玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

苦瓜の味噌漬け失敗

2014年01月10日 | ねったぼのつぶやき

 昨年夏、収穫した苦瓜と茗荷を日干しした後味噌に漬け込んでみた。途中何度か食べて味・歯応え共いい具合であった。そのまま冷蔵庫の奥に仕舞い、思いだして雑煮のあとのお茶受けにとタッパーの蓋をあけると・・・何やら変!。そのままの形を保ってる物もあったけれど、実がふやけて箸でつつくと型崩れしそうなのもあった。兎も角全体的に柔になってしまい水洗いしたら溶けてしまいそう・・・ということで、味噌をザッと箸でこそぎそのまま食すことにした。確かに大根・人参や昆布の味噌漬は子どもの頃には食べ慣れていたが、他の味噌漬けは食べたことはなかった。苦瓜は果肉は厚いけれど繊維が少なく、短時間の漬けものには向いていても、長らくの漬込みには不向きなのかもしれない。

003 血圧測定を日課にしだした夫を前に、私は更に薄味にして長らくのお茶漬けである。朝から「塩分入りで粗食過ぎるよ」と、気遣ってくれる友人もいるが、起きがけの私の体は、たっぷりのお茶を要求するのだ。お茶漬けの友にも漬物は欠かせない。「茶節」にも加えてみよう。私が小~中学時代往来していた燐居の祖父母宅の味噌汁は、毎朝茶節といい鰹節に味噌を入れお茶を注いだ物だった。祖父は、枕崎の小母さんが売り歩く鰹節を毎度数本買っては、蓋つきの笊籠に入れ天井から吊るしていた。そして毎朝決って、大工さん用の「鰹節専用カンナ箱」を出しては中から鰹節とカンナを取りだし、ザッ・ザッと掻いていた。祖父母を偲ぶ際出てくるのはこシーンと音である。

 一方茗荷の方は無事だった。こちらは繊維だらけの様な物だから大丈夫だったのだろう。最近和食の良さが見直されている。和食には欠かせない漬物。大根や人参など、醤油や味噌に漬け込んで置くだけで自然に旨味が生じてくる。その旨味は発酵食品である床のもつ旨味成分だ。チーズやハムも美味しいけれど、私はやっぱり「お米と漬物」が何と言っても大好きだ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« *生活の変化 | トップ | *政治風土 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
野菜を使った保存食、手作り家庭料理の記事を書か... (鰹節は、いいやはんかなあ)
2014-01-22 23:09:09
野菜を使った保存食、手作り家庭料理の記事を書かせたら独壇場、他が追随できない奥の深さ、それだけの実績とDNAがあります。
明治28年7月24日とか、鰹漁船の海難事故、男たちは海に消えた、残された女行商の売り声の哀切とたくましさよ。
コメント有難うございます。「カッツオ節はいけん... (ねったぼ)
2014-01-23 08:27:47
コメント有難うございます。「カッツオ節はいけんごわんそかい!いいやはなんナ~」と、風呂敷を背負って売り歩く婦人の掛け声は、方言とイントネーションのせいもあってか子供の私にも物哀しく記憶されています。昨秋コンサートで枕崎に行き、駅頭の立て看板「鰹節行商のいわれ」を見て、私も初めてその経緯を知り、しばし佇んでいました。

コメントを投稿

ねったぼのつぶやき」カテゴリの最新記事