玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*浅草界隈(下)

2023年05月29日 | 捨て猫の独り言

 雷門から隅田川に架かる吾妻橋に出る。対岸のアサヒビール屋上には金色の巨大オブジェが鎮座している。新宿歌舞伎町の屋上の巨大ゴジラ、この日初めてお目にかかったジャンボ・コック像とあわせて三つの屋上名物を知った。東京に他にもあるのだろうか?

   

 吾妻橋には水上バス乗り場がある。ある夏に孫娘二人とここから乗船したことが思い出された。隅田川の遊歩道に降りて、すぐそこの駒形橋まで歩く。ここの駒形堂を背景にプロの写真家が和服姿の若いカップルの撮影をしていた。浅草界隈では和服がよく似合う。

  

 この日私の方向感覚を混乱に陥れた案内板で、川柳の元祖柄井八右衛門の墓が龍宝寺にあることを知った。時間があれば後で訪ねることにして、かっぱ橋道具街を目指した。ところが 途中に龍宝寺があり、しかも鯉の寺とあり狭い境内に入ると鯉塚の碑がある。これはどうしたことかと混乱した。

 

 歩き疲れてスタート地点の新御徒町駅近くに戻る。よくよく地図を見るとなんと龍宝寺(浄土宗)と龍寳寺(天台宗)が春日通をはさんで、新堀通の北と南に存在している。空はにわかに暗くなりぽつぽつ雨も降りだした。諦めることなく歩き回り、ついに柄井川柳の墓がある龍寳寺にたどり着いた。

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*浅草界隈(中)

2023年05月25日 | 捨て猫の独り言

 合羽橋北でUターンして道具街の上野側を歩いていると、店の並びの中の一画で、金箔張りの「かっぱ河太郎の像」にばったり出会った。2003年にできて道具街のシンボルになっている。なんとなんとその近くにある店で、ついに探し求めていた小さな砥石(サビト~ル)を手に入れることができた。

 

 この日の目的を果たして満足して浅草方面に足を延ばした。南北の道具街に対して東西の筋に入るとそこは「かっぱ橋本通り」だった。アーケードのない商店街をゆくと、国際通りに出る。この名は沖縄にしかないと思っていた。ここ台東区での名の由来を知りたいものだ。

 国際通りに出たところに、すき焼きの「浅草今半」があった。店の外で順番を待つ観光客の長い行列ができていた。相当の値段にもかかわらずこの行列は、円安も影響しているのかもしれない。国際通りを横切ると「新仲見世」通りに出た。浅草最大のアーケード商店街だ。

  

 これまで私は「しんなか」の存在を知らなかった。かなりの数の飲食店や土産店が軒を連ねている。天候に関係なく、ここで多くの観光客を受け入れていたのかというふうに合点がいった。「今半本店」もここにある。江戸情緒の「仲見世」、昭和情緒の「新仲見世」と言われる。

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*相撲と野球のこと

2023年05月22日 | 捨て猫の独り言

 大相撲の解説者の北の富士さんは先場所に必続き、この夏場所も休場となった。理由などは明らかになっていない。また去年の九州場所で平幕優勝を果たした阿炎が「入院中の錣山親方に優勝報告」という記事を見て、錣山親方(元関脇寺尾)のことも心配だったが、こちらは久しぶりにテレビに登場した。

  

 それにしてもMLBのエンゼルス大谷選手の活躍ぶりは驚くばかりだ。テレビの定時のニュース番組でも取り上げられることが多い。なぜか人に好かれる性格のようで、ゲームに関係のない彼の仕草が細かく報道されたりする。長いシーズンを乗り切るための体調管理の要諦は十分な睡眠だと聞いた。野球一筋と言うことだ。

 今シーズンから千葉ロッテマーリンズの監督に就任した吉井理人(まさと)監督(58歳)に注目している。WBCでは自身の教え子にあたるダルビッシュ有、大谷翔平、佐々木朗希を軸に先発投手陣を構成して優勝に貢献た。これまでロッテの投手コーチとしては佐々木朗希の育成に関わってきた。

 「最高のコーチは教えない」という著作もある投手コーチが同じチームの監督に就任して、年俸総額12球団中11位のロッテがこのところリーグの首位を走っている。対話を重ねながら、選手自身が課題に気づくように持って行く。選手起用も固定せず、体調や打撃の調子、対戦投手との相性をみながら打順や選手を入れ替える。雰囲気が明るいチームを目指すという。

