絵画教室アトリエ伊丹ブログ

川西市、西宮市、宝塚市、尼崎市、池田市、豊中市、箕面市近郊。兵庫県・大阪府内最大手の美術予備校/画塾です。

主観と客観

2023年10月31日 | 美大受験クラス

(対策レッスン 1位/買取り作品)

10月下旬。季節の変わり目ですので、体調の変化にはお気をつけくださいね。

先日対策レッスンで1位になったSさんの作品を買取りました。教室では優秀な作品を2000円で買取りするというとても素敵な制度があります。

買取りには色んな要素や条件がありますので、優れた作品を描いたら必ず買い取るというわけではありませんが、今年度はコンクールを含めて描写買取り5枚の内3枚を占めているSさんはかなり優秀です。

「自分に無い長所や考え方を持っている人の隣で制作すると得られるものが多い。」という担当講師の話もありましたが、手が遅い人、迫力が無いと言われる人はSさんから学べることがあると思いますし、今年度は生徒数もそうですが、本当に上手な子が多いので画塾一丸となって協働的な学びができるのは、とても大きなメリットだと思います。

(通常レッスン作品/現役生、浪人生)

さて本日は、【主観と客観】についてのお話です。

美大受験の作品を制作する上で、主観的視点、客観的視点、どちらを意識して制作すれば良いと思いますか?

そもそも主観、客観とは何か。 主観とは自分で自分を評価することで、客観とは他人からのそれにあたります。

美大受験においては常に客観的に物事を考える必要があります。「自分がこう思ったから、こう描きたいから」では点数はもらえません。なぜなら評価するのは他人だからです。そのため相手の立場に立って制作することが求められます。

生徒作品を見ていると主観的に考え過ぎている人が多いような気がします。

『出題者はなぜこの問題を出したのか』

『何を求めているのか』

『採点者は自分の作品どう思うか』

『どうすれば自分の思いが伝わるのか』

『何を最も優先すべきなのか』など客観的視点で問題に向き合うことが大切です。

色彩や立体が苦手と言ってる人に限って、こういった重要なことをおろそかにしています。

受験作品は自分のために描くのではなく、人のために(人に見せるために)描くものであり、それはこれから美術の世界で生きていくこと(仕事)にも繋がります。

志望校に合格したいなら、その大学の傾向や考え方を深く分析する必要があります。

例えば京都市立芸術大学はどういう受験生に入学してほしいかを明確にしていると思います。【勉強ができて、賢くて、実技もできる。総合的に優れた人を求めている傾向にあります。】

そのため学科と実技両方の対策をしっかり行なっていれば確実に入れる大学でもあります。

両方全く努力していない人は論外ですが、勉強が苦手であれば他の人より一枚でも多く制作し、大学側の求める人材になることが合格への近道です。

 

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2023年11月度 美大受験クラス 対策レッスンのご案内

2023年10月28日 | 対策レッスン

11月の対策レッスンスケジュールをアップします。

受験コースは11月から色彩・立体科目の制作時間が入試本番と同じ3時間になります。(但し共通テストが終了するまでは、問題文を事前確認可能ですので、心配な人は早めに入室してください。)

※実技試験のある志望校を目指している中学生・高校1年生は月1回以上、高校2年生は月4回以上、高校3年生は全ての対策レッスンに参加してください。(総合選抜型/体験型入試予定の生徒は任意です。)

 

◆基礎コース(高校1、2年生/実技経験の少ない受験生)

11月4日(土)京芸祭で担当講師が休みのため通常レッスンに変更

11月5日(日)京芸祭で担当講師が休みのため通常レッスンに変更

11月11日(土)描写 TA先生 モチーフ「ペットボトル、布、紙風船」

11月12日(日)立体 Y先生 テーマ「粘土、アルミワイヤを用いて「語る手」をテーマに作りなさい。(1998年度京芸過去問)」

11月18日(土)色彩 TA先生 テーマ「あなたの街の身近な情景(2001年度京芸過去問)」

11月19日(日)描写 Y先生 モチーフ「金魚鉢、カラーボール、布巾」

11月25日(土)描写 A先生 モチーフ「霧吹き、スコップ、紙袋」

11月26日(日)色彩 Y先生 テーマ「ある水面を思い浮かべ、その感じを色彩で表現しなさい。」 (2011年度京芸過去問)

 

◆受験コース(高校3年生・浪人生)

11月4日(土)描写 O先生

11月5日(日)立体 TS先生 

11月11日(土)①色彩 I先生 ②描写 TA先生(受験で色彩が不要で、描写が必要な方) 

11月12日(日)描写 TR先生

11月18日(土)描写 I先生

11月19日(日)①色彩 TR先生 ②描写 TA先生(受験で色彩が不要で、描写が必要な方) 

11月25日(土)①立体 I先生 ②描写 A先生(受験で立体が不要で、描写が必要な方)

11月26日(日)描写 O先生 

 

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想定問題

2023年10月18日 | 美大受験クラス

9月に入り受験コースの色彩、立体科目では京都市立芸術大学対策としてオリジナルの想定問題を出題しています。

実技試験本番で実際に出そうなテーマ、条件、材料を準備しています。

生徒たちに「毎回どんな問題が出るのか楽しみです。」と言われることが多いのでモチベーションも上がります。

想定問題は全て僕ひとりで考えています。たまに他の講師にアドバイスを聞くこともありますが、基本的に自分で調べて、試してそれを何度も繰り返して、ボツ課題が山のように積み重なって良質な問題が出来上がります。今まで作った色彩、立体の問題は1000を超えます。

さて僕は想定問題をどのように作っていると思いますか?

