい作品であること。そのため35 × 35 × 35の立方体の中に作品を作るイメージを持つことが大切です。

④安定 「接地面及び軸とバランスを意識し確実に立たせられているか。」

●必ず立たせるように作ること。
「強度、軸、バランス」を意識し、早めに立つことができるように意識して制作すること。また採点は翌日に行われるため最低でも24時間耐久出来る強度も必要です。

⑤読解 「課題違反・条件違反をしていないか。」

●条件違反、はみ出しをしないこと
問題文を何度も読むこと。大切な部分にはアンダーラインや丸で囲むこと。④で説明したように安定感を意識していないと、時間と共にはみ出すこともあります。

⑥時間 「時間内に完成させることができる作品であるか。」

●常に時間を意識して制作できているか。
未完成では点数はつきません。まずは一つひとつの作業スピードを上げることが重要です。また立体はエスキース通りに進めることが難しい課題です。途中でイメージ通りいかないと思った時は、今の形に拘らず臨機応変に対応すること。また立体科目は問題文の説明、カラーカードの貼り付け作業の他に移動用カバーの組み立てなどで制作出来ない時間帯が他の科目より長いため、3時間丸々使えないことを心得て対策しておかなければいけません。

(現役生作品3点、浪人生作品3点)

(11月になってさらに生徒が増えています。)

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