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*浅草界隈(上)

2023年05月18日 | 捨て猫の独り言

 西武新宿駅で降りて都営地下鉄「大江戸線」の新宿西口駅から新御徒町駅に向かう。大江戸線は日本の地下鉄では最深部を走行している。この地下鉄は私の感覚とは逆に耐震性に富み災害時は救助作業の大動脈として利用されることになっているという。非常用の備蓄倉庫が麻布十番駅と清澄白河駅にある。

 目指すのは「かっぱ橋道具街」だ。地図を見て目的地までの大体のイメージはできていた。地上に出るとそこは春日通りだ。かなり歩いたのちにおかしいと気づいた。手元の地図で確認すると、北に向かって行くべきところを南に向かっていた。混乱の原因は、最初に見た案内版の地図の南北が逆だったことが後で判明した。その案内板の写真がある。

  

 東西に走る春日通りから、南北の新堀通りを北に向かうと菊屋橋交差点に出た。ビルの屋上にあるジャンボ・コック像に驚かされる。このビルはニイミ洋食器店、ここがかっぱ橋道具街の一方の入り口らしい。調理器具や食器なら何でもそろうという問屋街だ。

  

 商店街の歩道にはアーケードが完備されている。まずニイミとは反対の浅草側を北に向かい、折り返して上野側を南に向かう。石鹸サイズぐらいの小さな砥石を買い求めているのだが、わが店ではそのような商品は扱っていませんと言われるばかり。

 

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*サビト~ル

2023年05月15日 | 捨て猫の独り言

 我が家の食に関しては調理と後片付けを、それぞれが分担することで日々過ごしている。見事なほど徹底している。これをいつまで続けることができるのだろう。

 私は皿洗い専門である。食洗器の備え付けもあるが、ほとんど使わない。台所洗剤の容器で、それにスポンジをかざすと電池式で自動的に洗剤が出てくる優れものを頂戴したことがある。故障したあとそれに匹敵する商品を探したがいまだに見つからない。

 優れものと言えば、焦げた鍋、茶碗の茶しぶ、流し台などのヨゴレ落としに抜群の威力を発揮する石鹸サイズの砥石がある。使い込んでどんどん小さくなってゆくので、新しいものを探したが近くの金物屋さんではもう扱わなくなったという。

 

 なかなかたどり着けない中、台東区のかっぱ橋道具街中央の「カジワラキッチンサプライ」という店でついに発見した。商品名の「サビト~ル」を覚えていたらもっと早く出会えたかもしれない。発売元は愛知県犬山市の「中京研磨株式会社」でお値段は510円。

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*本因坊戦は大幅縮小

2023年05月11日 | 捨て猫の独り言

 囲碁の三大タイトルの一つ本因坊戦は、来期から規模が大幅に縮小される。主催の毎日新聞社が4月に発表した。囲碁の七大タイトル戦は新聞各社が主催している。新聞不況の中で各棋戦はこれまで優勝賞金を減額するなどしてきた。

 本因坊戦は1939(昭和14)年に創設。現行の七大タイトル戦で最も古い棋戦。他の6棋戦の創設はすべて戦後。今回の本因坊戦の縮小はケタが違う。優勝賞金は2800万円から7割減の850万円に。これで序列は3位から5位に降格。縮小の内容は多くの棋士の想像を超えていた。

 今期本因坊戦を最後にタイトル戦で最も格式の高い七番勝負(持ち時間8時間の二日制)を行うのは、序列1位の棋聖戦(読売)と2位の名人戦(朝日)のみとなる。来期から本因坊のタイトル戦は持ち時間3時間の一日制で五番勝負となる。また挑戦者決定のリーグ戦は、本戦出場16人による持ち時間3時間のトーナメント戦に移行する。(沖縄の月桃の花)

 

 レジャー白書によると1980年代に一千万人以上いるといわれた日本の囲碁人口は8割を超える減少の150万人(2021年)まで落ち込んだという。そんな折に5月1日の朝日夕刊につぎの記事が出ていた。囲碁を知らない人が、一からルールを身につけて打てるようになる「囲碁であそぼ!」というスマホアプリが開発された。無料で広告は一切なし。ある79歳の実業家の無償の囲碁愛に、3名の棋士が協力して実現した。