生徒の皆さんは考えたこともないと思いますが、他校の先生なんかは気になる情報なんじゃないかなと思います。(結構このブログ他校の先生に人気なんですよね。)

テーマに関しては広辞苑をあ行から一つずつ言葉を調べて出題されそうな文字をピックアップしてメモを取ります。えっ!まさかそんな途方もなく時間のかかるような超アナログなことしてんの?って思われるかもしれませんがマジです。笑

広辞苑って3000ページ、1500万字ぐらいあるんですよね。

大事なのは情報の海に溺れない「ポイント読み」です

まずは全部読むという意識は捨てて、実際にはその大量の文字から必要な部分だけを使えばいい場合がほとんどです。目的を持って必要な情報にのみあたるという意識があれば、大量の情報に圧倒されることもなくなります。

(対策レッスン作品)

次に立体の材料はホームセンターや100均などに行って、出題されそうなものを見極めながら休みの日に何時間もかけてチェックしています。

昨年度本当に惜しかったのが、コンバイン袋を手に取って見ていたことです。僕はその時「この材料は出ないだろう。」と判断しました。そしてその横にあったブルーシートの方を選びました。

もしその時にコンバイン袋を選択しておけば、もう少し合格者数を増やせたんじゃないかと思うととても悔いが残ります。

京都市立芸術大学で実際出題される問題を作成するには、「京都市立芸術大学の考えの先を行くこと」だと思います。僕の目標はまさにそれです。

今年度も新作問題をバンバン作っていますので、休んだ人は友達に課題を見せてもらうか、僕の方に声をかけてください。休んだ日の課題が丸々出るなんてこと、全然ありえますよ。

僕は課題作成にめちゃくちゃ時間をかけています。皆んながどういった作品を制作するのかを楽しみにしていますし、僕の想像を超えた作品を期待しています。

(対策レッスン 1位作品)

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10月29日(日)美大受験クラス入塾説明会のお知らせ

2023年10月15日 | 美大受験クラス

(京芸過去問/浪人生作品)

(対策レッスン/上位3作品)

受験生の描写、色彩作品をアップします。浪人生も現役生も秋になってさらに伸びてきていますね。

アトリエ伊丹は人数が非常に多く、とても広い教室で授業を行っています。(教室面積は約100坪あり、1校舎に限ると関西最大です。)

初めて教室に来場される方は広さや人数、作品数に驚かれることが多いです。

大手美術予備校というのはメリットがとても多くあります。

(1)参考作品や蔵書の質と数が多い点

(2)実技レベルの高い生徒が沢山いるので、比較しながら自分の立ち位置を知ったり学ぶことができる点

(3)沢山の講師が指導にあたるので生徒との距離が近く、講師から多くの技術や知識を身につけることができる環境になっている点

特にアトリエ伊丹は関西最大手にも関わらず【料金がとても安く設定されている点】が評価され人気となっています。

さて現在美大受験クラスは体験や説明会の予約が続いている状況のため、10月29日(日)に新たに入塾説明会を追加で設けます。半日を使った説明会は今年最後になりますので、入会を検討している人は是非お問い合わせください。

今年度は机や椅子を増設したのにも関わらず、満員状態が続いており空きがほとんどありません。

満員になり次第、全学年の入会をストップしますので、お早めにお申込みください。

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アトリエ伊丹の講師の特徴

2023年10月13日 | 美大受験クラス

(対策レッスン1位作品/浪人生)

(対策レッスン2位作品/浪人生)

(対策レッスン作品3位作品/浪人生)

10月中旬。気温が一気に下がって肌寒くなってきましたね。

さて先日制作した受験生のデッサン上位作品をアップします。とんがりコーンは形、レタリング、質感など様々な要素を学べるモチーフなので毎年恒例で出題しています。

9月から順位付けを始めてから浪人生が上位を独占したのは初めてじゃないかな。

今年度は現役生に物凄く上手な子が多いというのは、このブログでも何度か書いていますが、実は浪人生も歴代最高レベルと言っても過言はありません。

さて本日はアトリエ伊丹の講師について。

当校の美大受験クラスの講師は約20名います。京都市立芸術大学出身の講師が多く、実技力が優れているのは勿論ですが、それぞれ色んな個性や才能を持っています。

例えば今年の4月から講師なったO先生は、定期的に制作過程の画像を印刷して持ってきてくれます。

どのように進めたらいいのか、講師達も口頭や実技指導をして教えていますが、このような制作過程の見本があるとすごくわかりやすいです。

またアトリエ伊丹の講師の共通した特徴といえば、【みんな教えることが好き】という点です。

勿論代表の僕自身とても楽しんでこの仕事をしていますし、これは一番重要な根底の部分でもあると思います。どれだけ実技力が優れていても教えることが好きじゃない人には合わない仕事だとも言えます。

「アトリエ伊丹の仕事めっちゃ楽しいです。」とOくん(元生徒なのでくん付けに戻る)が言ってくれた時は、講師に誘って本当に良かったなと思えます。因みにOくんを講師に誘ったのは実は受験生時代の4月頃です。僕は合格する可能性が高く講師に向いていると感じる子にはかなり早めに声をかけます。

今年度は自ら志願してくれている子もいます。志望校合格だけでなく講師になることをモチベーションにするのにも共感が持てますね。

僕は講師には【働いてもらっている感謝の気持ち】を常に持っています。誠実さと謙虚さは生徒に対しても講師に対してもとても大事にしていることです。

(O先生の生徒への個人講評。すごく丁寧ですね。)

(定期テスト期間中も休む生徒は少なくみんなよく頑張っています。)

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アトリエ伊丹の指導

2023年10月05日 | 美大受験クラス

(対策レッスン 1位作品 / ケーキ箱、扇子、縄、松ぼっくり=4時間)

10月上旬。過ごしやすい気候になってきましたね。

教室では総合選抜型入試の合格者が月回数を減らし始めていますが、新入会者が続々増えているので、相変わらず満員状態が続いています。

先日ブログで宣伝した冬期直前講習会には、他校から京都市立芸術大学を目指す方の多数の申し込みがありました。

今年度も遠方から宿泊して講習会に参加してくれる人が多く、最も大事な入試直前の期間を『アトリエ伊丹で頑張ろう』と決断してくれた気持ちに感謝すると共に身の引き締まる思いです。

(通常レッスン作品 京芸過去問「100,000,000年後に生きる虫」)

さて、本日は美大受験クラスの指導方針について。

アトリエ伊丹は生徒一人ひとりに声をかけて指導するタイプの教室です。講師が常に教室を巡回しているので、いつでも質問出来る体制が整っているのも魅力だと思います。

画塾によっては授業中は一切アドバイスをせずに最後の講評会で指導する教室もあります。これは【受験本番は先生にアドバイスを聞くことができないので、普段から自分で考える力を育成する】という指導法だと言えます。

僕の指導方針はまずしっかりと基礎を教えたうえで、《ある程度実力がついてから自分で考えるという流れがベスト》だと思っています。

例えば入会したばかりで何も知識の無い子に、「自分で考えなさい。」という指導法は明らかに間違ってると思います。

(対策レッスン作品 京芸想定問題)

画塾は代表の考えによって教室の指導方針が大きく変わります。僕はマメに話しかけ細かく指導した方が上達が早いと思っているので、放置するタイプの画塾とは指導の仕方がかなり違います。実際他校から移籍した生徒は「この教室は本当に細かく丁寧に指導してくれる。」と言ってくれます。

ただある程度実力がついてきた子に関しては、制作中に声をかけることを敢えてせずに、最後の講評でまとめて伝えるようにもしています。受験が近づけば近づくほど主体性、思考力、対応力などが重要になるため、僕は生徒個人の実力によって指導方法を変えています。

また生徒全員平等に接するというのも意識しています。これは長く働いてる講師でもなかなか難しいことだと思いますが、一人の生徒を特別視したり、お気に入りの子を作ったりすることは、決してあってはならないことです。

当校はとにかく教室が広いので指導中はかなり動き回るため体力が必要です。毎回授業が終わったら疲れ果ててしまいますが、今日も充実した1日だったなと感じることができます。

来月から推薦入試や一般入試の実技試験が始まりますので、どんどん緊張感が高まり、教室もさらに忙しくなりますが、これからが最もやりがいのある楽しい時期でもあります。残り期間一緒に精一杯頑張りましょう。

(入口風景/教室全体の3分の1ほど。今年度は京芸受験生でいっぱいです。)

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京都市立芸術大学 新校舎

2023年10月01日 | 美大受験クラス

(浪人生Mさん描写作品)

10月1日。いよいよ今月から京都市立芸術大学がJR京都駅前の新校舎で授業が始まります。

アトリエ伊丹は京都市立芸術大学の進学者が多いので、みんな楽しみにしているんじゃないかな。

当校の卒業生(現1回生や4回生)が先日新校舎に行ってきた時の画像を送ってきてくれましたが、さすがに綺麗ですね。

駅からとても近く交通もすごく便利になりました。

今年度は京都市立芸術大学志望者が物凄く多いので、みんな新校舎で学べるように残り期間頑張りましょうね。

この画像がモチベーションになればと思います。

(入口付近、外観)

(建物内部の様子①)

(建物内部の様子②)

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