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*市議会議員選挙

2023年05月08日 | 捨て猫の独り言

 4月23日に小平市議会議員の選挙が行われた。定数は28のところ立候補者は33。「日本維新の会」と「れいわ新選組」が初めて候補者をたて、ともに当選を果たした。維新は33歳の女性が5521票のトップ当選で、れいわは1705票の22位(年齢表記なしの男性)だった。

 選挙公報で立候補者全員の年齢表記を調べてみた。年齢表記なし(年齢不詳)は5名、昭和元号表記のみは自民と社民と無所属にそれぞれ1名の計3名、現在の年齢(33才~46才)だけを記したのが7名。公明(6名)と共産(3名)は全員が西暦表記で、やはりこれが多数派だ。

 小平市の当日有権者は158,329人で投票率は前回とほぼ同じの44,78%だった。小平市ではながらく非自民の市長が続き、巻き返しを狙う自民の力の入れようが感じられた。自民は7議席を堅持。そして維新とれいわの議席獲得は波紋を呼んだ。

 これまで選挙があれば棄権したことは一度もない。国政選挙では私の一票が死に票になったことは数知れずある。市議会選挙だけはそんなことはなかったが、今回初めて市議会議員選挙で投票した候補者が落選した。その差わずか4票だった。

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*にわか学習

2023年05月04日 | 捨て猫の独り言

 日銀総裁が交代した。このことに関する新聞記事を切り抜いて経済について、学習することにした。全くの経済音痴のにわか学習というところだ。「経済のあるべき姿は給料が上がり、物価も穏やかに上がって、成長してゆくというもの」これはそうだろうと思う。

 リフレーションとは、デフレから抜け出たが本格的インフレには達していない状態のこと。アベノミクスを支えてきたのが積極的な金融緩和や財政拡大で景気回復を目指す「リフレ派」である。黒田総裁は当時、物価が上がれば賃金も上がると説明、その後は物価は上がっているけど賃金は上がっていないので緩和を続けると変わった。

 

 リフレ派の論理の最大の特徴はデフレを原因とするのだけれど、実験的政策はやってみてダメだったら見直さないといけないのに、ずっとしがみついていた。最大の副作用は財政規律が無くなってしまったこと。大切なのは日銀(金融政策)、企業(成長)、政府(構造改革)が足並みを揃えること。

 少子高齢化が進む中、先進国が高い経済成長を実現させるのはそもそも難しい。そのチャレンジをしたがなかなか成果が上がらなかった。日本経済の低迷が金融政策のせいでなかったと証明できたのは、日銀にとって意味があったかもしれない(とほほ・・・)。植田新総裁は船出にあたり、これまでの緩和一辺倒からの変化を滲ませた。

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*栗山英樹監督

2023年05月01日 | 捨て猫の独り言

 もう40年も前のことだ。近くの創価高校野球部が念願の甲子園夏の大会(1983年)に出場を果たした。甲子園では初戦で東山高校に敗れたが、その原動力になったのが江夏2世と騒がれた栃木県出身の左腕の小野和義投手だった。近鉄バッファローズに入団、その後西武ライオンズに移籍し14年間で82勝の成績を残した。

 ある夏の日に自宅付近で、創価のユニフォーム姿の小野君が自販機から缶を取り出しているところに行き合わせた。私が彼を小野投手であると知るぐらい、彼は有名人だった。そこで思わず激励の言葉を伝えた。あの頃の創価は熱心なスカウト活動で選手を集め、毎年のように西東京大会で上位に進出していた。

 創価のあの頃の隆盛はどうも小野君の4年先輩の栗山君の時代に始まっているようだ。小平市在住の栗山君は熱心なスカウトにより地元である創価高校に進学し、3年時(1979年)の夏の地区大会ではエースで主将として4回戦で敗退した。その後は地元の東京学芸大学に進学し、小・中・高の教員免許を取得している。

 栗山英樹監督については小平市出身で、東京学芸大卒であることは知っていたが、創価高校のことは知らずにいた。ところが最近になってWBCのせいで創価高校の構内に大きな垂れ幕が出現した。栗山監督が創価高校の出身であることがわかり、栗山監督と小野投手が高校時代に重なる時期があったのかどうか調べることにしたという訳である

 

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